フルートさんの日記
フルート奏者 齊藤佐智江



 フルート、ヴァイオリン、チェロ、チェンバロによる室内楽コンサート

2006年7月1日(土)午後2時開演
すみだトリフォニー小ホール(JR錦糸町より徒歩3分)

詳細はこちらへ
Bouquet des Tons

2006年06月06日(火)



 舩後靖彦さんと寮美千子さん

2月になって、よくも悪くも心が揺らされるようなことが多い。個人的に忘れられないことをいくつか・・。

舩後靖彦さんは、千葉在住のALS(筋萎縮側索硬化症)の患者さんなのだが、尊敬する作家の寮美千子さんからそのお名前は何度か伺っていた。寮さんは小説「楽園の鳥」で昨年の第33回泉鏡花賞を受賞された詩人、作家で、初めて寮さんの作品に出会ったとき、これも心から感動した。
(・・・その作品は「父は空、母は大地」。またいずれ、ゆっくり。ちなみに寮さんのサイトは、http://ryomichico.net/

おもえば、寮さんも高校時代までを千葉で過ごされたと知り、より親しみを感じたのだった。作品のすばらしさはもとより、知的でシャープな切り口を持つ方なのにちっとも偉ぶらない、逆にあたりはまーるくて親しみやすい素敵な方で、その人間的魅力にぐいぐい吸引されるばかりだ。その魅力で人を引き寄せるだけでなく、周りの人にパワーを与えている。その寮さんから、舩後さんの短歌の指導をしている、という話を聞いた。

舩後さんは5年前(42才)以来、(今のところ)治療薬が見つからない難病のひとつである、ALSとともに生きていらっしゃる。ALSといえば、ずいぶん前に「モーリー先生と火曜日」という映画にもなった本を読んだ。大学時代の恩師モーリー先生に、毎週人生に関する話をしてもらうという内容だったが、それによって主人公(作者)の人生観や人間関係が良い方向に変わっていくのが興味深かった。
そのALSとともに人生を送る方が身近にいるのだ。そしてそのかたの講演会が、市立千葉高で行われ、寮さんが舩後さんの短歌を代読すると聞き、どうしても行きたくなった。

ALSの物理学者のホーキング博士の名前は知っていたが、どのようにコミュニケーションをとるのかを、この日初めて目の当たりにした。透明の下敷きのような文字盤をボランティアの方が指で順に指して行き、該当する文字になると舩後さんは額の皮膚を使ってYesを告げる・・。また、講演会はあらかじめ用意された原稿がスクリーンに映し出され、コンピューターの人工音声によって読み上げられていく。舩後さんの文章は静かなたたずまいとはうらはらに、ユーモアたっぷりで楽しく、破天荒とも言えそうなエネルギッシュな行動力には、聞いていた高校生たちも笑いをこらえれずにおもわず噴出す場面も多かった。

舩後さんは今もロックの作詞活動もしていらっしゃるだけあって、ミュージシャンだ。そして寮さんも文章が音楽のフレーズのようで、BGMが聞えてきそうな文を書く方。寮さん以外の誰が舩後さんの短歌をこれだけ豊かに表現できるだろう、というくらいのリズム感で、微笑を生みながら言葉の世界が広がる。
(舩後さんの短歌は次のサイトで楽しむことが出来ます。
http://funago.seesaa.net/ )

舩後さんはサポートやボランティアについても語られた。同じ目線に立って、その人が望む方向を見ることが大切で、上から自分のいるところに引き上げようとしなくていい、と。そしてご自身は今、メールによって、同じ病気を持つ方たちに笑いを届けようと、短歌を作っていらっしゃる。そして、人の役に立てるということが、今の生き甲斐である、と。

”短歌読み同胞吹けば幸せぞ こんな俺でも福をはこべて  舩後靖彦”

あの場に偶然行くことができて、本当に多くのことを学ばせていただいた。
発病されたときのこと・・今は生徒の笑いと大拍手に笑みを浮かべる幸せそうな舩後さんにも当然絶望の時期があったのだ・・。最後に奥様の家族としてのメッセージも紹介されたが、舩後さんから奥様への深い感謝と尊敬がこめられていてとても印象的だった。

本当に楽しい講演会だった。以前、テレビで、プロジェリアというやはり難病のアシュリーちゃんという女の子のドキュメンタリーを見た。体が早く老いてしまうという病気だ。平均寿命の14歳を迎え、同じ病気を持つ自分より年下の人たちにメッセージを録画したのだそうだ。そのひとコマ。「辛かったり悲しかったりした時には、人の役にたつことや人の喜ぶことを考えるといいわよ!」と明るく語りかけていた。

寮さんの本で「マザー・テレサへの旅」という著書がある。ボランティアとは何かについてとてもわかりやすく書かれた本だ。
この日もたくさんのボランティアの方がいらしていた。人はこうして支えあっているのだと、あらためて「人」の文字を思った。人は一人では生きられないのだ。支えてもらうことのほうが多い私だが、自分のできることで、人の役にたてることがあるはずだ、それも楽しみながら・・。支えてもらうこと、迷惑をかけることを申し訳ないと思う必要はないのだ。誰が舩後さんをサポートすることを迷惑だと思うだろう?みな喜んでサポートしているのだ。舩後さん、すばらしい講演会をありがとうございました。人はそこにいるだけですばらしいことなのだ・・。

寮さんを通して、少しずつ社会を違った角度で見られるようになったように思う。寮さんのますますの活躍を祈りつつ、その出会いに心から感謝したいと思う。そして舩後さんから発信された笑いの波がどんどん波及して広がりますように!お二人の創作がますます冴えますように!

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
いつも長くてすみません・・。
ではまた。

A bientot !









2006年02月23日(木)



 大雪・・・

・・寒中お見舞い申し上げます。

何年ぶりかで、この場に登場します。なにがあるのかなと訪れてくださった方には、本当にごめんなさい。
というわけで、今年もよろしくお願いいたします。

それにしても、今日の雪!車のトランクをあけようと思って、その重さにびっくり。たった5cmくらい積もっただけで・・。50cmの屋根の積雪、雪かきが大変・・と毎日のように雪国の大変さをニュースで聞いていたものの、実感がわかなかったのですが、これは本当に大変だろう、と思いました。雪国のみなさま、いろいろなことが一日も快方に向かうことを心からお祈りします。

ところで、今年はお正月早々、金沢と東尋坊、永平寺方面に旅行に出かけたのですが、千葉はなかなか雪が降らないし、スキーをやらなくなってからもうずいぶんになるので、行きの上信越道で雪を見るのは久々という気がしました。
金沢の町はあちらこちらに雪が積もっていたので、兼六園ではさぞかし風情のある光景が見えるに違いないと思っていたところ、雪釣りをした木々の葉に雪が乗っているという、あの風景には出会えませんでした。ちなみに、今日はうちの実家にある植木の松の葉の上に新雪が積もり、なんだかいつもの庭の松がいつもにまして凛として高貴な感じがしました・・。

雪が深いといえば、永平寺。本当に雪の多いところだそうで、毎年雪の重みで瓦が痛むので、相当な枚数を変えなくてはいけないとのこと。ひとり1000円で寄付を募るというので、寄付をしたところ、ピンクの数珠と、永平寺便りみたいな小冊子を何冊もくれました。そのうえ、寄付した人の幸せを祈願してくださるとか・・・本当にありがたい話です。人の幸せを願うのが仏教とはいえ・・・。お参りしたときには自分のお願いをするのではないというのも、よくわかりました。

禅宗のお寺のせいか、深い雪のせいか、はたまたお坊さんたちがはだしだったせいか、本当に身が引き締まる思いがしました(寒かったのもあり?)。私はなぜか中尊寺が好きですが、永平寺もとても気に入ってしまいました。そういえば、山門の両側にはいわゆる四天王がありましたよ。
東方持国天、北方多聞天、西方広目天、南方増長天というやつです。四天王ってここから来てるの?(なんと無知な・・・)と我ながらあきれましたけど。

昨年もちょうどこの時期(センター試験の週末)にコンサートがありましたが、あの時も確か雪。来てくださったお客様には本当に感謝してもしたりないくらいでしたが、今日の雪は、どう考えてもお客様がいらっしゃれるとは思えないどころか、こちらの行き帰りが心配になるくらい・・。というわけで、私は朝は練習していたものの、午後からすっかり今日は中止に違いない!と思い込み、雑用をしておりました。バンマスの藤田氏から「今日は予定通り、よろしくお願いします」とのメールに目を疑いましたが、本当かしら?と思いつつ一応仕度をし、待っていたところに中止の電話。前回を深く反省し、珍しくまじめに(ちょっと)練習して、今日を楽しみにしていたので、ざーんねん、と言う感じもあり?!私が珍しくまじめに練習をしたから雪という気も・・。うーん。

ざーんねん、というにはもう少し理由があるのです。
今日の大神やさん、広島風お好み焼きやさん(マスターが広島の方です)なのですが、本当においしい!!お好み焼きもコロッケもサラダも本当においしいのですよ。それが食べられず残念だったのと、もうひとつ。

大神やさんの近くから波乗り道路という自動車専用道路があるのですが、(東金有料道路につながります)秋だったかな、前回、いつも128号から帰るところを、東金有料に出て早く帰ろうと、この波乗り道路を通って帰ったのです。0時をまわっていたからか、ほとんどすれ違う車もないのですが、右手はずっと海。左手は防風(砂)林か時々町の明かりが見えるけれど、ほとんど街灯もないような暗闇なのです。ふと、星が見えるかも?と減速してみた星空があまりに美しく、おもわず、車を止めてしばし星空を眺めてしまいました・・。早く帰ろうと思っていたにもかかわらず・・。

気障ですが、今までで見た星空で一番美しかったのは、ギリシャのアスティパレアという小さな島で見た星空。初めて見たエーゲ海の青さと同じくらい感動しました。天の川は本当に川だった!と感激でした。もうかれこれ20年も前の話です・・。その次は大神やさんからの帰りの星空か、北海道の中札内で見た星空か・・。

というわけで、次回は3月11日だそうです。みなさんも、お好み焼きと美しい星空と元気なラテンを楽しみにいらしてください。

今年こそは、長くならないように短くたくさん書こうと思っていたのに、また最初からこうなってしまった。まあ、、、、いいか(笑)。
今年もみなさまに幸せがたくさん訪れますように。たくさんの素敵な音楽や人との感動的な出会いがありますように。

まずは、長い日記を最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。ではまた。A bientot !






2006年01月21日(土)



 2005年12月 齊藤佐智江さん出演 コンサート情報

Bouquet de Tons 17th
フルート、ヴァイオリン、チェンバロによるクリスマスコンサート

2005年12月11日(日)午後3時開演
場所:サロン 松本(JR本八幡駅より徒歩12分)

出演:
フルート:齊藤佐智江
ヴァイオリン:飯島多恵
チェンバロ :猿渡紀子


曲目
クーシスト/古様式によるクリスマスのソナチネ
チャイコフスキー/「くるみ割り人形」より
J.Sバッハ/トリソナタ 二長調
高橋喜治/雪の子供
クリスマス メドレー
 他

入場料 3500円 お飲物付き 高校生以下 2500円(要予約)
お問い合わせは bouquetdetons@yahoo.co.jp

< コメント >
フルートの齊藤さんに、ちらしをいただきましたので、情報を載せますね。
               by web管理人ドラマーおくさん


2005年11月04日(金)



 節分を過ぎて

 あっという間に年が明けてしまった。1月20日に何か書こうとした形跡がある。なんということだ・・1月は10日に武蔵野市民文化ホールと言うとても響きのいいホールで、ギターとの幸せな本番で始まって、その後、あまりにたくさんの幸せな瞬間があったが、こうして書くまでに至らなかった。幸せな瞬間についてはまたそのうち・・。それにしても、月に1度くらいなら書けるかもなどと思ったのは甘かった。書きたいことがたまっているから書き始めると長くなる。長くなると思うと、書くのを1日伸ばしにする・・という相変わらずの悪循環にはまっている。これを誰が書いているかを知っている人はもう、あきらめて訪れることもないだろうが、たまたま訪れてしまった方には、気の毒である。あらためてごめんなさい。
 
 先日、ある作家が新聞に年賀状についてエッセイのようなものを載せていた。賀状を今年もまた頑張って書けなかった、こうなったら立春までの寒中見舞いで、まただめだったら立春過ぎの余寒見舞いを・・と言う内容だった。(この余寒見舞いというのは「10へえ」くらい感心した。)
 かく言う私も、本当に明けてから書くというのがここ何年も続いている。ただ、例年、年末から少し考え始めているのに、昨年は4泊6日でパリになんぞ出かけたので、30日まで合わせがずれ込み、その上、年賀状の枚数を間違って例年の半分しか買わなかったこともあって、ずいぶん失礼した・・。
 そんなわけで、今年こそは寒中お見舞いと思っていたが、飛び入り仕事が多く立て込んだ上、2月1日の発表会までは全く余裕がなくなってしまい、とうとう立春を迎えてしまった。節分の日は9時半頃、駅に着き、あっ、節分だ、恵方巻きと節分の豆を買わなくちゃと思い出して、コンビニで恵方巻きとやらを買った。スーパーで節分の豆を探したが見つからず、昆布入りのおつまみ系の大豆が小さな小袋に入っているものを仕方なく買った(笑)。これで、豆まきをしたことになるのかわからないけど、福は内と、11時半頃、そっと節分を楽しんだ。
 
 翌日早く、実家に帰ると、本格的に豆まきをした形跡があった。節分はいつも、豆撒きをしたあとで、大豆とピーナッツを炒ったものを食べて(千葉らしいね(^_^)、大豆を緑茶に足して福茶とか言って飲む。これは香ばしくておいしい。
 たまにしか使わない実家のレッスン部屋にも、豆がたくさん蒔かれていて、生徒さんが来るので、掃除機で吸おうとしたら、箒で掃けと言う(関係ないが、この「箒で掃く」の漢字は絶対書けないなあ)。言うとおりにしたが、この節分の豆ってそのあと、みんなのうちではどうしているのかなとふと思ってしまった。いつ、どのように、始末しているのだろう?福を拾うのも大変である。
 節分が過ぎて、年が変わるともいうので、とりあえず、少し遅れたけれど、これを新年のご挨拶ということで・・。ところで、余寒見舞いって・・・・いつまで出せるんでしょうね、それを過ぎたら・・・・暑中見舞いまで何かあるのかしら(笑)?
 それでは、またそのうち。




2004年02月06日(金)



 金木犀

 いつのまにか、空気が変わった。金木犀の香る風が心地よい。それもそのはず、明日から10月だ。かろうじて、毎月書く!というのを守って何ヶ月めだろう?
昨日、生徒さんたちとのフルートアンサンブルの小さな演奏会を無事に終えた。今回は一人必ず1曲は1番を吹いてもらおうと思い、プログラムと誰を何番にするかでずいぶん迷った。散々、迷って決めたつもりだったが、一人だけ1番を吹かない人ができてしまった。故意ではなく、あまりに複雑で考えすぎたこともあって、本当にうっかり抜け落ちてしまったのだった。ところが、最後の練習のとき、その曲は私が1番をということになっていたのだが、いまさらながらやはり気になって、その方に「やってみませんか?」と言ってみた。実力はあるが奥ゆかしい方なので、うっかりの気後れもあって断られたらどうしようと思いつつ・・。すると、「そうですか、やってみます」とおっしゃって練習のときに見事にソロを吹ききった。

 私はフランスにいたときに、ソロはもとより、室内楽奏者では右に出るものがいない、というほどすばらしいクリスチャン・ラルデという先生に見ていただいていた。(そのおかげで室内楽にはまってしまった・・・)もう、6,7年前になるが、その先生が来日した際に行われたインタビューで「チャンス」について聞いてくれ、と頼まれていたので、「チャンスをつかむにはどうしたらいいのでしょうか?」と聞いた。すると、「そのチャンスをつかむ準備ができていることが大切だ」とおっしゃった。

 さきほどの生徒さんの話に戻るが、その方の見事なソロを聴いていて、そんなことをふと思い出した。私はといえば・・・。(泣)
それにしても昨日のあの生徒さんたちの演奏の見事なこと!
7月の発表会、あまりの準備不足で生徒さんたちが未消化のまま、演奏するはめになったが、それはあきらかに私のせいだった・・。時間をかける。そんな基本的なことの大切さをあらためて考えさせられた7月の発表会だっただけに、昨日の結果は私も本当に嬉しかった。

 そういえば、10月4日に始まる芝居のDMが大好きな役者さんから今日届いた。「緊急通告!切符が売れてないわけではありません。ただDMが遅れただけです・・今すぐお電話ください」なるほど(笑)。私もDMがまだだ。11日に茂原で、18日に千葉のドルチェホールで室内楽のコンサートがあるというのに・・!

日記書いてる場合じゃないか・・。金木犀の香るうちにかかなくちゃ。
それでは、また。



2003年09月30日(火)



 夏休みの終わりにバジルを見て思ったこと

 あっという間に、8月も明日で終わりだ。私は昔から愚図で、計画性がなく、いつも夏休みの終わり頃になると、ほとんど手付かずの宿題をとにかく終わらせなくてはと、必死になっていた記憶がある。人間はなかなか変わらないものだ(涙)。小学生のころから9月1日の朝は必ず早起きして、朝食を食べながら(それでも絶対朝食を抜かなかった。おかげで今の体力を保てている。親に感謝)終わっていない宿題を続け、時間切れで、泣きべそをかきながら学校に思い足取りで出かけたものだ・・・。
 もうすぐ学校が始まる・・。それにしても今年の夏休みは不思議な夏休みだった。
 思いがけず、山口で2週間以上を過ごした。それも、友人の家で、その5歳の娘、ご主人、やはり友人の友人であるという若い女性が4歳半の男の子を連れてきていたので、6人で生活をしていた。というのも、彼女のご主人の仕事の関係で、フランス人の子供たち4人の面倒を見てくれる人を探しているというのだった。結果的にはいろいろ大変な思いもしたが、フランス語がだいぶ戻ったような気がする。いいリハビリになった。それに、久しぶりに会った友人(新卒のとき以来の友人)の生き方には学ぶものが多かった。もう一人の若い友人も、考え方が違うだけにいろいろ考えさせられたし、刺激になった。そして友人は相変わらず、美しく賢く、いろいろな意味でスマートで、でも母として強く、女性として一段と素敵になっていた。朝に晩に、女3人でずいぶんいろいろなことを語り合った。本当に貴重な時間だった。
 
 さて、2週間以上も家をあけるなんて、海外旅行のようだった。とはいえ、ぎりぎりまでばたばたと、明日31日のフルートアンサンブルの茂原アスモでのコンサート(10時半〜、12時半〜にあるんです)のことや9月以降の仕事のことなど、決めなくてはならないことに追われていたので、植物を預かってもらうとか、何も考えなかった・・・。

 今、ベランダにあるバジルは実は種から育てたものなのだ。バジルは紫蘇科らしいから、育てるのは簡単だが、一年草だと聞いていて、毎年苗を100円くらいで買ってきていたのだが、あるとき、植えもしないのにバジルが芽を出したので、種が落ちたに違いないと思い、昨年は夏の終わりに種を取っておいた。そしてそれを春蒔いたら、当然のことなのだろうが、芽が出たのだ!!これは嬉しかった。
 以前、ニコレ大先生という大尊敬しているスイスのフルーティストが、マスタークラスか何かで、「人は農業をすると学ぶものがたくさんある。自然への畏怖を思わざるを得ないのをはじめ・・」とおっしゃっていたのをつくづく思い出した。
 こうして種を蒔いたら、嬉しいほどたくさん芽が出て、押し合いへし合いになってしまった!!!畑と庭での野菜と花作りを趣味のひとつとしている母には「間引きをしないとだめよ」といわれ、泣く泣く間引きをした。なんだかかわいそうな気がして捨てることもできなかったのだが、また小さな鉢に植えて人に差し上げてとても喜ばれたりもした。こうしないと共倒れになるんだそうだ。なんでも同じだなあ・・といまさらのように感心した。

 そんなバジルだったので、山口から帰ったころには干からびているだろう・・と思いきや、今年は東は雨が多かったそうで、どうにか、生きながらえて私の帰りを待っていてくれたのだった。とはいえ、お米が深刻だと言うので、そうそう喜んでもいられないが、3日目くらいで、見事に復活した。
植物の生命力には本当に畏れ入る・・・。

 ここはフルートさんの日記だから、山口の帰りに寄った、フルートコンベンションのことでも書けばいいものを・・。まあいいか。
というわけで、もうすぐ8月も終わりだ。山口では思いがけず、おいしいイタリア料理を堪能してきた。イタリアと言えばミラノ・スカラ座のフルーティスト、ダヴィデ・フォルミサーノがまた来日する。彼のすばらしい笛の音を聴けるのは今から本当に楽しみだ!
まとまらないので、このあたりで。まずは明日のコンサートが楽しくできますように!(もっと早く宣伝すればよかった・・)おしまい。
 



2003年08月30日(土)



 ハスの花

 念願の光ファイバーが開通したものの、ディスプレイの調整がうまくできず、相変わらず不自由をしている。とはいえ、光が開通したらフルートさんの日記、書こう!と思ってたのでしばらくぶりに書かせてもらうことにする。
 
 あるパーカッションの友人と電話で話していたとき、(彼は足が不自由なのだが)、楽器をハスの葉のように回りにおいて、演奏することを思いついた、と意気揚揚と語ってくれた。イメージがとても具体的で、しかも寛容で卓越した強い精神の持ち主なのでお釈迦様のイメージとダブってしまった。
 そんなこともあって、以前から見たいと思っていた千葉市の花(ですよね?確か)であるハスの花を、つい先日見に行ってきた。検見川の現在の東大グラウンドあたりで、なんでも大賀博士という方が400年前の古代ハスの種を(実際に見つけたのは一緒に発掘をしていた女生徒らしい)見事に発芽させたというので、千葉市の花になっているらしい。
 ハスは早起きしないと、昼には花が閉じてしまうと聞いていたので、がんばって早起きし8時過ぎに、弁天町の千葉公園に到着した。ところが、肝心のハスの花の池の真中にある歩道と、ハスの由来などが説明されている建物は、夕方5時から朝の9時まで閉鎖とある・・。幸い、友人が一緒だったので、近くで時間をつぶして9時過ぎにまた行ってみた。
 ハスの葉は、撥水性があり、葉の上にその日の小雨をきらきら光る透明の小さな玉にして転がしていた。その建物の中には睡蓮との違いも説明してあって、ハスの葉は水から出ているが、睡蓮の葉は池に浮かんでいる、とか、ハスは長生きな植物だとか(実際400年前のハスの実が生きていたのだ!)・・・。実際、実物を見てみると、とても高貴な感じを受けた。思ったより、花も大きく、色もはっきりとして美しい。見ごろは8月の初旬までだということだが、まだ梅雨も明けない今年はもう少し楽しめるかも・・。
 ふとここまで書いて、そういえば同じパーカッションの仲間、ドラムという楽器はシンバルや太鼓がハスの葉に見えなくもない。ではドラマーはそのハスの葉に囲まれている花に見えなくはない?・・・うーん、どうかな?(笑)
 

2003年07月29日(火)



 パスカル・モラゲス コンサートについて

パスカル・モラゲスコンサートについて
フルートさんにお聞きしました

フ:フルートさん
三:三朝ユキオ

三:先日、パスカル・モラゲスさんのコンサート案内をいただきましたが、いくつか質問させていただいてよろしいですか?
フ:よろこんで、どうぞどうぞ。
三:フルートさんといえば、もちろん楽器といえばフルートにお詳しいんですが、今回ご紹介いただいたコンサートはクラリネット奏者のパスカルさんです。よろしければ、パスカルさんとのご関係を教えていただけますか?
フ:私の、大大大大尊敬する、大大大大好きなミッシェル・モラゲスさんというフランス国立管弦楽団の首席奏者のフルーティストがいるんですが、その彼と、パスカルさんとは実は双子の兄弟なんです。(フルートさんはミッシェルさんの通訳をよくしています)
三:そうなんですか。それで、フルートさんとつながるんですね。
フ:本当に同じ顔してるんですよ(笑)。

三:パスカルさんの他に、アマティ弦楽四重奏団というのもクレジットされていますが。
フ:スイスの若手のとても優秀な弦楽四重奏団だそうで、私も今回初めて聴かせていただくんですが、とても楽しみです。
三:コンサートの聴きどころというか、ここは押さえようなんていうところはありますか?
フ:そうですね、やはりクラリネット五重奏曲ですかね。モーツァルトの室内楽の名曲で、もう本当に美しいですよ。パスカルさんの演奏するこの曲を聴けば、クラリネットのイメージが変わりますね。
三:それは楽しみですね。ところで、チケットの入手方法ですが、当日受付などで受け渡しとかできますか?
フ:はい、事前に連絡をいただければ、ご用意できますよ。一般5000円、学生3500円ですが、フルートさん価格でお売りします。
三:では、フルートさんをご存じの方は直接申し込み、、ホームページをご覧になった方はla_fiesta@au.wakwak.comまでメールで受け付けます、ということにしましょうか。フルートさんの今後の活動とか、何かありますか?
フ:6月12日の木曜日に千葉県の一宮の大神家さんで、クラシックとはちょっと違いますが、ラテンバンドで演奏します。よろしかったら、是非お越し下さい。
三:今回、お忙しいところ、ありがとうございます。

2003年06月08日(日)



 2003年6月20日(金)パスカル・モラゲス クラリネット リサイタル

フルートさんおすすめのコンサートです。三朝が代筆しております。

チケット販売はフルートさんも受け付けているそうです。

パスカル・モラゲス クラリネット リサイタル
アマティ弦楽四重奏団
2003年6月20日(金)19:00〜
トリトンスクエア第一生命ホール

一般¥5000 学生¥3500
la_fiesta@anet.ne.jp へメールをくだされば、スペシャルプライスにて販売いたします。

モーツァルト作曲Cl五重奏曲ほか

パスカル・モラゲス
パリ高等音楽院の教授。パリ管弦楽団のスーパーソリスト。



2003年06月06日(金)
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