海より山の方が好きなひろを海辺に誘った。

今月も私の住む町に新幹線を利用して２時間もかけてひろは来てくれた。
嬉しいし楽なんだけどそうなると私がデートの主導権を握るので
行く先を決めるのにちょっと迷う。
それに彼がリードしてくれるよりワクワク感が少ない（笑）
でも早く二人きりになりたいひろを焦らして翻弄するのも
ちょっと楽しいからまあ良いとしよう。

時間に少し遅れて最寄り駅まで彼を迎えに行った。
今回はなるべく自分の生活圏から離れたかったので選んだのは海辺のコース。
港から半島に下って史跡を見学してちょっと海辺をドライブするコース。
しかしこの日は海からの風は強く体感温度は低かった。
人目がない場所で彼のコートのポケットの中で堅く手を握っても
冷たい私の手は彼の手の体温まで下げてしまって
手っ取り早く暖まるしかないので郊外のホテルに緊急チェックイン。

そして５時間ほど滞在中ほとんど彼は私の身体を離さない。
最近本当にひろは激しく求めるけれどそれに相反して
私はそれに十分に応えられなくなっている。
気持ちは十分にあるのだけれど最近本当にひろの欲求は底なし。
きっと、逢える時間が短く月に一度程度だから、
いっぱい愛してくれるんだろうけど
以前にも増して私は彼の欲求を持て余す。

どうしたものか。いっそ次回から媚薬でも使ってみようかな（笑）

ふだんは現実味のないひろの存在が
リアルに笑顔とか声とかぬくもりだとか
ふと思い出して猛烈に逢いたくてたまらなくなるけど
それも数分で治まるのはやっぱり年齢のせいなのか（笑）

でも早く逢いたい気持ちと
逢ったらまたしばらく逢えないから
今が一番良いかと思う気持ちはシーソー。

「あと何日で逢える？」

と今朝のメールであと１週間だと気づく。

夢うさぎ ｜MAIL

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