戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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2008年03月17日(月) ■ |
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同い年の迷い子。 |
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たまには見ているんだよ日曜ロードショー。おもっくそ兄上様の趣味なのですが、他に見るものが無かったり簡単な説明書きに興味が湧いたら見ますよ。 但し映画というのは中々どうして、二時間程度の枠で終わらせなければならない分そこいらのドラマやアニメより濃密なので理解するのに脳がフル回転、要するに疲れるのでついつい敬遠しがちなんですが。
ペイチェックなる映画、最終的には面白かったのですが、導入部のつまらなさと説明不足っぷりといったらはいのはいのはーい、です。なんだそれ。 さくっと纏めると取っ付き難いんです。入念にされ過ぎても困りものですが事前説明が少な過ぎて初期設定すら分からないんですよ。 例えば主人公の地位や、記憶も含めた取引が一般的なのか裏社会的なのか、世界観がどの程度の未来乃至パラレルなのか。不親切過ぎる。 トリックの高度さは楽しみの一つだったけど、本当にはっとするところで使うものだから。しかしぱっと見で理解し辛い分特にそういう繋がりを把握していない序盤では考えてしまって本編に対してが今度は蔑ろになってしまう。報われないなぁ。 更になんですが、幾ら詮無き事とは言えどうやってそうなったのか馴れ初めごと三年間の二人を忘れた人と、恋人でいられますか? この恋人も初出のイメージが薄過ぎるんですが。や、別に少女漫画的ドラマチックでなければならないなんて事でもないんですよ。それにしても我々は知らない三年間にどのような彼女のよさがありどのようにして彼に惹かれていったのかが無い分、ぴんと来ない訳です。 掘り下げたらツボにはまるんじゃないかとは思いますが、如何せん駆け足で去っていった感が拭えません。 嗚呼本当に何様なんだこいつ。でも面白かったですよ(嘘こけ)。
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