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昼寝の楽しみと電話のベル - 2004年02月18日(水) おれの大好きな出来事の一つに、 はっきりと覚醒している状態から睡眠に入る というのがある。ちょっと分かりづらいかもしれないが、要約すると、 二度寝チョ〜大好き☆ウフッ なのである。 一旦目が覚めて、とりあえず起きなければならない時間まで、 少しだけ間がある際のヨロコビ。 「なんだ、まだ10分あるじゃないの、も一回寝ちゃうもんね、おれ」 などと呟きながら再び布団をかぶるあの瞬間、あの悦び、 何者にも代え難い至福のひととき。 んで、今日、これまたチョ〜久々に、昼寝なんぞをしてみた。 普段なら、スーパー過密スケジュールちょっとでも何かアクシデントが あったらその後の予定全部パーなくらいギチギチ詰め込んだ予定、のおれが、 今日は珍しく、30分の空き時間が出来てしまい、なんとなく眠かったので、 昼寝活動に出てみたのだった。 そうと決まれば下準備には余念がない。 まずは、車を日当たりが良く、かつそれほど目立たない場所に駐車。 外の気温はまだまだ冬といった風情だが、車のフロントガラス越しの 冬の日差しは結構あったかくなることを、おれはこれまでの職場経験から よく知っていた。ポジションが良ければ、あったかいどころか汗ばむくらい そう、まるで小学生並の寝汗ダクダクな雰囲気で寝ることだって可能なのだ。 次いで、路駐取り締まりだとか、移動式野菜販売だとか、石焼き芋のおっさんの 集会所代わりだとか、あるいは幼稚園のお子様お迎えスペースだとか、 そういった所ではない場所を狙い撃ちするのだ。 それもこれも、心地良い睡眠のためだ。 それはまるで、痛快極まりないくらいのスカッとしたビールの味のために 熱いのが苦手なくせに熱い湯に浸かるどころか、サウナで十数分我慢したり するのとほぼ同じ行動心理だ。 ところがここでちょっと困ったことがある。 今、おれは結構眠いとしよう。 そのくせ、仕事疲れでクタクタだったりもしよう。 そこで、目の前に布団とビールが置いてある。 もう今にも気絶寸前なくらいくたびれているのにもかかわらず、おれの 目の前のちゃぶ台には、キリンビールの大瓶が神々しい雰囲気を携えて、 そびえ立っているのだ。それはまるで、国会本会議中の塩爺のような あるいは、シンクロの中継の際の小谷実可子のような、そういった感じの 落ち着きでもって、キリンビール様はおれを陶酔の世界へと誘うのだ。 かつて井上陽水が、「都会では自殺する若者が増えている」とビックリする ような歌い出しで歌い出して完全にタマゲてしまったように、おれは かつての小谷実可子の水中からの大開脚でのせり上がり(と言うのか?)を 思い出しては そういう状況で布団とビールがあったとして、果たしておれはどっちを 選ぶのだろうか?あるいは、おれは選ぶことが出来るのだろうか? 「虻蜂取らず」だとか「二兎を追う者は一兎をも得ず」と言うけれど、 そうではないのだ。両方の良いとこ取りということだって充分ありえるのだ。 だから、おれは両方を死力を尽くして頂戴することにする。 心地良い睡眠も、喉を潤すビールも、どっちも大切。 「○○が一番好きです」という台詞はきっと嘘だ そんな筈もあるまい。優劣付けがたいくらいに好きな物は、大抵2つ3つ あるものだ。 ...
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