日々の呟き。
カコ+目次+ミライ |
| ヘリクツと猫のお話。 2002年04月24日(水) |
| 久々に映画、リリィ・シュシュのすべての サントラ"アラベスク"を聞いた。何曲めかに "翼をください"が流れてきたのです。 子供達の澄んだ歌声。 鳥のように白い翼… つばさは白くなきゃ だめ? 汚れてちゃだめ? 悲しみのない 自由な空へ… そらに悲しみはない? 何でしってるの? なぁんてヘリクツ。 --------------- 猫のお話。 ある日、ある母猫が 子供を生みました。 たくさんの白い子猫が 生まれました。 母猫は子猫にお乳を 飲ませていました。 子猫達はおいしそうに お乳を飲んでいました ふと見ると1匹、お乳 を飲まない子猫が隅に いました。 母猫が子猫をきれいに 舐めているときもその 子猫は隅にいたので 薄汚れていました。 他の子猫は鳴いて 母親に甘えましたが その子猫はひとことも 鳴きませんでした。 お腹がすいたときも けがをしたときも 鳴きませんでした。 いつの間にか薄汚れた 子猫は黒猫になっていました。 子猫たちが少し大きく なると狩りの仕方を 教わりました。 黒猫は他の子猫 よりも早く狩りを 覚えました。 早く1人前の猫に なりたかったのです。 つよい猫に なりたかったのです。 やがて成長した黒猫は 外の世界へ行きました 外は黒猫が思っていた よりもたくさん、興味深いことがありました たのしいことも うれしいことも かなしいことも つらいことも たくさん感じました 黒猫は魅力的に育ち メス猫に好かれました 毛づくろいしてくれる メス猫に、黒猫はただ 戸惑うばかりでした。 なぜなら毛づくろいを されたことがなかったからです。 メス猫は言いました。 「私にも毛づくろいを して。」と。 しかし黒猫にはできませんでした。 毛づくろいをしたことがなかったからです。 そんな黒猫の態度に メス猫は去っていきました。 黒猫はまたあるメス猫 に好かれました。 メス猫は毛づくろいを してくれました。 戸惑う黒猫にメス猫は 「あなたのこの黒くて きれいなからだが好きなの。」と言い、 せっせと毛づくろいをしてくれました。 あるとき、黒猫の毛色 が薄くなってきました もともとは白猫だった からです。 斑に色あせていく猫の 姿を見てメス猫は 去っていきました。 猫はあるときけがを しました。からだが 真っ赤に染まりました だけど猫は鳴きません 日が経ち、血がかわき 浅黒くなった猫は 疲れていました。 人目を避け全てを避け 暗くひっそりとした 場所で猫は目を閉じ 最期に一声鳴きました |
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黒猫釦。 (参加してみました。)