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2021年11月12日(金) ■ |
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「町芸術祭」から「町民文化祭」へ |
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「文化の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」など、 昔から、秋は他の季節と違う感覚があるように感じていた。 我が町も、ごたぶんに洩れず「芸術祭」が開催されるが、 私のような、定点観測が好きなだけのアマチュアカメラマン、 それも、スマホや廉価なカメラで撮影した作品を、 「芸術祭」という場所に展示・応募していいのか、といつも迷う。 月に一度、それも2時間ほどしか練習しない、 指揮者もピアノ演奏も、同級生だけで編成された混声合唱団、 練習後の喫茶店でのおしゃべりが目的ではないか、と思いながら、 「芸術祭」という舞台に発表・応募していいのか、といつも迷う。 これが「町民文化祭」なら、日頃、練習してきた成果発表として、 上手い、下手関係なく、胸を張って参加できるのになぁ、と感じる。 それなのに、なぜか「芸術祭」という名称を使い続ける理由は、 自分の代で、途切れさせるのは心苦しい・・みたいな思惑と、 今まで続けてきてくれた諸先輩方々に申し訳ない、という感情、 そんな気がしている。 単なる言葉遊びなのかもしれないが、出品者・発表者が少ないと 嘆くのならば、思い切って「既存の枠」を外してみるのもいい。 名称を「町芸術祭」から「町民文化祭」へ変えるだけなのだが。 ただ、それを誰が実行するか・・だけなんだろうなぁ。
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2021年11月11日(木) ■ |
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あの人、本当につえぇよ |
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映画「BLUE ブルー」(吉田恵輔監督)から。 ボクシングが題材の映画は、ほとんど苦労した人生から、 努力して、努力して、最後に栄光を掴む展開が多い中、 今回は、その努力も報われず、負け続けてもリングに上がる。 そこに、男としての強さ、カッコよさが表現されていて、 うん、こういう生き方っていいな、と思いながら、 スポットライトが当たる人は、ほんの一握りで、 ほとんどの人は、こうなんじゃないかな、とメモをした。 自分の生き方の軸がブレずに、コツコツと続ける、 それは、プロボクサーを引退してからも、同じこと。 だから、何げない生活(仕事場)のワンシーンで、 映し出される、負け続けた主人公のシャドウボクシング、 フットワークよく動くステップを「美しい」と感じるし、 胸が熱くなる。 そんな彼の生き方を見て、ボクシングの勝敗とは関係なく 「あの人、本当につえぇよ」と誰もが思う。 久しぶりに、耐えることの強さを教えてもらった作品。 いいタイミングで、いい作品に出逢えたなぁ。
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2021年11月10日(水) ■ |
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みんなに観せたいものではなく、みんなが観たいもの |
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「葉っぱ切り絵アーティスト」という女性のコメントが、 妙に引っかかり、メモしたのを覚えている。 彼女の作品制作の原点に流れる考え方は、 「みんなに観せたいものではなく、みんなが観たいもの」。 これって、意外と忘れがちな考え方だな・・と思ったから。 特に、観光産業に携わっていると、陥りやすい錯覚とも言える。 私たちは、私たちで、知らず知らずに専門的な知識が増えて、 観光客に対して、観せたいものが増えてくる。 ここも観せたい、あそこも観せたい・・とばかりに。 しかし、第二展望台でそば耳を立てて聴いていると、 観光客の見たい場所、見たい風景は、 私たちが観せたい場所、観せたい風景と、全く違うことに驚かされる。 どの方向性で、観光を捉えているか、の違いかもしれない。 とにかく観光客に多く訪れてもらい、お金を落としてもらう方向性と、 素晴らしい環境を提供して、移住・定住に結びつける方向性は、 大きく違うことを、私は現場の感覚として実感している。 両方だよ、という人もいるが、それは中途半端な結果しか生まれない。 日本全国で、観光客というパイを取り合うことになる産業だからこそ、 絶対にブレない「軸」が必要なんだよなぁ。
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2021年11月09日(火) ■ |
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雨が降ったら、長靴。これが楽しい |
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63歳の誕生日、ほぼ5ヶ月前に、職場のスタッフから、 お祝いにいただいたプレゼントは「オシャレな長靴」。 しかし、今年は梅雨に入ったにもかかわらず、 なかなか雨が降らず、6月の出番は2回ほどだったが、 7月・8月に入って、大活躍となった。 以前にも書いたが、歳を重ねると、子供に戻るらしく、 雨の日は長靴、と決めて、水溜りにも(わざと(笑))入る。 あの時、あの瞬間の感覚は、本当に幼児かもしれない。 傘を買うと、早く雨が降らないかな・・と思い、 長靴を買うと、水溜まりを見つけたくなる。 レインコートなど買うと、もう傘なしで飛び回るしかない。 それだけ、雨は私にとって、楽しいものの一つ。 雨対策したはずなのに、衣服は濡れてしまう私は、 それが、少しずつ、乾いていく感覚すら楽しめる。 プレゼントしてもらった長靴は、渋いブルー色。 「柿田川ブルー」ではないけれど、お気に入りのアイテムとして 雨が降ったら、長靴。これが楽しい。
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2021年11月08日(月) ■ |
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町芸術祭・展示の部「柿田川動画」出品 |
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明日(11/9)から始まる「清水町芸術祭・展示の部」。 少しでも、地元の町民にも、柿田川の魅力を伝えたくて、 恥ずかしながら、数年前から「柿田川」を撮影した写真を出品。 しかし、出品するたびに、毎年悩んでいたことがある。 それは「柿田川の素顔」を伝えるのに、写真では限界があること。 そこで何年か前から考えていたのは、動画の展示方法。 それを今回、初めて展示作品として、出品することにした。 簡単に言えば「iPad」を利用して、スライドショーを繰り返す。 タプレットに合わせて、絵画の額に工夫を凝らし、はめ込む。 あとは、毎日、朝一番に会場入りして、電源を入れ、 帰りに、自宅へ持ち帰り、100%充電をするルーチンを繰り返す。 事前に50日ほど試験を繰り返し、バッテリー残量データも計測したが、 なんとか15時間くらいは持つことがわかり、実行に踏み切ることに。 あとは、本番(11/9〜14)の来場者の感想を訊きながら、 さらに来年に向けて、試行錯誤を繰り返し、より改良していくつもり。 なぜかわからないけれど、こういう試作品づくり好きなんだよなぁ。 興味がある方、是非、清水町地域交流センターにご来場を。
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2021年11月07日(日) ■ |
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鳥も人間も赤いものに群れるのよ |
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メモだけが残っていて、気になっていたフレーズ。 「木の実は赤いほどおいしく見えるでしょ。 鳥も人間も赤いものに群れるのよ」 たぶん・・NHK大河ドラマ「麒麟がくる」のワンシーン、 ということは、こんな台詞を口にするのは、 「いろは大夫」以外にいないな、と目星をつけた。(汗) 私の先輩である、絵本作家・宮西達也さんの作品にも、 「しあわせの赤い実」が何度も登場するし、 昔の男性は、女性の赤い肌襦袢に興奮したのだろう。 ロゴマークなども、赤を使用した物が多いし、 「鳥も人間も赤いものに群れるのよ」は、 うまい表現だなぁ・・と感心した。 逆に考えると、今、人間を寄せ付けたくなければ、 赤以外の色を使うってことなんだろうなぁ。 色の力・・って、最近気になって仕方がない。 面白いものだなぁ、色って。 でも軸はブラさず「柿田川ブルー」の「青」「蒼」「碧」で、 人間を寄せ付けたいなぁ。
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2021年11月06日(土) ■ |
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これCGですから |
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今、柿田川公園の貴船神社が、面白いことになっている。 全国のパワースポット巡り(水神・竜神?)をしているユーチューバーが、 京都の貴船神社の分社とされている「柿田川公園内の貴船神社」に寄り、 約1時間半、ライブ中継で、貴船神社と第二展望台のブルーホールを絶賛中継。 特に、ブルーホールを神秘さには、それをライブで視聴していた人たちから、 「これ、CGですか?」というコメントまであって、 彼が「ライブでどうやってCGを入れるんだ・・」とツッコミを入れた後、 笑いながら「これCGですから」と付け加えた。 現状を知っている私は、彼のライブ中継と、刻々と書き込まれるコメントを 楽しく読ませていただきながら、ありがたいな・・と思った。 「なんかこれ、ずっと見てられますよね」とか 「BGMの音楽いらないですよね。この自然の音で・・」など、 いつも私が思ったていることを、彼が全国に向けて発信してくれた。 多くの方の多角的な視点で、この柿田川・柿田川公園の魅力が伝われば、 それが、産業・観光につながると私は信じている。 それにしても、あの場所だけ、ぽっかり輝く青い輪を見れば、 CGで処理した?と思われるのも無理ないかな。
P.S 興味関心のある方は、YouTube 「貴船神社 柿田川」で検索してみてください。
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2021年11月05日(金) ■ |
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いろいろな売り場で本が売っている |
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隣接の沼津市にある大型ショッピングセンター「ららぽーと沼津」。 普段は、地元の「サントムーン柿田川」で用事を済ませるが、 たまには・・と、先日、妻とドライブしながら立ち寄った。 店内の広さは比較しようないくらい大きいが、 私が、あれっ、これいいなとメモしたシステムがある。 それが、いろいろな売り場で本が売っているシステム。 会計の仕組みはわからないすけれど、 例えば「無印良品」には「無印良品の使い方」みたいな本から、 「インテリア・雑貨関連の本」などが、何気なく置いてある。 本は本屋で買う・・・という発想ではなく、 興味のある商品の売り場で、それに関する本が置いてあると、 ついつい買いたくなってしまうから、不思議だ。 ファッションの店舗には、性別に合わせたファッション雑誌、 旅行代理店には旅行雑誌など、ターゲットがはっきりしているから、 手に取ってもらえる可能性が高い気がする。 店舗同士で連携して、お互いの委託販売できれば、 Win&Winの関係になるのだから。 そういえば、サントムーン柿田川では、逆のパターン。 長倉書店さんのディスプレイに、本物のピアノの自動演奏。 興味を持ったら、ピアノ売り場へ誘導するところがGood。 いいなぁ、こういう「連携」を実践していくことで、 経済は広がっていくんだろうなぁ。
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2021年11月04日(木) ■ |
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アユ、のぼってきましたか? |
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最近、私が訊かれる質問、ナンバーワンである。 私が、ほぼ毎日、柿田川を撮り続けていることが、 少しずつ知られてきたことは嬉しいが、柿田川公園で 一度、アユの遡上、産卵シーンを目にした人は、 必ず「今年も観たい」と思うのだろう・・たぶん。 だから「アユ、のぼってきましたか?」となるらしい。 それくらい、自然は私たちを惹きつける何かを持っている。 自然相手なので、いつになるかは私にもわからない。 だけど、私の「アユ、のぼってきました!」の一報を 楽しみにしている人がこんなにいるなんて・・と思うと、 長年続けてきた、定点観測的撮影が認められたみたいで 文字にするのが難しいくらい嬉しい。 私にできることは「昨年は・・」「一昨年は・・」と アユがのぼってきた日付を伝えるくらいだけど、 それもまた喜んでもらえるから、撮り続けてしまう。 これを伝えると、次は「産卵始まりました?」かな。
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2021年11月03日(水) ■ |
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押しボタンを押さなかったら、押しボタンの立場がないだろ |
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映画「名も無き世界のエンドロール」(佐藤祐市監督)から。 気になる一言以外にも、メモした会話は多かった。 「住む世界が違うんだよ」 「世界が違うんじゃない、分けられてるだけだよ」とメモし、 「さびしいんじゃなくって、さみしいんだよ」は、 PCの漢字変換が困ってしまうほど、微妙な表現である。 「同じじゃねぇのか」「違うんだよ」「そうか」「そうだよ」と それ以上のツッコミがなかったので、余計に気になった。 また、引きこもりになった若者がこう叫ぶ。 「あんたさぁ、僕が完璧主義者って言ったよな。 完璧主義者っていうのはさぁ、結局欠陥品なんだよ。 理想通りのきれいな人生じゃないと我慢できない。 うんこがくっついた人生はもう必要ないってわけ、わかった?」 なるほど・・と思う定義に、少しホッとした。 さらに、こんな表現にも、頷いてしまった。 「危ない橋っていうのはさ、自分のために渡るもんなんだよ」 しかし、私がこの映画を代表する台詞を選ぶとしたら、 「押しボタンを押さなかったら、押しボタンの立場がないだろ」。 信号機で見かける「押しボタン」と書かれたBOX。 「押しボタン」の立場になって考えた、この表現って、 インパクトがあるし、こういった視点がとても新鮮だったなぁ。
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