日記ときどき週記...青木文

 

 

明日

『逃れの森の魔女』 - 2002年03月30日(土)

●『逃れの森の魔女』読了
 ドナ・ジョー・ナポリ/金原瑞人・久慈美貴=共訳/青山出版者
 ISBN4-89998-003-5 定価:本体1400円+税

 とても面白かったです。薦めたいので、珍しく細かくデータをのせてみました(笑)。
 グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』のパロディ。魔女が主人公。醜い村の産婆が女魔術師(治療師)になり、悪魔の手に堕ちて魔女となり、やがて炎に焼かれるまでの話。
 久々に芯の通った物語を読んだ気分。神を信じる魔女として、悪魔の声と戦う主人公がとても清冽。最初からぐいぐいと引き込まれて、最後の数行はもう泣きながら読みました。
 海外ものですが、一人称で、訳が良いのでそんなに違和感なく読めるかと思います。愛情深く信心深い、でもヒーローではない主人公がとても魅力的でした。しっかりもので、現実的なでも子供のグレーテルも良かった。人物達が皆、それぞれに魅力的で、力のある物語を紡ぎだしてます。

 ちょうど、作ってたオレンジケーキを食べながら、これを読んでました。甘さが微妙にシンクロしてて臨場感(笑)。

 ちょっと気になったこと。
 この日記はもともとのオプションでリンク元解析できるんですが、昨日何故かやたらとカウンタ回ってました。解析見たら、トップページから何故か18回もアクセスが…。いつもの3倍くらい(笑)。何ごとでしょう?



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雨 - 2002年03月29日(金)

 なんてことはない、一日だったんですけど。

 お出かけの予定だったのに、朝から雨。どうしようかと思案しつつ、初めて自分で髪を染めてみました。鏡を見ながらやるにはやりましたが、もちろん後ろは見えないのでまだらになってる可能性代です。それも個性(自己暗示)。髪を洗うついでに、朝風呂になんかも入ったりして。雨の日の日中のお風呂ってなんか好きです。薄明るくて、雨音がしてて。そんな感じで優雅にだらだらと午前中を過ごし、それでも雨が止みそうにないので、決心してクレンジングオイルを買いに新宿へ。
 私の知ってる限り新宿のソニプラにしか売ってないんです、ジーマAPの基礎化粧品は。このシリーズ、なんつーか、学生には泣きたくなる程高いですが私のニキビ肌にはすごく効きます。化粧水二本で1万円だけど!(爆)。………こんなん買ってるから、お金持ちだと思われるのか…。化粧水以外のクレンジングとか、日焼け止めとかはそんなには高くないんですけどね。で、これをあ買おうとして、棚を見たら、このシリーズのファンデーションが出てました。「新製品? おお〜!」と思いつつお試し。いい…。欲しい!。でも、流石に今日は買う余裕無しだな〜と思って見てたら、棚の奥に試供品がありました。ラッキー!と思って3枚程お持ち帰りしました。……ごめん、貧乏人で。こんなんで、今日はいい一日だな〜と思ってしまう私は幸せモノです。

●『マリア様が見てる ヴァレンティーヌスの贈り物』上下巻(今野 緒雪)読了
 相変わらず、面白い。恋愛の要素無しで少女小説をちゃんと面白く書けるのがいいなあ。今こんな感じで頑張ってる人は他にいないように思うのだけど。
 久美沙織とか氷室冴子の頃のコバルトを思い出します。女の子がちゃんと人間してて好き。


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一世一代の贅沢 - 2002年03月26日(火)

 
 500円のトイレットペーパー(桜の香り付き)、買っちゃったー!!




 ………魔がさしたとしか………



 あ、24日の日記、更新しました。


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感想についてとか - 2002年03月25日(月)

 名古屋、広島と旅して参りました。ただいま♪。

 色々と書きたいことがたまってる今日この頃です。で、行く前に書けなかった感想について。私はA&Cと言う感想支援サイトに加入しています。加入している以上、やはり会員さんのサイトを覗いてウェブ小説を呼んだりしてます。で、その感想を、そこの掲示板に書き込んだりしています。でも、実を言うと感想を書いてるのは読んだ作品群の半分くらいだったりします。読んだのに感想を書かなかった理由は、続き物で、最後まで読んでから判断したい作品だったからとか、その時忙しくて感想をまとめられなかったりとかなのですけど、なかにはどうしても良い感想がかけそうになくて書かなかったものがあります。私は、面白いと思わなかったものには感想は書けません。感想をかく、かかないはその時の事情によって色々変わりますが、これが私のギリギリのライン。私にとってウェブ小説の感想というのは、楽しませてくれた分の代金です。やはり、正当な価値をつけたい。
 ただ、自分が感想を頂いた方の作品は、必ず読みに行きます。で、遅くなってはいるけど、今の所、橘さん以外にはちゃんと全てに感想を書いているはず(橘さんの作品は今、読み中です。日記の方の連載は笑えて読みやすい。カーマリーはシリアスとギャグ半々みたいなので楽しみにしてます)。今の所、私の作品に感想を下さる方とは趣味がにてるのか、これは感想書けない!というラインのものはありませんが、たとえそういう作品でも、A&C感想を頂いた以上は私も感想書きます。できるだけ、自分がよいと思ったところ、好きなところをさがして。でも、それってきっとその人が本当に求める感想とは違うんだろうなぁと思います。感想はともかく、その人のためになる批評は、その作品の面白さが分かる人にしか書けないから。
 なので、自分が感想を書いた人から感想がなくてもあまり気にしてません。その人が面白いと思わなかっただけだと思うから。それは全然かまわない。むしろ、おつきあいでテキトウなことを言われる方が嫌(わがまま?)。ただ、感想を頂いておいて、一度もサイトを訪れないと言うのはどうかと思います。訪れて、読んで、面白くなかったからもう来ないってのは仕方ありませんが。
 私の考えは、お互いの作品の感想を言い合おうというA&Cの主旨とは微妙にずれてしまっているのかな。ずれてないといいなぁ。

 こんなことを思って、実家から帰ってきたらあの『あきら』の批評を頂いてしまってました(笑)。うわ〜。感想書いて下さった方に物凄く申し訳ない。あれ…そろそろ封印した方がいいのかな。
 あれは、私が実生活で、どうしようもないことがあって、でもそれを誰にも吐き出せなかった時に書いた無駄文です。あれをかいて、外にださないと、平安が保てない状態があって、苦しさを少しでも嘘にするためにウェブにおいてましたが、あれは人に読ませるものでも、感想を求めるものでもないです(爆)。先日も掲示板で瑞樹さんに触れられて焦ってしまいました。あれとまじょむすを同じ場所においておいちゃいけない気がします。そろそろ乾燥して、触っても平気になってきたような気はするんだけど、まだ触れるのが恐い。『二度目』みたいに、日記においちゃおうかなぁ(先日の日記『二度目』もにたような意味の駄文です)。ちゃんと読ませようとして作った文と想じゃないのを一緒においちゃいけない。どこに置こうかな。


 


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実家で読んだ本たち - 2002年03月24日(日)

○『呪いの島の顔無しミイラ』(森 由紀子)読了
 姉が名古屋の古本屋にて私のために購入してくれたそうな(笑)。有り難く頂戴。相変わらず、女性の行き当たりばったりな恐さを描かせたら森先生の右に出る人はおりません。女って恐いよね(笑)。タイトルが思いっきり最後のネタバレなとこが素敵です。

○『顔のない身代わり美人』(森 由紀子)読了
 同じく姉から。こっちはなんと、ちゃんとしたミステリー仕立てです。どっかで見たような、途中で読めちゃう展開ですが、ちゃんとしてます。多分。話の筋よりも主人公の少女の恋する様がたまりません。ぷるぷるしてる表現とかが素敵。

●『クローディアの秘密』(E・L・カニグズバーク)
 「みんなのうた」の「メトロポリタン美術館」という歌のもとになったとも言われる作品。かなり初期のカニグズバーク作品。読んだのは岩波少年文庫版だけれど挿し絵が妙な味があって好き。子供から大人になる、変わっていこうとする子供を描くのがカニグズバークは上手い。いくつか気になるフレーズがあったのでBooksのページで取り上げる予定。

●『Missing 首くくりの物語』3、4巻()
 2の方が恐かった。今回は最初に黒幕(?)と動機がばれてしまってるので得体の知れない恐さ、理不尽な恐さがあまりないのだ。これからの綾子と武巳が恋愛もの好きな人には楽しみな感じの展開です(笑)。

●『センセイの鞄』(川上 弘美)読了
 オヤジ好きは読めー!。いや、ジジイ好きかな?
 とにかくセンセイの魅力溢れる一冊。うう…いいなぁ。私も38くらいになってこんな素敵なセンセイとお近づきになりたい。ほか、酒飲みにはたまらない肴のメニューとか飲み屋の情景とかがうっとりしてしまいます。湯豆腐…。恋愛ものとしては、『恋しい』の方が好きですが、この淡々とした日常の描写はなんだかぼーっと読んでると楽しいです。



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マイエンピツとか感想 - 2002年03月19日(火)

 ここのところ、エンピツ日記をとおして、ClubA&Cの作家さんと少しだけ交流させていただいております。この日記には、マイエンピツと言う機能がありまして、それが、個々の日記の更新状況を確認するのにとても便利なんですよね。お気に入りの日記を登録しておけば、その日記の最終更新情報がすぐ分かると言う。
 結城さんのところで毎日連載されてる 『暁の空 翡翠の蝶』を毎日チェックできてるのもこの機能によるところが大きいです。最近、回りたいサイトさんが多くて、一つのサイトに毎日通うというのは螺旋亭ぐらいですから。まあ、毎日通っちゃうのは『暁〜』がすごく面白いからでもありますが。幼い花嫁とか!、騎士とか!シチュエーションのつぼと、それを支える描写がたまらんです。ラーナ様(様付けかい)可愛い〜きっとこれから彼女が大変な目に会うかと思うと、今からわくわく(おい)。
 でもやはり、毎日通うというのは凄く大変。たいていのトップページは色々な情報をのせるから重いし。ブックマークも、トップページだけで結構いっぱいになっちゃうからなかなかそのページだけにブックマークって出来ないし。その点、マイエンピツは更新されたらすぐ分かるし、直リンクで飛べるのでらくです。日記連載で、ちゃんと毎日チェックできてるのが結城さんのだけなのはその点によることが大きいです。マイエンピツ万歳。
 
 さて、これから姉のいる名古屋を経由して広島いってきます。25日には帰ります。感想の書き方とか、ダウンロードについてとか、色々かきたいことはあるけど取りあえずいまはこれだけ。
 


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4日ぶり - 2002年03月18日(月)

 の日記です。その間何をしていたかと言うと、ネズミの国にお布施を払ってきたり、オールで武富士ソングを聞かされたりしてました。
 7年ぶりに再開した友達は、すっかり大人になっていてびっくり。当たり前なんだけど。私が、バリバリのオタクだったころの友達なので、当時の話がでるとイタイ記憶が一杯です(爆)。お互いってことにして、そこは触れないようにしてました(笑)。アニメやマンガの話ばっかりしていたなぁあの頃は。今は、化粧品や恋愛の話にすりかわっていますが、それでも大して話してることがかわらない気がするのはノリが同じだからでしょうか。
 でも、一番キャラかわったのは私かも知れない。何故か、3人の中で一番食べるのが早くなっていました。身支度も。そんなやる気な人じゃなかったのに。というか、今の私でもそんな先頭きって動くタイプじゃないぞ(笑)。あの3人の中では一番素早いのかと思うと、皆のペースが心配です。楽しかった話はまたこれから日記でもかこうかと。デズニーシーは特に楽しかったし。

 
 再び日記にてお礼。相沢秋乃さん、『魔女の娘』面白いと言っていただきありがとうございます〜。実は『帰り道』とかこっそり拝見してました。いいものを書くなぁと思っている人から言葉をもらえるのは嬉しい。最近、そういうことがいくつかあって、幸せです。
 今度ちゃんと、皆のところにお礼&感想書きツアーに行かねば。日記でばっかりこっそり言ってないできちんと掲示板に書き込みたいのです。まだ時間をすきに使える春休みのうちに。


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明日から - 2002年03月14日(木)

 中学時代の級友が遊びに来ます♪。一緒に東京観光してこようと思ってます。お台場行くぞ〜!ディズニーシー行くぞ〜!
 
 なので、3日ほど更新がおくれるやも知れませんが、御容赦下さいませ。

 


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見ていないようで - 2002年03月13日(水)

 人は見ているものなんですね。
 思っても見ないところで、「読んでます」の言葉をいただけるのは嬉しいです。ありがとうございます。
 1行だけでも、読んだよ〜とかの感想をもらえるとそれだけで嬉しいです。そう思うから、自分も下手くそな文でも感想かこうと思うんだと思います。
 そういうわけで感想とまではいきませんが、日記連載楽しみにしてます♪結城さん。そのうち、感想書きにいきたいなぁ、ってか行きます。
 他、感想書きにはいっていないけど、読んでる作家さん達のところにも、一言でいいから言いにいきたい。3月のうちに頑張ろうと思います。

 スケート行ってきました。筋肉痛…。


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言葉の壁 - 2002年03月12日(火)

 というものを、最近強く感じます。
 同じ日本語を話してるのに何で通じないかな(泣)。その人の環境や、経験によって、言葉の意味は変わってくるんですね…。
 今までは、それもありだし別にいーやと思ってたんだけど、話したい人に話したい言葉が伝わらないのはつらいよ〜。文章書きとしてはあるまじき事なのかもしれない。でも、言葉って、伝えようとすればするほどずれていくものなんだとやっと気付きました。
 ただ、誤解とか勘違いとか思い込みで綺麗なものが見えるんならそれもいいかなと思う。それが、小説とかなんだと思う。だから、つらいけど落ち込んではいません。…ホントは時々投げ出したくなるんだけど。でも、壁があるから守られてもいるのだと信じる事にしてます。

 …私の言葉が通じないのは、記号の問題とかじゃなく純粋に日本語が使えてないだけかも、と上の文章を見て思いました(爆)。文法を間違ってるよ(泣)。


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最近のお気に入り - 2002年03月11日(月)

 トマトジュース。無塩じゃなく減塩もの。
 海外に行った時スイス航空の飛行機で飲んだトマトジュースが濃厚でとてもおいしくて、以来はまってます。
 私は塩をちびちびなめながら飲むのが好き。ちょっと塩っぱいものが食べたい時に重宝してます。以前はここでスナック菓子とか食べちゃってブタに向かっていたので。
 他、スープやピラフなんかの料理にも使えるし。
 誰か、濃いおいしいトマトジュース知ってましたら教えて下さい♪ できれば海外物で、濃いやつがいいな〜。

 まじょむす、更新したいと思いつつも詰まってます。これからすこしづつ昼ドラ話になってくるのだけど、そのへん描けるかなぁ…。
 ここからは最後まで書いてからアップしないと大変なことになりそうで。
どうしようかなぁ。重要なとこで、決めかねています。
 その逃避に、去年書いて時期があわなくてアップしなかった短編を直していたり。3月中に形になればアップします。ならなかったら…また来年?(笑)。


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本屋チェック(気になる本達) - 2002年03月09日(土)

 相変わらず、気になる新刊でいっぱいです。
 ハードカバーは高いからなぁ…このうち何冊買えるか。
 本屋で、ハードカバーを何冊も持ってる人を見るとうらやましくてヨダレが出ます。その中に自分の欲しい本が混ざっていたなら尚更。

●『図書館の海』(恩田 陸)
 『六番目の小夜子』の番外編と『麦の海に沈む果実』の番外編が収録されてるそうで。それだけでも買いな一冊です。「図書館」と言う響きがまたそそります。
●『センセイの鞄』(川上 弘美)
 何かの賞を受賞して、売れた本なのでイマイチ食指が動かなかったのだけど、同じく恋愛ものの『こいしい』が凄く良かったので、ちょっと気になりはじめてます。
●江國香織の新刊
 タイトル覚えて来れず(爆)。後で調べておきます。最近の江國さんものはなんだかイマイチなのですが、短編集ということで少し気になります。『すいかの匂い』は好きだったし、それ以前の短編集はどれも気に入ってるので。
☆小川未明/作 酒井駒子/絵『赤い蝋燭と人魚』
 酒井さんの挿し絵が絶品な絵本。子供の頃に読んだらきっと怖くて忘れないいんだろうなと思う。絵の一つ一つが、記憶に残る深さを持っています。もちろん、小川未明の文章はイイです。今更言うことじゃないね(笑)
●『Missing4 首くくりの物語』
 3の完結編。まだシリーズの1しか読んでませんが、これは借りる当てがあるので、安心して新刊発売を喜べます(笑)。
●『くくり姫』(佐々木 禎子)
 今回、これを買おうと思って行ったのですが、無かったので。『鬼石』が面白かったから、きっとこちらも、と期待してます。


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ホモ地獄 - 2002年03月05日(火)

 アレなタイトルでスイマセン。これでヒット数増えてたら嫌だな(笑)。
 中学校以来の友達の家に遊びにいってきました。このサイトでもたまに出てくる、私にエロゲーをやらせてくれた彼女です。将来の夢は、ホモゲー制作会社の社長。色々と間違ったやつですが、面白い子です。
 で、前はエロゲー(男性向け)、今回はホモゲーをやらされました(爆)。ナントカの月って言うアドベンチャー。お薦め理由は「簡単にエロシーンが見れるから」だそうで。理由の通り、クリックし続けるだけでホモシーンを嫌と言うほど見せられました(泣)。一応、ファンタジーなのだけど、エロシーンはちと見てられなくてとばしてたので本筋がわからない。友達に聞くと「大切なのはそこじゃねえ。エロシーンだ!」だそうで…。色々、ヤオイ少女達についての講議をうけてきました。彼女達にとって日本一エロい本は『週刊少年ジャンプ』だそうです。平和だなぁ…日本。
 そんなふうに、ホモまみれな一日でしたが、やつに会うと不思議と元気が出ます。元気だして、今日も頑張るぞ〜!


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読了記録 - 2002年03月04日(月)

 ナマケモノと化しています。謎の日記(3月1日)をほったらかしたまま沈黙してると心配されるので注意(笑)。
 掲示板のレスもしないまま何をしていたかと言うと、温泉行ったり、遊園地行ったりしてました。いつの間にやらもう春。
 私が、うだうだだらだら過ごしている間にも、時間は過ぎていくのです。


○『蟲師』2巻(漆原 友紀)読了
 待ちに待った1年振りの続巻。相変わらずの雰囲気にめろめろです。どの話も好き過ぎて、お気に入りなんて選べない。惜しむらくはこの刊行ペースか。アフタヌーン増刊と言う掲載誌では、待つ時間が長過ぎます(><)。昔から、多作な作家ではないので仕方ないとは思いつつも、その分カラーページなどいれて、綺麗な本づくりをしてくれているのだけど、また、1年待つのは長いよう。そして、蟲師以外の世界の仕事もして欲しいところ。他にも綺麗な世界をいっぱい持ってる人だから。

○『西洋骨董洋菓子店』1、2巻(よしなが ふみ)読了
 ドラマ『アンティーク』の原作。ブックオフにて100円で購入。ホモ本でした。…いや、知ってたけどさ。「魔性のホモ」という設定に爆笑。ホントに凄かったです。2巻の雨の中のシーンがまた(爆笑)。いわゆるヤオイなシーンは無いので、そういうの好きじゃ無い女の子でも楽しめます。そういうのに嫌悪感を抱いてしまう人は駄目かもしれないけど、ヤオイ本を笑い飛ばせる人ならそれなりに楽しめるのでは無いかと。

●『おめでとう』(川上 弘美)読了
 目下のお気に入り作家、川上弘美さんの短編集。1月のはじめからのんびりと読み進めてました。ぽつりぽつりと流れるエピソードののほほんとした感じが好きです。おかしかったり、少しかなしかったり。『いまださめず』が一番好きかな。もと歌が好きだと言うのもあるけれど、なんだかしんみりとして読んでしまいました。近く、他の短編集『神様』が谷山浩子さん主演でラジオドラマ化されるそうで楽しみです♪


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2度目 - 2002年03月01日(金)

 年度末の大掃除をしていたら箪笥の中から、懐かしい死体が出てきた。
 小学3年生の頃、一番好きだった体の切れ端。そっと、さわってみる。日なたに寝転がって、頬擦りすると気持ち良かった、柔らかな毛並みは、バサバサと干涸びて、指の間から短い毛がすり抜ける。
 思わずため息をつくと、毛が吹き落ちて、隠れていた緑の目玉が顔を出した。目があうと、ぬらりと光って笑う。すっかり、風化した体の、そこだけがまだ生きている。
 私が初めて見つけた時、既にそれは死んでいた。雪解けが始まった3月、川べりの雪溜まりに半分溶け出ていた死体を、私が拾ったのだ。ベランダで風にあてて乾かしても、雪の匂いは消えなかった。
 今も、息を吸うと黴を埃に混じって冷たい空気が肺の底に落ちてきた。陽の温もりと、体の中の冷たさが、くらくらするほど気持ちいい。
 あんなに大好きだったこの体を、いつ私は忘れてしまったのだろう。
 見つけだした死体を、私は生き返らせはしなかった。死んだまま、必要な時だけ取り出して遊んで。そしていつか、死体さえも殺した。
 死んでいたから、怖くなかった。生き返ってしまったら、隣に眠ることさえ怖くて出来なかっただろう。
 もうすっかり溶けた体を、頬にあてて息を吸う。吐く。
 雪の匂い。
 頬に、ぬらりとしたものが触れた。片方だけの目玉が、とろとろと陽に溶けそうになってる。
 目を閉じて、それを握った。手のひらで、かすかに滑る。最後の抵抗。
 そして、動かなくなる。
 しっかりと握りしめて、引っ張った。一度死んだ体は何の抵抗もなく、命を手放す。 
 手のひらに残った、ガラスのボタンを握りしめて、私は今度こそ埋葬に立ち会った。


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昨日



 

 

 

 

INDEX
昨日  明日


 けっこう、嘘も多いです。と言うかその場の思いつき、嘘ばっかです。


●小説
○マンガ
◎エッセイ
☆その他
*ネタバレマーク

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