経済って?

 「経済ってそういうことだったのか会議」という本があります。
 竹中平蔵大臣と佐藤雅彦氏の対談をまとめた一冊です。

 ニュース番組やワイドショーなんかで、経済や政治についてのいろんな言葉が飛び交っていますが、その意味するところをきちんと説明している番組ってまずないですよね。
 ああいうのって、興味を持っても調べるのが面倒だし、何か専門用語を聞いてるだけで、解ったような気になっちゃうものなので、突っ込んだところが解らないままで、何となく曖昧に解ったような気がしてるだけって言う人が大部分なんじゃないでしょうか。

 この本は、そういった人にまさにうってつけの本だったと思います。
 と言っても、古本屋さんにて100円で買ったので、あまり偉そうなことは言えないんですけどね。

 自分たちが生活しているこの社会で、経済っていうのはどういう役目を果たしているのか?
 税金ってなんで必要なのか?
 円高とか円安は、結局何なの?
 ドルが世界中で通貨として流通しているのは何でなのか?

 そういった、シンプルにして根源的な疑問を、それなりに解りやすく書いてくれています。
 プラス、竹中平蔵氏の考え方も垣間見えるので、興味深いです。
 自分たちの社会なんだから、何が起こっていて、何が問題なのか、くらいは解っている方が良いと思います。
 一番怖いのは、メディアの発信する情報だけに踊らされちゃうことですから。
 今のメディア(特にテレビ)は、情報のコアだけを配信して、その意味するところは一切無視、というスタンスを保っているので、その情報だけで解った気になっていると、いつか足下をすくわれても、そのことに気付かない危険性がかなりあります。
 自分の認識しか、最後に頼りになるものはないのだから、最低限の知識は仕入れていきたいなって思います。
2003年09月24日(水)

誕生日

昨日は誕生日でした。
徹夜明けでへろへろで、しかも普通に仕事の日。
あまりにしんどかったので、半日であがらせて頂きまして、
帰って即寝てました。

もう25なんだなぁ。
かつて思っていた人間像からは、ずれてしまっているけれど、
まあ、それも一つの人生なのだなあ、と思うのは、成長か、誤魔化しか。

難しく考えすぎず、気ままに生きていきたいものです。
日々是好日。良きかな良きかな。
2003年09月21日(日)

【音楽】BA-JI

 もう、だいぶ前に解散してしまったバンド。
 BA-JI時代には、一枚のミニアルバムと一枚のアルバム。
 BAJI-R時代には、一枚のアルバム。
 たった、これだけのリリース。
 テレビなどへの露出がほとんど無く、結果、知名度もほとんど無く。

 でも、いまだに、彼らの演奏、彼女の歌声を聴くと、パワーをもらえる。
 特に、BAJI-R時代のアルバム、『R』は名曲揃い。
 特に好きなのが、「幸せになろう」と「rhythm」。
 切なくて、ほのぼのとする、結婚前夜の曲なのかなって思う「幸せになろう」。
 とにかく奥深い歌詞と演奏、そのリズムに乗ることで元気が湧き出る「rhythm」。

 そして、ラストマキシシングル「白い月のタンバリン」。
 これを表現するべき言葉は、今の僕には思いつくことが出来ない。
 不朽の名曲という言葉が、これほど似合う曲が今の邦楽にあるのかと思えるほどだ。

 BA-JIの曲は、全てが違った一面を持っている。
 時にしっとりと、時に爽やかに、ある時は激しく、ある時はほのぼのと。
 あっけらかんとした曲もあれば、深く静かな曲もあり、
 悲しい曲もあれば、ハッピィの極みの曲もある。
 とにかく才能に満ちあふれたバンドだったと思う。
 もっともっともおっと、新しい曲を聴いてみたかった。
2003年09月18日(木)

【映画】英雄-HERO-

英雄-HERO- WARNER BROS, PICTURES JAPAN
オフィシャルサイト

感想:
 演舞の美しさに、ただただ感動。

 ストーリィ的には、それほどの物を感じなかった。
 まぁ、日本での水戸黄門であるとか、暴れん坊将軍であるとか、いわゆるチャンバラ時代劇物にそれほどの物語性が無いのと一緒なのかもしれない。秦の始皇帝(なる前の話ではあるけれども)暗殺を主軸において、それを目指す武術の達人を描く、というお話なのだから、もう少し各個々のお話を掘り下げても良かったのではないかと思う。
 特に、長空(甄子丹:ドニー・イェン)の部分。
 ちょっと短すぎなんじゃないの?と思った。
 残剣(梁朝偉:トニー・レオン)と飛雪(張曼玉:マギー・チャン)、如月(章子怡:チャン・ツィイー)の話をもうちょっと端折って、それを長空にまわせばいい感じにバランスが取れたんじゃないかな。

 映画のメイン部でもあるアクションシーン、と呼ぶよりも、演舞と言った方がしっくり来る部分は、マトリックス風の特殊効果が多少うざったい以外は、とても鮮やかで息をするのを忘れるほどに見入ってしまった。
 やはり、剣や槍の演舞は良い。
 ただ、主人公の無名(李連杰:ジェット・リー)が、何故か微妙に半笑いなのが気になって仕方なかった。もう少しきりっとした顔でやって欲しかった。

 中国映画お得意の圧倒的なスケール感と、スピーディかつ華麗な演舞。
 これだけでも、一見の価値はある映画だと思います。
 A級、とまでは行かないけど、超B級映画って感じでした。
2003年09月13日(土)

【音楽】sleep tight

sleep tight jenny01 INFINITE RECORDS
オフィシャルサイト

感想:
 とても早いリリースでびっくりだけど、そのクオリティの高さに衰えはない。

 ポップでロックでノイジィでスウィートな、jenny01の最新miniアルバム。
 根底に流れるものは、1作目から変わることなく受け継がれていると感じる。
 このバンドの凄さは、アルバムごとにテーマを変え、それに違和感がないことだ。
 静止の安定を求めるのではなく、変化による安定を獲得している。

 相変わらずの絶妙なポップさと、vocal:NAOKOさんの甘い声が心地良いです。
 バックの演奏も、変わらず格好いいし、言うこと無しですね。
 こういう曲を聴いていられる時間は、間違いなく至福なものです。

Amazonでの紹介ページ
2003年09月11日(木)

【読書】陰摩羅鬼の瑕

陰摩羅鬼の瑕 京極夏彦 著 講談社NOVELS



感想:
 待ちに待ったの京極堂シリーズ最新刊。
 相変わらずの分厚さに、ちょっと安心しつつ読み始めた。
 絡新婦の理で、取りあえずのクライマックスを迎えた本シリーズだったので、その後どうなるのかと思っていた。シリーズ続編がなかなか出ず、続編や妖怪話に終始し始めたときには、あ、もう続ける気がないんだなって思ってた。

 いやいやどうして、本作で見事に再構築を遂げてくれました。
 姑獲鳥の夏を彷彿とさせる、精緻で論理一貫した展開が心地良い。
 登場人物達は、姑獲鳥の夏の頃よりも活き活きと動き、かつ、ストーリィ展開は、絡新婦の理のような、複雑に錯綜したものではなく、シンプルで分かりやすいものに戻っている。

 言うなれば、本作が新たな章の幕開けとなるのだろうと感じた。
 また京極堂の、奇抜にして繊細な拝み屋振りが見られるのは、ただ純粋に嬉しい。
2003年09月10日(水)

クレーム(愚痴です)

 違う部署のお手伝いで、ヘルプデスクをやっています。
 本業もやりつつなので、中途半端になってしまうのですけど。

 ヘルプデスクっていう仕事は、言うなれば『苦情処理班』です。
 まともにさくさくと動いているときには、とても平和な部署なのですが、いったん問題が発生したとたんに、てんやわんやの大戦争状態になります。電話はじゃんじゃん鳴り続けるし、人の手配はしなくちゃいけないし、次の手を考えつつ、現状に対処していく必要があるわけですね。

 そんな中、困るのはクレーマなお客様です。
 ちっちゃいことに着目して、ねちねちと数時間に渡って文句を垂れ流して下さいます。
 こちらも商売ですから反論することが出来ないことを良いことに、思うがままをぶつけて下さるわけです。そのおかげで、こちらの手が止まり、対応がどんどん遅れていくことに気付かないのでしょうかといつも不思議に思います。

 この仕事をやってみて、初めて気付いたことは、こちらが思っているものとお客様が思っていることとは根本的に違っているのだなぁ、ということです。特に、本業の方が、それなりに大きな企業様向けの商売ですので、その担当の方と、一般のお客様とのあまりのギャップに、慣れるのが大変です。
 当たり前のことなのかもしれないですが、「売る側」と「買う側」では着目点が違うのですね。
 当方、技術職なもので、日常生活でも表面の裏に隠されているものをつい想像してしまって、ちょっとくらいのトラブルなら、まぁ仕方ないかなって思ってしまうのですが、こういう人の方が全体から見ると圧倒的に少ないのが現実なのかもしれません。

 払っているものと、提供されるものとのバランスが分かっていない人が多すぎるのです。
 それなりのサービスを受けるには、それなりのものを支払う必要があるのですが、単純に「お金を支払った」というただ一点のみで、その価値がいかほどか、と言うことまで気が回っていらっしゃらないようです。
 日本経済の暗雲は、こういう方々の意識が変わらない限り、晴れることはないのでしょう。

 クレーマの方に一言。
 「そんなに気に入らないなら、別に使ってもらわんで良い。
  他になんぼでも似たようなサービスあるやろ?
  ねちねちねちねち言う暇あるなら、他のもん探して使たらええやんか。
  こっちはそんなに暇ちゃうねん。
  いつまでも子供の相手してる暇無いんやから、他行って遊び。な。」

 あぁぁ〜、一度言えたらどんなにすっきりするだろー。

 すいません、あまりに溜まっててつい吐き出してしまいました。
 気分悪くされたらごめんなさいです。
 でも、同意してもらえるなら、何かリアクションもらえると嬉しいなぁ。
2003年09月07日(日)

【読書】四季 春

四季 春 森博嗣 著 講談社Novels
オフィシャルサイト

−感想ー
 待ちに待った、真賀田四季のお話が始まった。
 なんか、何を書いても、ネタバレになりそうで、どうしようかと考えてしまう。
 
 S&Mシリーズの取っつきやすくて読みやすい文体と、Vシリーズのシャープにしてスパイシィなスタイルを併せ持つ、といった内容で、するすると一気に読んでしまった。
 まだ、今回の作品は、導入に過ぎないという印象を受けた。
 これから、今までのシリーズでいろいろと謎だったことが、少しずつ紐解かれていくかと思うと、もう、わくわくで次の作品が待ち遠しくて仕方ない。

Amazonでの購入ページ
2003年09月05日(金)

眼鏡にまつわるエトセトラ

 免許の更新に行かなくてはいけない。
 ところが、この前の健康診断で、視力ががくっと落ちていることが判明して(0.3〜4)、
 多分おそらくこのままじゃ、更新時の視力検査に通らない恐れが。
 というわけで、眼鏡を買いに行ってきます。

 これって、きっと絶対職業病だと思うんだな。
 こういうのって、労災効かないのが不思議。

 眼鏡と言えば。
 昔、友人の眼鏡をかけてみたら、
 「インチキ詐欺師」
 と言われたことを思い出した。
 でも、「インチキ」な「詐欺師」って、今考えると変。
 詐欺師って、もともとインチキなんだから、インチキ詐欺師っていうことは、
 マイナスのマイナスでプラスになるのかな?
 と言うことは、あれは褒め言葉だったのか?
 ・・・いやいや、騙されるものか。
2003年09月04日(木)

日々 / いけだ