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オトナの恋愛考
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2010年02月21日(日) きみに読む物語






今夜久しぶりに映画を観た。

今でも誰を愛しているのか気付いた夜。




「ずっとそばにいてね。」

「ずっとそばにいるよ。」

「何十年も経ってお互いにおじいさんとおばあさんになって
 そうしたら私たち、もう誰にも邪魔されすに一緒にいられるのかな。」

「うん、たぶん。きっともうボケて何もわからなくなっても
 きっと2人で同じ事を繰り返し話をするんだろうね。」

「そうそう。ほらさっきの会話だって、もう何度も繰り返してる。」

「あはは。ホントだ。きっと老人ホームの日の当る窓際で
 きっと飽きもせずにね。」












「ずっとそばにいて。」

「ずっとそばにいるよ。」






私がいつかこの世を去るときに
そばにいて欲しいと思った唯一のひと。


あと何十年かしたら願いは叶うのだろうか。
もう二度と私のところへ戻ってきてはくれないひと。




この想いはきっと明日の朝には消えてしまっているだろう。
だから今夜また書きとめておく。

私の心の奥の秘密の小部屋に隠されたあのひとへの想い。




「ずっとそばにいて。」

「うん、ずっとそばにいるよ。」







夢うさぎ |MAIL

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