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| 2020年01月20日(月) ■ |
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| 詩人の原民喜(はら たみき)を知っていますか? |
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映画「羊と鋼の森」(橋本光二郎監督)から。 職業としての「調律師」については、今まで知らない世界だったので、 「納棺師の仕事」を描いた、映画「おくりびと」(滝田洋二郎監督)と 似たような感覚で鑑賞した。 当然ながら「ピアノの音」に関しての問答が繰り返されて、 私は、楽しみながら、メモをした。 新米の調律師、外山は、尊敬する調律師、板鳥さんに訊ねる。 「どうしたら調律ってうまくできるようになるんですか? 板鳥さんはどんな音を目指していますか?」と。 そんな彼に向かって「目指す音ですか?」と反復した後、 「外村くんは、詩人の原民喜(はら たみき)を知っていますか?」と言い、 「その人がこう言ってます。明るく静かに澄んで懐かしい文体。 少しは甘えているようでありながら、厳しく深いものを湛えている文体。 夢のように美しいが、現実のように確かな文体」と呟き、 「私の理想とする音を、そのまま表してくれている」と彼に伝えた。 世界のピアニストにも認められるような調律師が例えた表現(音)、 調律師という職業、奥が深そうだな、と読み返した。 出版社の辞書編集部を舞台にした映画「舟を編む(石井裕也監督)も、 ハマってしまったし、普段知ることのない「職業」って、私、好きかも・・。
P.S 観賞後に、すぐに「ハラタミキ」を検索してしまう私の映画鑑賞、 自分でも呆れるくらい、好奇心旺盛です。(汗)
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| 2020年01月19日(日) ■ |
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| 今年も夏にインフルエンザが流行るかもよ |
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先日、大学のセンター試験の話で盛り上がった。 一生を決める節目の試験が、インフルエンザになって、 それも、本人が注意していても、誰かにうつされたら、 泣くに泣けないよね・・そんな話題から、 わざわざ、インフルエンザの流行る時期ではなくて、 大学入学を外国のように秋にすれば良いのに・・となった。 しかし、そんな話題の途中、誰かが 「今年も夏にインフルエンザが流行るかもよ」と言った。 去年も夏に流行ったけれど「ラグビーW杯」で、 オーストラリアやニュージーランドのような南半球の人たちが 多く来日したので、夏に流行ったらしい、と付け足した。 今年は「東京オリンピック・パラリンピック」が開催され、 世界のいろいろな国の人たちが訪れる、と言うことは、 今までの日本では、冬にしか流行らない病気が、 夏に流行る可能性があることを、意識した方がいいらしい。 なるほど、私にはそんな視点がなかったけど、 観光客が増えるだけじゃないんだなぁ。
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| 2020年01月18日(土) ■ |
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| 芸術って癒しの力を持っている |
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先日、ちょっと弱気な発言をしてしまって、申し訳ない。(汗) しかし、その関係でか、普段ゆっくり話さない人からも、 心配のメールが届き、思いがけなく会うことができたりして、 私なりには、徐々に体調を戻しつつある。 「○○グループではしもさんの話で持ちきりでした」と言われたり、 わざわざ職場まで顔を見にきてくれたり・・と、 本当にありがたいことだな、と心から感謝したい。 さらに今日から、清水町地域交流センターで、 世界的な版画家の一人である牧野宗則さんの木版画展が開催され、 オープニングセレモニーに参加しながら、その作品を眺めたら、 なぜか心が落ち着いていくのがわかった。 午後には「第348回泉のまち音楽会」が開催され、 「クラリネットとピアノが彩るニューイヤーコンサート」と題して、 約1時間半、優しいクラリネットとピアノの音色に包まれたら、 帰る頃にはすっかり心が晴れていたのが実感できた。 絵画や音楽に代表される「芸術」って、やはり人間にとって、 なくてはならないものなんだ、と再認識したことを報告したい。 だから「芸術って癒しの力を持っている」を残そうと思う。 ラストは、美味しい料理と気のおけない仲間たちとの楽しい会話。 もしかしたら脳がデトックスされて、以前より元気になったかも。
P.S. みんな、ありがとね。
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| 2020年01月17日(金) ■ |
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| このまちに帰ってきたいと思えたら、なんかそれって幸せだよね |
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映画「対岸の彼女」(平山秀幸監督)から。 書籍「対岸の彼女」(角田光代著・132回直木賞受賞作)を読んでから、 何年の月日が流れただろうか。 映画化されたことを知らず、先日、VODで見つけて、早速鑑賞した。 作品冒頭「うちの子供、友達ができないの」と悩む主婦に、 「なんで一人じゃいけないって思うんだろ?、 一人でいても怖くないってみえる、何かを見つければいいんじゃない?」と 独身女性が答えるシーン、なるほど・・と思った。 しかし、私が選んだシーンは、何度か登場する川の景色。 初めてみた女子高生は「すご〜い」と驚き、 秘密のその場所を紹介した女子高生は、 「この時間だけ、こんなにきれいな色になるんだよ」と自慢げに話す。 普段の生活の繰り返しでは、絶対にみることが。ない光景に、 「知らなかった・・」と、やや感謝の気持ちが含まている気がした。 さらに、物語はある事件の後、彼女たちは、またここを訪れる。 「ねぇ、川が空みたいだと思わない? 足元に空が流れて自分がどこにいるのか分からなくなるような感じ」 心が揺れている女子高生の様子が窺えた。 そして、ラストシーンでもう一度、この場所がクローズアップ。 この風景を眺めながら、自分たちの住んでいるまちについて語る。 「旅行とかしたら、この退屈なまちも懐かしく思えたりするのかな。 もしそうだったら、ちょっといいね。 このまちに帰ってきたいと思えたら、なんかそれって幸せだよね」 原風景があるって、こういうことなんだろうなぁ、きっと。
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| 2020年01月16日(木) ■ |
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| ボランティアでお願いします |
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阪神淡路大震災の頃から「災害ボランティア」が注目され、 災害が起きるたびに、ボランティアが活躍しているが、 最近、観光の仕事をしていても、同じ単語に出会うことが多い。 「ボランティアでお願いします」 読者の皆さんは、どう感じるだろうか? 「無報酬でお願いします」と認識していないだろうか。 しかし、観光の研修などで耳にする「ボランティア」は、 「有償であるべき」と主張している人たちが多い。 外国では「ボランティア」といえば「有償」が常識であり、 「無償ボランティア」という言葉自体、理解に苦しむという。 今後、こうした認識の違いで、実際の現場でのトラブルが増える。 特に、外国人に「ボランティア」をお願いした時には、 依頼する側と依頼された側の言葉の解釈により、 お互いが自分に都合のいいように理解するので注意が必要だ。 そもそも「ボランティア」って言葉は、 自ら進んで、自ら選んで・・という意味があるのだから、 「ボランティア」を依頼すること自体、おかしなことかもなぁ。
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| 2020年01月15日(水) ■ |
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| 「話した」ことは「忘れられる」と覚悟する |
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ある研修で「伝えるということ」について学んだ。 「体験・発見」の大切さを伝えるために、こんなことを目にする。 聞いたことは「忘れる」。見たことは「思い出す」。 やったことは「わかる」。発見したことは「できる」。 しかし、逆の立場(伝える側)から考えると、 話したことは「忘れられる」。見せたことは「思い出してもらえる」 やらせたことは「わかってもらえる」 発見してもらったことは「その人の身につく」と覚えたい。 だから講師の人は「話した」ことは「忘れられる」と覚悟する、 その感覚を忘れると、いくら面白い話をして、 その場ではウケたとしても、大概は「忘れられる」ということ。 インパクトのあるものを見せたり、 ワークショップなどを企画して、やってもらう。 さらには、他人に教えてもらったのではなく、 自分が見つけたものなら、一生忘れないことになる。 自分の活動に落とし込んでみると、 柿田川の素晴らしさを伝えるには「話す」だけではダメ、 写真を見せたり、体験させたり、自分で見つけさせないと・・ なるほど、ちょっと嬉しいヒントだったな。
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| 2020年01月14日(火) ■ |
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| 最近考えが変わりました。 |
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映画「蝶の眠り」(チョン・ジェウン監督)から。 作品の冒頭「小説家の心変わり」を表現する場面がある。 中山美穂さんが演ずる「女流小説家、松村涼子」さんが、 自身が遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、 今まで、小説を書くことで自分自身を隠していたことを認め、 大学生たちの前で、こう講義する。 「最近考えが変わりました。 小説よりも大切なのは自分自身だということです。 皆さんに自分自身を見せたいのです。 これからは小説の後ろに隠れません」と。 ありのままの自分を表現するから、これからの私を見て・・ とばかり、大学講師を始めたり、新作に取り掛かるのだが、 残り少ない人生だからこそ、自分の気持ちに正直に、と思う。 歳を重ねてきた私には、とってもよくわかる気持ちの変化だったし、 それを、みんなに「最近考えが変わりました。」と公言する勇気、 羨ましいな、とメモをした。 簡単そうで難しいのが、不平不満のない今の生活からの脱却。 今までコツコツ築き上げてきた自分との葛藤もある。 邪魔しているのは、中途半端なプライドだということも分かっている。 あとは彼女のように、言い切ってしまうことなのかもなぁ。
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| 2020年01月13日(月) ■ |
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| こうして普通の人間が壊れていくんだなぁ |
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昨年11月頃から、クレイマー対応に追われ、 警察を呼ぶような騒ぎが何度も繰り返されて、 冷静にしているつもりが、何度も大きな声を出してしまった。 こんなことのために、公務員の再任用を受けずに、 定年退職の道を選んだのではないのに・・と思うが、 周りの人たちは、楽しそうでいいねぇ、と言うばかりで、 誰一人、心が折れそうになる誹謗中傷には、無関心。 クレイマーに対して「いい加減にしろ!」という人もおらず、 「あんたも大変だねぇ」と言うのが関の山だ。 だからって、今更、それを問題にするつもりはない。 原因は、適切に対処できなかった自分の責任だから。 ただ「言葉は力だ」と言いづけてきた私が、 「言葉の暴力」に対して、なす術がないことが情けない。 まだ、ギリギリのところで、心は持ち堪えているが、 マイナスの言葉を受け続けると、体が受け付けなくなる。 たぶん、最近、人と話すことが億劫になっているし、 「映画」や「読書」する時間が楽しいと感じてきているので、 ちょっと呟いてみたくなっただけ。 こうして普通の人間が壊れていくんだなぁ。 この「気になる一言」も、そろそろ・・・・。
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| 2020年01月12日(日) ■ |
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| エンパシーとは、誰かの靴を履いてみること |
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時々耳にする「シンパシー」と「エンパシー」。 その違いは、インターネットなどで調べれば、 多くの方が事細かに書いている。 「エンパシー」は「シンパシー」と同様に「共感」「共鳴」 「人の気持ちを理解する」という意味があり、 明らかに異なる点は、相手を気の毒に思う「同情」というニュアンスが 「エンパシー」にはあまり含まれていないこと。 「エンパシー」には「感情移入」という意味もあり「哲学」や「心理学」、 また自己の感情を表現する「美術学」の世界で用いられる言葉。 たとえば「共感が芽生える」「共感が湧く」という ポジティブな状況においての熟語表現では「シンパシー」ではなく、 むしろ「エンパシー」の方が適切でしょう」とあったが、 実は、なかなかイメージできなかった。 そんな時、ラジオから流れてきた、読者投稿の定義、 「エンパシーとは、誰かの靴を履いてみること」が腑に落ちたので 慌ててメモをした。(笑) この例えが正しいとは言えないかもしれないが、 誰の説明よりも分かりやすかった。 様子、雰囲気がイメージできるってことが、いいよなぁ。
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| 2020年01月11日(土) ■ |
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| 今こそ分かれ目、いざさらば |
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映画「ビルマの竪琴(1956)」(市川崑監督)から。 戦争前・戦争中・敗戦後の日本軍の様子を題材にした映画は、 いくつも観てきたが、小隊の統制のために「合唱」を活用する、 それだけでも信じられなかったが、戦時中のドロドロした描写は少なく、 妙に清々して気持ちで観終わった。 それだけ、音楽に力があることを物語っているとも言える。 特に、泥だらけで精神も疲れているはずの彼らが歌う「荒城の月」は、 主線を歌うだけでなく、しっかりハモっていて、驚いた。(汗) 井上小隊が、戦時中どれだけ規律が守られていたかを説明しなくても、 この一曲の合唱を耳にするだけで、一致団結が理解できるのは、 メモに値した。 主役の水島上等兵が、井上小隊を離れ、訳あってビルマ僧となり、 竪琴演奏を通じて、仲間の日本兵に向けて別れを告げるシーンは、 繰り返して観ても、胸が痛くなるほど切ない。 その光景を思い出させる曲は「仰げば尊し」。 私たち世代は、卒業式の定番ソングとして、何度も口にした名曲であり、 歌詞の最後となる「今こそ分かれ目、いざさらば」が、 日本へ帰還する日本兵の仲間と、ビルマに残る水島との別れと重なり、 その光景が目に焼き付いて離れない。 静かな戦争映画だったなぁ。
P.S. 画面に表示された「ビルマ語」(ミャンマー語かな?) 記号みたいで、ポケモンの「アンノーン」かと思った。(笑)
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