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しもさんの「気になる一言」
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2013年04月22日(月)
「食べること」と「殺すこと」は同じじゃない

映画「ブタがいた教室」(前田哲監督)から。
クラスのみんなで育てたブタを、最後はどうするか、
「食べる」「食べない」で白熱するデイベートは、
このシーン以外では、仲良しなのだろうか?といらぬ心配をしながらも、
監督はこの作品で私たちに、そして実際に行なわれた先生は子どもたちに、
なにを伝えたかったのか・・と考えながら、最後まで観てしまった。
「食」をテーマにした作品は、何作も観ているが、
90分ほど淡々と映像だけが流れる映画「いのちの食べ方」同様、
その評価は、観る側の私たちに委ねられている気がした。
彼らの主張をメモしながら、自分だったら、彼らのどの意見に近いのか、
どんな台詞に、私のアンテナは引っ掛かったのか、考えてみた。
鑑賞後、乱雑に書きなぐったメモを整理すると、
「『食べること』と『殺すこと』は同じじゃない」という台詞が、
場面を変えて、2度書かれていたことに気付く。
これは単なる偶然ではなく、明らかに私の意見と近いということだろう。
「どう違うんですか?」と問いつめる女の子に「殺すのはただ命を奪うことで、
食べるのはその殺した動物の命を受け継ぐことなんだよ」と言い切る男の子。
だからこそ、給食なども好き嫌いで残してはいけない、と気付かせられれば、
「いのち」を扱う授業としては、もっとよかったのに、とも感じた。
そう言えば、この「ブタ」を飼うという体験で、子どもたちの意識が変わり、
魚嫌いの子どもが食べるようになった、とお父さんが話すシーンがある。
その教えは「魚の身がしまっているのは、頑張って生きていたからだ。
頑張って生きたことを無駄にするな」らしい。(なるほど・・)
作品としては、評価が分かれるだろうなぁ、きっと。



2013年04月21日(日)
週の終わりの土曜日に、1週間の計画を立ててます

実は、最近、ちょっと試していることがある。
大したことではないから、あまり大袈裟にはしたくないが、
私のスケジュールの立て方を尋ねられたので、こう回答した。
「週の終わりの土曜日に、1週間の計画を立ててます」
私の「気になる一言」等をネットで読んでいただいている方から、
「仕事は勿論、映画を観たり、本を読んだり、コンサート、講演会、
さらに『飲みにケーション』と大忙しのようですが、
どうやって計画を立てているのですか?」という問い合わせだった。
「試行錯誤ですが・・」と前置きしながら、答えたのが気になる一言。
以前は、週休2日の言葉のとおり、月曜日から金曜日まで働いて、
土日は文字通り「休暇」というパターンだったが、どうもしっくりこない。
仕事柄、土日のイベント出勤も多く、休んだ気になれないし・・。(汗)
その上、アフターファイブも突然のお誘いがあったりして、
予定していたことが思うように進まないことも多かった。
そこで、自分の気持ちの中で、土曜日に立てた計画を最優先して、
過ごすことにしようと考えたら、意外と時間に余裕が生まれた。
勿論、観るテレビも1週間前に決めている。(笑)
仕事の都合で「計画変更」が出るのは仕方ないが、
それ以外は、自分で決めた計画を軸に過ごしているからか、
あまりストレスも感じることなく、淡々と時間が流れていく。
土曜日の夜、その1週間を振り返りながら、行動をチェックし、
愛用の手帳に記入、そして新しい1週間の予定を立てる。
この繰り返しが、今の私には合っているようだ。
最後に「カレンダーは日曜日始まりでしょ?」と付け加えたけれど、
答えになっているだろうか。



2013年04月20日(土)
「月光」は「ベートーヴェンの絶望感」

14年近く続いている「第285回泉のまち音楽会」、
今回は「ピアノ・リサイタル」の「縄手文子」さん。
何度も書いているが、この音楽会の特徴は演奏者が、
曲の間に、マイクを通じて、いろいろ話してくれること。
それは、選曲の理由だったり、自分なりの曲のイメージ、
さらに作曲者の生い立ちだったり、その曲が出来た背景、
時には楽器の説明までしてくれる。
(演奏に集中できず申し訳ないと思うけれど・・(汗))
今回印象に残った説明は、誰もが知っている「月光」、
ベートーヴェンの「ピアノソナタOP.27-2」であるが、
彼が耳が聴こえなくなってきた30歳の頃に作られたから、
癒し系(幻想的な)音楽として評価している名曲も、
私は、作曲家として絶望的な環境になったベートーヴェンの
「孤独感」や「辛い」気持ちが表現されていると思う、
そんな彼女の説明のあとに、演奏してくれた「月光」は、
確かに、月の光のような印象があるのは第1楽章のみで、
全体の雰囲気を味わったら、確かに「焦り」にも似た、
ベートーヴェンの叫びが、鮮烈に聴こえてきた。
「月光」は「ベートーヴェンの絶望感」、こう覚えた方が、
曲を味わえる気がするのは、私だけではないだろう。
クラシックの楽しみ方が増えた気がする、感謝。



2013年04月19日(金)
仏教の対象は、生きている人間です

亡き父の37回忌の法要だった。
私が高校三年生の時に他界してから、37年の歳月が過ぎたことになる。
週末はイベントが重なるので、父の誕生日だった4月19日を選び、
平日だけど家族だけの法事となった。
亡くなってから1年間は、ほぼ毎日、お経をあげてきたから、
今でも、お経独特のリズムとともに、けっこう覚えているから不思議だ。
天城湯ケ島にある菩提寺のお上人の話に耳を傾けていたら、
意外な発見があった。
○回忌法要も、亡くなった人の霊のためにすると思っていたから、
「仏教の対象は、生きている人間です」と教えていただいた。
言い換えれば、宗教を通して、生きている人が何かに悟るだけでなく、
生き方に迷った人たちの心の拠り所のために、宗教は存在する、
そんな気がした。
37年前に他界した父の霊の成仏を祈るのではなく、
この世に生きている私たちが、他界した大切な人を思い出しながら、
一所懸命生きるために、3年、7年と区切って法要をする。
そしてまた、心を落ち着かせて、頑張って生き続けること。
何か新しいことに気付いた、37回忌の法要だった。

P.S.
父の葬式の日、私は「お父さんは天国に行けるのでしょうか?」と、
お上人に尋ねたらしい。(よく覚えていたなぁ(汗))
返事に困ったことを37年ぶりに打ち明けてもらって、嬉しかった。



2013年04月18日(木)
誰も彼もわしを這いつくばせようとするのか

映画「利休」(勅使河原宏監督)から。
20年以上も前の作品にも関わらず、また観たいと感じた作品。
それはなぜか?と自問自答したところ、出演者にあった。(汗)
NHKの大河ドラマを始めとする、最近の歴史物語は、
主役や脇役に、アイドルやお笑い芸人などが起用され、
台詞の言い回しから所作に到るまで、訓練されていない。
それに比べ、利休に扮した、重厚な演技の三國連太郎さん、
見てくれだけの権力者・秀吉に扮した山崎努さん、
それを支える、三田佳子さんや岸田今日子さんらの女優陣。
やはり、俳優を職業にしている人たちの演技は、天晴れである。
さて、気になる一言は、秀吉の怒りに触れ、処罰される利休に
妻を始め、側近は「秀吉に詫びれば、解決するから」と諭すが
当の本人は「何を詫びるのか?」と逆に問いただし、
「誰も彼もわしを(秀吉に)這いつくばせようとするのか」と嘆く。
「わしは、殿下に頭を下げることは、何一つしておらん」
「わしとて死にとうない。だが、生きていようとも思わん」
「1度、頭を下げてしまうと、
それからずっと這いつくばって生きなければならん」と言い切る。
これこそ「人間の生き方」にスポットを当てた作品と言える。
自分の生き方にもプライド(矜持)を持っていた彼が、
あの時、周りの忠告に耳を傾け、秀吉に詫びて生きていたなら、
彼は今の世でも、こんなに慕われていたかは、甚だ疑問である。
彼の考え方・行動から学ぶことは非常に多い。



2013年04月17日(水)
噺家殺すにゃ 刃物は要らぬ 欠伸3つで 即死する

7.7.7.5調の都々逸では、よく耳にするパターン。
「○○殺すにゃ 刃物は要らぬ ○○で 即死する」
「落語のまくら」でもよく利用される。
その1つが、自分たち「噺家」という職業に触れて、
寄席でお客さんの入りが少ないだけでなく、
聴いているはずのお客さんが、目の前で欠伸でもしたら、
自信喪失で、自殺したくなっちゃう・・
そんな意味が含まれていて面白い。
「噺家殺すにゃ 刃物は要らぬ 欠伸3つで 即死する」
確かに、辛いよなぁ、とメモしていたら、最近では、
携帯電話やスマートフォンの画面ばかりみている客も困る、
いやいや、一番前の席で、携帯電話で話された時は、
さすがに参りました・・なんて、話も耳にして笑った。
どの職業でも、きっとこのパターンにはまり、
クスッとする都々逸が出来るに違いない。
さて・・公務員を即死させる都々逸、考えてみようっと。
ダメダメ、みんなに知られたら困るからなぁ。



2013年04月16日(火)
食料を巡る海外の影響を受けやすい

(平成25年度上期の公開講座が始まってしまうので・・)
日大国際関係学部主催の市民公開講座(平成24年度下期)
統一テーマ「日本はどこへ行くのか」
講師「日本大学生物資源科学部教授 下渡敏治」氏
演題「日本のフードシステムの展望と課題」から。
よく考えれば、そうだよな、と思う
意外な数字が示されたので、記録に残したい。
将来、インドが中国の人口を抜くというデータから、
ほとんどの食品目が、生産・消費で右肩下がり、
食品への支出が減少し、通信IT・レジャー費が増。
人口の減少社会の到来、消費者志向の変化、
食品市場の成熟化(飽食の時代)、
単身世帯、女性雇用者の増加など、生活環境の変化が
食料業界にも、大きな打撃を与えているようだ。
しかし、想像してなかったのは、
ドイツが、農地の19%をバイオ燃料用に転用したり、
アメリカ・カナダでも、異常気象の頻発だけでなく
家畜のエサだったとうもろこしを、
バイオ燃料にする試みが始まり、絶対量が減少。
「環境問題」が「食糧問題」に影響していることは、
新しい発見だった気がする。
自分と関係のない出来事が、回りまわって影響を被る。
これからは、興味のなかった分野も少し知らなくては・・
「食料を巡る海外の影響を受けやすい」を記録に残しておこう。



2013年04月15日(月)
最近、映画の話題がタイムリーですね

久しぶりに、読者からメールが届いた。
「最近、映画の話題がタイムリーですね」
あっ、バレちゃった?って感じで返信をしたけれど、
私の遊びごころに気付いてくれて、ありがとう、という思いがあった。
「ガキのうちは、どんなに恨まれてもかまわない」は、仰げば尊し、
「人間の心は、石で出来てるわけじゃない」はホリエモン、
「・・な〜んてね。」は本屋大賞、
「あなたは社会貢献を第一に考える女と結婚したのよ」はサッチャー、
「相手の怒りを利用し、コントロールする」は北朝鮮。
そう、600本以上観ているから、まだ読者に紹介していない一言があり、
出来るなら、時事ネタに合わせてそっとアップしちゃおう、という狙い。
自分なりに楽しみながら、そしてちょっぴり悩みながら選んだけれど、
やっぱり、判っちゃいました?って感覚が、妙に嬉しい。
そっと隠しながらやっていることでも、それに気付かれてしまう、
これまた嬉しい。
続けて「図書館長になったのに、書籍の話題が少ないですね」の指摘に、
思わず、笑うしかなかった。
実は、4月1日から「図書館学」を読み漁っているのも、バレた?
帰宅後も、風呂に入りながらも、寝る直前まで、読んでいる。
だから、謝りのメールを返信した。
「そのうち、書籍ネタばかりになったらごめんなさい」の言葉を。(汗)



2013年04月14日(日)
相手の怒りを利用し、コントロールする

映画「外事警察 その男に騙されるな」
(堀切園健太郎監督)から。
「彼らのことは、我々が一番よく知っている、
なにしろ60年来の戦争が今でも続いているわけですから」と
韓国俳優が台詞を言うにもかかわらず、国名は出ずじまい。
「韓国人になりすました、あの国の工作員にまちがいありません」
この世界でも、それなりの配慮があるんだなぁ、と素人ながら
妙に納得したりして・・。(汗)
さて、今回選んだ気になる一言は、
「人と衝き動かすもっとも強い感情はなんだ?・・怒りだよ」
「相手の怒りを利用し、コントロールする、それが鉄則だ」
この発想は、ちょっと新鮮だった。
相手と一緒になって大声で罵倒しあうのは、意味がない。
「怒りこそ、人を突き動かす原動力」と理解するだけでなく、
それを逆手にとって、相手の動きをコントロールする。
怒れば怒るほど、相手は冷静さを失い、
自分の感情をコントロールできなくなるのだから、
それを利用して、相手の心を操作することができるようだ。
なるほどなぁ・・。



2013年04月13日(土)
書きたいって気持ちが伝わってくる。

映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」(猪股隆一監督)から。
毎年愛媛県四国中央市の「四国中央紙まつり」に行われている
学生の書道大会をもとに製作されたようだ。
「書道ってのは、己とトコトン付き合うところから始まるんやから」
「書道というもんは、己と静かに向き合うものなんよ」
そんな四国の訛が耳について離れなかった。
「音楽聴いて、暴れながら書くなんてあり得ん」
そんな常識を打ち破り、全国的なイベントへと広がっていく。
映画的には、物足りなさを感じるが、鑑賞後、ネットで調べたら
You-Tubeでも、大会の様子がアップされていて、
その面白さは、しばらく観続けてしまったほどである。
大会は既に5回を数え、平成23年度は
東北大震災で被災された高校生を本大会観戦にご招待。
平成24年度は、被災地支援枠設置をし、
宮城県・岩手県から3校出場したという情報を知った時、
若い人たちの企画する、こういうイベント支援もいいな、と思った。
書道家の父親が断固抗議に学校を訪れた時、書道部顧問の先生が
書道部の部室に案内し「再生」と書かれた大きな文字を見せてこう言った。
「いい書でしょ。書き手の楽しさが伝わってくる。
書きたいって気持ちが伝わってくる。僕が忘れてた気持ちです」
常識の枠から抜け出せない大人たちがうらやむ、そのパワーこそが、
この作品の魅力と言えそうだ。
基本の筆遣いとか、文字のバランスとか、そんなことが問題ではなく、
「書きたいって気持ち」が、どう表現されているか、
実話として、東北から出場した高校生たちの叫びがとても気になる。
あとで、ネットで確認してみようっと。