太宰ダサイ多彩 - 2002年02月17日(日) 今日はあまりにもすることがないので、昼からビール いや発泡酒を飲みつつゴロゴロしていたのだけど、 え?せっかく休日なんだからもうちょっと何かしろって? 敢えて言う。 休日だから何かしなきゃならん、というのは欺瞞だ! そういうことを思う連中は、きっと、キャンプに行ったら 必ずカレーと焼きそばを食うに違いない。 キャンプ=カレーの法則。 いや、俺だって食うだろう、カレー。 キャンプ場で自分で火を起こして作ったカレーってのは、 なんだかセンチメンタルな旨さがあるよな。薪の灰が 風に煽られて鍋の中に入ってしまっても、イッツオールライッ! 「それでこそキャンプの醍醐味だよ」髭面のオッサンが言いそう。 で、出来上がりがちょっとシャバシャバでも、イッツオールライッ! 「しょうがねえじゃんオメーの火加減がいい加減な加減だからだ」 「うるせえオメーの水加減がいい加減な加減だからだ」 「ちげえよオメーの野菜切り加減がいい加減な加減だからだ」 「もとはといえばオメーの係分け加減がいい加減な加減だからだ」 罵り合ったって、そのシャバシャバカレーしか食うものはない。 『自己責任と連帯責任』 各人の人間模様が悲喜交々にねじれの位置関係でオーヴァーラップする。 キャンプ=カレーの法則。 戦い続ける日本のサラリーマン達よ! たとえば仕事をふった時点で頭から全てのその「仕事情報」を葬り去る 馬鹿長どもよ、 そして上役からその仕事のことを突っ込まれると決まって人のせいにする 駄長どもよ、 オメーらにキャンプ場でカレーを食う資格はねえ! とりあえず休日くらいそんな目には遭いたくないので、 ゴロゴロする。 「日本の典型的中年男性」ってこんな感じなのかなあ? などといった未体験ゾーンを体験してみたいキケンな年頃29さい。 思いつく限りの「日本の典型的中年男性」像をイメージし、 出来うる限りの「日本の典型的中年男性」的スタイルになってみる。 やはり、ステテコとランニングシャツは必要不可欠だろう。 略して「ステラン」スタイル。 花魁道中みたいでドキドキする。 で、その「ステラン」姿になり、とりあえずビール。 いや、だから発泡酒なんですけどね。ゆるしてチョンマゲ。 こういう典型的オヤジギャグも忘れてはいけない。 時折、ステテコの中にムンズと手を突っ込み、尻を掻く。 別に「エマージェンシー!エマージェンシー!尻方面で緊急事態発生!」 というほど尻が痒い訳ではないのだが、なんとなく場繋ぎ的に、 そう、あまり面識のない女性と食事をするハメになり、とりあえず 「お仕事何なさってるんですか?」っていう程度の話しか切り出せない ツマラナクモメメシイ20代男性程度の出来事である。 いや、俺はそんなことないんですけどね。 ツマラナクモメメシクモないんですが、どっちかっていうと 墓穴堀り型ですハイ。 いや、とにかく尻を掻く。 尻を掻いたその手でビールいや発泡酒を飲む。 普段の俺なら 「げせねえ」 と思うところだが、今や完全に「日本の典型的中年男性」になっている。 しかもコスプレまでしている。ここはぐっと涙を堪えるしかない。 流石にゴロゴロしてるだけだと飽きてくる、ので、 週明けのOLのオネーチャンとの話題稼ぎにと (典型的中年男性は、そんなことしてるんだろうか?←あくまで推測) 本なんか読んじゃったりする。 しかも日本文学 しかも太宰治 しかも『斜陽』 『斜陽』なんかOLのオネーチャン読んでねえって。 人間は恋と革命の為に生まれてきたのだ! って叫んでも、通じません。 いや、俺は結構好きだったんだけどね。 20代前半は太宰ばっかり読んでました。クスリやりながら。 津軽の生家も入水した玉川上水も墓のある三鷹の禅林寺も行きました! で、クスリ回ったラリった頭ん中で、思った。 「太宰ダサイ」 確かに、ダサイ。 「生まれて、すみません」とか何とか友人の前で言えませんよ。 はーずかしーぃじゃなーいのーぅ! かといって、 「俺、太宰好きなんだナ」 っておおっぴらに言うのもちょっと気が引ける。てゆうか言えない。 言った相手のその後の反応は大抵 「ハァ〜物好きなヒトねぇ〜、つか、ナルシストかもこの人?」 ってことになるんだよ。あーそうだよ、絶〜〜〜っ対にね。 ましてや、自分が密かに心惹かれる方にはなおさらのこと。 出来うる限り、自分の太宰好きは胸の内だけに留めておこう。 ん? てことは・・・ 公表してんじゃん俺っ ...
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