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しもさんの「気になる一言」
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2019年06月25日(火)
逆らわずして勝つ

NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」から。
史上最低の視聴率と言われながらも、なぜか観続けた。(笑)
まぁ、確かに「気になる一言」にしたくなるような、
「台詞」が少なかったことは確かだが・・(汗)
それが、第一部、最後の今回は、意外と多かった。
東京が壊滅的な被害に見舞われた関東大震災後、
熊本に戻った主人公の金栗四三に、
大竹しのぶさん演ずる義母が、怒鳴りつける。
なんで東京がこんなに大切な時に限って、帰ってくるんだ、と。
そんな時、ずっと黙っていた四三の兄、実次は、急かされるように
急に立ち上がって、こう叫ぶ。
「逆らわずして勝つ」 (なぜ、こう叫んだか、は定かではない)
しかし、この台詞で四三は大きな気付きを得る。
今まで、どうやったらこの自然災害に勝てるか、と考えていたが、
真正面から戦って力でねじ伏せるのではなく、逆らわないで勝つ。
柔道の「柔能く剛を制す」ではないが、
相手をよく知ることから始まり、いかに相手の力を逃がすか、
そして結果的に、被害が少なければ、地震に勝ったことになる。
そう考えたのかもしれない。「そもそも人間は無力たい」
そう考え、己を知るところから始まるのが戦いなんだよなぁ。



2019年06月24日(月)
私も、周りの人たちが変わってきた気がする

先日、子育て真っ最中のある女性と話していて、
「最近どうですか?」と訊かれたので、常套句のように
「大変だけど楽しいよ」と返したが、それには訳がある。
今まで38年間で積み上げてきた人間関係と、
地方公務員を定年退職してから知り合った人たちと
織りなす人間関係が、ガラッと変わった気がするなぁ、
なんて話をしたら、彼女も「あっ、そういえば」と呟いた後、
「私も、周りの人たちが変わってきた気がする」と続けた。
彼女も、いろんなことに興味を持ち、まちづくりに参加してきた。
自然と仲間も増え、まちづくりの分野で人気者になったが、
最近では、一番やりたいことが見つかったのか、
「最良の敵は良」の意味がわかってきたのか(汗)、
あることに、こだわってこだわって、地道に活動してきたら、
今までと違うレベルの方々から、評価され始めたようだ。
そして、ふと顔を上げて自分の周辺を眺めてみたら、
景色が変わり始めていることに気付いた感じらしい。
今やるべきミッションが見つかると、
誰もが経験することなのかもしれないな。



2019年06月23日(日)
「香り」は缶に擦り込んであるのかも・・・(汗)

最近の「缶コーヒー」は「コクと香り」と思えるくらい、
キャップを開けた途端、コーヒーの香りが漂う。
こんな製法があるのか・・と驚いていたら、
ちょっと前から、変なことに気付いてしまった。
もちろん、普段は飲み終えると、すぐにゴミ箱なのだが、
退職してからは、健康管理が大切と考え「早朝入浴の半身浴」を
再開したのだが、30分ほど経つと大量の汗が吹き出るので、
水分補給に、缶コーヒーの空き缶を利用しようと考えた。
2〜3日目でも、まだ「香り」が残っていたが、
さすがに、10日ほど続けて使っても、まだ「香り」が漂う。
水道水しか入れてないのに・・これはおかしいな?、
どうして、こんなに「香り」が残っているのか?と考えた結果、
私なりに行き着いた考えは、缶の内側自体に、
「コーヒーの香り」を微量に練りこんであるのかもな、だった。
そんな加工・塗装ができるかどうか、詳しく調べたわけではないが、
えっ?と思う方は、是非、一度試して欲しい。
缶コーヒーの缶に水を入れて、何日か飲んでみて欲しいなぁ。



2019年06月22日(土)
未だ謎に包まれたままの状況です

映画「万引き家族」(是枝裕和監督)から。
最近、映画館の中ではメモを取らずに作品鑑賞をし、
その後、DVDになってから、何度も巻き戻しを繰り返し、
気になる台詞を書き出す作業をすることが増えた。
そうすることで、不思議なことに、映画館では気付かなかった
面白い会話や演技を発見することになる。
今回は、多くの方が鑑賞し絶賛しているので、
なかなか選ぶのが大変だったけれど、
どうして、日本でこういう家族が生まれたのか、気になった。
物語後半まで、ひっそりと暮らしていたこの家族が、
ある事件をきっかけに、世間に対して存在が知られてしまう。
そして、毎回繰り返されるように、マスコミ各社が押し寄せ、
家の前で、大スクープのように大騒ぎする。
それを象徴するかのように、TVレポーターの女性が、
こんな台詞をカメラに向かって叫んだ。
「家族になりすましていた人たちが、一体何を目的に
この家に集まっていたのかは、未だ謎に包まれたままの状況です」
たぶんこの話題は、翌日に違った事件、事故が起きれば、
もう過去のこととして、謎に包まれたまま消え去っていくから、
この事件の背景も、なぜ彼らがこのような行動したのかも、
われわれ国民は、想像の域を超えないまま、次の話題に移っていく。
そうした二次情報に振り回されている、慌ただしい日常生活こそ、
今回のような家族を生み出しているような気がしてならない。
確かに・・二度観ると、この作品の素晴らしさがよりわかってくる。

P.S. (台詞ではないけれど、お見事というべきシーン)
・海ではしゃぐ家族をじっと見守る、樹木希林さんの言葉なき演技。



2019年06月21日(金)
大丈夫? 息してる?

近くのレストランで昼食を取っている時だった。
私の横に、高齢者の夫婦が、仲睦まじく、座っていたのだが、
時折、旦那さんの方が咳き込み、辛そうだった。
時には、背中をさすったり、手を握ったり、
その献身さが、私の脳裏に焼き付いた。
しかし、そんな時、奥さんが、旦那さんに声を掛けた。
「大丈夫? 息してる?」
私は思わず、持っていた箸を落としそうになった。(汗)
「大丈夫?」と心配するのはわかるけれど、
あまりに静かだったからか、思わず「息してる?」と訊き返した。
あまりに唐突だったので、横を眺める余裕もなく、
旦那さんの返答も聞き取れなかったけれど、気になった。
それも、本人に「息してる?」と訊くなんて・・と思ったが、
長年過ごしてきた夫婦だからこそ訊ける、質問かもしれない。
その後、また仲良く、ゆっくり食事ながら、ニコニコ。
時々続いた、咳き込みは心配だったけと゜、
2人を包み込む独特の時間の流れに、癒された時間だった。
たまには、こういうのもいいなぁ。



2019年06月20日(木)
パネラーの役割は、気付かせること

定年退職してから、講演やらバネラーなどを頼まれるケースが増えた。
いいじゃん、話すの好きだから・・という人もいるが、
実は、あまり話すのは得意ではない、滑舌悪いし・・。(汗)
また、パネラーほど難しいものはないな、と最近感じている。
パネラーは、自分達のやってきたことの自慢話ではいけない、
苦労話ばかりでもいけない、ましてや、データだらけでもダメ。
わざわざ、時間をつくって参加してくれた人へ、
なにか、仕事や生活でヒントになるフレーズを残したいと常に思う。
事前に参加者の名簿を確認し、今回は、こんな人たちが多いから、
こんな話をお土産に持って帰ってもらいたい、と考えることもある。
そもそも、パネラーは、ファシリテーターの役を担う。
そのフィシリテーターとは「促進者」を意味する言葉である。
自分がリーダーとなって引っ張っていく「推進者」ではなく、
伴走型の「促進者」として、何かを気づかせる役割、とも言えそうだ。
だからこそ、全体の流れを調整する「コーディネーター」とは違う
役割が求められている気がしてならない。
「パネラーの役割は、気付かせること」と覚えておきたい。



2019年06月19日(水)
自分を納得させるために書き換えた物語

映画「ベロニカとの記憶」(リテーシュ・バトラ監督)から。
「ミステリードラマ」と紹介されていたけれど、
この作品は、何を伝えたいのかを考えた時には、
ミステリー作品ではなく、人生を考えさせられる作品となる。
「歴史上の出来事の犯人探しは、無意味に思います。
歴史家は戦争の責任が誰にあるかを突き止めようとする。
でもそれを知るのは不可能です」という
高校時代の授業風景を回想しながら、
作品の最後には、こんな台詞でまとめられている。
「人は人生を語る時、過去を装飾し、都合よく編集する。
長生きすれば異を唱える証人も減る、
それは事実というより『物語』だ。
自分を納得させるために書き換えた物語」
まさしく、自分史などはその典型といえるかもれない。
人生の中で数少ない「善行」は、装飾し「善人」を気取り、
幾多もあったはずの「悪行」は、都合よく削除され、
自分の人生は、誰に見せても恥ずかしくないほど編集される。
ただ、それを否定しているわけではない。
そうありたかった・・と願う「願望」に近いストーリーで
自分の生き様に納得するしかないのが、自分史である。
歴史はそうやって作られていくものなんだよなぁ。



2019年06月18日(火)
これ以上、若い者を傷つけないでくれ

何気なく観ていた、テレビのBS番組。
今回は、映画「踊る大捜査線」の6回連続放映の企画らしい。
何回目かも知らないし、ある事件のために、
警視庁から送り込まれた、本庁初の女性管理官。
(警視庁刑事部捜査第一課強行犯担当管理官・警視正)
その彼女の判断の甘さから、所轄の警察官は、振り回わされ、
ストレスもたまり、とうとう犯人に拳銃で撃たれる、という事態まで。
それでも「警察」という組織は、上からの命令は絶対に従う、
そういった組織であり、映画や小説のネタには、もってこいである。
そんな縦社会の典型である組織の女性幹部が、
また新たな指示を出し、捜査自体が混乱しそうになった時、
いかりや長介さん演ずる、湾岸署刑事課指導員が、こう呟く。
「これ以上、若い者を傷つけないでくれ」
あなたの甘い判断、指示で、けが人が出たこと。
それは、まぎれもない事実であることを認め、
感情だけで、指示・命令を出さないで欲しい。
そう訴えかけているような気がしたので、メモをした。
こういったことは、警察の組織だけではないだろう、
上に立ったからこそ、若い人たちのやる気をなくすような、
発言、行動を控えなければならないのだから。
そう言えば、勢いだけで突っ走る若い上司に対して、
こういったアドバイスをできる先輩って憧れるなぁ。



2019年06月17日(月)
「カオス(無秩序)」が「コスモス(秩序)」になってきた感じ

今までじっくり溜め込んできた、バラバラだった企画の数々が、
「柿田川」を軸に、並び替えてたりしてみると、
不思議なことに、全てが繋がりを持ち始めた。
「カオス」とは「混沌」とか「無秩序」の意味があり、
その反対語の「コスモス」は「秩序」という意味がある。
だから、最近の様子を訊かれた時は、
「『カオス』が『コスモス』になってきた感じ」と答えている。
コスモスでわかりにくければ「システム」と置き換えてもいい。
今まで、別々に活動してきたことが、1つのキーワードで串刺しすると
その一部として、しっかり役割が生じて輝くような感じ。
ボキャブラリーの欠如で上手い例えが見つからず申し訳ないけど、
ソロの楽器演奏より、複数の楽器で演奏されるアンサンプルや
多くの人たちで構成されている交響楽団が奏でるハーモニーの方が
私は好きだなぁ、ってことかもしれない。
(やばい、どんどんズレていっている気がする(汗))
とにかく、溢れかえっていた「課題」も、解決に向かっている。
ブレない「軸」を見つけたってことは、幸せなことだなぁ。



2019年06月16日(日)
世界のために、何ができるか?を求められている

「伊豆半島ジオパーク」は、2018年4月17日、
国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)から
国内9地域目の世界ジオパークとして認定された。
先日、その「推進協議会」に観光関連団体として出席した。
そこで挨拶した会長の任にある、菊池伊豆市長の言葉に、
今までの「世界遺産」に対する自分の考え方が、
認識が甘かったことを知らされたのでご紹介。(汗)
ジオパークは、保全と活用によって経済・文化活動を高め、
結果として地域振興につなげていく仕組みと理解していたが、
それは、認定された側の理論であり、認定した側の理論は違う。
自ら進んで、世界ジオパークネットワーク(GGN)加入を希望し、
厳しい審査を経て、加盟を認定されたのだから、
「伊豆半島ジオパーク」は、世界のために、何ができるか?
と問われていることにもなる。
逆に解釈すると、世界のために、何もできないのなら、
「日本ジオパークネットワーク」でいいのではないですか?、
そういう意味なのかな、と理解した。
ただ単に、地域振興になるから・・だけではなく、
もっと崇高なミッションを掲げ、短期間の損得ではないもの、
それを示さないと、世界から笑われてしまう。
富士山しかり、韮山反射炉しかり、「世界」の冠をつけたら、
「世界のために、何ができるか?」を常に意識しながら、
世界遺産を守っていく必要がありそうだ。
今更だけど、考え方、改めないとなぁ。(汗)