原初

羅列 回帰



―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2007年09月20日(木)
このお話はフィクションです。


そういう訳で、今日見た夢のあまりのリアリティと記憶率にしたためてみますがそこは夢ですから多少キモイですよ。
そもそもの事の起こりを書くのはあまりに痛過ぎて、だって妄想だとしたらまるで望んでいるようで癪だしそうでなくとも法に抵触するし(え)。
まぁ抜粋という事で。

(中略)
怒涛の展開に付いていけず夜風を求めて徘徊していると、なんとなく足は駅への慣れた道を進んでいた。片手には家から持ち出したチョコ菓子が沢山、それはもう沢山詰められたビニールが揺れては鳴いて、不気味な演出効果となっている。
海岸から曲がると緩い上り坂になっていく。息を切らさない程度のリズムで昇ると、寂しい駅前なりに華やかなつもりなのだろうか店が並んでいた。
前は美容室だった気がする、今は何屋か判らない店。個人経営が関の山の飲み屋。小奇麗な化粧品屋。反対の通りは矢張り個人の病院に、ミスドにスリーエフ、後は薬局くらいのものだった。

はい、ここで勘のいい一名くらいは気付くやも知れませんが、この情景というのは何を隠そう実家付近の駅の話。そんでもってミスドはありません。それ以外は大体あっていたと思いますが。
何でミスドが立っていたんだろう。確か病院とスリーエフの間は特に何も無い、あれ、それこそあそこなんだったっけ? ただの道だったような気さえするんですが。
で、そのまま自分はミスドの中に入っていきます。あ、ちょっとこの先は面倒なんで普通に書きますよ。お前どっちかにしろよ。
そうすると、職場をやめたIさんに会います。ここも存分に怪しいです。なんで現在地から一時間も離れた場所のミスドに深夜いるのだと。深夜にミスドがやっているイメージがありませんが(昼間しか行かないからだろうな)そもそもこの方は呑み友達なので(主婦の方ですが)いるならせめて向かいの呑み屋だろう。
しかし偶然の鉢合わせにも拘らず彼女は席に招いてくれ、その二人がそこまで仲がいいとは思わなかったHさん(此方は若い方)も交えテーブルに付きました。
Hさんとは呑み会では会うという程度、その中でも気さくなので珍しくお若い方でも打ち解けてはいますが、いやいや考えなくともおかしいシチュエーションです。
そんで何故そこに自分がいるのか、極自然な流れで問われ悩む事も無く、知り合いの船乗り達が競って漁師御飯を届けてくれ食料の山になっている我が家が魚臭いからなのだと。
いや、夢の中でのこれは事実なんですが。中略した部分は隠した訳でもなく覚えて無いに程近い、驚きはあっても悩む事では無い、そういう類いで収納されたようです。まぁ実際そんなものでしょう。
でも気になります。どんな内容の料理だったんだか忘れましたが船の上でする料理といったらお魚さんですから、なんで自分こんなところでドーナツ食ってんだろ魚食えや魚! 夢から覚めた人の戯れ言。
ふと、テーブルの上に持込の酒がある事に気付きます。徐に取り出した気配も無く、かと言って初めからあった訳では絶対に無いのに、あまりに自然に鎮座ましますその御方は、Iさんダイスキビールのようでした。問題はそのパッケージです。

この辺りが夢大全開だなと思うのですが、UCCのカヲル缶を髣髴とさせる装丁でした。その背景は他エヴァグッズにありがちな字攻めで、なんかもう見つけた瞬間狂喜乱舞する自分がいました。夢でもそうなのか。
但し殆ど同じだとは思いますが、そこはビール、手に持っているのがUCC缶なのかはたまた持っていなかったのかは忘れました。誰もそんな細かい事気にしてないよ。
さてフーリガンの本領発揮強奪したカヲル缶をまじまじと眺めそれこそ舐めるように穴の空く程に、あまりの御執心ぶりに二人ドン引きです。なんでそんなとこだけリアルさ重視を忠実にこなしてるの。
そんな自分の目の前には更なる餌がぶら下がり、このビールは二缶で一つの形を取っているようで紙でセットに纏めてあります。普通セットだったらちっさいの六缶ぐらいだったりもするんですがまぁそこはお構いなしです。
つまりその紙にもエヴァらしさが鏤められた装丁を期待して宜し。後ろには光沢加減がやけに生々しい弐号機と量産機のフィギュアが織り成すバトルのワンカットが収められていました。それビールとなんの関係があるんだい。知らない。
も、ぎゃーぎゃー叫んでこのビールと紙くれ紙くれIさんに猛攻撃です。なんてヲタ魂。
そこで目が覚めました。
え何それ! なんて尻切れトンボ? もっとカヲル君グッズが欲しいっていう欲望を反映しただけの夢じゃないか!!!
時折、自分の事がわからなくなるよね。そういう時程思い知るんだ。自分さえ本当には計れないのだと。
そんな阿呆らしく意味も理解らない夢でした。


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