|
|
2022年05月01日(日) ■ |
|
本当の自分を恐れないで |
|
映画「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」 (J・J・エイブラムス監督)から。 これだけ長くシリーズ化されると、 途中から観た人は訳がわからなくなるのでは?と思う。 全作観ている私でさえ、もう分からなくなっている。(笑) 1作目の冒頭、衝撃的な映像だった宇宙船、 今は驚きも少なく、自分が年齢を重ねたことを実感。 今回は、どの台詞を選ぼうか迷っていたが、 メモを読み返すと、何度か繰り返された 「本当の自分を恐れないで」が浮かび上がった。 そして「レイ、血よりも強いものがある」 「恐れとの対決はジェダイの宿命、君の定めだ」 「パルパティーンから逃げればジェダイは終わる」 いろいろな面で顔を出す、不安や孤独なども、 これは自分ではない・・・と否定するのではなく、 本当の自分を認めながら受け入れていく。 私たち人間の誰の心にも必ず持っている 「恐れ」という本質を味方にするくらいの気持ち・・ 大切なんだろうなぁ、ジェダイには。
|
2022年04月30日(土) ■ |
|
フェンスなど作らないことだ。庭は2倍の広さとなる |
|
映画「エジソンズ・ゲーム」(アルフォンソ・ゴメス=レホン監督)から。 「原題:The Current War」(電流戦争)を、 わざわざ「エジソンズ・ゲーム」にした意図は何だったのか、 ちょっと気になるところではあるが、意外と面白かった。 私のお気に入りは「シカゴ万博会場で2人が出くわすシーン。 電力送電システムをめぐって繰り広げたビジネスバトル=電流戦争に、 勝利した側のウェスティングハウスが、エジソンにこう話しかける。 「フェンスは奇妙なものだ。 隣家が作ると家が2つに分かれフェンスは共有に。 問題は片方の家がフェンスを設計し、それを作り、 そのための費用も負担する。だが、もう一軒は無料でフェンスが手に入る」 と、繰り広げられてきた「電流戦争」を例えた。 「君の案を奪ってはいない」と呟きながら、 「解決方法はフェンスの費用を折半にするか、フェンスなど作らないことだ。 庭は2倍の広さとなる、違うか?トム」と投げかけたことだ。 負けたエジソンも「話せてよかった」とその意味を理解した。 「2人は、新しいエネルギーで現代社会を創る」という目的は同じ。 いつまでたっても、フェンス越しにお互いを罵倒するより、 フェンスを取っ払って、大きな世界を創ろうよ、そんな提案にも思えた。 彼らのこういった競争があったからこそ、現代社会がある。 「エジソンは『電流戦争』に敗北後、 キネトグラフ、キネトスコープの特許を取得。 新産業の『映画』を創った」というテロップを見つけた。 こうしてこの作品を観ることができたのも、 エジソンのおかげなんだよなぁ、感謝。
|
2022年04月29日(金) ■ |
|
幸運にも、私は恵まれた道を選び、走り続けたから |
|
映画「スノー・ロワイヤル」(ハンス・ペテル・モランド監督)から。 息子を殺され、その組織のリーダーに対して、じわりじわりと、 除雪車を使って復讐をしていく父親の物語。 冒頭、画面に流れるテロッブは、 「あるものはどこに行っても人を幸せにする。 あるものは去ることで人を幸せにする。オスカーワイルド」 この意味が最後まで理解できず、消化不良だった。 今回メモしたのは、復讐していくシーンではなく、 彼が、長い間コツコツと除雪作業を続け、 模範市民として表彰されたときの受賞スピーチが良かった。 「私は雪に閉ざされた街から 文明につながる道路を除雪しているだけです。 人は、毎日同じ道を車で走ってると 違う道はどうだったかと思うようになる」と話し、 さらに続けて「私はそう思わないように努めている。 幸運にも、私は恵まれた道を選び、走り続けたから」と纏めた。 こう言い切った彼のスピーチが伏線となって、 殺された息子の復讐劇へと物語は展開していく。 人生、わからないものだなぁ・・と考えさせられた。
|
2022年04月28日(木) ■ |
|
人間はエネルギー資源を求めて戦争する |
|
映画「映画 太陽の子」(黒崎博監督)から。 わざわざ、邦題に「映画・・」とつける違和感はあったが、 2020年8月にNHKで放送されたドラマ「太陽の子」とは違うよ、と 言いたかったんだろうな・・と理解した。 戦争兵器としてではなく、単なる科学として「核分裂」を追求、 そして、その目的は、戦争をなくすことだった。 この理論に、なるほど・・とメモをした。 「この戦争は何で始まったんやろ。エネルギーや。 土地も鉱物も人間はエネルギー資源を求めて戦争する。 先の戦争もそうやった。我々が核分裂をコントロールして、 そのエネルギーを自由に使うことができるようになったら、 人間のエネルギー問題は永久に解決するはずじゃ、 そしたら戦争はなくなる」 しかし、この理論の大きな間違いは、 「人間が核分裂をコントロールできなかった」ことにある。 逆に、自分達がコントロールできないものを野放しにしておくと、 大きな代償を払うことになることを私たちは、3.11で思い知った。 これから、ますますエネルギー資源を求めて、戦いが続く。 世界の人々が争わずにすむエネルギーは、やっぱり太陽光かな。
|
2022年04月27日(水) ■ |
|
人生に迷った時は「道をひらく」(松下幸之助著) |
|
どんな人でも、誰もが一度は経験すると思われる、 「自分が生きている人生」の意味探し。 約1ヶ月をかけて、模索していたが、そのまとめは、 書籍「道をひらく」(松下幸之助著)に書かれていた。 特に「道」という文に、私は救ってもらった気がする。 表紙にも抜粋として書かれている名文の一節。 「自分には、自分に与えられた道がある。 広い時もある、せまい時もある。 のぼりもあれば、くだりもある。思案にあまる時もあろう。 しかし、心を定め、希望をもって歩むならば、 必ず道はひらけてくる。深い喜びも、そこから生まれてくる」 「『最良』の敵は『良』」というフレーズ。 一番やりたいことを邪魔しているのは、ちょっとやりたいこと。 そんな意味で多くの人に伝えてきたはずだけど、 今、そのフレーズが自分に一番響いている。 残り少ない時間を、どう使うか・・ 「自分に与えられた道」のために、使わなければ・・・と 心に誓った。
|
2022年04月26日(火) ■ |
|
約1ヶ月の「行方不明体験」 |
|
この年齢になって、自分の人生を見つめるために、約1ヶ月を費やした。 この期間、不安と怒りと焦りと・・もろもろの感情が脳裏に浮かび、 未だ解決に至ったかどうかわからないけれど、少し落ち着いた。 他国では「徴兵制度」があり、世間と一定期間隔離されることにより、 自分を見つめる機会、祖国を考える機会としていることを、 以前、何かの本で読んで、この一言でも取り上げた。 今回は、知識だけで理解しようとしたのと違い、 心の痛みや不安を伴いながら、リアルに体験できた気がする。 「毎日が日曜日」なんて、一週間もすれば、あっという間に飽きる。 そして、テレビが友達になってしまうと、ほとんど外に出ない。 足腰が弱る、気力が出ない・・の症状が出る前に、 残りの人生の時間を有意義にするための、何かを見つけたい。 そのためには「1ヶ月」の「行方不明体験」は、意味があったと思う。 ただ、今度は、なかなかエンジンがかからない。 いや、エンジンの掛け方を忘れてしまったのかもしれない。 そのために、数週間は、暖気運転が必要かもなぁ。
|
2022年04月25日(月) ■ |
|
卵って・・大切に守る形をしているの |
|
映画「天使の卵」(冨樫森監督)から。 直木賞作家・村山由佳さんのベストセラー小説と知って、 楽しみに観始めた。 ただ、あまり大きな事件や、アクシデントが起きない ラブストーリーだけでは、やや物足りなさを感じる。 タイトルに近い会話はメモした。 本物の卵に似せた、ニセの卵、偽卵を見せてこう言う。 「本物は人間が孵化させて、その間、 親鳥を安心させるために与えるんだって、ニセの卵でも、 春妃(ハルキ)が温めてたら、何かが生まれそうだ」 「なんだろ?」「天使!!」・・ この会話、なんだかくすぐったいな、と思った。 その後、こう続ける。「卵って、天からの手紙でね。 この命をよろしくお願いしますって、 大切に守る形をしているの」と。 恋愛とは関係ないかもしれないけれど、 「卵って、大切に守る形」という視点は頷ける。 どこも尖っていない丸い形は、そういう意味かもな、と。 丸形って力が分散して一番強いのだから。
|
2022年04月24日(日) ■ |
|
どこに行けば会えるんだ? |
|
3月末までは、ほぼ365日、時間は未定だけど、1日は一度、 観光案内所に顔を出していたので、高い確率で、 私に会うには「清水町観光案内所」で待ち合わせればよかった。 4月からは、その「いつもいる場所」がなくなったので、 まずは、どこで会うか、を決めるところから連絡が入る。(笑) 「無職」になるって、そういうことなんだな、と苦笑い。 この1ヶ月、一番多かった問い合わせは なんと「どこに行けば会えるんだ?」だったから、面白い。 そう、打ち合わせをしなければならない場合の対策、 言い換えれば、これからの「待合せ場所」づくりが急務。 まぁ、堅く考えず、多くの人が立ち寄ってくれる「居場所」、 そんなものが欲しくなったのは、事実である。 なかなかないんだよなぁ、考えてみたら、そういう場所が。
|
2022年04月23日(土) ■ |
|
柿田川にはアマガエルルがいない? |
|
ほぼ一年中、柿田川公園を定点観測のように、 写真・動画・音・・と撮り続けているが、 田植えの季節に、耳に付くカエルの鳴き声だけば、 なぜか、あまり録音した記憶がない。 「柿田川にはアマガエルがいない?」をメモに残した。 録音しながら耳にするのは、季節によって変わる鳥たちと、 いくつかの種類のセミや、秋にピッタリの昆虫の鳴き声。 そう言えば、アメンボやサワガニ、カタツムリも、 嫌ってほど見るのに、オタマジャクシもあまり見ない。 こんな水辺だから、いないってことはないだろうけれど、 目にすることも稀だし、鳴き声を耳にすることもない。 住民が生活している住宅街では目にするのだから、 250〜500メートル範囲内に住んでいるはず、と推察するが、 不思議なことだなぁ・・と思う。 この好奇心が続く限り、柿田川の定点観測はやめられない。 だって、どんどんわからないことが増えていくんだもの。
|
2022年04月22日(金) ■ |
|
あの女は、私に対して少しの罪悪感も持っていな |
|
映画「マスカレード・ナイト」(鈴木雅之監督)から。 今までに何度も「東野圭吾さん」原作の作品を観てきた。 冒頭にしばらく流れる「タンゴ」の必要性がわからず、 ちょっと戸惑ったことを記しておく。 気になるフレーズは、 「ホテルにはホテルマンにしか見えないものがある」 「ホテルに来られるお客様は皆仮面をかぶっています。 その仮面を守って差し上げるのが、我々ホテルマンの仕事なんです」 「きっとラヴ・アフェアだと思います」 「ラヴ・アフェア?」「不倫の隠語です」 「駆け引きでは気持ちは伝わりませんよね」 「人は不思議なもんでルールの中で生きていると、 いつしかルールを守ることが目的になってしまうことがあります」 「あの女は、私に対して少しの罪悪感も持っていない。 私は怒りで体が震えました」 こうした犯罪事件は、日本国内でも日常茶飯事に起きているから、 悲しいことに驚くことは少なくなってしまったが、 私の好奇心は、常に犯人の「犯行理由」から始まるから、 この台詞を選んだ。 「体が震えるほどの怒り」は「罪悪感」の有無だったのか。
|
|