◆◇ お気楽観劇日記◇◆
公演やビデオなどを・・・見たまま、聞いたままを
つらつらと書き綴ったまたまた気楽なコーナーです。

2004年01月20日(火)  花組新公 『天使の季節』

本公演もまだ1度しか見てなかったから、どうだろう・・・と思いながら見に行った。

初主役のまっつ・・・どうも真面目に見えて・・・学級委員長タイプに見えて
「コメディ・・・大丈夫?」って心配でたまらなかった。

さてさてまたまた思いついた順番に・・・。

望月理世・・・アベルタン(彩吹真央)
りせちゃんは・・・パリの芸人というよりも売り出し中のモデルのようだった。
みなこちゃんに見えて仕方がない・・・。
少しセリフが軽かったけど、笑った時の顔がちょうど“夢多き若者”という感じで
とても自然だった。
歌やセリフが少し不安定だけどもその不安定さが“若さ”につながっていた。

望海風斗・・・ジョルジュ(蘭寿とむ)
誰?この子・・・。そう思った。とてもキレイな顔をしていて“これぞ宝塚”という感じだった。
研一とは思えないほどのセリフの確かさ、踊り、歌う・・・。
「誰だ?この子は?」またそう思った。
ただ、気の毒なことにらんとむちゃんのお衣装は・・・大きかった。
ズボンのすそが・・・気の毒だった。

嶺輝あやと・・・マカローニ(夏美よう)
とてもフレンドリーな侍従長。
アッサーラ王子に夢中になっていて国王に呼ばれた時「なんだよっ!!!」と
答えたのがおかしかった。
貴怜良・・・アルデンテ(高翔みず希)紫嶺七海・・・ノビテンデ(眉月凰)
やりづらかっただろうなぁ・・・そう思った。

舞城のどか・・・カルボナラ(梨花ますみ)
七星きら・・・ミネストロ(翔つかさ) 華桐わかな・・・モッツァレラ(幸美杏奈)
おかしすぎる3人組だった。クドくなく、スベりもせず、数々の逆をやってのけた。
女官長と女官たち・・・というよりも仲良し3人組・・・という感じで、
かなり爆笑だった・・・。

遠野あすか・・・ラザーニア(大伴れいか)
「これでおかーさまか?」と思った。おかしすぎた。
どんな感じか・・・といえば、星組のボケ姉御しのぶ紫を演じているようだった。
おっとりとしていて、気が弱く、涙もろい・・・。
おかーさまというよりもお姉さま・・・だった。

華形ひかる・・・アッサーラ(瀬奈じゅん)
太陽の国カリブの王子・・・としてはインパクトが弱かった。
けど、天真爛漫・・・人を疑うことなんて今まで一度もなかった王子・・・という感じで
どんどん追い詰められていくのがおかしくておかしくて・・・。
歌はちょっと・・・だったけど、「なぜ、こんなことに自分が巻き込まれたのか!?」
ってそれに必死になっているのがかわいらしかった。

今回・・・1番のMYHIT!!!
桐生園加・・・ペペロンチ(矢吹翔)
ちはるさんがあのどすの利いた声でひいひい笑わせてくれるペペロンチだったのに対して
園加ちゃんのペペロンチは“さしすせそ”がちょっとヨワイボケた医者だった。
「しょれは困りましたねぇ。しゅぐに入院しゃせましょう。」と言った感じ。
大爆笑だった。
それからというものの園加ちゃんが出てくるだけで客席は大爆笑だった。
笑いを誘うくせに・・・キレイだった。
笑える捨て身のダンサー誕生だとこれからが楽しみだと思った。

桜一花・・・ポモドーロ(鈴懸三由岐)
「いちかが壊れた・・・。」そんな看護婦だった。
もう1人の看護婦と2人でほとんど捨て身だった。
常に大きなトランク型の赤十字のマークが入ったかばんを持ち・・・振り回していた。

近衛士官
オトコマエな士官だらけだった。本公演のようにすっきり美形ではないけど
どこかオトコマエ風をふかせている士官たちだった。
アッサーラ王子を追いかけるドタバタの最後、
下手花道に駆け込む看護婦や大使や士官たち。
その時、ソデに入る間際に祐澄しゅんちゃんが一花を“がっ”と抱き上げた。
オトコマエすぎて拍手喝采だった。

マルガリタ・・・華城季帆(ふづき美世)
ヒロイン・・・という愛くるしさはないけど、ウマイ。
最初に登場してギスターブに飛びつくシーンでは
勢いあまってギスターブが・・・よろけた・・・。まっつが気の毒だった。
歌がウマイ・・・もう少し声を抑えてもいいんじゃないか・・・と思った。
セリフの声が少し硬いけど、とてもキレイな声をしていた。
『恋天狗』の時も思ったけど、彼女はコメディ向きじゃない。
でも堂々たるヒロインぶりだった。

さてさてギスターブ&ペスカトーレの未涼亜希。
どうも『ラブインシュランス』のノルさんに見える。
スラリとクールに登場。
2枚目をポーズでキメてもクール。
アベルタンたちと♪3人でパーフェクト〜と歌っていてもクール。
でもどこか母性本能をくすぐらせるクールさなので不思議。

私のツボにハマったのはギスターブなまっつではなく、
ペスカトーレ国王のまっつ。
話し方や、首の傾げ方もなかなかで、セリフには余裕さえ感じられる。
ペスカトーレからギスターブに早替りに行く時も
「さあ、がんばるぞ。」とつぶやいたり、舞台真ん中から宮殿に入るのも
「やや、遠いな・・・。」とつぶやいたり。
それがまたなんとも絶妙だった。

ギスターブが自分に似ているなどというクダリは
「春野寿美礼に似ているそうじゃな。」と言ったあと
「わしはあんなに顔が・・・・・・」と途中で言いよどんだりするのもおかしくてよかった。

歌もいい声をしているし、新公初主役とは思えないくらいのウマさ。
途中マイクが外れて、耳からぶらさがる・・・というハプニングや
飛びつくマルガリタによろけたり・・・それでも少しも動揺せず、
何事もなかったかのように・・・という舞台度胸には頼もしい限り。

最後のあいさつ・・・長の挨拶はのどか嬢で今にも泣きそうに堪えていた。
まっつはしっかり・・・言葉をかみ締めるように挨拶していた。

今回はまっつの見事さと・・・園加ちゃんに大満足の新公だった。



2004年01月17日(土)  美穂圭子外部出演 『Doki Doki Night』

私は圭子ちゃんの歌がとても好きだ。
最初、この公演が決まった時、「行きたいけど、東京までは行けないや。」
・・・とあきらめていた。
ところがそこへ宙組へトウコちゃんが出る、しかもランブルーズをやる・・・と決まった。
ここで私の心は80%決まった。

この公演は、圭子ちゃんの他に退団したばかりのコウちゃんとなるみんも出る。
めーっちゃめちゃウレシイ♪

そんなこんなでいざ、東京へ。

ストーリーは、歌やダンスを中心にした宮川浩率いるカンパニーと
ダンスを中心に活動している東山義久率いるカンパニーに
歌で活躍している島田歌穂が加わって・・・ヒトツのステージを作る・・・という
なんともありふれたものだった。

他の出演者には申し訳ないけど、私のお気に入りの3人だけ・・・。

まず、なるみん。
「やっぱ、なるみんってスゴイわ。なんでもできるんやん。
 もう少し身長が高かったらヨカッタのにねぇ。」ってしみじみ思えるくらい
本当にスゴイものだった。
すっかり“女性”になっているものの、キレのいいダンス、
パンチの効いた歌声、そして関西弁でしゃべるセリフ、
どれをとっても本当に圧巻だった。
「なるみんの舞台って見続けたいな・・・。」そう思ったくらいだった。

それからコウちゃん。
宝塚にいるよりももっともっとすばらしい人だった。
歌も無理なく・・・だし、ダンスも宝塚ではチャンスがなかったんだ・・・と
思えるくらいだったし、こちらもまた“女性”だったけど、
時々男役を覗かせながらも、確実なセリフで、見ていて本当に心地よかった。

そしてそして圭子ちゃん。
宮川さんの秘書のようなパートナーのような役どころ。
島田さんに比べると歌も少なかったけど、こちらも宝塚ではもったいないような
見事な歌で、本当に来てヨカッタ・・・と思えた。
セリフもとてもしっとりと優しく心地よく、ダンスもヒップホップ系から
なんでも踊り、「ああ、本当になんでもできる人なんや。」と思った。

特に鳥肌モノだったのは、島田さんと歌った『ミスサイゴン』の歌。
島田さんが歌ったあと、圭子ちゃんが歌って・・・それから2人で・・・だったんだけど
本当に・・・言葉では言い表せられないようなくらいの感動的な歌で
鳥肌がたち、涙が出て・・・本当に泣けて泣けて仕方がなかった。

圭子ちゃんはここ2年くらいようやく本公演でも歌がちゃんとあって
私たちにも聞けるチャンスができたけど、もっともっとチャンスがほしい・・・と思った。

出雲さん、美々さん・・・そして圭子ちゃん。
上級生だけど、すばらしい歌唱力を持った人なのだから、
耳に心地よい、聞き応えのある歌をもっと聞かせてほしい・・・そう心から思った。

他の出演者は名前が定かじゃないのと、私が片寄りすぎた見方をしていたので
書きようがないので・・・書かないことにする(>_<)



2004年01月16日(金)  宙組 東京 『白昼の稲妻』 『テンプテーション』

大劇場で『白昼』の劇中劇のランブルーズが上手からせり上がってくるのを見て
「トウコちゃんで、ココが見たい。」と強く思った。(ミズに敵意全くなし)

そこで美穂圭子ちゃんの外部出演の公演とあわせて見に行くことにした。

『白昼の稲妻』
内容はほとんど変わっていなかった。
ただ、ちょこっとちょこっと手直しがあった。
例えば、アルベールが最初にブールバール付近でヴィヴィアンヌを見かけた時、
タニちゃん扮するサバティエはけっこうあっさり、立ち去っていたと思う。
ところが、しばらくそこへ佇み、2人の様子を訝しげに伺い、
振り返りながら・・・立ち去る・・・とか、
サバティエがヴィヴィアンヌに「真相がわかった。」と打ち明ける時
妙にヴィヴィアンヌの肩に手を回したり、顔を近づけてみたり・・・
少し接近度が増していた。
その後、ヴィヴィアンヌを抱き寄せて、立ち去られたあとも
「なんてことをしてしまったんだ。俺は気持ちを抑えて、気付かれないように
 するつもりだったのに・・・。」
というような後悔が強く感じられた。

酒場のトモエちゃんたち扮するガストンたちはさらにパワーアップしていて
この日は美風さんがヤケ酒を飲み、リキちゃんに「おまえは飲むな。」と
止められていた・・・。

さてさてトウコちゃん扮するランブルーズ。
お稽古期間がめちゃめちゃ短かったと聞いた。
全員であわせたのは舞台稽古だけだったらしい・・・。
なのになんだ?この完成度の高さは。

ミズのランブルーズとは全くカラーが違った。
ミズの場合は、地位や権力ももちろんだけど確かにヴィヴィアンヌのお母さんも
自分のものにしたかった・・・という感じだったのに対して
トウコちゃんのランブルーズは、ヴィヴィアンヌのお母さんを手に入れたいのではなく、
シアワセな家族であるヴィヴィアンヌの家族を破滅させたかったという感じだった。
地位や権力はもちろん。ただ、自分の計画を邪魔したコルベール伯を
ただ陥れたかった・・・そういう感じのランブルーズだった。

ミズはいろんな策略の中に自分の欲望も満たしていくというタイプだけれども
トウコちゃんは全てただ、計画を遂行していくための手段のヒトツでしかないようだった。

こんなにタイプが違うものか・・・とびっくりしたのと、
どちらのランブルーズもとても魅力的で興味深いものだった。

『テンプテーション』
こちらは全く・・・変化はなかったと思う。
ミズと比べて完璧なダンスではないものの、歌は完璧すぎるほど完璧で
パーフェクトマンはタニオカくんが少し気の毒なくらいだった。
まあ、そこはゴールデンスマイルで攻めていたけど。

熱愛のボレロで、今まではすしおさん&シーリアコンビが
『思い残すことはない、人生最後のダンス』・・・だったのに加わって、
トウコちゃんとみほこのダンスも『人生最後のダンス』カップルだった。

今回は見るところが多すぎて、いつものすしおさん、シーリア、ともえちゃん、ひとちゃん・・・にガイチ、トウコ、タニオカくん・・・そしてますます磨きのかかったみほこ・・・。
本当に忙しくて忙しくて、キョロキョロしまくりだった。

大劇場で最初は「誘惑されへんかった〜。」と言っていたわりには
けっこうハマっている自分に・・・なんだかオドロキ。

あー、早く『ファントム』見たいなぁ・・・・・・。


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