原初

羅列 回帰



―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2007年09月13日(木)
グッジョブ、グッテイスト。


久方ぶり、と言う程でも無いのだけれど気持ちとしてはそんなイメージ、某蔦屋に行ったら続刊その他で彼此30冊本を買いましたが何か。雑誌一つ含む。
馬鹿みたい。あたい馬鹿みたい。店員さんが苦笑しつつ、

「私もこれぐらい買ってみたいですね〜。気持ち良さそう。」

爽快感ですか。
炎天下重たい荷物ハンドルに下げて自転車漕ぐのはきつかったですが。
多分ある程度予算とか決めないとどうにもこうにもにっちもさっちも立ち行かなくなるんじゃないでしょうか。こんだけやっといてまだ多分です。なんかもう、いんじゃないかなそういうもんだよ。
取り敢えず見つけてときめいた新刊ラインナップ。一応ネタバレはそんなしてないと思われますが自信なさげ。

・コンシェルジュ 十巻
一巻からの涼子の成長ぶりに驚きっ放しですがいやしかし、成る程彼女の経験は共に読んで来た此方側と同じであり、等身大主人公なんでしょうか。
当初思っていた頃よりも最上さんが扱い小さくなっていって、何処となく世代交代のドラマなのかなとか思ったりします。大人ならではの深みある発言も多いですが、今巻最後の話での発言が、珍しくコンシェルジュにあって重たい空気を出しています。
思えば最上さんの背景が出た後から徐々に、その色は強かったのだろうか。
若手群の伸びという面では、最近小姫さんがびみしんぼ顔負けのというかバッシングに当たるともとれる弁論を発していますが納得しきり、確かにあれは結構同じ事を強く、同じ視点から言っているので染められ易くなりそうな気はする。もっと平たく言えば洗脳に近いものがあるような。それは受け取り方次第ですが。
その食情報がコンシェルジュに求められているのかは別として、個人的なイチオシは勿論小姫さんと有明センセの行く末です。どうも次巻収録の辺りで進展があるのか?

・BITTER VIRGIN 三巻
個人的に推してる恋愛漫画。この作者(楠桂氏)への入りが魔女虐殺話だったので随分押さえ気味なんだと思いきやそこは勿論設定に重たいものを含んではおりますが、ありがちな、暗いバックグランドあれば大丈夫だろというものではなくそれに基いた心理が丁寧なので、たまに繰り返しが鬱陶しくてもおげおげ。実際、繰り返す事で認識度が上がりますがそれ以上に裏打ちする感情がリアリティ、生々しいんで。
過去の出来事が現在に及ぼす影響、というのが全体的に強くある中今巻は現在進行形で起きた出来事に触れる雛子が、なんだろう、それまでもそこまで嘆き悲しむ面を人に見せていた訳では無いけれど(あくまで自分の中でのみ)(そりゃ大介も顔見て聞いた訳じゃないのだから弱音を吐ける訳も無し)はじめて、過去から得た経験として語ろうとしている姿勢に、恋をして、強くなったんだな。また恋が出来て、強くなったんだなって、ちょっと涙腺が緩みます。いやごめんなさい涙腺固いのでそれは嘘ですが(爆)。
幼馴染という哀れな位置にありながら(この場合の幼馴染は最早完璧に恋のレース敗者だからね)だからといってただ純粋に応援したりかと言って表立って邪魔ばかりする訳でも無い(これは井伏が持っていってるせいもありますが)柚ちゃんにもトキメキ度数上がります。潤滑に進める脇役なんじゃなく、生きてるバイプレーヤー。
ちなみに井伏は役どころから嫌われるだろうから好いてやりたいんですが(天邪鬼レンズですね)髪型と唇がいやんなので無理ぽ。

・ホスト部 十一巻
タイトル略して通じる事の何たる素晴らしさか。単純にビターバージン打ち辛かっただけです英語駄目人間。桜蘭高校だって手で書くの考えたら面倒臭そうですが。
ホスト部ならではのギャグ要素(というかはっちゃけ要素)は勿論の事迸ってますが、いよいよ動き出してる感じの双子、いい。いいね! その分ハニー先輩とモリ先輩が後ろに下がってしまった感は否めませんが。
どっちも大切、だから選べない、というのは王道パターンではありますが、それが執着にも似た、間柄に固執している兄弟間での選択だったらより切なくなるんじゃないかしら。だって常陸院兄弟だもの。
双子の自分イチオシはモロバレなんだろう馨に決まっていますが。なんだよあの愛ある視線。ときめくに決まってるじゃないか!! 名前にじゃないですよ(敢て言う)。
気遣いやさんって、100%に近い確立で損食らうよね。でもそんなところがまたいいんですよ。あなたはサディストですか? しまったこれはビターの帯アオリだった。
落差というかギャップというか、普段非常識にはっちゃけているからこそ彼らの真実に迫った時の素の顔は見ものです。今回渡仏を辞退したキングに、面々がどう接するのか。期待しちゃうなぁ。

・Ark 三巻
ラストです。怪しい空気を醸していた彼がやっぱり最後にやってくれましたどんでん返し。段々、不粋というのか純粋に読んで驚くというのが減ってきたのは歳ってやつでしょうか。
何を差し置いても叫ぶべきはダイスです。ダイス、嗚呼ダイスがあぁ。執事に簡単に落ちるタイプです。余談ですがこの間黒執事も買いました。いいじゃないかよ若いのからダンディな人まで執事は素晴らしいんだ!(語るに堕ちてる)
そういった私怨いやいや欲目? の為エレナの選択はなんだろう、ちょっと微妙です。いやいや全然構わないっちゃ構わないですがダイスの次に推しているのはジークだったので。嗚呼そうさお前ってそんな奴だよ。決してアダムがきらいとかではなく矢張りあれかね、主人公を一位に選べないのは性分なんでしょうかね。
個人的には同じ雑誌に載っている賽ドリルのがぶっちゃけ続きが気になっているとか内緒内緒。

・新装版GOGOぷりん帝国 三、四巻
いや別にこれ語る事無いんじゃね?(爆)
SEJ隊の活躍を見たいところです。

気付いた事。山田太郎の絵ってどっかで見た事あるな〜と思ったらそうか、僕と彼女のXXXか! そしてうっかり帯の文句に騙され最新刊だと思っていたら家にありますた騙されたぜ4巻!
覚えていない方が悪いと思うの。


原初 羅列