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| 2018年09月28日(金) ■ |
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| たった8年間で、素人だった彼は影響力のある芸術家に |
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映画「ゴッホ 最期の手紙」(ドロタ・コビエラ監督)から。 「この作品は100人以上の画家による手描きの絵による映像です」 作品冒頭のテロップが示すとおり、今までに観たことがない形式。 とても新鮮だった・・と記しておきたい。 作品は、ゴッホの死の謎解きを中心に展開されるサスペンスだけど、 油絵風の画像が、なぜか緊張感を和らげてしまった。(笑) さてゴッホについて、多少の予備知識はあったつもりだったが、 あっ、この視点でゴッホを評価したことはなかったな、とメモをした。 「フィンセントは28歳にして初めて絵筆を手に取った」 これは、画家としては遅咲きだった、という知識があったものの 「たった8年間で、素人だった彼は影響力のある芸術家に・・信じられん」で、 そう言えばそうだよなぁ、とメモをした。 エンドロールに近いテロップで、こう文字が浮かびあがる。 「彼は8年間で800点以上描いだが、生前に売れたのは1点のみ」 「死後『近代絵画の父』と称される」と、その不思議さを再認識した。 どんなに絵が好きだったとしても、また毎日描いていたとしても、 さらに、どんな天気でも一日中絵を描いていたとしても、 絵画の世界で「印象派の巨匠」と呼ばれる存在になれるものだろうか。 私は、そちらの方が「謎」に近い。 彼を変えたのは「友人のゴーギャン」なのかな。
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| 2018年09月27日(木) ■ |
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| 短い一生で 心魅かれることに 多くは出合わない |
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(没後20年特別展)「星野道夫の旅」(クレマチスの丘(IZU PHOTO MUSEUM)に 今月になってから、何度となく足を運んでいる。 アラスカに魅了され、移り住み20年近く写真を撮り続けた彼は、 単なる自然写真家ではなく、本当にアラスカを愛おしく思っていたことが、 それに添えられた言葉とともに、私の胸にズンズン響いてきた。 展示されているどの写真も、文字では表現できないほど繊細だった。 その展示された最後の空間には、彼の自筆を転写した文字が私を待っていた。 「短い一生で 心魅かれることに 多くは出合わない もし見つけたら 大切に・・大切に・・ Michio Hoshino」 「惹かれる」ではなく「魅かれる」と書いた文字への関心と、 定年退職を控えて心が揺れている私へのアドバイスと受け取った。 私は、ここ数年ずっと夢中になっている「柿田川」に対して、 今後、どう向き合っていけばいいのだろか、と思案していたのも事実。 それを、彼の一言が解決してくれた気がする。 短い一生で、こんなにも魅かれるものを見つけたのだから、 残りの人生、大切に・・大切に・・柿田川に関わっていきなさい・・と。 それも、決して急ぐことなく、悠久の時間の中で自分を見つめながら、 「柿田川の魅力」を全国に向けてお裾分けできれば、最高かな。
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| 2018年09月26日(水) ■ |
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| トイレでの挨拶等、控えさせて頂きます |
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私のトイレネタを楽しみにしている人がいる。(らしい) こんな張り紙の言葉、面白くないですか?と通報してくれる人、 こんな看板ありました、と写真付で教えてくれる人、 みなん私に負けず劣らず、トイレが楽しいらしい。(笑) 最近、どこでも見かける「お客様へ」の案内文。 「いつも綺麗に使用していただき誠にありがとうございます」 へそ曲がりの私は、これってイヤミ?と勘ぐってしまうほど、 綺麗に使ってないから、が強調されている気がする。 今回見つけた文は、ちょっと長かった。 「防犯上こちらのトイレは従業員も使用させて頂きます。 尚、トイレでの挨拶等、控えさせて頂きますので ご了承いただきますようお願い致します」 「防犯上こちらのトイレは従業員も使用させて頂きます」は、 どこでも見かけるけれど、 「トイレでの挨拶等、控えさせて頂きます」は、珍しい。 きっと、トイレで従業員がお客と鉢合わせしたのに、 挨拶もない・・とクレームが入ったに違いない。 小便しながら、挨拶する方が失礼だと思うんだけどなぁ。
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| 2018年09月25日(火) ■ |
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| 技術室・美術室・手術室 |
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マッサージチェアーでウトウトしながら見ていたテレビ番組。 テーマは「滑舌の悪さを治すトレーニング」。 滑舌の悪さでは、誰よりも自信がある私にとって、 他人事ではない番組だった。 「まずは、どれくらい滑舌が悪いか、調べてみましょう」と アドバイスをいただく先生が、キャスターの女性に指示したのは、 滑舌の悪い原因を調べる早口言葉。 それが「技術室・美術室・手術室」のフレーズだった。 これで、どの音が聞きにくいか、わかるようだ。 あとは「割り箸を口にくわえて、ワオワオ言った」り 「風船を膨らませて、腹式呼吸」など、 口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングだったと思う。 忘れられないので、メモした早口言葉。 「東京特許許可局」など普通の早口言葉を言えるのに、 このフレーズは、本当に難しかった。 あぁ、本当に滑舌が悪いんだなぁ、と実感させられた。 毎日、口にすれば治るのかな「技術室・美術室・手術室」
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| 2018年09月24日(月) ■ |
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| 情報が溢れているから自分を見失いがちになる |
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選択肢は少ない方がいい・・最近、そう思う。 遊びも、食べ物も、スポーツも、生き方も、 選択肢が少ない方が、迷う事なく突き進める気がする。 今の若い人たちは、インターネットの情報から始まり、 多くの情報から選択する、といった判断が求められる。 それが悪いということではない。 ただ、うまく選択できないと、自分の求めている情報が 見つけられずに、焦りばかりが募ることになりはしないか。 ネットでは、自分を見つけて有意義な人生を送っている人が、 これ見よがしに、成功の活動報告をし続けているので、 それを読むたびに、自分はこのままでいいのか、 今していることは自分のしたいことではないのではないか、 多くの迷いが生じて、自分を見失いがちになる。 本当は、この道でよかったんだ、と気付くまでには、 ちょっとばかり時間が必要になる。 そんな体験を何度もしている私が、 何気なくラジオから流れてきたフレーズに反応してメモをした。 「情報が溢れているから自分を見失いがちになる」
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| 2018年09月23日(日) ■ |
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| 本当の勇気を持っていなかったからだ |
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映画「紀元前1万年」(ローランド・エメリッヒ監督)から。 主人公が、マンモスを1人で倒した、として 一躍、部族の英雄になったが、ナレーションが語った。 「危機感が迫っている」に続いて、 「本当の勇気を持っていなかったからだ」と。 事実は、縄が絡まって離れたくても離れられなかったし、 倒した槍も偶然(勝手に)、マンモスに突き刺さった。 結果だけ見れば、勇敢に立ち向かい倒したことになるが、 それを知っているのは、本人だけ。 だから最初は、有頂天になって「リーダー」きどり。 しかし、良心の呵責に耐えかねたのか、 本当の勇気を見せて、誰もから認められた時、 自分の力で、リーダーの印である白い槍を手に入れる、 そう思ったのか、潔い判断だった。 今の社会、なかなかこうはいかない。 だからこそ、真のリーダーが求められている気がする。
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| 2018年09月22日(土) ■ |
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| お客が何も置いていかないからね |
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「居酒屋の飲み放題が増えて、二次会・三次会がない」から、 「スナック」や「カラオケボックス」の人たちが大変らしい、 そんなことを書いたけれど、居酒屋は居酒屋で大変らしい。(汗) 居酒屋店主の呟きは「お客が何も置いていかないからね」 どこも「飲み放題」「食べ放題」を始めたし、あとは価格競争か、 クーポンでのサービス合戦。 味、サービスよりも、価格で選ぶ若者達が多いようだ。 安くしたって、また来てくれるという保証は無いし、 飲み屋につきものの「常連さん」もいない、 「ボトルキープ」などというシステムも、ほとんど姿を消した。 そういう意味では「お客が何も置いていかない」と納得だな。 昔がよかった・・と嘆いているわけではないが、 夜の街が活気がないと、飲みに出かけてもつまらないもの。 千鳥歩きの酔っぱらい、見かけなくなったなぁ。
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| 2018年09月21日(金) ■ |
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| 飲み放題が増えて、二次会・三次会がない |
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タクシーの運転手さんに聞いた、最近の歓楽街情報について。 いつものように、「最近の夜の街、どうですか?」と訊いたら、 スナック、カラオケ業界も大変のようだ。 理由は簡単、居酒屋等に多い「飲み放題」「食べ放題」が、 ハシゴをする人を減らしたようだ。 言い換えれば、二次会・三次会がない、ということらしい。 自分たちの若い頃は、二次会はカラオケができる「スナック」、 中間管理職の頃の二次会は、決まって「カラオケボックス」。 飲みにでたら、一軒で帰ることはほとんどなかった。(汗) それが最近では、一次会でお腹いっぱいになってしまい、 もう入らない・・とばかり、その場で解散することもしばしば。 今と昔、飲み会の形が変わったということかなのか、 それとも、飲みュニケーションが必要なくなったのか。 とにかく、お金が循環するシステムが崩れているようだ。 タクシーの運転手、もっと面白い話、聴かせて欲しいなぁ。
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| 2018年09月20日(木) ■ |
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| 愛着の想いが加わると愛おしくなる |
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何気なくみていたテレビ番組から流れてきたフレーズ。 (たぶん、NHK「美の壺」だと思うけれど・・) 小さいころから、集めるのが好きだった私。 「切手」から始まり「通行手形」や「耳掻き」まで、 どこか旅行に出かけるたびに、集めていた気がする。 そして、整理がつかなくなって、誰かにあげたり、処分する。 これを何度繰り返してきたことか・・・とほほ。 しかし、どうしても手元から離せないものもある。 先述の「耳掻き」などもその一例なのであるが、 歴史的に価値がある貴重なものでもないのに、どうしても残してしまう。 その理由が「愛着の想いが加わると愛おしくなる」 ただのコレクションではなく、実際に生活の中で使ってみたり、 友人・知人も協力して集めてくれたものだから、と気付いた。 言いかえれば、単なるモノではなく、愛着が加わって、 手離すのが惜しくなるほど、愛おしさを感じているに違いない。 その愛着は、モノに留まらず、言葉にも及び、 現在の「気になる一言」へと続いているのかも知れないな。 何十年も書き続けてきたフレーズは、一つ一つに愛着があるし、 時々、ふと思い出して、会話の中で使ってみる。 やはり集めるだけでなく使って楽しむこと。 これが、愛おしくなる秘訣だな、きっと。
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| 2018年09月19日(水) ■ |
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| 親と子の「宿命」だけは、永遠のものである |
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映画「砂の器」(野村芳太郎監督)から。 誰がなんと言っても、この映画のテーマは「宿命」だから、 作品ラストに流れるテロップを、あえて「気になる一言」に選んでみた。 本来は、もう少し長く、「旅の形はどのように変わっても、 親と子の『宿命』だけは、永遠のものである」 このワンフレーズで、映画全体を表現している気がする。 本来なら、作品途中に交わされる、「幸せなんてものが、 この世の中にあるのかい?もともとそんなものはないのさ。 ないからみんながそんな影みたいなものを追ってるんでね」 「それが宿命?」「もっともっと大きな強いものだ。 つまり生まれてきたこと、生きているってことかもしれない」 この会話を取り上げようと思ったのだが、どうもピンとこなかったし、 鑑賞後に観た「予告編」のテロップ「宿命とは、悲しさなのか、強さなのか」 これもこの作品を思い出す一言までには至らなかった。 天才音楽家・和賀英良が作り出す「宿命」という名の楽曲は、 ベートーベンの「運命」とは違う雰囲気を漂わせていたのではないだろうか。 (加藤剛さん演じる、若き天才音楽家、和賀英良の4拍子の指揮には、 思わず、笑ってしまいましたが・・・) ところで、我が家では、この作品の主人公は誰か?で意見が分かれた。 私は「今西刑事役の、丹波哲郎さん」 妻と娘は「天才音楽家、和賀英良役の加藤剛さん」 さて、どちらが正しいのかなぁ、ちょっと気になる。(汗)
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