「まぁ……なんにしてもお預かり致します。」 アルカードから二人を受け取り、開いている部屋へと運ぶ。 「それにしても貴方が何かに興味を持つとは……珍しいですね。」 二人をベットに寝かしつけて戻ってきたイダーが言う。その言葉にアルカードは確かにと思う。あの子等の魔力故の所存だけとは思えないが、深く考える事を辞める。考えた所で仕方が無い事だ。 「それでは私は城に戻る。たまに様子を見に来る事にするので、よろしく頼む。」 それだけを言うと、アルカードはその場から掻き消すように姿を消した。 イダーはそれを見届けると、子供達の眠る部屋へと戻っていった。
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