ハイテク

 CDの数が増えてきて、MDに入れるのもだるくなりつつあるので、ここらで思い切って、ipodみたいなポータブルデジタルオーディオを買おうと思いました。
 パソコンのほうも、ぼちぼち元の状態に戻りつつあるので、休みを利用してCDをパソコンに取り込んでいっています。
 で、ただ取り込んでるだけでは面白くないので、ジュークボックス化させてしまおうと思い立ち、それ用のソフトをインストールして、がーっと登録してみました。

 すごいね。
 一応、そういう事するなら、スピーカもそれなりのものにしようと思って、YAMAHAのUSBスピーカをつけて聴いてるんですけど、へたなミニコンポなんかより、きれいな音で聴けるのですね。
 まだ登録途中なのですが、今現在で約300曲くらい。
 CDの入れ替えも必要なく、がんがん音楽が聴けるって素晴らしい。

 まだ、もう少しかかるかもしれないけれど、最終的にはこっち方面に進んでいくことになるのでしょうね。
 デジタルなことは、デジタルな機械に任せた方が上手くいくし。
2003年11月23日(日)

ぶるぶる

 すっかり日も短くなってきて、そろそろ冬ですね。
 暖房入れようか悩ましい夜。
 涼しいのは大好きだけど、寒いのはちょっとな。

 今年は田舎に帰省できるか。
 久しぶりに雪が見たいな。
2003年11月22日(土)

やられたぜい

 えっと、パソコンがとびました。
 よって、ファイル関連すべて全滅です。
 今、ちまちまと復旧させているところです。

 …泣きたい。
2003年11月20日(木)

【読書】螺旋階段のアリス

螺旋階段のアリス 加納朋子著 文春文庫


感想:
 静かに流れる日々の中に、こんな素敵な風景が紛れ込んでいるとすれば、人の営みも、そう捨てたものではないのだなぁと思えるほどの、優しくて、甘いシーンがここにはあります。

 加納朋子さんらしい、ほのぼのとした、柔らかい短編集です。
 ミステリィというカテゴリィなのに、殺人事件は起こりません。
 そして、どろどろとした、後味の悪いお話もありません。
 いや、そう言いきるのは語弊がありますね。
 シチュエーションの中には、不合理な暴力や眉をひそめるようなものもあります。
 しかし、加納さんの繊細なタッチによって描かれるシーンは、その醜悪さをぼやかされて、さらっと流してしまいます。そして、大団円なラストシーンでわずかに残った陰りすらも、すっと拭き取られます。
 読了後、ふわっとした暖かみが胸の奥の方に感じられる、良い作品だったと思います。

 殺伐とした、ハードボイルドな作品も好きですけど、こういった優しい作品はもっと好きです。
 なんとなく、心の表面が柔らかくふあふあになるような、そんな気がします。
2003年11月16日(日)

【読書】四季 夏

四季 夏 森博嗣著 講談社ノベルス


感想:
 季節は夏を迎え、世界に色が付き始めた。
 その鮮やかさの中で、今まで闇に隠れていた事象が照らし出されていく。

 いや、オールスター競演で、超豪華版です。
 S&MシリーズやVシリーズにおける主要メンバと、全ての軸の中心にいる真賀田四季とのロンドは息つく暇を与えません。いろいろなところで、いろいろな思惑が重なり合い、四季自身も自らが創り出した変化の渦に身を投じる。
 本誌リースは、他の作品を例に出すのは気が引けるのですが、京極作品の作品「絡新婦の理」に近いような、全ての総決算的なシリーズであることを再認識させられるものです。
 どこで終わるのかは分かりませんが、本シリーズが収束したときに、その次の作品はどんなものになるのかが不安になるほどのテンションの高さです。

 まあ、自らで決められない先のことを気にしていても仕方ありません。
 ただ、この書物を読んで得られる快感に身を浸しましょう。
2003年11月15日(土)

【音楽】Cymbals

 速いテンポで、疾走感溢れるメロディ。
 それでいて、メインメンバはヴォーカル+ベース+ドラム。
 歌+リズム隊という、一見派手さが少ないかのようなメンバ構成。

 なのに、なんでここまでとんでもない曲を奏でられるんだろう。
 まだ、全ての作品を揃えたわけではないのですけれども、
 その少ない体験からでも、彼らのすさまじさは伝わってきます。
 「RALLY」のいきなり度肝を抜かれるオープニングから、
 そのまま勢いを落とすことなく終盤まで走り抜ける爽快感とか、
 「Show Business」の、BPM:195というテンポで奏でられる強烈な疾走感とか、
 「Love Thing」の美しくてお洒落なサウンドとか。

 「requests!」というライヴベストアルバムの、一曲目から四曲目までの流れがとても好きです。
 まず、一曲目の「Love You」がまさに始まりのオープニングソングとして素晴らしすぎます。
 本当、ライヴに行きたい気にさせる傑作です。

 なんか、まとまりがない文章になっちゃってますが、それくらいすごいと言うことです。
 いやー、まだまだ奥が深いなあ。

 でも、さすがにCD買いすぎでお財布が寂しいです。
 気を付けねば。

オフィシャルサイト
2003年11月14日(金)

共鳴する空洞

 精神の糧となるものにはいろいろあると思いますが、大きく分けて、絵画や写真、音楽、そして書物になると思います。
 目で見て、感じることの出来るもの。
 耳で聴いて、感じることの出来るもの。

 人は、心の中に、空虚な洞穴が存在するような気がします。
 そこに、音が入り、共鳴し、満たしていく。
 それが、成長であり、人としての深みに繋がるような。

 人によって、好きな音楽や書物は変わるけど、それは、心の空洞が人によって違っているから、共鳴する波長や周期が違ってくることに他ならないような気がします。
 好きな音楽を聴いて、自分の空洞にその音楽を共鳴させることが出来ることは、とても豊かで貴重なものなんじゃなかろうかって実感してきつつあります。
 それは、ある時点を越えたときから、外へと広がりだして、違った形として新たな波紋を広げ、それが、また違った人の空洞へと共鳴していく。そんな気がするのです。

 すごく抽象的で、あまりにも漠然とした考え方だけど、それをいつの日にか、きちんとした形で残してみたいと、何故かそう思いました。
 自分に何が出来るのか分からないけれど、いつかきっと出来るような気がするのですよね。
 ただの気のせいなのかもしれないですけど。
 
2003年11月12日(水)

【読書】デスティニイ

デスティニイ(上・下) エリザベス・ヘイドン著 岩原 朋子訳 ハヤカワ文庫FT


感想:
 ラプソディ三部作の完結編。
 とりあえず、無事完結してくれてほっとしました。

 内容はと言えば、またもや、これでもかとばかりに続くすれ違いの連投です。
 本作の骨子は、縦軸に心の底から愛し合っている二人のすれ違い劇を持ち、横軸にフドールという世界を滅ぼさんとする悪霊を相手にした、予言にうたわれる「三者」、すなわち、血脈・大地・大空の子供達の戦いで出来ています。
 エミリーとグウィディオン(サム)の、運命の恋人として相手をお互いに認め合い、これ以上ないほどの愛情を持ちながらも、運命に翻弄され、すれ違ってしまうストーリィ。
 グルンソルとアクメド、そしてラプソディが織りなす、世界を救い国家を建てるストーリィ。

 物語を構築する力がとても素晴らしく、ぐいぐいと物語に引き込まれていきます。
 真実のみを語り、歌声で世界を表現し、時には「命名」によって物事を根本から変えてしまうことの出来る力を持つ「歌い手」ラプソディ。
 感覚により、全ての生物の鼓動を感じることが出来、その鼓動に自らの鼓動を合わせることで相手をどこまでも追跡し、外れることのない飛び道具「クウェラン」で確実に相手を仕留める「ブラザー」アクメド。
 見上げんばかりの巨体に、見るだけで相手が萎縮してしまうほどの凶悪で残忍な武器を背負い、戦いともなれば一騎当千な「曹長」グルンソル。
 他にも、数々の登場人物が登場するのですが、本当の意味での「良い人」というのがとても少ないです。
 ある人は利己的で、ある人は乱暴で、ある人は薄情で。
 でも、いや、だからこそ、キラリと見える一瞬が輝くのかもしれません。
 そういう書き方が、とても上手い人だなぁ、と思いました。

 なんか、続編があるという話が後書きに書いてありますし、次作を楽しみに待つことにしましょ。
2003年11月09日(日)

【読書】ライトジーンの遺産

ライトジーンの遺産 神林長平 著 ソノラマ文庫

Amazonでの紹介ページ:ライトジーンの遺産ソノラマ文庫

感想:
 とてもハードボイルドで、呆れるほどにSFだ。

 神林長平氏の作風と言えば、言葉を操り、言葉に操られ、という雰囲気だが、本作に関しては、その影はあまり表に出てこない。雰囲気だけで言えば、「雪風」の感触に似ている。
 遠い未来を舞台として、臓器が自己崩壊を起こすという難病がごく当たり前のものとして認識されている世界をバックボーンに、その世界に二体しかいないという、完全なる「サイファ」の能力を持つアンドロイドの菊月虹(コウ)の視点から物語は語られる。

 前編にわたり、中年を主役としたSFハードボイルドの王道とも言えるようなストーリィで、こういう作品が好きな読者(僕のことだ)にとっては、とても楽しく、わくわくしながら読み進めていくことが出来る。
 ただ、作中の一編、「ヤーンの声」には、そう来るかぁ!、と唸らせられた。
 ネタバレになるのであまり詳しくは話せないけど、クライマックス一歩手前でのこの一編は、一筋の清風のように、心に光を与えてくれる。
 その感触は、始めから先入観無しで読み進めていなければ味わえないものだと思う。

 他の作品にはない、また違った神林テイストです。
 良作。
2003年11月08日(土)

モカイヌ復活!

 だいぶ前に、この日記でも紹介したんですけど、モカイヌって作品があります。
 かなり気に入って見てたのですが、突然打ち切りみたいに終わってしまって、
 Webでのオフィシャルページも開かなくなり、もう無くなったとばかり思っていたのです。

 ところが、です。
 復活していたのです!
 うわぁ〜い!!と喜びました。
 テレビ放送も、平成16年から復活らしいし、もうにこにこです。
 楽しみ〜。
2003年11月04日(火)

冬の楽しみ

 冬の楽しみの一つに、「長風呂」があります。
 お風呂には、本を読みながら浸かるのですが、例えば、長編小説なんかだと、内容に引き込まれて、すっかり茹であがってしまうこともたびたびです。これが、夏の暑いさなかだと、汗がなかなか引かない上に、頭はくらくら、目はぐるぐるになってしまい、良いものではないのです。
 しかし、冬になり寒くなれば、どれだけのぼせ上がったとしても、お風呂から出ればすぐ汗が引いてくれるので、とても気持ちいいのです。真っ赤に茹であがった肌に、冬の冷気は心地良いのです。

 まぁ、贅沢を言うなら、雪原中の露天風呂なんですけどねー。
2003年11月02日(日)

日々 / いけだ