自分の中にたくさんのスイッチがあると感じています。
仕事の時には仕事のスイッチを入れる。お酒を飲むときはお酒用のスイッチを入れる。こどもの相手をするときは、こども用のスイッチをオンにする。
年齢を重ねるごとにスイッチが増えていくように感じています。大人になるということは、スイッチの数が増えること。そしてそれをうまく使いこなしていくこと、というふうにも思います。
でも、スイッチをいくら切り替えても何も起こらない、ということがあります。一生懸命スイッチをカチャカチャと動かしているのに、まったく何も起こらない。うまくいかない。スイッチがバカになっちゃっているのか、回路が切れてしまっているのか。なんでかよくわからないけど、スイッチが効かない、というときがあります。
10年以上前に、うつ病を疑われていた時期がありました。結局、治療には踏み切らなかったのですが。そのときはきっといろんなスイッチがうまく切り替わらなかったんじゃないかなあ、なんて思い返してます。
いまはスイッチの存在がメザワリになってきています。鬱陶しいというか。気が付いたら自分の中にいろんなスイッチがあって、それに気づいてしまったことでよけいに意識して、ぜんぶぶっ壊したくなってみたり。
でもこれはどんな環境でも一生ついて回るものだし、電線がむき出しになったスイッチをガラガラと引きずりながら、それでもよたよた前を向いて歩いていくのが人生だという気もするので。
今日も明日も、いろんなスイッチをガチャガチャやりながら、生きていくわけなんです。
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