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| 2014年05月24日(土) ■ |
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| 相手が立ったら手を放してやらないとな。 |
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書籍「十二国記(華胥の幽夢)」の中の(帰山)、 小野不由美著・講談社X文庫刊・365頁)から。 利広と風漢の2人は酒を酌み交わしつつ、 安定した治世が120年続いていた柳国が傾きつつあるという話を 語り合った。利広が長年の経験から心得ていたことは、 「国が傾きつつあるというのに、住人たちの様子が明るい。 これは国が危険な状態にある証拠だと」。 また「表面上は、何の問題もないふう、 しかしその奥底には無数の亀裂が入っている」と分析をした。 そんな話を読みながら、国が傾いたときの心得として 「物を送りつけるのは良くない。独立不羈の心を挫いてしまうからな」、 と、やや厳しい言葉にも、納得してしまった。 「荒民にとって一番必要なものは、辛抱することと希望を失わないことだ。 我々が援助してやることは必要だが、 相手が立ったら手を放してやらないとな」 と、我々が陥りやすい支援の仕方に釘を刺した形が、印象深かった。 いつまでもいつまでも、援助してやれないのだから、 自立心を育てるためにも、心を鬼にして突き放す・・なるほどなぁ。
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| 2014年05月23日(金) ■ |
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| 東京のおもちゃ工場です |
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映画「男はつらいよ 第7話『奮闘編』」(山田洋次監督)から。 (封切日:1971年4月28日) 今から40年以上前の作品だから、逆に面白いシーン満載。 以前紹介した、当時の沼津駅前の様子もわかる貴重な映像は、 時代の証人としての役割も担っている気がする。 今回、この映画の冒頭シーン、寅さんが東北のある駅で 若者たちとこんな会話をする。 「集団就職か?」「はい」「どこへ行くんだ?」 そして元気よく「東京のおもちゃ工場です」と答える。 そうかぁ、40年前の日本はこんなだったんだ、と ひとりで面白がって、メモをした。 今では、餃子でさえ中国で作る事態になった。(汗) 「男はつらいよ」って歴史映画かもしれないな。 なんたって、寅さんのお母さん役を演じる 「ミヤコ蝶々さんのミニスカート姿」も拝見できる。 そんな視点で見ると、また違った楽しみが映画にはある。
(おまけ) 「ちょっとも変わっていない」という台詞があった。 「ちっとも変っていない」と違うのだろうか。う〜ん、気になる。
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| 2014年05月22日(木) ■ |
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| こちらは凄い雨です。雷も鳴っています。 |
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数年ぶりに浜松市に出張だったけど、31回目の結婚記念日だったので、 浜松近辺の知人に電話して飲んで帰ろうかな?なんて想いを吹っ切り、 新幹線に乗って「会議終了、今から浜松を出ます」と妻にメールした。 記録では「17:41」。こちらは青空に雲がちょっとだけ・・という天気、 しかし、すぐに返信があり「こちらは凄い雨です。雷も鳴っています。 気をつけて帰って来てください」と、予想外の内容に驚いた。 慌てて、スマホの電源を入れたら「雨降アラート」というアプリが、 私の住む「駿東郡清水町」の位置情報から 「14:01 数時間後に雨の可能性」「17:25 雨雲が接近」という情報を 通知してきていた。(私は会議で気付かなかったけど・・(笑)) 伊豆半島北部だけ雨雲の位置が、画面に広がっていた。(ゲリラ豪雨?) へぇ・・こんな使い方もあるんだ、と感心したとともに、 これは便利だな、とますます「スマホ」が手放せなくなってきた。 そういう私は、雨雲を追うように、新幹線で浜松から三島へ。 見慣れた風景が広がった時、地面は濡れていたけど、雨はやんでいた。 しかし、スマホの画面には、雨雲がまだ少し残っている。 (あっ、雷が光った、雨もなく稲光が続く・・) このアプリは、最初の画面に配置しよう、なんて考えながら、 少しずつだけど「自分仕様」にカストマイズされているアイコン。 今度、誰かのスマホと、使っているアプリを比べてみたいな。(汗) もっと便利な使い方が、きっとあるに違いないのだから。
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| 2014年05月21日(水) ■ |
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| やはりあの頃は、国民が熱狂的に燃えていましたね |
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書籍「日本史七つの謎」 (松本清張・井上ひさし他・講談社文庫刊・252頁)から。 受験勉強でない「日本史」は、不思議がいっぱいあって非常に面白い。 どの項目も、著名人3人の鼎談形式で進められている。 (1) 大化の改新は本当にあったのか (2) 短詩形文学はなぜ日本文学の中心なのか (3) 武家政権はなぜ天皇を立て続けたのか (4) 織田、豊臣、徳川がなぜ天下をとれたのか (5) 薩長はなぜ徳川幕府を倒せたか (6) 太平洋戦争はなぜ始まったか (7) 高度成長はなぜ可能だったか この中から、今回選んだのは、やはり「太平洋戦争」編。 「太平洋戦争はなぜ始まったか」 (井上ひさし・森本忠夫・大江志乃夫)(敬称略) 「真珠湾攻撃から敗戦まで」の経過は、いろいろな資料があるが、 当時の日本は『三正面作戦』をやったわけです。第一の正面はソ満国境、 二番目は中国戦線、三番目は太平洋でしょう。いわば四面楚歌ですよ。」 いくらなんでも「太平洋」は無理でしょ、とサルでもわかるのに、 どうして、日本は太平洋戦争はじめてしまったのか、 なかなか納得する答えがなかったが、この本でヒントを見つけた。 井上ひさしさんが、やや興奮気味に語っているシーンがある。 「やはりあの頃は、国民が熱狂的に燃えていましたね。 僕は天皇の戦争責任という言葉を聞くたびに、 たしかに天皇にも責任はあるよ、ただ、天皇の責任といった瞬間に、 国民の責任が消えてしまうのは、どんなものかと、いつも思うんですよ」 戦争は軍人がするものだし、戦争をすれば景気がどんどんよくなる、 だから、国民が太平洋戦争に躊躇していた軍部を後押しした、 そんな解釈に、なるほどなぁ、と思った。 「負けた理由」は、後からいくらでも見つかる。 そして、すべて「国・政府・軍部が悪い」としている気がするのは、 私の考えすぎだろうか。
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| 2014年05月20日(火) ■ |
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| 「日本」は「布石」という考えを持てなかった |
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書籍「あの戦争は何だったのか」(大人のための歴史教科書) (保阪正康著・新潮新書刊・251頁)から。 「太平洋戦争」を私なりに調べていくうちに、ぶつかった壁が 書籍タイトル「あの戦争は何だったのか」だったので、 図書館で、思わず手に取り借りてしまった。(汗) どうして始めたのか、どうして終われなかったのかなど、 著者の叫びに同感する部分と、相反する部分が入りまじって あっと言う間に読み終えた。 その中で「えっ・・」と感じた部分を、抜き出してみた。 「囲碁には『布石』という言葉があるが、どうしてこの頃 『日本』は『布石』という考えを持てなかったのだろうか」という 作者の問いかけである。 「アジア・太平洋を碁盤に考えて、対局しているには、 あまりにもお粗末な打ち手だったのではないかと・・」 さらに「真珠湾攻撃は「将棋」的な戦いであった。 奇襲攻撃をかけて、中枢部を撃つ、それを喩えていうなら、 中飛車で一気に王将を詰ませていくような戦法だった」と。 他の作品でも、日本人とアメリカ人の心の持ち方を、 「将棋」と「チェス」で比較したりしていたが、 戦術が「将棋的」だったという視点は、実に面白かった。 映画「山本五十六」でも、戦艦内で「将棋を打つ」シーンが、 何度となく登場するが「囲碁」を打つシーンは見当たらない。 当時の軍人に「囲碁」好きがいれば、戦況は変わっていたかも・・ そんなことを感じ、もっと勉強したくなった「太平洋戦争」である。
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| 2014年05月19日(月) ■ |
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| まるで公園みたいだ。 |
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映画「東京公園」(青山真治監督)から。 タイトルの「東京公園」に惹かれて観ていたためか、 「公園」に関するメモが増えた。 最初にメモしたのは、天体望遠鏡を覗いたあとの 突然の会話。「もしもさ・・」で始まり、 「何も知らない宇宙人に東京ってのは、どんなところ?と 訊かれたら、何て答える?」みたいな質問に戸惑っていたら、 質問した主が、自慢げに答えるシーン。 「東京の中心には、巨大な公園がある。 東京は、その公園をとりまく、さらに巨大な公園だ。 憩い、騒ぎ、誰かと誰かが出会ったりする、 僕たちのための公園、それが東京だ」・・ そして、ラストシーン近くで、こんな会話がある。 「君の写真は被写体をあったかく包んでる。 まるで公園みたいだ」「公園?」「あぁ、君と話してると、 まぁのんびりやってもいいかなって気がしてくる。 いいもんだな、公園も」「えぇ、公園好きです」 この公園の例えを覚えていれば、会話として面白いと思った。 「まるで公園みたいだ」「どうして?」「だって・・・」
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| 2014年05月18日(日) ■ |
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| 明日はやることがたくさんあります。 |
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「使いこなしてますか?」「慣れましたか?」、こんなメールが続いた。 スマホデビューして約半月、試行錯誤を繰り返しているが、 メモ好き、凝り性のスマホ生活、朝一番の動作だけを書き出してみる、 あとは読者に、その判断を任せたい。 「目覚まし代わり」にアラームを利用して目を覚まし、(携帯の時と同じ) まだまだ慣れない手つきで、スマホの電源を入れる。 上から下方向に、シャッターを閉めるような感覚で、 「ガラガラ」と「通知センター」を呼び出して、スケジュールを確認する。 ここで今日の「月日・曜日」「現在の天気、気温、最高気温」を始め、 「誕生日・記念日の人」「本日の予定」がタイムの帯を埋めている。 さらに、リマインダーで、予定とは別に数種類の「To Do List」を確認、 忘れがちな約束も、しっかり思い出させてくれる。 その上、なんと「明日」の予定まで、スマホが管理してくれている。 「明日はやることがたくさんあります」とか「明日は忙しそうです」など、 プライベート秘書のような、人間っぽいメッセージが表示されたかと思うと、 続けて「6件の予定があり、最初の予定は8:25からです」と正確に文字になる。 もちろん「スマホ」の、そんな驚くような指示と行動を支えているのは、 メモ魔の私が、コツコツ「入力」したバックデータであるが、 この4月、異動したのを機に、1人の秘書を付けてもらったようだ。 こうなったら、ゴールドの服を身にまとった「IPhone5s」のスマホに、 可愛い名前を付けなくちゃと思う、飲みに連れていけないから。(汗) (すみません、男女差別ではありませんので、ご勘弁を。。) 朝の通勤から仕事を終え、帰宅してからの様子も、そのうちに。 正直、こんなに便利だとは思わなかった・・・トホホ。
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| 2014年05月17日(土) ■ |
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| 「柿田川」も「文化遺産」(文化芸術)の対象 |
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わが町を拠点に活動している、NPO法人「ウォータービジョン」、 設立15周年記念「フェスタ ウォータービジョン2014」が、 今日・明日の2日間、地域交流センターで開催されている。 イベント皮切りのシンポジウムのテーマは「文化は、地域から世界へ」、 パネラーは芸術や文学、考古学等をとおして全国・地域で活躍している5人。 沼田園子さん(ヴァイオリニスト)・久保田幸代さん(インド舞踊家)・ 小金澤保雄さん(考古学者)・大場茂之さん(日本画家)・ 佐藤三武朗さん(前日大国際関係学部長)・・ それぞれの人が語る「文化」の定義は、私のメモの対象となったが、 文化の話をしているにも関わらず、なぜか話がずれてしまい、 「富士山」や「柿田川」になってしまうことに驚きを覚えた。 「富士山」は「世界文化遺産」に登録されたのだから、当然と言えば当然、 「柿田川」は「天然記念物」だから「自然遺産」と思い込んでいた。 しかし、パネラーからは「文化の対象」として「柿田川」が語られた。 「文化」とは「目に見えないけれど、人間にとって大切なもの」だとしたら、 柿田川は「目の前に広がる、季節感を感じる自然風景」の癒しとともに 「目には見えないが、自分の想像力を働かせて表現したくなる文化芸術」の 対象として、しっかり根付いていることを心から喜びたいと思う。 「『柿田川』も『文化遺産』(文化芸術)の対象」のフレーズを残したい。 この気付きは、今後の私の仕事にも大きな影響を与えるに違いないから。 「ハード事業」+「ソフト事業」=「ハート」(心を耕す事業)、 退職間際の数年で、やっと実感できてきた公式である。
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| 2014年05月16日(金) ■ |
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| 生活圏に深く入り込んだ図書館サービス |
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書籍「ぼくは図書館がすき」(漆原宏撮影・日本図書館協会刊・87頁)から。 単なる写真集かと思ったが、タイトルが「図書館」だったので、 じっくりと眺めてみることにした。 写真に添えられた著者のメッセージも、温かい空気を感じることが出来た。 そんな中、私が最近注目している「移動図書車」について、 私の考え方と同じだったので、メモをした。 「移動図書館の運行経路に、高齢者介護施設や病院などが 組み込まれるようになってきました。 生活圏に深く入り込んだ図書館サービスは、いつの時代も必要とされるものです」 費用対効果などが叫ばれ、時代の流れとともに、あまり見かけなくなったが、 私は、こんな時代だからこそ「移動図書車」が必要だと思っている。 佐賀県武雄市のように、今まで図書館などに行ったことがない人たちを、 足を向けることになった取組みはちょっとだけ評価したいが、(笑) これからどんどん高齢化が進み、街の中央に大きな複合施設を造るより、 高齢者が歩いていける生活圏、各地区の児童公園や公民館に、 移動図書車が定期的に巡回するサービスや、彼が書いていた 高齢者介護施設や病院に巡回するほうが喜ばれる気がしている。 インターネットが使えない世代をはじめ、運転ができない人たちにとって、 やっぱり身近な場所に、本を手にする環境があったほうがいいだろう。 「自動血圧計付き・移動図書車」「地場産品販売付き・移動図書車」、 「スタンド珈琲販売付き・移動図書車」・・ とにかく、待っているのではなく、こちらから生活圏に入っていく。 それには「移動図書車」の活躍が必要なんだよなぁ。
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| 2014年05月15日(木) ■ |
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| 宇宙飛行士として、死ぬ覚悟がありますか? |
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若田光一宇宙飛行士が、船長という大役を無事に終え、 地球に帰って来たからというわけではないが、 (今日は満月だったし)、映画「宇宙兄弟」(森義隆監督)から。 現実的には「?」と思うシーン満載だが、 なぜか、グッとくるフレーズが多かった気がする。 宇宙飛行士の採用試験、いろいろな場面を想定して、 無理難題を押し付け、その対応を観察する。 「とにかくどんな状況でも、よく食べ、よく眠り、 平常心を保てるというのが、宇宙飛行士の最低条件」 これを試すための試験は、なかなか面白いなとメモをした。 しかし、私が選んだのは「最終面接の質問」。 試験官は、テスト生に向かってこう訊ねる。 「我々が用意している質問はたった一つなんだ。 全ての宇宙飛行士が、向き合うことになる問いです。 あなたは宇宙飛行士として、死ぬ覚悟がありますか?」 この答え方で、最後の合否が決まると言ってもいい。 大抵は「もちろん、あります」と答え、 死など恐れていません、という気持ちを表すのだが、 主人公は最初「もちろん、あります」と答えた後、 「嘘つきました、本当はないんです。死ぬ覚悟ないんです」 と言い直す。 それはまさしく、ギリギリまで「生きる」ことに執着し、 決して最後まで諦めないことを意味する。 生きることを諦めない強い気持ちこそ、宇宙飛行士に 求められる絶対条件だと強く感じた。 それがラストシーン「兄弟で宇宙へ」と続くから感激した。 見上げる「月」に兄弟がいたら、どんな気持ちなんだろうな。
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