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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2007年11月23日(金)
怪我をするなら火傷にして。


キスレブでの殺人事件は本当はイドのものだった。
という事を例によって例の如くウィキペディア情報で(正確に言えばその後驚きのままぐぐった補完サイトで詳しく)知った衝撃。
レッドラムじゃないのかよ!? ずっともう、そうだと思っていたんですが、それに就いてゲーム内で調べていく時の所々の痕跡がどうやらイドだと示しているようで、えー普通にレッドラムの特性かと思ったのだけれど。理解力の無いおれが悪いのか。参考までに今度兄上様に伺いを立ててみようかと。そんな衝撃具合です。

如何にも打ち切りです、と言うよりはごめんちょっと設定きゅうきゅうの詰め詰めで彼是端折っちゃった☆ くらいなら、なんとか納得出来る。
そんな感じで三巻で終わりと知っていたからこそ嗚呼どうせまた途中なんだろうなと読む気を無くしていたzionを完読。
あーあーでもやっぱりすっきりはしないんです。何故無駄に冗長な話しか短く疑問符ばかり残る話しか世には無いのでしょう?
相変わらずの感想になりきらない感想としては、三巻を読む為一巻を読み返して改めて頭痛を覚える程登場人物の多い事多い事。
と、いうより各個人に割り当てられたエピソード量の少なさから印象に残らないんでしょうね。絵柄や話し方で人を判別するのは勿論ですが、それでしか見分けられないのも問題であると。
勢いのまま読み終えても何か拾い損ねたような感が拭えません。
しかし絵や話の、全体の雰囲気、等々は好みだったので惜しいかなぁと。ちゃんともっと、見たかった。掘り下げられそうなキャラクタ達だからこそ魅力を引き出して欲しかったし、ある程度謎解きを終える力量があるのなら説明不足でいいからもそっと、核の部分を教えて貰えたらなぁ。
あれ駄目だやっぱりなんだか否定的です。これではまるでzionがすきなように見えません。ちなみに読みはザイオンです。って今更!
なんだかなぁ。飽食過ぎて食傷と言いますか、いいものに、心から満足のいくものに出逢える機会のなんて少ない事。それもまた、贅沢な話だけれど。
全てを伝えきり、終わる。きっととんでもなく、難しいんだ。本人がやりきったと思ったとて伝わらぬ事のが多いのだからして。


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