
戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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| 2008年03月20日(木) ■ |
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| やさしく抱きしめられたかのような。 |
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それまで気が付かなかったのは、まさか無意識に避けて来ていたのだろうか。 ぼんやりと過ごした時があれで、立ち直る為に、今はトラウマだから必要が無ければやらないと切り捨てた、その時の処世術であるものが、それを切り捨て己の存在価値を無くしてまでの行為が、立ち直る為に必要だったのかもしれないと。 幾つか当てはまる事項が彼女とぴったりなのだと思うと、ショックみたいな衝撃を受ける。 長らく気が付かなかった事は無意識に否定していた事と同じで、最近同じだと気付いて過去ごと自覚すれば、それはまるでそれまでの自分を否定するかのようだ。 否定していた事を否定したいのは責任よりももっと。否定される事の中に、否定されたくない一面があるのだとして、だけどその一面を又認めたくないから結局否定内否定に走る。 とまぁ、要領を得ない話。 でもなんでもそうだ。何年か経ってから思い出したように如何にも真実らしい事を思い付くから、美化した過去の中からしかこれまで何をしてきたかなんて知る事も叶わない。 だからその今の瞬間であれば盲目的に人を傷つけていい、なんて思ったりはしないけれど。
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