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2004年10月26日(火)  騙される女2


二週に渡って騙される女もどーかと。
もうなんて騙され上手なんだ、ワタシは!
ほんとこっちこそマジで騙され感たっぷりよー。
先日、英会話のおじさまとハイキングに行く約束をしたと報告しましたが・・・
それがこの前の日曜日に決行だったのですが。

「ハイキング」と聞いて、なにを思い浮かべます?
「丘を越えゆこうよー♪口笛吹きつーつー♪」
の世界しか想像していなかったワタシはやっぱり間違っていたんでしょーか!
前日の土曜も仕事だったワタクシのところに届いたメール。
『保険に入ったので一人100円徴収します』
・・・・。
ハイキングって保険なんて入るのかーーー????
その時点で怪しさ満点。
その後、主催者のおじさまから電話があり
「長靴じゃなくても平気だけどスニーカーはやめた方がいいなぁ」と。
は?
長靴なんて最初から持ってません!
スニーカーしか、しかもぺっちゃんこなコンバースくらいしか持っておりませぬ!
「沢を渡るからさ、台風の後だから水かさ多いと思うし、靴下の替えは何枚か持って来てね。」
「相当寒そうだから上着は多めに」
などと未知の忠告を受けまして。
仕事中のワタクシはパニックでございますよ、
今から用意できるものなんて!
とりあえず、防寒だけは・・・とユニクロに寄ってみました。←安いもので済ませる気。
なんとなく、アタクシの描いていたハイキング像と若干異なるような気もしたのですが
ハイキングといえば「おべんと」でしょ?!
朝が早いので土曜のうちにおべんとのおかずの準備をして出し巻き卵とか焼いて
揚げ物は揚げるだけにして超遠足前気分でご就寝。

で、当日。
早朝の集合にもめげず8時半からスタートしたんですが。
なんか・・・てゆーか「登山」?!な空気。
わたしたちのパーティーは、とか言っちゃうあたりがもう「登山」でしょ!?
9人パーティーで、6人がベテラン、ワタシを含む3人が初心者だったわけですよ、
なんかベテラン6人の格好からして重装備。
お約束のチェックのネルシャツに、熊よけのベル!登山靴!登山杖!
リュックだってわたしのエルベのリュックなんかとワケが違う・・・。
ハイキングって言ったじゃんか!
不安な気分と裏腹に最初の1時間くらいは描いていたハイキングだったのですよ、
しかし!
ある地点から・・・・・・・・・・
道なのかなんなのかわからない木の根っこをかき分けて直角に近い急斜面を登り始めてしまうと
もうその急斜面だけが頂上向かって続いていくのです。
口数は減り、30分毎に休憩をとるからなんて言われたけれど
勝手に10分おきに立ち止まって休んでしまう次第。
それをいちいち「そんなところで立ち止まると崖から落ちて死ぬよー!」とか
もうちょっと優しい言い方はないのか?と言いたくなるような注意をされるんです。
なんなの、俺流に登らせてくれればいーじゃん。
でもほんとに気付いたら幅1メートルくらいしかない山道で、両脇は崖で
落ちたら確実に死ぬなってバカでもわかるよーなところを歩かされていたんで。
しかもものすごい急勾配で。
足は思うように動かないし、息は切れるし、
冷たい外気に熱すぎる体でアタシは耳が痛くなってきたし、
気付いたらヨダレ垂らしながら登ってたんですけど、とてもオンエアできません。
初心者の3人だけが「ハイキングって言ってたじゃーん!」
とブーブー文句を言い、あっさりと
「ピクニックと勘違いしてるでしょ」なんて言いくるめられてしまう!
ほんとにただでさえ、運動がキライでしないワタシなのに、登山なんてありえないのに!
メンバーが親しい友達だったらぜったいわがまま言って
「やめる!もう帰る!」と帰ってしまってると思う。
仲間が仲間だけに気を使う・・・さすがに誘ってもらった身で否定ばかりできないし。
でも、はっきり言ってぜんぜん良さがわからない!
中高年の間で流行ってるとは聞いていたが、実際中高年スポットだったが
景色を楽しむ余裕なんて俺にはねえ!
「見て、トモコさん、りんどうが咲いてる!」とか言われても
花に気付く余裕がないわけで。足元に咲いていたって見えてないですから。
「死ぬ〜・・・」を連呼しながら、かろうじて頂上に到着したのですが
普通2時間半で登れるところを
わたしたちの勝手な休憩のとりすぎのせいで約3時間かかりまして。
11時半前に山頂到着→昼食→12時下山
・・・えーーーー!?12時下山!?
今登った山をもう下りるわけですか。
あたしの唯一の楽しみの弁当タイムがたった30分ですか。
よく見れば手作りなんてしてきてるのアタシだけじゃん。
みんなコンビニのおにぎりだけだったりで手軽に食べられるんですよ。
アタシは海老フライにかけるおべんと用のソースの袋を手を汚しながら切ったり、
手作りおにぎりにラップでくるんできた海苔を巻いたりと、
大幅に時間ロスですよ。楽しみにしていたランチタイムなのに!無我夢中で。
弁当食べるだけでも焦り気味だったのに
ハッピーターン(煎餅)なんか食べてる余裕などなくて。
山登りにはハッピーターンでしょ?!←そうか?
あんなにがさばる袋を詰めて行ったというのに
アタクシお菓子ばかり大量に持って行ってまして・・・
気を使ってみんなと交換しやすい小袋タイプを選んで持って行ったのに
(お菓子交換の鉄則でしょ)
食されることなく。
定番のアーモンドチョコだけは糖分補給に食いましたが。
山頂での30分は慌ただしく過ぎ、
一応下界の景色などにひとしきり感動はしたんですが
明らかにおじさまたちと感動のテンションが違いまして。
山登り程度で世界観変わってくれたら宇宙なんて行かねーよ!とか密かに。
さっさと下山ですよ。
しかし・・・この下山こそが侮れない。
下山するためにまた登るなんて二重に騙された感じ。
もう足が棒。
おまけに本格的な下山が始まったら
道なき道を探りながら下るのでほんとに滑ったら下まで転がって死にます。
ちょっとの油断も許されない状況で
ひざ、笑いっぱなし。
もう力が入らない足で必死で下るんですが
アタシ一瞬滑って石ころを転がしてしまったら
その石がコロコロコロコロ〜ッと真っ逆さーまーに・・・・アーメン。
あっと言う間に谷底へ・・・・死と隣合わせってこういう感じ?
そんな下山に4時間でございます。
12時から4時まで。
4時間、トイレを我慢できましょうか。
ワタクシ、物心ついてから初の「野」ですよ。「野」・・・・。
なんか文句あるかー!人間だもの!みつをだもの!
もちろん、「野」スポットを事前に登山通のおばさまが探しておいてくれたんだもの!
そういうもんなの!人間だもの!←しつこい
アタシだけじゃないもーん、みんなしたもーん!
でも実際、被災地なんかそんな感じでしょ?
笑い事じゃないんだから。人間だもの!←しつこいってば
おかげさまでなんとか予定どおり、下山できまして
てゆーか、これはハイキングだったのか?
完璧に「登山」としか・・・。最初から登山とわかっていればぜったい参加しなかったものを。

ゲンキンなもので・・・
その後のビールのうまさは・・・語り尽くせなかったのでございます。
しかも黒エビス!うめぇ〜・・・。
おじさまが馴染みの小じゃれたイタリアンの店に連れて行ってくれたのですが
(但し登山の格好で)
小じゃれ度がかなりイカしていたので、実は相当かっこいいおっさんだと思います。
そして小じゃれたイタリアンの店でおじさまに囲まれて
芋焼酎を飲むワタシ・・・さいこ〜・・・。
おっさんだな、イタリアンで芋焼酎なんて、空気乱してますか。
ちなみに鹿児島の島娘ってヤツなんですがお湯割りで。サイコーですよ。
梅とか入れちゃだめなんです。
「このために山に登る」と語るおじさまの気持ちだけはわかる!けど
登るのと飲むのは別だから。

無事一日を終えたと思いきや。
恐ろしいのは翌日から。
予想はしていたけれど想像以上ではないか、この全身の痛み!
月曜日なんてうまく歩けないの。
二日経った今日でさえ、ぜんぜん軽くならない!
この分では明日あさってどころの回復はない・・・
一週間は不自由かも。
ほんとにどーしてくれるよ!?

・・・だから更新を怠ったわけですか?
ほんとに辛かったんだってば。
土日が毎週そんな状態なんてありえないよ。



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