◆◇ お気楽観劇日記◇◆
公演やビデオなどを・・・見たまま、聞いたままを
つらつらと書き綴ったまたまた気楽なコーナーです。

2003年10月21日(火)  宙組新公 『白昼の稲妻』・・・少し辛口

「あー、もう83期生・・・新公卒業なんやなぁ。」そんなことを思っていた。

思いついた人・・・順番に・・・。
少し辛口です・・・お許しを・・・。

クレール夫人・・・月城美咲(京三紗)
彼女はいつも少し難しい役をやる。今回は年齢設定に無理があった。
これならアルベールの母・・・ではなく、姉・・・くらいにしておいたほうがヨカッタのでは?
だけど、セリフはしっかりしていて・・・さすがうまかった。

カッサンドラ・・・織花なるみ(出雲綾)
実は、けっこうお気に入りな娘役だ。
組長ほどパンチ(←死語)の効いたカラーではなかったけど
あの時代のあの世界を生き抜いてきた強い女性という感じはした。
あそこまで歌ってくれるとは思っていなかったから・・・うれしい。
本公演でのヴィヴィアンヌの母・・・とはまるで正反対すぎておもしろかった。

ギャランティーヌ・・・芽映はるか(貴柳みどり)
これもむずかしいなぁ。本公演ではシーリアがしっとりとやっていたから
とてもやりにくかったと思う。
どうも若く見えすぎるけど、それでも侯爵とヴィヴィアンヌの間でのいくつかのやりとりは
わかりやすくてよかった。

ヴェルネ・・・天羽珠紀(美郷真也)
あもたまは・・・役者だ。歌もうまい。渋すぎる。
ただただ・・・うなってしまった。ほくそえんだりなんかした日にゃ、恐ろしすぎる。

ベラ・・・美羽あさひ(彩乃かなみ)
かわいらしかった。幕開きの歌も楽しそうで・・・。
銀橋から本舞台に戻る時にオーギュストが自分のほうを向かないことに
はがゆさを感じている・・・・その嫉妬ぶりがかわいかった。
途中でマイクが入らない・・・というハプニングがあった。
でも全く動じず、セリフを話していて、その声が張りがあってとてもキレイだったことに驚いた。

ジルダ・・・和音美桜(美羽あさひ)
メイクがとてもかわいらしくなって・・・。
サバティエにいい寄るところは、まるで友だちに「遊びに行こうよ。」と言っているようだった。

ルネ・・・凪七瑠海(花影アリス)
本公演でルネの友だちをやってる彼女がルネかぁ・・・。
なんとなくもっと違う年齢設定の役を・・・って思ったりもした。
本役さんよりも男の子らしかった。でもやはりなぜルネが死ななくちゃいけないのか
わからなかった・・・関連性が・・・わからなかった。

ジャン・・・和涼華(遼河はるひ)
人気俳優・・・というハツラツさがよかった。
もっと出番があってもヨカッタのに・・・。
セリフ運びがけっこうウマイ。

セルジュ・・・夏大海(寿つかさ)
明るい笑顔がとても役にあっていた。
ようやく歳相応の役が・・・とうれしくなった。

パスカル・・・珠洲春希(初嶺麿代)
水色のスーツがなんともさわやかで・・・。
オセロの練習をしている時の仰々しいセリフがよかった。
みんなが歌舞伎調にして・・・セリフをしゃべり、わかりやすかった。
最初のサロンで踊る時、「今をときめく俳優のみなさん」という雰囲気が
とてもよく現れていた。
ダンサーだけあって、動きがとてもキレイ。
セリフも無理がなく、声もしっかり出ていた。
途中、ヴィヴィアンヌとアルベールの彷徨いの幻想のシーンで出ていた時には驚いた。
キレイに踊るなぁ・・・と思って見てみたら・・・彼女だった。
ラストの劇中劇の白い衣装でのシーンは格別だった。

シモン・・・巽希和(磯野千尋)
おひげがとても似合っていたのに驚いた。
幕開き、小公女ちゃんに笑顔や手の位置を教えている姿が笑えた。
今までで1番セリフが多かったんじゃないか・・・という役だったけど
短調にならず、表情もよくかわり、なんだかうれしかった。

サバティエ・・・早霧せいな(大和悠河)
すごい・・・うまい、うまい。研3とは思えない落ち着き様。
銀橋を渡りながら、頭に手をやり、視線をあげるところなんて・・・
まるで堂々としていて、驚かされた。
歌もしっかりしているし、セリフもしっかりしている。
どことなくいつも・・・幼さが残る雰囲気があるけど、
今回はそれを全く感じさせず、とてもいい味を出していた。
・・・・・・見ながら「誰かに似てる、誰かに似てる」と何度も思ったけど・・・・・・わからない。
今回1番、いろんな意味で驚かされた人だった。

ランブルーズ・・・七帆ひかる(水夏希)
難しい役だ。セリフが走ってしまうと侯爵の貫禄が出ない。
時々、そんなところがあったけど、3人の中では1番、落ち着いてセリフを話していた。
劇中劇の途中、上手セリからせり上がって来る時の顔つきがこわかった。

オーギュスト・・・十輝いりす(初風緑)
これが一番難しい役だと思う。
幕開きの歌はとても明るくてヨカッタ。ベラとのやりとりも微笑ましかった。
セリフは全体的に早く回しすぎだったような。
さわやか青年貴族という雰囲気はとてもよく出ていた。

ヴィヴィアンヌ・・・音乃いづみ(花總まり)
登場シーンから全体的に悲壮感が漂っていた。
大人っぽい顔をしているため、かわいらしいドレスがどちらかというと
少ししっくりいかないようだった。
ドレスさばきが少し重たかった。
ただ声がキレイなので、セリフもよかったし、歌も聴かせてくれた。
もう少し表情に喜怒哀楽が出れば・・・と思った。

アルベール・・・悠未ひろ(和央ようか)
なんと本役さんと似たセリフ運びなんだろう・・・と思った。
長身がとてもよく映えていたけど、少し姿勢が気になった。

歌はとてもあたたかく、聞きやすかった。

******

全体的にセリフ運びが慌しく、まるで“間”がないような時もあった。
作品自体、難しいのと時代設定や人物設定も難しいのでヨケイにやりづらかったようだ。
本公演はさすがだ・・・と改めて思った。
全体的に若くなりすぎたのと、セリフが早すぎたのが残念だけど
歌がウマイ人たちがたくさんいたようでうれしかった。

役という役・・・通し役がなかったかなみ。
侍従から、舞踏会の夫人・・・そして最後に
「ヴェルネさま、並びにランブルーズ侯爵、次の夜会へのご列席は
ご遠慮くださいますよう・・・。」
というセリフを言いに上手からしずしずと出てきた時は客席からため息がもれた。
たったヒトツのセリフなのに、ぴし――――っと全体が締まった。

かなみちゃんの長の挨拶、ともの挨拶。
作品が難しかったこと、新公最後・・・ということ・・・。
聞いていて、なんだかしみじみしてしまった。

あー83期生の新公が終わった・・・・・・。
なんか・・・淋しい・・・・・・。



2003年10月18日(土)  安寿ミラ主演 『モンテクリスト伯』

退団したばかりのコウちゃんこと汐風幸が出る・・・ということで見ることに決めた舞台。
何も予備知識もなく見た。
ストーリーは単純明快・・・・・・ではなく、
よくよくよ―――く登場人物の名前と職業と関係を聞いておかなければ
全く・・・そう、全く話がわからなくなる・・・という難題作品。
救いだったのは主演の安寿ミラ氏が男性役だった・・・ということ。

ストーリーは、まだ若かった安寿ミラ演ずるエドモンが友人たちに騙されて牢獄に入れられてしまう。
婚約者のメルセデス・・・これがコウちゃん・・・は哀しみに打ちひしがれて
愛するエドモンを騙した1人と・・・婚約者の敵とは知らずに結婚してしまう。
やがてアルベールという一人息子・・・これもコウちゃん・・・が生まれ、成長する。

エドモンがある人に救われ、復讐を誓う。
時が流れ、エドモンはモンテクリスト伯爵を名乗り、誰にも気付かれず、
かつて自分を騙した人たちを絶望と哀しみのどん底へと叩き落していく・・・。
しかも一切自らの手は汚さず・・・。

アルベールとも知合い、ふとしたことから決闘をするハメに・・・。
誰も自分をエドモンだと気付かないのにかつての婚約者メルセデスだけは
声を聞いただけですぐわかったという。
そして自分の命よりも大切な息子の命を奪わないで・・・と切望する。
エドモンは自分の命と引き換えに愛するメルセデスの願いを聞き入れることを誓う。

だけど、決闘は行われなかった。
メルセデスは息子アルベールにも様々な事情を話し、
かつての婚約者だったエドモント決闘をしないように懇願したのだった。

・・・・・・なんかわかったようでわからないストーリーで
どこに重点をおいて見るべきか・・・わからない状態だった。

でも私はコウちゃんが見たくて行ったのだし、
安寿ミラが女の人の役ではなく、男の人の役だった・・・ということが
なんだかうれしくて・・・コレでよし♪と思った。

コウちゃんはクリームがかった黄色いドレスを着て出てきたかと思うと
フロックコートを着て颯爽と登場する。
それだけでも充分楽しかった。

ただ、全体的に音響というか、銃声や雷鳴の音が大きすぎて、
途中少し頭痛がしたほどだった。

その度に寝ていた人は飛び起きる。

ラスト・・・ハッピーエンドだったのか、なんだったのか覚えていない。

ただ、カーテンコールで安寿ミラがコウちゃんに腕を組むよう促し、
2人で寄り添うようにソデに入っていったあの笑顔が印象的だった。

・・・男役:汐風幸・・・もステキだったけど女優としての汐風幸もとても楽しみだ・・・と
素直に思えた公演だった。



2003年10月12日(日)  花全ツ『琥珀色の雨にぬれて』 『Cocktail』

この公演が決まった時、なんとなく見たいなぁ・・・と思った。
チャリオの涙のサヨナラ公演。
まだあの公演のトラウマに打ち勝てないでいる私は見て克服したいと思った。

それに出演者がおいしすぎる。
さお太、みわっち、まっつ・・・燦ちゃん・・・。
まさちゃんの歌も堪能できる・・・。そう思ってかなり意気込んでいた。
・・・なのにもちろん、チケットなんてなかった。

ようやくネットで少しお高いチケットを見つけ、念願叶ってさーて全ツ〜〜〜〜!!!

『琥珀』
やはり正直な話、チャリオの公演が強烈に鮮明に残っているからどこかしっくりこない。
まさちゃんのクロードはオトコマエなんだけど、なんでも器用にこなしてしまいそうな感じで、シャロンにてこずっている風には見えなかった。
チャリオのクロードはもう、ホント、坊ちゃま育ちの不器用さんで
シャロンに対してもいっぱいいっぱいというのが痛いほどだったのに比べて
粋で手馴れているように見えてしまうのは、まさちゃんならでは・・・かもしれない。
でも表情とかはやはりさすがで、葛藤や切なさが伝わってきた。

ルイは・・・まさちゃんのルイはどこか洒落た雰囲気が漂っていて、
ジゴロという立場にいながらも気位は高い・・・そんな感じがしたのに対して
らんとむちゃんのルイは・・・まんま・・・ジゴロだった。
らんとむちゃんも芝居はなかなかできる人なので、
シャロンがクロードのほうに行きかけたりする時に見せる寂しさと焦りが絶妙だった。

シャロン・・・みどりさんのはまり役だったシャロン。
ふーちゃんには少し大人すぎる女性だったかもしれない。
でもかわいらしさを残したシャロン・・・っていうのもいいかもしれない。
取り巻きたちに囲まれて、いつも女王様気分だったシャロンが
初めて味わう孤独と淋しさかもしれない・・・と思わせるシャロンだった。

『Cocktail』
まんま・・・『Cocktail』だった。
所々、変更されたところがあったけど、流れはほとんどあのままだった。
最初は・・・退団者がたくさんいたことや、チャリオのことも少しよぎったくらいで
単純に楽しむことができた。
中詰なんて・・・未宙やら、まっつやら、みわっちやら・・・
本公演では見られないうれしいシーンでウキウキだった。
まっつの歌のうまいことうまいこと・・・。
みわっちが客席にウインクを投げて・・・まさに一本釣りの瞬間を見た。

楓さんと鈴懸さんが踊ってちはる兄貴が歌う・・・シーンは、
さお太と鈴懸さんが踊って・・・まっつが歌った。
もうぶったまげるぐらいうまかった。
あのかわいらしい・・・細い面立ちのまっつのイメージとはかけ離れた渋さだった。

ウキウキ状態の私をどん底へ落としたのは『みんなの歌』
舞台が遠かったせいか、オペラなしで見ると
ゴールドの衣装の真ん中に濃いピンクの衣装を着た・・・チャリオに見える。
泣けて泣けて・・・涙が止まらなかった。
そう、1番、堪えるシーンはココだった。
涙を堪えて笑顔でチャリオを見つめる組子と
それに答えるように泣きながら笑顔で組子を見渡すチャリオ・・・。
そのあと、『乾杯』でエンビ。ダメだよ。
チャリオのためのサヨナラ一色だった公演、そのままじゃ、あかんやん。
そのまんま、気持ちはなんだか沈んだままだった。

だけどまさちゃんの歌を堪能できたのはうれしかったし、
まっつのすごさを再認識できたし、相変わらずのみわっちも楽しめたし、
さお太の艶やかさも・・・・・・いろいろいろいろ楽しむことはできた。

・・・結局、完全に克服はできなかった・・・けど、見に行ってヨカッタ・・・と思えた公演だった。

『Cocktail』をこんなに・・・博多座でもやったのに
普通のサヨナラ公演じゃなかった公演の作品なのに
こんなにまんま・・・でやらなくても・・・。
花組のショーでもっともっといいのはたくさんあるのに
なぜこの作品にこんなに固執するんだろう・・・と思った。
まさちゃんに合う・・・ミキさんの時代のショーなら
まさちゃんにもぴーったりあうと思うのに。

『ダンディズム』や一昔前だけど『ファンシータッチ』や『ラ・ノーバ』だっていいと思うのに。

そんなことを妹とウダウダいいながら、帰ってきた。



2003年10月11日(土)  樹里咲穂コンサート『JUBILEE − S』

リカコンには洗練されたカッコよさを・・・
ジュリコンにはユーモア溢れるエンターテイメントを求めていた。

リカコンが完全にコンサート形式だったのに対して
樹里コンはミュージカル仕立てだった。

ヒロインがいて、仲間達がいて・・・キーパーソンがいて・・・。

ストーリーはどこかで見たようなものだった。
でもじゅりぴょんがおかしすぎた。

歌いながら登場して・・・このまま行くのかと思いきや
いきなりちょっとしたトークが入る。
なんでもトークは突っ込みが大切だとか・・・
・・・・・・ここで1人で漫才を始めるじゅりぴょん・・・。

・・・どこまでがアドリブでどこまでが真面目かわからない。

登場人物も多趣多彩で・・・下級生たちばかりだけれども見ごたえがあった。

歌い、踊り・・・芝居をして・・・笑わせて・・・
キメて、笑わせて・・・落として・・・笑わせて・・・。

カッコいいじゅりぴょんとおかしな下級生たち。

中でも麻愛めぐるクンと緒月遠麻クンが最高だった。
まちかクンはクラブのおかまのオーナー。
かなり徹底していた・・・ほとんど捨て身のおかまっぷり。

緒月は・・・晴華みどり扮する地上げ屋の手下なんだけど
なんでも犬に育てられた人間らしく、興奮したりすると
言葉のトコロドコロニ犬の鳴き声が入る。
その犬の鳴き声が・・・これが・・・また絶品だった。
「ど、どないなってんの?」というくらいの鳴きっぷり。

下級生たちとのやりとりの中にじゅりぴょんが突っ込みをいれ、
下級生たち自身も充分・・・ジェンヌという立場を捨てたかのように笑いを取り、
「一体、これはなんなんだ?」状態だった。

めちゃめちゃベタなダジャレも連発する。
それでも平気、もう笑いすぎて、なんでもおかしい。

こんだけ笑わせておいて、「そこでマジに歌うのかよ〜。」と言ってしまいたくなるじゅりぴょん。

宝塚きってのお笑いエンターテイナーだと思った。

歌うとさすがの声量で聞かせてくれるし、踊れば、スパッとキメてくれるし、
歩きながらウインクを飛ばすし・・・投げキッスなんて飛ばそうもんなら
飛ばされたあたりの空気が・・・固まるのがわかるくらいだった。

そんなじゅりぴょんもラスト、揺れるペンライトに涙を流した。
ラストの歌の時に揺れるペンライトに・・・歌えなくなった。
声を詰まらせていた・・・・・・。そして
「今回の公演は泣かへんって決めてたのに。反則や。ペンライト・・・。
 めちゃめちゃキレイでした。ありがとう。」
そう話してくれた。

終わらないカーテンコールに・・・最後は下級生たち1人1人を呼んで
1人1人と言葉を交わした。

かなり笑いを取った早花まこちゃんに
「これからのあなたの宝塚生活が心配だよ。」と言ったり、
急に泣き出してしまった今回のヒロイン大月さゆちゃんに
「泣かないの、泣かないの・・・大変だったもんね。」と優しく声をかけてあげたり。

でもやはりおかしかったのは緒月・・・
「すごいおかしかったよ。あの犬・・・すごかったよ、ホントすばらしかった。」
・・・とコメントするじゅりぴょんに
「普通の人間の役もまだできないのに、こんなことでいいのかと
 少し不安になりました。」と・・・ここでも笑いをとっていた。

スクラッチのバンドのメンバーも1人1人紹介し、
最後のメンバーが舞台で使ったピンクのモップを持って登場しただけでなく、
ステージのど真ん中で転んでみせた。
そんな彼に「全部、やられた。全部持っていかれた。」と悔しがるじゅりぴょん。

本当に最後の最後まで楽しかった。

もうヒトツ楽しかったこと。
私の隣にじゅりぴょん大好きの悪友Tが座っていた。
彼女はじゅりぴょんが登場するたびに興奮し、ウインクに撃沈、
投げキッスに気を失い・・・本当に彼女を見てるのも楽しかった。
いつもTは私がすしおさんにヤラれまくっているのを見られているから
今回は・・・初めて落とされている人を間近に見ることができ、おかしかった。
「ひゃ〜〜〜っ!!!」とか「うわっ!!!」とか・・・。

樹里咲穂・・・彼女のような3拍子どころか、お笑いまで・・・4拍子も揃ったジェンヌはそうそういない。

渋い男役からオチャラけた男役、そして女役までもこなすじゅりぴょん。
彼女のような存在は今の劇団にはかなり大きいと確信を持ったコンサートだった。



2003年10月04日(土)  紫吹淳コンサート『Lica−Rika/L.R 』

この日ほどラッキーな日はなかった。
めったに当たらない友会で当たった紫吹さんのコンサートチケット。
な、な、なんと・・・ビックリ・・・最前列ほぼセンター。

そんなのね、平常心でいられるワケないやん。
心臓に毛が生えてたってあかんって。

・・・そんな状態だった。

幕開き、いきなり・・・舞台の近さに心臓が止まる・・・気がした。

順番にメンバーが出てきて・・・最後に紫吹さん登場。

ぶっひゃ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!

超、超、超カッコイイ―――っ!!!

客席いきなり総立ちっ!!!

スタイルいい、かっこいい、ステキステキステキ。
えみくらちゃん、かわいい。めちゃめちゃかわいい。

そして私たち姉妹的ツボ、マコトさん、自堕落的でエエわ〜。
どこからどうみても音ちゃんやんね。
研3に見えない不敵さがエエわ〜。

みっちゃん、かわいい〜。
ゆらさん、おかしすぎ〜〜〜〜〜〜〜。

いやいや、やっぱり紫吹さんやろー。

ほとんどこんなことの繰り返しだった。

懐かしの・・・テレビアニメやら、ドラマやらの主題歌あり、
花組時代、星組時代、そして月組の歌あり・・・
しっとり系からおかしい系までそりゃそりゃ満載見所満載だった。

もうね、ホント、紫吹さんのファンじゃなくてもヤラれるって・・・。

その他のメンバーも・・・・・
みっちゃん、すっごい歌がうまくなっていて、あのかわいらしい顔からは
想像できない男らしさもあふれ出てきて・・・いい感じ。

えみくらちゃんも、メンバー率いてど真ん中、絵になるし、
存在感もた―――っぷりで、大人の雰囲気から、キュートなえみくらちゃんまで
そりゃそりゃ堪能できました。
1番かわいかったのは『キューティーハニー』ではなく、『キューティークラリン』

赤いショートのヘアスタイルにビキニスタイルで出てきた日にゃ、
あまりのかわいさにぶっとんだ。

あ、この時娘役さんたちみなさん、おヘソだして水着スタイル(?)でしたわよ。
ええ、ええ、ゆら姐さんもね。

ゆら姐さんは要所要所でしっかり、お笑い系に走ってくれて、
ホント、組長さんとは思えないくらいの捨て身でした。

紫吹さんに対する満足度っていったら、ホント100%どころか200%でも足りないくらい。

ゆら姐さんからえみくらちゃん、そして最下級生の夏月都ちゃんまで
みんなイキイキとホントに楽しそうに、うれしそうに舞台に立っていて
「何回でも見たいわー。」って本気で思ったコンサート。

心憎いところ攻めてくれる構成。
花組時代の曲は、『ラ・ノーバ』あり、『スパルタカス』あり、
そしてめちゃめちゃツボ・・・『火の鳥』のゴドーとオルガ。
そう、紫吹さんが娘役ちゃんをしたあのシーン。
『コルドバ』もあった・・・。
そして星組は罪作りな『パッションブルー』と『ネオエゴイスト』

『ドリアングレイ』の曲で踊り、懐かしさ倍増。

『BLUE MOON BLUE』に・・・プガチョフの歌もあり、
それから忘れてならない『ブエノスアイレス』
しっかり風にも吹かれてはりました。

最前列でヤラれまくり・・・で、その度に心臓が口から出そうになり、
興奮しまくり、極度のハイテンション・・・。
手のつけられない状態で、お昼の公演を見終えた。

***

さてさて、夕方の公演は会場の後ろのほうのセンターで
興奮そのまま持込状態・・・舞台全体が見れてまたまた最高だった。

男役6人、娘役6人・・・紫吹さん、えみくらちゃん。
一糸乱れぬ息のあった気持ちのいい舞台だった。
お昼の公演に比べて、みんなもっともっとノリノリ(←はい、死語です;;;)で、
本当に見ていて気持ちヨカッタ。

妹と口にする言葉は、
「やっぱり紫吹さん、最高やね。」
「えみくらちゃん、めちゃめちゃかわいいよね。」
「ゆらさん、おかしすぎやね。組長やのに・・・エエわあ。」
「マコトさん、エエ味やよね。ホント音ちゃんに似てるな。
 音ちゃんと並んでほしいくらいやね。」
「みっちゃん、楽しそうやったね。うれしそうやったね。」
「いや〜、やっぱり紫吹さんやな。なんで辞めはんねんやろー。」
こればっかり。

妹はなんでも研ルイスちゃんの良さがわかったらしく、
「これから見てみるわ。」って言っていた。
「そうやで、あの子は歌える、踊れる、芝居もできる・・・やねんで。
 のぞみちゃんとあの子は私のツボやねんからー。」って言っておいた。

それから妹は白鳥かすがクンにも目がいったらしい。
紫吹さんを意識した踊り方をする・・・としきりに言っていた。

正直な話、この公演、男役がいなくても充分楽しめる公演だった。
(全く悪意はありません。)
個性派揃いの娘役たちで・・・ホント充実していた。
もちろん、男役がいてさらに楽しかったんだけど、
ホントにそれだけ娘役たちからも目が離せなかった。

あぁ、もっともっと見たい。
「もう一回見る?」「いつ見る?」「でもキリないよな。」
「ビデオは買うよね?」「もちろんやん。」

・・・そんな姉妹はハイテンションのままビールをあおった。

やっぱ、紫吹さんよね〜〜〜〜。



紫吹さん、サイコ―――――っ!!!





余談:
マコトさんこと紫水梗華嬢が音ちゃんに似てる。
顔だけじゃなく、踊り方まで似てる・・・。
そんな話で盛り上がった。
そういえば、星組のあやみんこと彩海早矢も似てる・・・と
文化祭の頃言われてたなぁ。
でもあやみんは踊り方は音ちゃんかもしれないけど
顔の決め方や仕種はマリコさんで目線は久城さんや・・・と言いながら
・・・・・・ぜひともマリコさん、久城さん、音ちゃん、あやみん、マコトさん・・・で
なんかやってほしいなぁ・・・クドくてわからんかもな〜。
・・・ってバカ話に花を咲かせた。
いや、音ちゃんとマコトさんだけでもいいから、なんかやってほしいわ。
並んでくれるだけでもええわ。

あ―――、ホント、余談;;;



2003年10月03日(金)  宙初日 『白昼の稲妻』 『テンプテーション〜誘惑〜』

あれよあれよ・・・という間に雪組も終わり、宙組の初日。
柴田先生&岡田先生・・・という超ゴールデンコンビでいろいろなウワサもたったけど
結局、ウワサはウワサだけだった・・・この公演。

初めて柴田先生に並ぶ長蛇の列を見た。
私も並びたかった・・・けど友だちを探さなくちゃならなかった。

『白昼の稲妻』
幕開きはなんだかシメさんのサヨナラ『カサノヴァ・夢のかたみ』を思い出させる。

そのあと、もういきなり・・・見てはいけないものを見たような気がした。
持っていたつもりの心構えというか、緊張感が吹っ飛んだ・・・いや、吹っ飛ばされた。
「え?そういう路線の話なん?」って思った。でも違った。

ストーリーは・・・わからなかった。何がなんだかわからなかった。
ハッキリ覚えているのはすしおさんのヘアスタイルがオチャメだったことと
ミズのオヒゲがかわいらしく見えたことと、シ―リアがステキだったことと
タニオカくんが切なかったくらい(ごめんなさい、悪意なし)

あ、美郷さんが歌を歌っていたのがなんとなくうれしかった。

見終わった時(もう、そこかいっ!!!)『仮面のロマネスク』が見たくなった。
トップコンビにとってハッピーエンドじゃないものが見たい。
そうそう、ちょうど前作雪組のヴァンサンとナディアのように。
「たまにはひっつかんと終わろうや。」って本気で思った。

『テンプテーション〜誘惑〜』
残念ながら誘惑されなかった・・・。
見てはいけないものを見っぱなしで未成年にはヤバいんじゃないか・・・って
そこまで思って・・・心配までしていたのに、そんなことは全くカケラもなく、
ただ、いきなりどぎついピンクや紫のテカテカ衣装にヤラれてしまった。
しかも頭の被り物がいけない。まるで風呂上りだ。
「大人のショーが見たい。」そう思っていたのに楽しげなショーだ。

びっくりしたのがタニオカくん。
真っ赤のスケスケ総タイツで銀橋から登場してしかもブロンドの髪を翻していたから
かわいらしいやら、おかしいやら、でっかいやら、ウインクするやら・・・。
・・・アデレイドちゃんが見たくなった。

途中、当り前のように男役と娘役が組んで踊るシーンがある。
まず、明るく南国の太陽の下で・・・というイメージのところで
出ましたっ!!! すしおさん&シーリアコンビ。

他のコンビちゃんたちは明るい笑顔やら、意味ありげな視線を送りあったり
どちらかというと明るいイメージだったのに対して
すしおさんとシーリアは・・・なんだか・・・
「この世の全てを知り尽くして、酸いも甘いも知り尽くして
たどり着くところは2人一緒で、落ちていくところは一緒・・・」
そんな少し哀しい影を秘めたコンビだった。

そのあとにも今度は大人の雰囲気のナンバーがあって、
またまたそこでもこの2人だったのだけど・・・そこでも
「もう明日か明後日までの運命・・・先は短い2人」のようだった。

そこがなんだかツボだった。

他にどんなシーンがあったかは覚えていない。

そうそうどこかアジアの国を舞台にしたストーリー仕立てのシーンがあった。
ワオさんと花ちゃんがもちろん主役なんだけど
こりゃまた再会モノ・・・・・・「さっき見たやん。1時間半かけて」って
思ってしまった・・・ごめんなさい。

ああ、これもなんだかラスト・・・『ラカンタータ』でシメさんを思い出した。
そりゃ『テンプテーション』なんだからそうなんだけどね。

なんかすっごい消極的な感想だな。
でもホント、いろいろなことがありすぎて、しかも全体的にテンポがスロー気味で
こう・・・なんか・・・うりゃ――――っていう盛り上りには欠けたような気がする。

何度か見たら楽しく・・・楽しめる公演になるんだろうな。
あと、3回はある・・・がんばるぞ・・・っと。


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春吉

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