“酩酊者は迷走する”...datenshi

 

 

叫ぶ男らin絵画館前 - 2004年09月20日(月)

昨日の日記の続き。

「どうでもいいことをくっちゃべってるバカップルランナー」に
苛立ちながら、スタートラインから約200m後方のおれの辺りも、
ようやく動き始めた。とにかくもう夏の稲毛海岸のような人だかり
なので、なかなかマトモに走り出すことが出来ない。
これはもう、ある程度の諦めも必要で、とにかくスタートラインを
超えたら頑張ろう、と、実にゆっくりと約200mを走り続ける。

そう、これはまるで朝遅刻ギリギリな状況でもとりあえず
駅のホームではエスカレーターについ並んでしまう
のと似た
状況か、もしくは、

朝遅刻ギリギリな状況でもとりあえず腹が痛くなったら
迷わず途中下車してトイレに駆け込む
のと似た状況でもある

(どっちも似てねえ



さて、そうこうしているうちにスタートラインを超える。
我が愛用のG-SHOCK通称「ハヤマユ」←学生時代のサークルで
お世話してた女の子の略称
のストップウォッチを押す。

コースは、国立競技場のトラックを約半周と、外苑周回道路の一部を
ぐるぐる回る一周2kmを5周という、単調といえば単調なものなのだが、
なにしろおれは、「国立競技場のトラックを走れる」というヨロコビに
すっかりやられてしまっているので、単調な周回コースなんてどうでも
良くなっていた。そして更に困ったことには、国立競技場に戻ると
増田明美さんが「頑張ってくださーい!」だの「水を飲んでー!」だのと
ココロに響く声援を送っているではないか。


いやあ、ますます惚れちゃいました。


そんなわけで、前半の大群の中を掻き分けな状態でのタイムロスを
なんとか取り戻そうと、残り4kmでペースを上げる。
結構、無謀な試みである。
案の定、すぐ息が切れかける。この辺りは調整不足を否めない。
苦しい。苦しいのだけれど、なんだか楽しい。
ただ走っているだけなのに。



残り2km辺りから、かつて夏の旅の、
琵琶湖一周の途中(といっても後半も後半)の、賤ヶ岳越え
味わったのと似た「トランス状態」に入る。

これはもう言葉では表現できないくらいのステキな感覚なのだが、
あえて言うなら、

マワリの景色の彩度が一気に上がり、コントラストの高い風景の中、
「この世界はおれが独り占めなのだ」という感覚に陥る、といったところか。




そして、なんとか走りきった。

たいして速く走れた訳でもなかったのに、
知り合いが見てくれていた訳でもなかったのに、
自然にガッツポーズをしてしまっていた。

手元の時計では、45分10秒だった。





さて、次の大会はこれ
20kmに出場なのだが、とりあえず目標タイムを1時間40分に設定。


明日から、自転車通勤の距離増やさなきゃ。


...




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