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| 2013年08月20日(火) ■ |
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| やっぱり、子どもの方がええのう |
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映画「東京物語」(小津安二郎監督)から。 東京で働いている子どもたちに会いに、20年ぶりに上京した老夫婦。 そこで待っていたのは、自分たちの生活が優先で、 久しぶりに会った両親をゆっくり歓迎する余裕のない子どもたち。 これが1953年、60年近く前に製作された映画と知り驚いた。 現在の私たちに警鐘を鳴らしている、と言っても過言ではない。 日本を代表すると言われている映画監督、小津安二郎さんは、 もしかしたら、予言者ではないだろうか、と思わせるほどだった。 それくらいに「家族、親子、兄弟姉妹、嫁姑」について、 「理想と現実」を組み合わせながら、高度成長期の激動を映し出している。 また、これから日本の問題になるであろう「高齢者の孤独感」も、 ラストシーンの「時計の音」と「一人になると、急に日が長くなりますよ」 の台詞だけで、私には充分に伝わってきた。 そんな多くのメモから、私が選んだのは、 やっぱり親だなぁ・・と感じた老夫婦の会話。 東京での10日間を振り返り「孫もおおきゅうなって」と妻、 「ウム・・よう昔から子どもより孫の方が可愛いと言うけぇど、 お前、どうじゃった?」と夫。 それに続けて「お父さんは?」「やっぱり、子どもの方がええのう」 「そうですなぁ」・・ただ、それだけの会話であった。 自分たちの突然の上京に、子どもたちに迷惑がられていたのも感じ、 なおかつ「大きくなって変わってしまった子どもたち」を実感しながら、 それでも「孫より子ども」と言い切った老夫婦に、拍手を送りたい。 映画「東京家族」(山田洋次監督)に続けて観ることをお薦めする。 小津安二郎監督の偉大さが、よりわかるはずだから。
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| 2013年08月19日(月) ■ |
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| こうして空でも眺めてるしかなかろうが・・ |
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映画「東京家族」(山田洋次監督)から。 親はいくつになっても親だから、子どものことが気になる。 だから、3人の子どもに会おうと夫婦で上京したにも関わらず、 子どもたちは自分の生活で精一杯、久しぶりに会った両親を、 素直にいたわれない現実が、待っていた。 みんな一所懸命生きている、それは親に伝わるが、 やはり夫婦の感じた淋しさは、隠し切れなかった。 親子の絆って、人間関係の一番基本的なところにあるのに、 なかなかうまくコミュニケーションがとれないもどかしさがある。 どこにでもいる家族、どこにでもある日常生活、 そして突然の母の死という出来事をを通して、 その理想と現実とのギャツプが、映し出されていた。 楽しみにしていた子どもたちとの再会と、のんびりした時間は、 影も形もなく、東京の空の下、老夫婦だけとなりふたりは戸惑う。 妻が「どないする?」と問いかければ、 夫が「こうして空でも眺めてるしかなかろうが・・」と答える。 「ええ天気じゃねぇ」と言いながら、なぜか淋しさが込み上げる。 私が一番、印象に残ったシーンである。 横浜の高級ホテルに泊まれることで喜ぶと勘違いしている子ども、 それを口に出さず、黙って受け入れる親。 忙しいのはわかっている、でも、もう少しゆっくり話したい、 それが3人の子どもを育て上げた親の気持ちだろう。 家族愛、親子愛、夫婦愛・・ 山田監督は、どれを一番伝えたかったのだろうか。
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| 2013年08月18日(日) ■ |
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| アンコール曲が一番良かったって言わないでください |
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第288回泉のまち音楽会、 今回は「梅原圭ピアノ・コンサート」(伊東市出身) 自他ともに認める、おしゃべりが大好きなピアニスト、 東京のコンサートでは、ほとんど話さないらしい。 今回も「しゃべりすぎないように・・」と言われたようだ。 でも私は、彼のトーク好きだなぁ。 東京藝術大学大学院修士課程ピアノ専攻科、首席で修了し、 イタリア国立トリノ音楽院も首席で修了。 そんな天才肌のおしゃべりは、なにも苦にならないし、 普段、生声を聴くことが少ないピアニストらしい、 ユーモアたっぷりの話題は、観客を喜ばした。 最初に演奏した、ベートーヴェン作曲のエリーゼのために」 声楽の先生から「普通に弾いてもダメ。観客は喜ばないわよ。 この曲は、しっとり・ねちっこく」とアドバイスされた話は、 しばらく忘れることがないだろう。(笑) 「派手じゃなく、地味な曲こそ難しい」と汗を拭きながら演奏、 かと思えば「いつまでも、チャレンジ精神をもって」と、 7曲とか5曲連続で弾いてみたり・・。 そんな彼が、最後にアンコールでおなじみの曲を弾いた後、 私たちに向けて、こう頭を下げた。 「アンコール曲が一番良かったって言わないでください。 思ってても、私に言わないでください。 今までの努力が・・」と笑いを誘ったが、演奏者の本音だろう。 この日のために、何か月もかけて、選曲からプログラム構成まで、 じっくり考えてくれたのだから。 でも、うっかりすると、ついアンコールでサラッと弾いた 「よく耳にする有名な曲」を褒めてしまう人が多いのも事実。 こういうことは、みんなに伝えなくちゃなぁ。
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| 2013年08月17日(土) ■ |
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| 歳の数だけ体脂肪なんです |
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昨日の飲み会で、久しぶりに会った女性に、 「変わらないね、どう調子は?」と声を掛けたら、 「それが・・」とややしんみりした顔つきで、 小さな声で話してきたから、まずいこと訊いちゃったかな?と 気になっていたら、彼女、にこやかに 「歳の数だけ体脂肪なんです」と真面目な顔して呟いた。 はじめは意味が分からず、キョトンとしていたら、 「39歳になったら、体脂肪も39パーセントで」。 これには参った、なんと会話を続けたらいいのか。 それなのに、彼女の先輩たちは、とどめを刺す。(汗) 「えっ? 約4割が脂肪ってこと?」。 まぁ、そんなこと言い合える仲間だからこそ、楽しいのだが・・。 こればかりは誰かに伝えないと、当分忘れそうにないから、 一日遅れで、気になる一言に取り上げることにした。 言われた本人もニコニコしていたから、良しとしようか。 よかった、二人目出来たの?なんて訊かないで。(笑)
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| 2013年08月16日(金) ■ |
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| 市町村が自らの領域観を変える時代 |
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講師「関山祐介」氏(一般財団法人 公共経営研究機構) 演題「環境変化と持続可能な地域づくり」 (これからの行政運営のあり方)から。 冒頭「自治体を取り巻く大きな波」の1つに、 「極端に狭くなってしまった世界」を取り上げていた。 「世の中はもの凄い勢いで狭くなっている」と力説し、 「毎年、2,000万人が海外旅行の時代」の事例に、 私は、ただ頷くばかりだった。 どうしても長い経験から、近隣市町と比較して、 自分たちの町は、どの程度かと判断していたけれど、 「比較する視野はもっと拡げるべき」と一喝された。 「いがみ合ってる場合じゃないですよ」とも・・。(汗) 「時間、場所の有利不利は、刻々と変化する」と言いきり、 「犬も歩かなきゃ、棒を発見できない」というユーモアで、 「環境が変わったら、動いてみなければ・・」とアドバイス。 その上で「事務処理だけで無難にやっていれば、 なんとかなる時代ではない。自治政策こそ大事」と纏めた。 (自治体とはいえ)「世界競走なんだ」ということだろう。 私たち行政職員が、自分が奉職している自治体だけでなく、 (「大きなお世話」と言われようが) 近隣自治体の賑わいまで視野に入れた政策が必要だと考える、 そんな職員の意識改革に、メスを入れていただいた。 一言で言うと「市町村が自らの領域観を変える時代」。 「費用対効果」も、小さな事業の判断基準ではなく、 大きな規模で考えるためのものだったんだなぁ、目から鱗。
P.S. 今日は、10年前に広報担当だった近隣市町メンバーと飲み会。 飲み会だけは、市町村の領域を超えているんだけどなあ。(笑)
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| 2013年08月15日(木) ■ |
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| 天皇陛下に代わって諸君を歓迎する |
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終戦記念日だから、と言うわけでもないが、 映画「戦場にかける橋」(デビッド・リーン監督)から。 タイとビルマの国境近くにある日本軍の捕虜収容所で、 連合軍捕虜を使って、国境に流れるクワイ河に橋を架ける 準備が進められていた。(最後は「爆破」されるのだが・・) その捕虜の行進に合わせて流れる、クワイ河マーチは、 口笛と言えばこの曲、と言われるほど有名であり、 映画音楽らしい、私の好きなシーン、好きな曲でもある。 メモしたのは、捕虜収容所の所長が大勢の捕虜を前に、挨拶した台詞。 その時の台詞が「天皇陛下に代わって諸君を歓迎する」。 日本人の普通の挨拶としては、特に違和感を感じなかったが、 この「天皇陛下」という意味が、英軍兵士の捕虜に伝わるだろうか、と 妙に心配となった。(余計なお世話だが・・) 大統領でも、首相でもない、「天皇陛下」という絶対的な存在が、 彼らに理解できたら、と思ったので、メモをした。 挨拶の中で、笑うに笑えない冗談みたいな台詞。 「山下大将のモットーを伝えておく。『喜んで働け』」 これから働かされる捕虜に向かって、この台詞はないだろう・・と 思いながらも、メモ。 橋に仕掛けられた、ダイナマイトのスイッチ(?)を、 倒れた兵士が偶然、押してしまうシーンは、昔の映画らしい。 時間的には、ちょっと長かったなぁ。(汗)
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| 2013年08月14日(水) ■ |
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| 中学2年の時の記憶がない |
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このお盆の時期、同級生から突然の誘いが嬉しい。 「帰省したから、いっぱいやるか?」の誘いは、 いつでも会える友達とは違う、ノスタルジーな気分に浸れる。 そんなわけで、今年も懐かしい旧友たちとの宴になったが、 今年の話題は「中学2年の記憶」。 1年生と3年生の記憶は鮮明で、同じクラスになった、 担任は誰だったなど、いろいろと盛り上がるのだが、 2年生の時の記憶となると、曖昧になって「う〜ん・・」と 腕を組んで考えてしまう。(汗) 簡単に言えば「中学2年の時の記憶がない」 たしか、朝霧高原にキャンプに行ったなど、 断片的な記憶は甦ったが、とうとう最後までわからず、 私が「夏休みの宿題」として、調べてみることになった。 午後7時から約5時間、気がついたら午前さま。 「どうせ明日、休みだろ?」の言葉に 「公務員は暦どおりです」と返すのが精一杯。 楽しい鼎談(3人)は、あっという間に過ぎるねぇ。
P.S. 携帯電話の赤外線通信は、スマホになると「ふるふる」らしい。 飲み屋のテーブルで、お互いスマホをふる光景は可笑しかった。 私は「55歳のふるふる、結局、失敗」とメモをした。
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| 2013年08月13日(火) ■ |
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| 必要なのか、炎天下の「交通量調査」 |
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お盆(夏休み)など国民が大移動する時期に、 車で外に出ると、炎天下の中で、真っ黒に日焼けして (時には、傘をさしながら)、交通量調査をしている風景と出会う。 調査内容がわからないから、細かく指摘できないけど、 事件が起きた時、定点カメラで犯人の逃走経路を終えるくらい 性能が上がっているカメラの解像度なら、「交通量調査」も、 録画した画像を見ながらカウント出来そう・・ そう思うのは、間違いだろうか。 炎天下に、若い人たちが熱中症を気にしながら、 そして真っ黒に肌を焼きながら、仕事しているのを目にすると、 可哀想になってしまう。 もしかしたら、高性能のコンピュータシステムで、 自動的にカウント出来るのではないか、とも考えられる。 こんなに発達した情報社会で、まだ人力で行う「交通量調査」、 その裏には、なにか意図があるのだろうか。誰か教えて。
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| 2013年08月12日(月) ■ |
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| 政府は「計画停電」の検証を |
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3.11の震災後、東京電力による計画停電が実施された。 前日にならなければ決まらないスケジュールに、 冷蔵庫を利用している食べ物屋の店主は、 商売あがったりですよ、と悩みを口にしながらも、 被災者はもっと大変な思いをしているから、と我慢した、 そんな光景が、昨日のことのように思い出される。 しかし、どうだろう。 日本各地で観測史上初の記録を更新した今年の猛暑には、 「計画停電」の「け」の字も、出てこない。 高知では、41度だって・・文字にしただけで暑い。(汗) 震災後、計画停電のために商売が思うように出来ず、 とうとう店を閉めたなんて話も耳にしたっていうのに、 原発がほとんど止まっている今年の夏は、大丈夫だろうか。 当時、暑いのを我慢していた私でさえ、今年の夏は、 冷房・除湿を繰り返し使いながら、フル稼働状態なのに、 電気が足りなくなるという情報は、あまり耳にしない。 小市民の疑問であるけれど、是非、解決して欲しい。 私のぼやきとして「政府は『計画停電』の検証を」を、 記録として残しておこう。
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| 2013年08月11日(日) ■ |
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| 「勇敢」と言っても、いろいろある。 |
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映画「戦火の馬」(スティーブン・スピルバーグ監督)から。 作品中「勇気」「勇敢」という単語が、何度も登場する。 当然「勇気」がテーマの映画だとわかるが、いろいろな 「勇気・勇敢」の形があることを私たちに伝えている。 「勇気」とは、勇ましい意気、物を恐れない気概。 「勇敢」とは、勇ましく果断なこと。 「果敢」とは、決断力が強く、大胆に物事を行うさま。 物語中、戦争を理由にした、卑劣な軍隊の暴力に対して、 何も抵抗せずに屈した祖父をみて、孫の娘が反発する。 (おじいちゃんは、勇敢ではない、勇気がない、と。) そんな孫に、祖父がじっくり諭すように呟く。 「『勇敢』と言っても、いろいろある。」 誇りに思えることを、誇りに思わないことも、勇気。 戦場の前線で放たれ、帰るために戦場の上を飛ぶ伝書鳩の勇気。 何も考えず、勢いだけで突っ込んでいくことが、 「勇気」とは限らない、そう私には伝わってきた。 「静かな勇気」の持ち方を、主人公の青年や 「戦火の馬」となった「ジョーイ」に教わった気がする。
PS 今回困ったことは、「勇気・勇敢」のシーンが多くて、 書き出しきれなかったことかな。
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