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オトナの恋愛考
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2010年09月29日(水) 忘れ物






昨夜のひろの急用の内容がわかった。

昨日の日記を付け終わってから30分後に彼からの返信。

「カードを失くしちゃったよ。」

どうにもなならい。どこからメールを送ってきたのかもわからない。
カードを失くして心当たりを探しに行ったのだろうか。
それさえもわからないし、いつ失くしたのかもわからない。

とりあえず当たり前(もちろん彼だってわかっている措置)の
アドバイスをメールで送った。

今朝10時過ぎにおはようメールがきた。

「カードあったよ。銀行に月曜の日に既に届けれられていて
 登録電話番号が古かったんで連絡できなかったみたい。」

とにかくなんでもいいけどあって良かった。

最近の寝不足や疲労、風邪気味だった事も影響しているのか。
キャッシュカードなんてATMでしか使わないんだから
普通忘れたり落したり失くす事はないんだけど。

やっぱり疲れているんだろうな。



2010年09月28日(火) 近況






先週は秋のシルバーウィークの関係で休みが飛び飛びにあったので
ひろとのメールも途切れがちだったけど。

9月24日(金)
ひろと逢ってから1週間たった。深夜の帰るメールの返信で
「逢いたくなっちゃった」と返したら電話がかかってきた。
毎日聞きたい彼の声。嬉しい。でも、話題は他愛のない近況や
ブログの記事の話。内容はどうでも良いことばかりだけど
仕事で疲れている彼にとってはいい気分転換になる事を知っているから
私は無邪気に話を続けた。
もう自宅近くの公園で電話をかけてきているのを知っているから
「そろそろ家に入った方がいいよ。」と言ったら
「うん、もうマンションの入り口まできてる」と答えたので
「じゃあおやすみね。」「うん、おやすみ」と言って電話を切った。
なんだか「愛してるよ」なんてお互いに気軽にいえなかった夜。

9月26日(土)
私は朝から仕事があり、たぶん休日のひろからもメールはなし。

9月27日(日)
10月の第一週土曜日に東京へいくとメールした返事は
その日、娘ちゃんの塾の面談があるとの事。
来月は逢える日があるのかどうか。
私からはもう逢いたいって言わないことにした。

9月28日(月)
この日はサービス出勤の日だったので
いつもより早めに帰るメールがあると思っていた夜。
22時を過ぎても彼からのメールが来なかったので
あきらめて、でも一応携帯だけは握り締めてベッドに入った。
0時過ぎに携帯が鳴った。今から帰るメールだった。
「お疲れ様。サービス出勤なのに遅くまで大変だね。」と返信した。

「うん。疲れちゃったよ。まだ起きていたんだね。」
「うん(笑)携帯を握り締めて寝ながら待ってた。」
「そうなんだ。ありがとう。でももう寝てね。
 おやすみ、うさちゃん。愛してるよ。」

最後に私からも「おやすみ。愛してるよ。」と送ろうとしたけど
夢うつつで気付いたら朝で送信がしていなかった事に気が付いた。

でも直接逢っている時は「愛してるよ」って絶対に言わないから
ちょっと嬉しかった。

今日

朝、「なんだか疲れがぬけないけど仕方がないから
   今日も頑張っていってくるね。」とメールがきた。





今夜はひろからの「帰るメール」がくるまで寝ないで
何時になっても待つことにした。

ところが・・・







夜20時すぎにうとうとしてしまい
ひろからの帰るメールが来るであろう22時頃までは間があったので
横になったら気づいたのが22時半すぎ。

彼からのメールは20時ちょっとすぎに着信していた。

「急用ができたのでこれから帰る。」

何があったのだろうか。










2010年09月21日(火) 湘南の風物語 2





ひろは低アルコールのビール、
私は香りの良いストレートティーで乾杯。
海辺のイタリアン「iL CHIANTI BEACHE」の
夕暮れのテラス席での会話。


 ねえ

 なあに?

 あのね、ひろに叱られるかもしれないけど。

 ん?どうしたの?

 あのね、私あなたの娘ちゃんのブログを発見しちゃった。

 え!?

いつもと変わらない小さな声でひろは驚いた。
少しも動揺しないでひろは聞いた。

 なんて書いてあった?
 あいつ、写真を撮ったりブログ書くのはいいんだけど
 平気で個人情報をアップしちゃうんだよな。

 私、あなたの娘ちゃんのファンになっちゃったよ。

 あはは。そう?何か書いてあった?親父なんか嫌いだとか(笑)
 
 あはは。そんな事ぜんぜん書いてないし、
 認証キーがなきゃ読めないページがほとんどだったから。

 ずっと前にあいつのブログを見てしまった時に
 「オヤジなんか死んじゃえ。」なんて書いてあってすごくショックだった。


 ううん、家族が大事だって。
 高校生らしい可愛いこと書いてあったよ。


ブログを教えてくれと言われたけれど
「あのね知らないおばさんが見るのは許されるけど
 お父さんが娘のブログを見ることは許されないんだよ。」

ひろは嬉しそうに黙って微笑んだ。











本当は家族で撮ったプリクラの画像も見えた。
ひろと奥様と娘ちゃんと息子くんの4人で「仲良しファミリー」と。

この事はひろには言わなかった。

 もう娘ちゃんのブログは見ないよ。

・・・とこの時彼には言ったけど
彼女が更新するたびにメールが来る設定にした。

彼女の日々の出来事の中にパパとママの事も記述があり

「クッキーを焼いたらパパが喜んでくれてよかった。」とか
「帰りが22時を過ぎてしまってパパが心配してて反省。」とか

私の前では見せない恋人の家庭での姿を
垣間見ることになるとはちょっと前まで夢にも思わなかった。

見ないようにするなんて簡単な事なのに
それは麻薬のようにやめる事が出来ない。






自分がこれほど愚かだとは思わなかった。



 







2010年09月20日(月) 湘南の風物語






予定通り、先週末の金曜から土曜にかけて湘南でひろと過ごした。
藤沢駅で13時に待ち合わせをして、スタバで待っていたという彼は
片手にボストンバッグ、もう一方の手の上には仕事用のノートPC。
1時間前に到着してコーヒーを飲みながら仕事をしていたという。

駅から徒歩5分だったはずのリゾートホテルは実際には10分以上かかった。
チェックインして仕事の続きをして着替えて出かけるはずだった。
急ぎの決済を会社の社員用のネットで送ってからスーツを脱いで
ベッドに大人しく座って待っていた私をやっぱり押し倒して抱き締めるひろ。

外はまだ昼下がりの明るいホテルの部屋。
「ねえ明るすぎる。」と言う私に
「いいの。明るい方が良い。」とすばやく裸にして抱き締める。

シャワーも浴びずに逢ったとたんに抱き合うことはいつもの事。
汗の匂いも湿った肌も何もかもが快楽のスパイス。

抱き合ってからしばらくうとうとしてから時計を見た。
時間は5時ちょっと前。

「夕日を見ながらのディナーに間に合わなくなっちゃう。」
「ホントだ。じゃ急いで行こう。」

私たちは慌てて衣服を着てホテルを出た。

江ノ島の夕日は私達を待ちわびたように
西の空を美しい茜色に染めて
夏の喧騒が嘘のように海は静かに黄昏ていた。

「間に合ったね。」
「うん、間に合った。」
「キレイな空だね。」
「うん、本当だ。」

夕暮れの空と海をバックに写真を撮ってくれた。
これは後日彼のブログの画像になった。

そよ風にに揺れる私の髪が
夕暮れの中で茜色に染まり
湘南の風が体中をくすぐった。

海岸沿いのイタリアンのテラスで
心地よい海風を感じながら時間をかけて食事をした。
シラスのピッツァ、地鶏のロースト、
店お奨めの海鮮サラダ、渡り蟹のフライ等々。

海から吹くそよ風の中でひろが西の空を見ながら言った。

「こんなにキレイな夕暮れの空を見たのは久しぶりだなあ。」

日が暮れてテーブルにはキャンドルが灯り店内では週末のライブが始まった。
湘南の夕暮れは静かに夜へと流れていった。


2010年09月14日(火) 神さまの仕業






先週末、ひろと晩ごはんを食べながら
今まで話さなかったことも色々聞いた。

彼の仕事の事、彼の欲しい車、彼の将来の夢、彼の子供たちの事。

ひろは高校生の娘ちゃんと中学生の息子くんがいる。
名前を聞いたらあっさり教えてくれた。

今日、何気なく彼の娘ちゃんの名前で検索したら
彼女の携帯ブログがあっさり見つかってしまった。

日記の内容とひろから聞いていた家族の時間が一致して
彼の娘ちゃんのブログだと知ってしまった。

彼から聞いていた娘ちゃんの想像図はコギャル系だったけど、
ブログに貼り付けてあった彼女の顔はまだ幼いほど可愛い高校生らしい素顔。

家族で出かけた買い物の事や映画の事が更新してあって
ひろから聞いていた日時と場所と映画がぴったり一致した。

私はこれから時々彼女のブログを観るだろう。
彼女のパパを時々独り占めしてしまうけど
彼女と彼女の家族の幸せを壊さないように。


ゆう○ちゃんへ

あなたにとって私は宿敵かもしれないけれど、
あなたのパパはあなたと家族を愛しているのだから、
いつか必ずお返しいたします、と誓って、
時々、自分自身への戒めの為に
あなたのブログが更新するたびに遊びに行くことを許してね。

あなたのママの恋敵より


でも本当にビックリした今日の発見。
きっと神様が現実を知るように仕掛けたのかもしれないなあ。



2010年09月12日(日) 精神的なSM関係






今日も一日中、ひろとの週末のことを思い出していた。
今日は一日中、ひろとの楽しい時間を思い出して幸せな気分。

7月に彼への不信感が生じるちょっとした出来事があって
楽しかったはずの8月も少し引き気味だったことは否定できないけど
約1ヶ月も逢わなかった時間は、最初の頃の気持ちへ引き戻してくれた。
いや最初の頃よりも寧ろもっと彼との距離が縮まった気がした。


昼過ぎに新宿東口の待ち合わせ場所でポンと肩を叩かれてから
夜の10時ちょっと前に新宿東口の改札でそっと手を握って
「また来週ね。」と別れる時までの約8時間半はあっと言う間に過ぎた。

帰りに寄った生簀のある店のカウンターで
初物の秋刀魚の塩焼きを食べやすいように箸でほぐして骨を取ってあげたら
「すごいな。これって特技だね。」って嬉しそうに頬張るひろ。
今までこんな事もしてもらった事がないのなら私はそれだけで嬉しかった。

ひろの好きなところは実際の彼と彼自身の自己評価のギャップ。

一見クールに見えるくらいに理性的で温和な紳士的なのに
「僕は理性より本能の方が勝ってしまうタイプだな。」なんて言う。

新宿という大都会の一流企業で働いているエリートのくせに
「仕事が好きじゃないから宝くじでも当らないかな。」なんて言う。

都会に住んでいてアカ抜けてるくせに
「僕は田舎者だからね。」が口癖なのだ。

でもこれらは自分を卑下してるわけでない事を知ってる。
彼は本当に故郷を愛し、家族を大切にし、自分の義務と責任を
人並み以上に果してる大人の余裕なんだと思う。

私と一緒にいると「楽」だと思えるほど
普段はハードな毎日を過ごしているんだから
私と一緒の時ぐらいは他では出せない弱さも本音も本能も
我慢しないで全部さらけ出して欲しいとそう思う。


「うさちゃんはもしかしたらSなの?(笑)」なんて
ベッドで嫌がるひろを無理やり押さえつけて
彼の性感帯を探してあげるという名目でふざけて擽ってたら
嬉しそうにそう言われた。

「うん、私は精神的なSだと思う。ひろみたいに普段男っぽい人が
 嫌がるのをみると萌えるもん(笑)」と答えた。

私が押さえつける力なんて、あっさり反撃できるはずなのに
あえてあんまり抵抗しなかったところを見ると
彼も精神的にはMなのかな?なんて思ったけれど
反対に私をギュッと押さえつけて逆らえないようにしてから
私の一番弱い場所を何度も刺激して逝かせてから
「今度、うさちゃんを縛って抵抗できないようにして責めたいな。
 本当はSじゃなくてMの部分が目覚めるようにね。」なんて、
いつも通りの優しげで、でも残酷でステキな笑顔で私を見下ろすから
意識朦朧の頭でひろの前ではやっぱり私はM女でも良いと思った。

もう別れの時間が迫った間際に
ベッドに腰掛けたひろにおねだりをした。

「お姫様だっこして。」

笑いながら軽々抱き上げるひろ。

今度は彼の膝に乗って「うんと強く抱きしめて。」と懇願した。
彼は黙って微笑みながら私の小さい体を思い切り抱きしめた。

「このぐらい?」「もっと」
「このぐらい?苦しくない?」「うん、もっと。」
「じゃこのくらい?」「ううん...苦しくて良い気持ち。」

私はひろのためなら「S」にでも「M」にでもなる。

ひろは精神的なMで肉体的にはSの男。
私は精神的にはSなんだけど肉体的にはM女なんだと思う。





2010年09月11日(土) あなたに逢う為だけに






今日、ひろに逢うためだけに東京へ行ってきた。

新宿東口りそな銀行の前、12:30に待ち合わせ。
秋だというのに日差しはまだ残暑で
暑くて日陰を探そうとしたらポンと肩を叩かれて
振り向くと1ヶ月ぶりの笑顔のひろがいた。

「元気だった?」「うん、いろいろあったけど元気だったよ。」

それからひろの知ってる韓国料理屋さんでランチタイム。
彼はカルビ定食で私はビビン冷麺。
真っ赤な冷麺がきて、店の男の子に食べ方を聞いた。
「混ぜても良いし、スープをかけても美味しいですよ。」
笑顔で答えてくれたから私は最初にそのまま混ぜて食べてから
後半はスープとお酢をちょっと入れてみた。

お腹がいっぱいになってからさんざんホテル街をぐるぐる回って
歩きつかれた頃15:00に一番キレイそうなホテルに入って
シャワーも浴びないまま、ベッドに倒れこんでそのまま2時間近くも
久しぶりのお互いの唇や舌や体中を求め合って
まだルナが終りきっていなかったから「優しくしてね。」とお願いしたくせに
私の方がもっともっとひろを求めてしまって
いつも通りに奥まで何度も何度も繋がりあって心も体も濡れてしまった。

私の体はひろに強く抱きしめられると
もうそれだけでスイッチが入り
どこに触れられてもどこにキスされても
感じすぎていつもの自分は忘却の彼方。

自分がされるだけじゃ物足りなくて
泡いっぱいの湯船で後ろから抱きしめていたひろに
「ねえ、バスタブの縁に座ってみて。」とお願いした。

困惑しながらその通りに座った彼の腰に手を回して
それから彼の愛しくて大きくて固くなったペニスを口に含んで
まるでアイスキャンディを頬張るように飽きずに食べた。

もうそれだけで満足してからベッドに戻り
今度は私が彼にいっぱい食べられてしまって
腰のくぼみの部分が私が一番弱い場所だと知ったひろは
そこばかり責めるからそっと触れたりキスされただけで
何度も声をあげてエクスタシーの波に巻き込まれてしまい
彼がヴァギナの入り口にちょっとだけ入ってきただけで
全身に電流が走ってそのまま意識がなくなった。

うとうとと浅い眠りの間に絶え間なく求め合っていたら
いつの間にか時間は経ってしまった。


ひろと一緒の時間はいつもあっと言う間に過ぎてしまう。
ベッドでの5時間は本当にあっと言う間に過ぎてしまった。

「お腹が空いたね。」「うん、今度はあっさり和風がいいね。」

ホテルから近い生簀がある居酒屋へ入って
料理長お奨めの今日のお寿司とコース、今年初めての秋刀魚の塩焼き、
鮭のお茶漬け、を注文して一緒に食べた。

お互いに今まで話さなかったことも話した。
23時ちょっと前の品川発のシンデレラエクスプレスは今日はいいよ、と
また来週の週末に逢えるから今夜は一人で乗り込んだ。

「ちゃんと乗れたのかな?時間が経つのは早いね。また来週末逢えるね。
 気をつけて帰るんだよ。」

シートに乗り込んで携帯の着信に気が付いた。

「うん、また来週逢えるから頑張って帰るね。ありがとう。」

また来週ね、っていえるから今夜の別れは寂しくないはずだったのに
逢えば逢うほど別れが辛くなる事を知った。





2010年09月07日(火) 秋の気配






今日からルナが始まってちょっとセンチメンタルな気分。
そんな私の憂鬱とは関係なく今日もひろからメールが届く。

「グランドホテル○○の部屋を予約したからね。
 ディナーは夕暮れを見ながら食事ができる
 テラス席のある海辺のイタリアンにしよう。」

第二週目の金曜から土曜にかけて、季節はずれの湘南で
私たちは秋の訪れを一緒に楽しむ計画が決まった。

今週末も仕事で東京へ行くつもりで
新幹線の日付指定のチケットまで用意したのに
その予定がキャンセルになった。

来週末にゆっくり逢えるし、今週はルナも来るので逢っても抱き合えない。
もう一週間、逢うのを我慢してチケットを払い戻そうとしたけれど
もしかしたらひろが楽しみにいているかもしれないので
ちょっとだけメールで確認してみた。

「今週の土曜の仕事がキャンセルになりました。
 新幹線のチケットもあるので、
 あなたに逢うためだけに行っちゃおうかな?
 でも心配なのはルナがもうすぐ来る感じなの。」

逢っても抱き合えないんじゃ1週間我慢しよう。と彼が思うのなら
チケットを払い戻すつもりでメールを送った。

「俺に逢うためだけに来てくれるの?嬉しいな。
 ルナが来ても今週末逢いに来て欲しい。うさちゃん、愛してるよ。」
 

・・・なので来週はゆっくり海辺で過ごせるけれど
今週末も逢いに行きます。


台風がただ今通過中。




2010年09月06日(月) ヤサシイキスヲシテ









* * * * * *「やさしいキスをして」* * * * * * *

あなたの一日が終わる時に そばにいるね

何も言わないで やさしいキスをして


そっと髪撫でて 肩を抱いて そばにいるね

あなたが眠るまで やさしいキスをして


電話してくれたら 走って行くから すぐに行くから

なにもかも放り出して 息を切らし 指を冷やし 


すぐ会いに行くから


報われなくても 結ばれなくても

あなたはただ一人の 運命の人


今日という一日が終わる時に そばにいられたら

明日なんていらない

髪を撫でて 肩を抱いて あなたが眠るまで


この出逢いに やさしいキスを これが運命なら



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *




私も心の中で「あなたにやさしいキスをして」もう寝ます。

オ ヤ ス ミ ナ サ イ



2010年09月04日(土) 恋愛休息日





明け方までひろからの返信が来なくて

酔いつぶれたのか

面倒だったのか

またはオトナの誘惑に負けたのか

ちょっと寂しかったけど、いい方へ解釈してから寝てしまい
今朝、携帯アドレス宛ではなくPCアドレス宛へ
送った15分後の時刻に返信があった事に気が付いた。


土日は私からメールをしない方針なので
一日中我慢してて、いよいよ我慢できなくて送ったら
午後の遅い時間から映画を観にいっていたらしい。

誰と・・・?何の映画を・・・?
なんて詮索したいけど知らない方が良い。
逢わない週末、私たちの恋愛は休息日なのだから。



2010年09月03日(金) オトナの誘惑






昨日は一日中車を運転していたせいで
考えなくても良いようなことまで考えて。

でも、ひろとの日常は何の変わりもなく朝晩のメール。
昨日は日中は仙台へ日帰り出張で夜は県人会の飲み会だと知った。

飲み会の夜は酔ってしまってメールが来ないことも数回あったので
私は21時頃にとりあえずソファに横になっているうちにウトウト・・・。

22時過ぎにひろからのメールの着信音で目が覚めた。

「今夜はまだ起きてるのかな?後で電話して良い?」

この時間は終電に間に合ってまだ電車に乗っている。
自宅近くの駅に着く時間もわかっている。

駅について5分後に着信音が鳴った。

「もしもし?」

「お疲れ様。また近くの公園にいるの?」

「うん、そう(笑)」

自宅の最寄り駅に着いていつもの場所で電話をかけてきた。
あまり長電話は出来ないと思ったけれど
結局、嬉しかったので40分以上も他愛のない会話で費やした。


「忙しいのに有休なんてとって大丈夫?」

「うん、忙しいから休んじゃいられないのに
 休まなくちゃいけないんだよね・・・。」

「そうなんだ。もしかして遅く出社したのもその関係なの?」

「そう。休みになってるんだからせめてゆっくり行こうかと思ってね。」

「そうだったの。今日は休みだって言ったり遅い出社時間だったりで
 仕事が暇になっちゃったのかと思ったよ。」

「あはは。仕事はどんどん溜まっていく一方なんだけどね。」

「ひろ、逢えなかったあの夜はちゃんとオトナの誘惑に勝てた?」

「あはははは。一人でビールを飲んでそのまま帰ったよ。」

「ホント?オトナの誘惑ってなあに?」

「あっちこっちにいるんだよねえ。あの町には中国人とか韓国人とか。」

「東洋一の繁華街だもんね。で誘惑に負けた事もあるんだ。」

「ずっと前だよ。」

「私に会えないからってオトナの誘惑に負けないでね。」

「負けるわけないよ。ずっと前の話だからさ。」


こんな話をしてて気付いたらもう40分以上経っていて
電話もお互いにまたなかなかきる事ができなくて
「愛してるよ」ってまた小さな声で囁くから
意地悪して「ん?もう一回言って。」と言ったら
「恥ずかしいなあ。じゃ 愛してるよ。」って
今度はちょっとはっきり言ってくれたから
「私も愛してるよ。」って言って電話を切った。

今日はひろとの約束通りに
秋のたびプランを色々ネットで調べた。

私の希望通りに湘南、鎌倉方面でアクセスし易いホテルを数件
メールに添付して送ってからもう3時間たった。

もう夜明け前なのに今夜は「帰るメール」も「おやすみメール」もない。

金曜の晩だから飲み会で酩酊状態の可能性も高いけど
もしかしたら明日私が東京へ行くと勘違いして
勘違いだったのを知って、寂しくなってオトナの誘惑に負けたのかな。

そうだったらイヤだけど、男は女にしか癒されないらしいので
まあ仕方がないと思うしかない。




2010年09月02日(木) Hard Luck Woman







今日は一日外回りの日で
朝から夕方までほとんど車で移動の一日。

BGMは毎年の夏の終わりのお決りのサザン。

今年の夏はいい事と悪い事が次々に起こり
でも、どんな時でも私という人を想ってくれている存在に感謝して
また、ひろとの今までの事を思い出していたら
なんだか急に彼に逢いたくなって、でも今までの恋愛とは違って
彼は遠くにいる人だから逢いたい時に逢えない訳で
最初の頃「遠距離恋愛をどう思いますか?」と
メールしてきたひろの問いに
「あなたと私の住む場所では遠距離ではないでしょう。
 寧ろ、お互いの立場を考えたらちょうど良い距離かもしれません。」と
クールに答えた事を思い出した。

でも今はすぐそばにいない事がちょっとせつない。



今年の夏に高原の別荘で交わした会話も思い出した。

 「ねえ、旦那さんと別居した理由って何だったの?」

楽しいディナーの最中に唐突にひろに訊かれた。

 「知りたいの?」

 「うん、差し支えなければ。」

 「あのね、あなたと一緒の楽しい時間に話したくない。」

 「そっか。わかった。」

ひろはそれ以上訊きたがらなかった。

 「のん気に見えるけど、私これでも結構波乱万丈な人生の人なの。」

 「そうなの?旦那さんとも元通りに戻ったしそんな事ないでしょ。」

 「あのね。」

 「ん?」

真夏の避暑地のダイニングで
美味しいディナーのサラダをフォークで差して
私は一呼吸してからひろに言った。

「アナタトココデコウシテイルコトジタイ・・・波瀾万丈な女デショ。」

さりげなく、それこそ「このトマト美味しいね。」って
言うのと同じみたいな口調で言ってから
真っ赤なトマトの切れ端を口に運んだ。

「うーん。たしかにそうだよね・・・。」

そう言ってからひろはしばらく黙ってしまった。




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