
戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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| 2007年07月21日(土) ■ |
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| テーマっぽい英語の意味がわからない。 |
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時をかける少女、あんだけ宣伝してんのに深夜でやんの!? 新聞欄を見た、CMでの告知より前の日付。しかしHDDの予約欄(一週間くらい先までぱぁーと出るやつ)を見るとあれでもちゃんとゴールデンタイムにもやるよ!? 答えはどうやら昔の実写らしいです。悩んだ挙句、結構当時と今のギャップに(髪型等々)笑っちゃうんだろうからと生で見るなら兎も角録りはしませんでした。 そんな感じでこれからネタバレ話をします。最近重要性を理解したんだこの告知。
うっかり千昭にときめいてしまったりしまったりしまったり、嗚呼はいすきですよ(なんか投げ遣りだ)。 でもああいった物語の場合二人の男子ともヒロインに焦がれてしまうんじゃないかと思いつ、そういうケがないのがまた、功介もただの脇役とか数合わせ的にならなくてよかったなと。普通ないからこそ脇に思えたりもするんでしょうが。 自分だって恋愛の話がきらいとかじゃないんですが、なんでもかんでもそれに持ち込まなくとも、寧ろ展開がそればっかりだと結局そうかよとか毒づいてしまうし、友達とか、コンビとか、そういう立場もちゃんとあるのは、いい事だ。 厭味の無い程度に奔放な主役でしたし、妙にリアルな死の予感というか、繰り返し坂道出てみたり派手に転げ回ってみたり、そういうところを隠さず且つグロテスクにし過ぎず素敵でした。
で、以下疑問点。 結局千昭はどの程度の未来からやってきたのか? 何故か一緒に観賞していた父上様曰くン百年の案が出ましたが現代の最終兵器扱いの核でも落とせば一発でズドンと、千昭の言っていたような未来は出来上がると思い。 大体そんなに先の話だったら未来で待ってなんかられないじゃないか。そうそう、此処がこの作品の一番悶えるところですね。 勿論こういった時空間移動が題材としては今ここに無い筈のもの=未来からやってきたものが現代に居着いてしまっても困るのだろうし、例えばあのまま千昭が残ったとして、本人がこのまま此処にいるのに未来で全く同じ生命体が生まれるのは問題があるし(無理かどうかは管轄外)、過去で未来は変わるのだから未来の千昭の両親が千昭を生むとは限らない。生まなかったらそもそもリープしてこない訳で滅茶苦茶になりますし。 結婚して子供でも生んだりして、血筋がおかしな事になるかもしれない。萌えよりも諸問題のがやたらと出てくる。 但し現在にいる為に、タイムリープのルールは不明ですがチャージを活用すれば度々来る事も可能だろうに。とは考える。尤も一般人に教えたか否か、或いは不法滞在していないか管轄する場所くらいあってもおかしくは無いですが。 疑問に戻って、近い未来といえども真琴にとっての未来で千昭があの年齢なら結構なショタになるんじゃないかと。ロリは結構ときめくんですが今のところショタはそこまで訴えかけるものに出逢った事が無いなぁ。
ずれてきたのでもう一つの疑問。絵との関連性は? 千昭曰くその絵を見る為だけに、違法なのか合法なのかだとしても高い金を払うのか多大なる制約が付くのか皆目見当付きませんが、それを目的としてタイムリープしてまでやってきた筈。 しかし作品中では誰の描いたものか過去に遡る事もなく、かと言って何故そうまでして見たいのか、既に千昭の世界では現存していないものを、知り、わざわざ来たくなる程の、未来との関わりも述べられていないのでぼんやりしている。 単純に芸術としてでもいいとは思いますが、動悸付けとして弱いような、それならそれでもっと千昭の芸術性を高めておくべきだと。野球馬鹿じゃなくてね(笑)。
それでも一過性の昂った熱に踊らされるなら一緒に居て欲しかったよな、とは思うけれど。戒律を無視して御都合主義に二人だけの世界で満足というラストでも何かしらイチャモンつけるんでしょうが、そういうタイプの人間っていやだね、やっぱり、もやっとじゃないけど、ぐりっとする。 痒いんじゃないけど違和感でもないけどそうだろうと予想してても嗚呼なんかなぁと、居た堪れないではないけれど(結局なんなんだよ)。 すきだと単純に思いますが、エンディングで毎回抉られた感触が残るものってのは多分繰り返し見ない。馬鹿みたいに笑えるものとか、爽快感に溢れ次回とは言わずとも未来に向かって、その映画で自分達が見守り彼等が得たものと共に歩いていくとかじゃないと、多分繰り返しってしないと思う。自分はですが。 だって毎回毎回そうすべきなんだろうけど居て欲しかったなんて愚図ってたって、ねぇ? どうしようもないですよ。
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