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2003年10月12日(日)  これで最後だと僕は聞かされる

Thank You Rockers, I Love You Baby,
Burning Motoors Go Last Heaven 2003.10.11


[きのうのつづき]


ブギーが終わると同時に、ワタシは外へ流れるように出てしまった。
とにかく何か飲まなきゃと「救護」と書いた案内に従っていくと、
ライブホールの後ろの売店コーナーへ出て(入場のときに通ったところに出る)
そこら中でヘロッた人が思いのままにしている。
ワタシはもうろうとしながらハイネケンの売場に並びビールを1杯買ったのだが
グッと一口飲んで「ビールじゃん!」と気づき、いや今ビール飲んだらヤバイなーと慌てて
ジュース売場を探すのだが、なにしろ字とかちゃんと読めてない状況だったので、
ジュースを飲んでる人に「ジュースはどこで売ってるんですか?」と聞いてしまったくらいだ。
思いっきり「ソフトドリンク」って書いてあったよ・・・
自分のヤバさに驚きだ。
オレンジジュースを買って(お子様)一気飲みして
生き返った。


その間もライブはつづき、
悔しかったけど、アタシはアタシの大好きなケリー
Bブロックの更に後ろのスタンディングブロックで聴いていた。
前からAブロック、Bブロック、飲食自由のスタンディングブロックという構造だ。
ブギー、ケリーってやりすぎじゃないか、
まんま青い春じゃないか。
・・・ビールを片手に妙に冷静に
「あぁそっか、青春が終わるんだ・・・」
と急に泣きたくなりました。
しーかーもーぅ!
ケリーの次にゴッド・ジャズ・タイムを演ったかと思ったら、
次が、エレクトリック・サーカスなんだもーんッ!!!!
あぁ、アタシってばこんな後ろの遠い場所で何ビール飲んでんの?!
これは本気で脱落した自分を責めました。
こんなとこで何やってんだよ!
燃え尽きる前に目に焼き付けとけよ!


俺たちに明日がーなーいってことー
はじめかーらそんなのわかってたーよ

エレクトリーック・サーカス燃えあーがる空
澄みきーった色のそのさーきに散る


なんかさ、ものすごーく寂しい気分でアタシはトボトボと元のAブロック目指して帰りました。
エレクトリック・サーカスを聴きながら
『澄みきった色のその先に行く』ってとこで止まって、
ほんのちょっとだけ希望を見た気がした。
気のせいかもしれないけど。


Aブロックの手前まで戻って、さてこのモッシュ箱に入ろうか迷う。
・・・何かと気遣う中年気取りで。
だってこの前奏はクラクションベイビー!
あぁ、どーしよ、あの中入ったらまた死むのか?
行きたいよーな、怖いよーなで結局ブロックの外から観ることにしました。
てゆーか、あんな中入るより、ぜんぜんよく見えるし、
アベサイドから斜めにチバを見る感じなのが納得いかないが(ウエノ側から見たいの!)
まぁ、チバの顔が感動的に見える!
かっこいーよぅ、しかもスーツ今日は縦縞だったのかー!(黒に白いピンスストライプの)
とジャケット脱いだチバ見て思う。
ちょっとミッキー入ってない?!
え?まさか、ランド(ディズニー)意識?!
もしや!チバ→千葉?!千葉県?!それで幕張?!
うわぁぁぁぁ〜自分でトンでもないバカなことを考えてしまったことに驚きだ。
そんなこと考えたロッカーがいたら名乗り出てください、友達になれそう。
そのくらい『壊れかけのトモコ』でないとやっていけない壮絶なライブだったのだ。


ワタシはブロック内に戻ることなく、ブロックの外側にいた。
関係者ブロックの柵に外から捕まるような感じで
ベイビースターダストも、スモーキンビリーも!
愛と!いう!憎悪!


関係者ブロックにはURASUJI・TのSATOさんの後ろ姿。
ワタクシ相当SATOさんにご執心で(笑)、だってかっこいんだもーん!
目の前のチバを忘れてその後ろ姿にうっとり。
だからさぁ、ウエノを出せよー!ってくらいコージくん見えないんだよー。
ビリーの後のリリィはちょっとびっくりした。
なんとなく、リリィ演らないと思っていたからとても嬉しかった。
ほんといちばんワタシが夢中だった頃がハイタイム、チキンゾンビーズ辺りだったんで
いろんなこと思い出すよ。
愛しいことも、嫌なことも、青かった春をみんな。
これがラストだった。
リリィで終わるのが意外だった。
こんなに早くラストになるとは思わなかった。
冷静に壁の時計を見てしまう(目が良すぎて見えてしまう)のがイヤなんだけど
まだ8時半くらいなのよ。
ラストまで早すぎ。
ってゆーか、ワタシが抜けたブギーの時点で8時だったから
えぇー?!って感じ。
いつものようにメンバーはフツーにステージを去って、
コージくんもアベくんもピックを投げたようだった。
アンコールがぜったいあるとわかっているからか安心して再びの登場を待った。
まだまだ足りない曲があったし。
演ってもらわなきゃ帰れないし。


アンコールの拍手がやまぬ中、メンバー登場し、
演奏始めたのは、またもや期待を裏切る(笑)GT400
おぉ、なんて意外な曲目なんだー!と妙に日曜日みたいな気分の穏やかなこの曲も
よく聴けばいい曲じゃーんと思えてきた。
そして、次の、このレゲエビートは!
おーお、リボルバジャンキーズ!
やっぱこれ演らないと終われないし!
待っていたし!
これ聴くとさー、あぁ終わっちゃうんだなーって楽しんだけど
寂しい気持ちでいっぱいになるよ。
いつからかレゲエバージョンが定着して(多分沖縄ツアーの頃から)
南国のよーな、大きくゆったりと始まる。


今日の風は俺に泣いてるのだろうか
明日の風は俺に吹いてるのだろうか


今日みたいな日こそジーンとくる重みのある曲だ。
チバってすごいよ、あんたかっこいーよ。
悲しい気持ちを隠して思いっきり楽しんだよ。
悲しんでなんかいられないよ。
続けてジェニー!ジェニー!どこにいるー!嵐で見えやしねぇ!
あーもう超終わりのナンバーだよぅ!
どーしよぅ、終わっちゃうんだ、終わっちゃうーーーッ!
ブロック内は後ろいっぱいまでモッシュゾーン。
ワタシは柵の外から同じくらい盛り上がってみせる。


ジェニーが終わって再び引っ込んでしまった4人。
世界の終わりという名曲がまだ残っている。
ぜったい世界の終わりで終わるんだと信じていた。
ワタシとしては最期にキャンディハウスで狂いたかったんだ。


ものすごいアンコール。
世界の終わり、か。
残すは世界の終わり
しばらくしてメンバー二度目の登場で、
大歓声の中聞こえてきた、
鳴り響くこのギターは。
ワタシは夢中で走ったよ、もうどうなってもいいと思った。
ブロックの柵を越えて、
もみくちゃにされながら前へ前へ手を伸ばしたけど
届かないよー、ミッシェルに届かない!
終わりたくなんかないよー!
こんなにステキな世界を終わらせるわけぇ?!
いやだー、いやだよー!
皮肉なことに今まであれほどライブに行ってきたのに、
世界の終わりを聴くのは今日の日がはじめてなのだ。
はじめて聴けた大好きな曲なのにもう金輪際
生で聴くことはないんだ。
このメジャーデビュー曲にはいろいろよくない思いがあって
なかなかミッシェルは演ろうとしなかったんだよね。
アタシ何度カラオケで歌ったことか・・・。
狂ったように叫びながら
最期まで最期まで一音も聞き逃さずに
なんかもう胸がいっぱいになった。
スクリーンに映るチバの顔が
ときどき笑っているかのように優しい笑顔で
印象的だった。
思い残すことなく、晴れ晴れとした笑顔だったんだろーか。
ワタシもとてもすがすがしい気分だった。
音が鳴っている間は寂しさも忘れられたし。
世界の終わりがほんっっっとにこのバンドの最期の曲だとみんなわかっていたから、


これで最後だと僕は聞かされる。


・・・終わった、終わったんだなぁ。
歌いきってステージを去るチバ。
チバ、何か言ってよ!
何も言わずに一番最初に去ったよ。
客席見てくれたんだろうか。
あたしを覚えていてくれるだろうか。
チバに憧れてほんっとに大好きだったんだよ、ミッシェルが。
こんな4人他にいないよ。
コージくんが「ありがとう」と言って去った瞬間、
こみ上げまくった!
もう!アタシの中の二大ミッシェルが!
ありがとうを言うのはこっちだよー!サイコーだよ!
アベくんもキューもこっちをしっかり見て去っていった。


これでホントに終わったのか、よくわかんないし、
まだまだ戻ってきてくれると期待して
帰ろうとしない。
なんだっけ、あのインストのミッシェルのテーマが流れて
みんな踊り狂っていたよ。
踊るロッカーズをカメラが追って、スクリーンに次から次へとロッカーたちが映る。
これで終わるのかな、終わるんだな。
曲がやんで、
スクリーンに


Thank You Rockers
I Love You Baby


の文字がカタカタと出てきて、ぜんぶ終わった。
惜しかったのが一文字ずつタイプを打つように出すはずが
最初にぜんぶ文字が出てしまって、
もう一度画面をリセットしてから
一文字ずつ文字が出てきたこと。ちょっと失敗。
あぁ、こんなときですら職業病・・・イチイチ演出にケチつけたくないのにね。
はぁー・・・。
終わったぜ、青春が。


キャンディハウス演らなかったんだー。
もっともっと聴きたい曲がいっぱいあった。
もっともっと話してほしかったよ、
チバは「よく来たね」の一言しか発してないんじゃないか。


気力だけで、友人を探す足取りもふらふら。
どうやらワタシ、世界の終わり中にかなり前のモッシュゾーンに進入してしまったようで
元いた場所まで戻るのが大変だったが、
なんとかMちゃんカップルに遭遇。
Mちゃんだけ泣いてたけど
なんかワタシは泣けなくて、とても泣くとかそーゆー気分じゃなくて
楽しかったー!痛かったー!辛かったー!ってカンジで
いつもと同じように終わった。
時間を見ると、9時過ぎ。
あら、意外とフツーだったのね。


ダラダラと流れに沿って出口付近へ向かうと、
いきなし、
「メンバーに一言!」とカメラ向けられてしまったよぅ!
「ミッシェル、サイコー!ありがとーッ!」と大声でMちゃんと叫んで
キャーキャー言っていたのはいんだけど、
後々・・・鏡見たらすっごいことになってる自分がいて、
びびった。あれは放送禁止だわ。
髪はびしょびしょで髪型じゃなくなってるし、眉毛がナイ!命の眉毛が!
あんなんTVとか使われたらアタシ立ち直れましぇーん。


ってゆーか、Fちゃんはッ?!
いないじゃん!はぐれたらロッカー前集合ってことになってるけどさぁ。
ロッカーまですごく遠回りな順路に従って歩いて行ったが
待っても待ってもFちゃんはやって来ません。
心配しているとMちゃんの携帯に電話が。
案の定、Fちゃんです。
「今どこにいるのー?ロッカー前で待ってるよー。」
と周囲の雑音に負けない声でMちゃんが言うと、
次の瞬間「えっ!?マジで!?だいじょーぶなのぉ!?」というMちゃんの声に
ワタシもKくんも不安になる。
「え?並んでる?何の列?物販?前の人に何の列か聞いてみて!」とMちゃん。
「あ、切れた。」Mちゃん落胆の声。
どしたの、どしたの、Fちゃんは!?
「Fちゃん運ばれたって!大丈夫かなー。無理しないでって言ったんだけど・・・。」
とMちゃんが言う。
マジかい!
アタシもブロック出てきちゃったしね・・・。
途中まではみんなの顔見えてたけど
途中からはぐれちゃったし、命がヤバかったんでブロック抜けちゃったし。
運ばれるなんて・・・どーかしてなきゃいいけれど。
というか、ちゃんと見ててあげればよかった、ごめんね友よ。
何度か電話をかけ直そうとしたが、電波が殺到しずぎてドコモもJフォンも全滅。
心配になったMちゃんは探しに行くといって、
わたしとKくんはロッカーで待機。
すると、「いたー!ただいま〜!」とFちゃんが戻ってくるではないか!
「だーいじょーぶ!?今Mちゃん探しに行っちゃったんだよー、行き違いで。」
Mちゃんに戻ってくるよう電話を入れるが電波がダメ。
Fちゃんに事の次第を聴くと、アタシと同様かなり最初からダメだったらしいが
なんとかずっと頑張って、世界の終わりの最後のフレーズで倒れちゃったそうな。
だから実際ライブはほぼ通して観てはいたことになるんだけど、
何しろ途中で倒れちゃったから
世界の終わりの後も何か続いていたのかまったくわからなかったらしい。
「なんかもうよくわかんないうちに周りの人がスタッフの人呼んでくれて、
救護って書いたとこに二人掛かりで運んでもらって、
『大丈夫ですか!お水飲んでください!』ってしきりに怒鳴られて
水飲んだら平気になったから出てきたんだけど。」とFちゃん。
いやーん!もう!無理しちゃダメだよー。
本人は元気そうにしてるけど実はけっこうショックを受けていて
「まさか運ばれるとは!」ねぇ?
たぶんあの一滴も水も飲めないハコの中で脱水症状起こしていたんだろうね。


やっと電波も復活して探しに行ったきりのMちゃんとも連絡が付き、
4人揃って一安心。
その横を今もなお、担架で何人も運ばれて行きました、
この人たちは救急車に乗せられるんだろうか。
明らかに意識がなさそうないい年のにーさんが何人も搬送されて行ったのを見て、
Fちゃんがここにいるのも紙一重だったかも、と恐ろしくなる。
というか、ワタシもあの時水分を補給しに抜けなかったら同じ運命だっただろう。
恐ろしいー。
身の程知らずも許せるよ、今日だけは。


小雨の降るホテルへの帰り道、出待ちしようと帰ろうとしないファンの塊を目撃。
なんかアタシはけっこうあっさり終われたんだよね。
そりゃ寂しいし悲しいけど。
4人のうち泣いてるのはMちゃんだけで、
いちばん長い(ファン歴)のがアタシとMちゃんなんだけど
アタシMちゃんほど繊細じゃないんだろーな。
なんか今はまだライブの余韻のが残ってて
最後を見れてよかった!という思いが強い。
それに命がけだったからね。
でもやっぱ泣きじゃくってる人ってぜんぜん見なくって、
それが意外だった。
納得できたってことかな、ライブがよかったし。
でも、アタシSATOさんが男泣きしてんの見ちゃって、かなり痛みました・・・
男の人の涙ってドキッとする。
たぶんアタシが悲しくなるのはこれからだと思う。
12月にこの幕張のDVDが出ることになってるし、もちろん予約して買うけど
そんな頃にドカッとまとめて悲しみがやってきそうな
そんな気がします。
冬だし完璧引きこもると思います。


で、いろいろ考えると、ミッシェルを追いかけていたこの8年に勝手に終止符を打たれ、
もうこういう生活は終わりにしろよ、と言われてるよーな気がしてなりません。
なんかもうそういう年なんだろーなぁ。
正直体力がもうナイのでライブ本数も減らしていこうと思っていたんだけど(年寄りだな!)
それもミッシェルだけに絞ろうと思ったところなんで、
言われなくてももう行かれないんだよ。
タイミングよく足を洗う?
好きな音楽はいっぱいあるし、今までもいろんなライブに行ったけど
ミッシェルがないと思ったら
ワタシの中でどれ聴いてもミッシェルを越えなくなっちゃったのよね。
エレクトラグレイドにアンダーワールドが来ることも、
来年のクラフトワーク来日も、去年だったら行ったかもしれないのに
こんなことになってどーでもよくなっちゃった。
ワタシの中でずぅっと生き続ける音楽がミッシェルでよかった。


帰りに幕プリでお夜食バイキング(1200円、安い!)を食べて
すっかり元気になりました。
Kくんの車でアタシとFちゃんはホテルに送ってもらって
そのホテルが幕プリより豪華だったことがちょっと驚きでした。
千葉って物価安いんでしょーかね???



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