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しもさんの「気になる一言」
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2019年03月17日(日)
2つの時間が流れる泉涌寺

定年退職記念の家族旅行、今回は京都。
行き帰りの新幹線は、ちょっと奮発して、往復グリーン車。
時には、ゆったりとした時間を過ごしたいから・・と私の希望。
現地の行動計画は、妻と娘が毎晩遅くまで「ガイドブック」や
「インターネット」で調べ上げてくれただけあり、
泉涌寺、東福寺、そして東山花灯路のライトアップなど、
旅行代理店のツアーにも劣らない、大満足の1日目だった。
特に、天皇家からも篤く信仰された「泉涌寺」(せんにゅうじ)は、
「泉が涌く寺」と書くため、他の寺よりも身近に感じた。
「泉が湧く川」イコール「柿田川」とうまく繋げたかったので、
一度、ゆっくり時間をとって訪れたかった寺でもある。
さらに、今年にピッタリの「天皇陛下在位30年」と
「NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」
の放映を記念して公開された特別展示(3/1〜3/17)も重なり、
話題は尽きない。(この話はまた後日に・・)
そんな雰囲気が漂い「他の寺とはちょっと違う時間が流れている」
と感じていたら、偶然にもこんなキャッチコピーを見つけた。
「2つの時間が流れる泉涌寺、安らかな時間と美しい時間」
まさしく、これこれ、この感覚、と喜んでしまったフレーズ。
「柿田川公園」も、イメージにあったキャッチコピーが欲しいな。



2019年03月16日(土)
外来種がいるから心が1つにまとまるんだよ

毎年恒例の町内各種団体による、柿田川公園清掃活動。
目的は「外来種(主にトキワツミクサ)の駆除作業。
100人以上の人が集まり、2時間、黙々と外来種を抜いた。
倒木を運び出したり、竹を切ったり、ゴミを拾ったり、
自分の体力、技術にあったボランティア活動、とも言える。
ちょうど隣り合わせで作業していた若者たちが、
「毎年、こんなに大勢で作業しても、絶滅しないんですか?」
と不思議そうに訊くので、外来者の繁殖力の強さを説明し、
そのあとに、私が想像する、真の目的を話してみた。
「実は、外来種駆除が目的ではなくて、本来の目的は
町民みんなが、自らすすんで柿田川を守ることなんだよね。
外来種駆除は、その手段の1つであって、変な言い方だけど
外来種がいるから心が1つにまとまるんだよ」と。
彼らに説明しながら、う〜ん、我ながらいいこと言うな、と
久しぶりに、自分のセリフをメモにした。(汗)
世界の国々の外交でも、これから賑やかになる選挙戦でも、
共通の敵を作ることで、関係者の心が1つになることは、
誰もが承知の事実であるし、まさしく戦略の1つ。
日本は隣国と違って、それが出来ないけれど、
「柿田川」を「外来種」という敵から守る、という戦略は、
大いに活用すべきなんだと思う。
町民の心を1つにする、大切なイベントに育てたいな。



2019年03月15日(金)
あんなことありましたね、こんなことありましたね

議会の閉会を待たず(汗)、(最終日は22日)
最近のアフターファイブは「送別会」に明け暮れている。
自宅のカレンダーは「夕なし」(夕飯なし)の書き込みばかり。
普段なら、いい加減にしなさいよ・・と怒られるのに、
今月ばかりは、家族も許してくれるから、ありがたい。
場所も人数も、そして、企画も全部違うけれど、
共通しているのは、送別者を囲み、
「あんなことありましたね、こんなことありましたね」と
それぞれの思い出を語ってくれること。
いつもの「情報交換会」と称する、ただの飲み会ではなく、
そこには、参加者の「温かいメッセージ」が溢れていた。
人事異動に伴う「歓送迎会」とは、全く違う催しである気がする。
まだまだ続く「送別会」、体だけは壊さないようにして、
残り17日で、公務員生活38年間を振り返っていこうと思う。
こんなに多くの人に支えられていたんだ・・と感じられる、
「定年退職の送別会」・・いいもんだな。



2019年03月14日(木)
ノー・ワイヤー ノー・CG ノー・スタント

映画「チョコレート・ファイター」
(プラッチャヤー・ピンゲーオ監督)から。
この言葉しか、見つからない。
耳についた台詞は、
新人女優ジージャーが繰り返す「ママのお金」。
これだけでは、観ない人には通じない。(笑)
本作のために4年間の修行を積み、スタントなしで
繰り広げるアクションという予告に、興味が湧いたが、
エンドロール直前に流れる「メイキング映像」で、
本当に、その凄さを知って、もう一度観たくなった。
最近、アクション映画といっても、
スタント・ワイヤー・CGが花盛りで、
ブルース・リーみたいな映画は、もう観れないのか、と
諦めていたところに、この作品。
「ノー・ワイヤー ノー・CG ノー・スタント」
ピストルを使って殺し合う銃撃戦は苦手だけど、
素手で戦うカンフー系は、大好きな私。
この気持ち、わかってくれるかなぁ。

PS.
タイトルは、私的には
「マーブル・チョコレート・ファイター」だな(笑)



2019年03月13日(水)
それを喜べるスキタさんってのは最高ですよね

映画「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」(相原裕美監督)から。
デビッド・ボウイと40年以上も親交を重ねて、
普通では撮れないような、自然な姿を写真に収めただけでなく、
多くのアーティストに影響を与えた写真家・鋤田正義さん。
アルバムジャケットを手がけてもらった人たちから、同じカメラマンまで、
本当に多くの方が、この「スキタ」という人物像・人柄を語っている。
私のメモは当然のように増えたが、その中で1つ選ぶとしたら、
コピーライター・糸井重里さんのコメント。
「柔らかさの見本なので、みんながこう、親戚のおじちゃんに
お年玉をもらいたい感じで、スキタさんのことを語ってる、と言うのは、
怒る人だったら怒ると思うんですけど、
それを喜べるスキタさんってのは最高ですよね」
だからこそ、みんなが自然と集まってくる、そんな意味なのだろう。
みんなのわがままも、すべてひっくるめて許してくれるような存在、
それが親や兄弟、祖父・祖母という近さではなく、
「親戚のおじちゃん」という距離感に、妙に納得してしまった。
そして「お年玉欲しさに近づいてくる親戚の子どもたち」を、
嫌な顔ひとつせず、よく来た、よく来た・・と迎えてくれる、
そんな存在なのだろうな、「鋤田正義」という写真家は。
相手の心を自然に開いてしまう人・・・いい写真が撮れるはずだ。



2019年03月12日(火)
知らなかったなんて、信じられない

3月議会の民生文教委員会も無事(?)(汗)・・・終わり、
やっとこれで、ひと段落したな、と感じながら、
最近、議会対応であまり会話ができていない課員らを見回したら、
顔をマスクで隠している姿が目立ったので「花粉症対策」と理解した。
しかしその後、私にとって衝撃の発見が・・(笑)。
鼻水が流れるように出る、鼻が痛くなる、眼が痒くなる・・等、
花粉症の症状は知識として理解しているけれど、
我が家には「花粉症」を患っている人がいないので、
その対策方法は、実は未知の世界に等しい。
だから「この箱は手放せません」と渡されたティッシュペーパーは、
もうすぐ61歳になるというのに、今まで感じたことのなかった肌触り。
「えっ・・渇いているのに、このしっとり感はなに?」と驚いたら、
逆に、我が課のスタッフの多くに、驚かれた。
「知らなかったなんて、信じられない」
「もう何年も前から使われているし、知らないなんて嘘でしょ?」と
議会より厳しいご指摘を受けた。
「本当に初めて知ったよ、シルクみたいな肌触りだね」と返したら
またまた「本当に知らなかったんだ」と、さらに驚きの輪が広がった。
自宅に戻り「今日さ・・・」と話したら、妻は当然のように知っていて、
「鼻水が出るとき、私も、時々使っているよ」と追い打ちをかけられた。
そういう機会がないと、知らないことって多いんだな。
でも、この歳まで、花粉症にならなかっただけでも、幸せなんだと思う。
これを治す薬ができたら、ノーベル賞だな、きっと。



2019年03月11日(月)
私のケジメは「3.11」の日記を読み返すこと

なぜかこの日だけは、8年前から普通の日記が書けずにいる。
いや少なくとも、この日だけは、あの日を思い出す日にしたい。
あの日、あの時間、自分はどこに居て、どんなことを感じ、
どう対応したか、それを思い出すだけでもいいと思う。
揺れた瞬間、目眩がしたと錯覚し、ドキドキしたこと、
当時、東京で働いていた娘や家族の安否が気になったこと、
そして職場でテレビをつけた後、被災状況に驚き、
津波の近くを走っている自動車の運転手に
届くはずがない「速く、速く、逃げろ」と叫んでいたことなど、
忘れようにも忘れようがない光景が、脳裏に蘇る。
だから毎年であるが、私なりのケジメとして、
一人静かに「3.11」の日記を読み返すことにしている。
2011年03月11日は、金曜日だったことを思い出したし、
それから数日、雪が舞う大荒れの天気だったことも記されていた。
2011年は、私にとって激動の一年だったことを物語っていた。
あれから「もう8年」か「まだ8年」か。
私の感覚は「まだ8年」しか経っていない、だなぁ。

P.S.(8年間の3.11)
2011年03月11日(金)  当事者には、最新の情報がない
2012年03月11日(日)  落語の演題の1つに「黙祷」を追加
2013年03月11日(月)  そっとしておく おもいやり
2014年03月11日(火)  海水に、下水やガソリンが混じって凄い臭いで・・
2015年03月11日(水)  あの災害を契機に・・・
2016年03月11日(金) 復興の喜びをお召し上がりながら感じていただければ幸いです
2017年03月11日(土) 北朝鮮ミサイルが日本の原発に向けて発射されたら
2018年03月11日(日) 3.11は、一年を丁寧に生きてきたかを振り返る日
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=40832&pg=20180311



2019年03月10日(日)
イベント企画は、事前のイメージ作りが大切

観光というと、どれたげ賑わいを創出できるか、
そのためには、手っ取り早い「特色あるイベント」が必要だ、
そんなことが話題になるけれど、ある本に、こんなことが書かれていた。
「イベントを企画する上で大切なのは、
どういう人が何人くらい来て、どういう動きをして、どういう思いをするのか?
人がどんなふうに集まって、どのくらい混み合うのか?をイメージする事」
そういう意味では、予想以上の人が集まり過ぎても、失敗。
イベントのターゲットを絞らず、ただ闇雲に人を集めることに奔走する。
だからイベントが終わった後に、残るものが少ない気がする。
関係者の一過性の「自己満足」(マスターベーション)に過ぎなく、
「来場者数」をイベントの評価指標から外さない限り、この現象は続く。
たとえ来場者が少なくても、ターゲットとした人たちが集まり、
コアな情報交換をしながら、そのイベント内容に満足して帰路につく。
それこそが、本当に意味の「賑わいづくり」だと感じているからこそ、
事前のイメージづくりをしっかり立てたい、と思う今日この頃。
そもそも、イベント来場者数って、主催者側の発表が多いから、
当てにならないな・・と、苦笑いしながら、経験者は語る。(汗)



2019年03月09日(土)
入園無料の植物園あります

空気が乾燥して、草木も水枯れか・・そんな季節を過ぎ、
毎日のように、湿った空気が包み、植物が生き返るのがわかる。
そんな想いで、木々たちと一緒に深呼吸すると、
自分まで、体全体の水分を入れ替えてしまったかのように、
気持ちが落ち着いてくるから不思議だ。
毎日、森林浴を浴びながら、植物園内を歩いている気分で、
何と贅沢な通勤をしているのか、と自分でもニコニコしてしまう。
そんな時、ふと思いついた「柿田川公園」のキャッチコピーが、
「入園無料の植物園あります」
もちろん、こんな風景は、山里に行けばどこでも味わえるし、
都会でも、入場料を払えば、都内のど真ん中でも存在する。
しかし、柿田川公園は、国道一号の真横に位置し、
すぐそばに、大型ショッピングセンターが立地する場所にある。
だからこそ、この自然環境の素晴らしさは類をみない。
いろいろな緑に囲まれた遊歩道の写真に添えてみようかな、
「入園無料の植物園あります」



2019年03月08日(金)
とことん悲しむんだ、共に生きたいなら

映画「ウインド・リバー」(テイラー・シェリダン監督)から。
まずはタイトルが気になったが、物語前半、道路脇の看板に登場した。
「ウインド・リバー 先住民保留地」(INDIAN RESERVATION)
そのアメリカ辺境の地「先住民保留地」で起こる事件は、
酷いとしか表現できない差別問題であるが、
娘を、開拓してきた奴らに犯され殺された、先住民の父親は、
どこに怒りをぶつけていいのか、途方に暮れていた。
そんな時、親友の主人公が声を掛けた。
「時が癒すと言うが、実際は違う。
気休めに過ぎないが・・痛みには慣れる」と前置きをして、
主人公自身が同じようなことを体験し、
悩み苦しんだときにカウンセラーに言われた言葉らしい。
「いい知らせと悪い知らせがある」
「悪い知らせは、君が決して元には戻れないこと。
娘の死を埋められるものなどどこにもない。
いい知らせは、事実を受け入れ、苦しめば、娘と心の中で会えること。
娘がくれた愛も喜びも憶えていられる。
痛みから逃げちゃダメなんだ、逃げると失う。
娘の思い出すべてを、1つ残らずな。
初めての一歩から最後の笑顔まで消えちまう。
苦しめ、マーティン。とことん悲しむんだ、共に生きたいなら」
とても心に残ったアドバイスだったし、胸が張り裂けそうになった。