天国の扉
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2010年10月13日(水)




術後約9ヶ月。
生活はすっかり普通どおり。抗がん剤は8月分で終了した。最初から半年の予定だったらしい。
抗がん剤を飲んでいる間は、次第に体調が悪くなって、会社を休みがちになっていた。とにかく身体がだるそうで辛そうで、見ているこちらも切なかった。
これが副作用らしい。食欲も落ちていた。前回の抗がん剤が全然副作用とか出なかったから、それに比べると効いているのかかえって悪くしているのか。「効果が出てるってことにしておこうよ」と前向きに考える主人。うん、そうだね。
4週飲んで、2週お休みのペースを繰り返し。ようやく終わった。
飲まなくなってからはずっと体調はいいみたい。

この間、ほんとに会社をお休みしていたため、給料は下がった。おまけに私の仕事も減っていて、まったくと言っていいほど仕事がない。この10月からは職制も係長クラスから主任クラスにランクダウンしたらしい。係長と主任の違いは、手当が3000円減ったのと部下がいなくなるだけ、とのことだったけど、それでもやっぱり家計には響いてくる。
若い頃から休みなく働いて、身体無理かかるくらい働いても、会社なんてこんなもんだ。

もうじき彼の命日になる。
10年。
あっという間に10年なのか、やっと10年なのか。
まだまだ自分の中では消化仕切れてなくて、もどかしい。

mixiの方で、去年、新しくマイミクになった人が鬱になってしまって、手首を切ったり、入院したり。
怒りたい気持ちを抑えつけて、必死に気持ちを紛らわせようと思うのだけど、果たしてそこまでしていい関係かどうか思い悩む時もある。それでも、私は二度と手を離さない。彼の時みたいに、「ああ、もうよくなったんだから、私いなくてもいいや」なんて安心しない。あんな思いは二度とゴメンだ。しつこいと思われようと、何様と思われようと、手を離すことだけはしない。

2010年01月31日(日)




術後、数日間だけの予定だった個室なのだが、残りの日数も同じ部屋で過ごすことにした。
夜、好きな時間まで起きていられるし、かなり自由度が高かったらしく、ストレスはほぼなかったようだ。
お風呂も時間を気にせず入れる。テレビの音声もイヤホンを使わなくてもいい。PCも使える。まるでホテル生活をしているようだったと言っていた。
ベッドの差額は入院保険で出せるのだから、金額も心配することはない。
個室を借りて、本当に良かったと思う。

早いもので手術からもう1週間。
今日には抜糸、そして退院となる。
ここ数日は毎日お見舞攻勢で、主人の会社関係の人がほとんど来てくれたらしい。行くたびにお見舞の封筒をどっと渡された。

傷はまだ痛むらしい。
抜糸まではお風呂禁止。シャワーだけねと言われてへこんでいた。
この病院は最上階に展望浴場があるのだが、前回入り損ねたので、今度こそはと勇んで申し込んだらしいのだ。
仕方ないからシャワーだけ浴びて、足湯で我慢してきたと言っていた。
眺めは最高。貸し切りだったらしい。
これで湯船につかれたら、気分も最高だったのになーとしきりに言っていた。
三度目は、きっとないからね。
ないと信じたい。

細胞検査の結果は2週間後。
子どもの受験も2月に入り、いよいよラストスパート。
国公立の志望校も決定した。
3月になれば、我が家もやっと一段落する。

明日から子どもも自由登校でほぼ一日家にいることになる。
主人も2月いっぱい家にいる。
病気のことさえなければ、3人一緒にいれることがとても嬉しい。
子どもが大学に行ってしまうと、もうこんな時間なんかとれないだろう。



      

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