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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2007年10月30日(火)
匂いだけが似ているなら、それでも。


以前某番組で某音楽プロデューサーが、その前乱発していたむかつくと言う言葉を正しく直して嫌悪感と表した時、凄しと正直に思いました。凄し凄し凄し凄し凄し。くらい。
言葉の響き然り、正しい翻訳然り、そっかー、嫌悪感かー、きついなー(笑)。
うざい同様いつの間にか浸透し軽口の罵倒に分類されますが、矢張り罵倒は罵倒ですね。

なんかさ、なんでそんなところに行っちゃったんだか判らないのだけど、いやそんなところとか酷いですね。あれがあれなので(まるでわからないよ)場所は言いませんが検索している意図とまるで違うところに引っ掛かったので。
なんかさ、本当に、そう思える日が、いつか来るのだろうかと。彼女と自分は違うから、例えば年齢、例えば境遇、例えば体験、全て違うけれど、ふとした時に感じる思いであるとか、人に話すまでも無くなんて己は卑屈で狭小で利己主義なんだと、自分の世界だけが正しいと思い込んでいるかのような子供染みたそれでも拭いきれない固定観念であるとか、心からそう思うからこそ口にする事による薄っぺらさ、嗚呼はいはいまだ理解らないだけよといなされてしまいそうな、耐えられない、弱さ。
そりゃあ文章が幾つも羅列しているんだから共感するところだってあるさ。羨む事も逆にありえないだろと鼻で笑う事だって。
それでも、若しか、そういう、変革が、訪れる事があるのなら、きっといいのにとは、思っている。そうしたいと思う誰かを得ていない段階では動きようも無く、そんな状態さえ甘い甘いやる事はあると言う人もいるだろうけど、がっついて見えるからいやだとかじゃなくて、そこまでしたくないとかそういうのでもなくて、それは願望に程近く、だけどまだ、それじゃないから。
夢と言うより理想と言うよりあるのかもしれない可能性としてそれ自体を疑問視していると言うのか。
でもこれも結局何もしていないだけだろとか心無い人つまり自分のような輩は言い捨ててしまえる事だろうから、いいや。もう。云いたくない。誰にも。
とかまるで被害妄想の乙女みたいな状況になりかねません。
知らないのは、与えられた事がないからだろうか。
そう言えば、勘違いだ、気付かないだけだ、慰めでもあり、事実でもあるのだろう。
本人が感じているのが真実だとも思うし、それだけを肯定すればいいと思っている訳でもない。
そして現実に、結局生まれてこの方、誰からも与えられる事は無く自らもまた他人に対して抱く事の無かった強烈なまでのそれを、味わう日が来たら、きっとそれは、なんて事ない普通の一日。


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