戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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2008年01月18日(金) ■ |
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拝んでみたいクリエイティブ。 |
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ファンタスティック4を見ました。個人的にはすきな部類です。 それなのにどうしてか愛着を感じない書き方しか出来ないのは完全なる筆力不足としか言い様が無い。 何が言いたいかと言うと、これからちょっとごちゃごちゃしますが基本的に好きなのよ、という話。因みにネタバレはしません。
如何にもアメコミっぽい感じの、スパイダーマンが分裂しましたという体の話で、そう言ったヒーローだいすきなので(詳しくは無いですが)そら好きです。 しかし、なんというか、目新しさは無いかな、と。何処かで見たような、要所要所のパロディやオマージュではなく、オリジナリティを感じないのはちょっと。 完結しているのですっきりしますが、逆に二時間で完結してしまうと言うものは故に小さく纏まっていて、自分は次回に続くとか視聴者嘗めんな派なんですが、それでも、こう、尻すぼみになってしまうなら、考え込んでしまう。 でも別にこの話に限った事ではなく、勿論個人の感性やら趣向やらも存分に関係しているでしょうが、これぞ映画、というものを見た事が無い。 その一本に大打撃を受け、感銘のあまり滂沱するような、興奮のあまり叫びたくなるような、打ち抜かれる程の鮮烈さ。 有史から考えて全くの斬新なものがこの世にあるとは思い難い。けれど手堅く纏まったりなんとなく先が読めてしまったり或いは終わりに嗚呼そうだろうなと言ういやな納得を持ってしまう、そうなるのがベターだろうなと言う、そのベター。 予測不可能、想像だに出来ない、壮絶且つ壮大な話ってないものだろうか。 かと言って、スターウォーズやハリーのように続編ありきだからこその大作というのも違うんです。前者については全く知識が無く、その壮大と言うテーマに基いて脳内検索したところ引っ掛かってみましたが、そうじゃないんだ。 たったの、一本。二時間前後の、話で、ちゃんと纏まっている、全部が全部回収出来て無くたっていいから、納得出来る、映画館で見る価値のある、映像的にもシナリオ的にも見応えのある、自分が好みの話があったっていいのになぁ、と思わずにはいられない。 アニメなら1クール乃至2クール。ガンダム辺りまで行くと少し長い。昔のアニメなんて持っての他の話数ですが(笑)。
そんな意味で言うと、キャシャーンはかなりすきです。 確かに数多くのアニメ化やドラマ化を体験した者にとって、原作との掛け離れは辛かったりもする。 けれど、そこはそれ、これはこれ、切り離しが出来るかが楽しめるかのキーポイントなんじゃないかと。 漫画や小説を映画に求めても仕方が無い。映画だからこその欲求を満たしてくれて、話が、別物だとしても話として出来ているならいいと思う。 結局受け入れ楽しめるかが何事も肝心なのだろうけれど。 映像としても、シナリオとしても、キャラクターとしても、すきなら、例えそれが原作と違ったって、すきになれます。鬼太郎とかいい例じゃないですか世間的には。 名前を関した別物だと思えばいい。それは逃げ腰にも見えるけれど、其々を別個にした評価と、原作に対しての評価とは、分かれてあってもいいものだと。この辺が上手く、説得力あるような説明を今のところ思い付かないのが悔しくもあり。 後、アニメで言うとプリーティアなんかもろそうかも知れない。1クールと短く、荒削りだったりツッコミどころもあったりするけれど、のめり込んだのは、つまりそんな理由だったのかな。 ま、今まで言った事と全く別のものもすきだったりするんだろうから、一概には言えないと言うか、そこまで簡単では無いと言うか。
しかし、完全映画原作の、一本完結の、色んな側面から見応えのある、自分の嗜好とぴたり重なるくらいの、映画、見てみたいものです。
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