It offers a cup of wine at common days!
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 おがさわら丸25時間

GW初日のおがさわら丸。
そりゃもう1年で一番混んでいると言っても過言ではない。

2等は800人以上収容するというのに、
部屋や場所は指定がなく、早い者勝ちなので、
早くから船着場に長い列ができていた。
しかも、その部屋では全くの雑魚寝で、
女性でも足を伸ばせず肩も丸めないと眠ることができない
という話を乗船した人に聞いた。

で、私のチケットはというと、全席指定の特2等。
特2等は
二段ベッド×7台=14人定員の部屋で、
それぞれがカーテンで仕切られ、
各ベッドには、
薄い枕と触り心地の悪くない薄い布団、小物入れとライトがある。
横幅は狭いけれどもさすがに肩を丸める必要はなく、足も伸ばせ、
156cmの私がベッドに座っても頭がぶつからない程度の高さもある。
なかなか落ちつけるスペースだった。

ちなみに、
1等は
 窓有・二段ベッド×2台=4人定員
 窓無・普通ベッド×2台=2人定員
特1等は
 窓有・普通ベッド×2台+トイレ=2人定員
特等は
 窓有・普通ベッド×2台+トイレ+シャワー=2人定員
という違い。
値段は2等を1とすると、
1.5(特2等)、2(1等)、2.3(特1等)、2.5(特等)。
飛行機ほどの差はないが、それでもハッキリしている。

さて、このくらい歴然とした差がある2等とその他だが、
物理的にも、特2等以上の区画と2等は咋に仕切られていて、
2等の人はそこへ入ることが出来ない。
なので、その静かな区画から一歩出ると、
廊下に蓙を敷きトランプをしている人たちや
階段の踊場で持参した寝袋で早くも寝入っている人など
2等の人たちが狭さから逃れようとして
部屋以外のありとあらゆるところにいて
歩くのにも困難な状態になっていた。
パソコンを繋げている人もいて、コードがトラップにも。
また、殆どの人が暇つぶしに酒盛りをしていたので、
酒とおつまみの臭いが充満した廊下になってしまっていた。
これは酷すぎ・・・。

さて、船内設備。
船内には
レストラン・シャワールーム・カラオケルーム・ビデオルーム
・スナック・ゲームコーナー
などがあった。
(ちなみに、GW中はサロンは潰され2等になっている)

レストランのメニューは
船内で焼き上げたクロワッサンや焼きプリンなどがあったり
島塩を使ったラーメン、名物ハンバーグ定食などなど
頑張った仕様になっていた。
味は・・・まぁ・・・健闘しているほうではないかと・・・(;´▽`A``
ただ、朝だけ違うメニューになるのだが、
その朝メニューの鯖の塩焼きは脂が乗っていてナカナカだった。

カラオケは
1時間2,000円。
10年前には3,000円だったそうで、大幅値下げに違いないが、
それでも高すぎて利用する気になれなかった。

ビデオは
ルームで鑑賞する人は1本1,000円かかるが、
自室で鑑賞できる人(1等以上)は200円で済むので、お得だ。
よくわからずに『親切なクムジャさん』という韓国映画を借りたら、
連続幼児誘拐殺人事件の話で、気が滅入って船酔いしそうになった。

スナック(軽食コーナー?)は
外が展望できるようになっていて、
焼きおにぎりやホットケーキ、焼きそばなどが販売されている。
しかし、ここは椅子がある上に煙草もOKなので、常に満席状態。
テラスでも飲食できるようになっているが、
2等から避難した人たちでいっぱいで、
持ち帰り以外は無理そうだった。

ゲームコーナーは
まだまだ現役で使ってもおかしくないゲームが並んでいたが、
灰皿と椅子があるので、やはりスナックと同じ状態だった。

シャワールームは
Bデッキにあるものは3ブースもある上に空いていて、穴場。
熱いシャワーが浴びられ湯量も貧弱ではないので、満足できた。

洗面所とトイレは
別々に設けられているため、
洗顔や歯磨きがしやすくなっていて良かった。
また、トイレは
公衆トイレのような汚さはなく清潔感があった。

と、1時間もしないうちに船内の見学は終了してしまい、
他に行くところもないので、ベッドに戻って昼寝タイムへ。
連れは残り24時間を持て余して死にそうになっていたが、
私は船の心地良い揺れに、そらもう、ずぅぅっと眠ったままだったw

混雑期のおが丸での船旅なら、特2等がいいかな。

2007年04月28日(土)



 『華麗なる一族』

人気放映中の『華麗なる一族』。
単行本をまとめて3冊買ったら思い出した。家に全巻ある・・・。
山崎豊子は『白い巨塔』でハマって全作読んだのだ。

さて、この『華麗なる一族』。
オーナー銀行の頭取が主人公。
長男を父親と自分の妻との不倫の子と疑って憎む一方、
経営している銀行は大手と吸収されそうになっている。
この危機を乗り越える為、
技術屋の息子が心血を注いでいる会社をワザと潰し、
それを起因として、息子が慕う恩人の銀行の吸収を成功させる。
坊ちゃんな息子は絶望して自殺してしまうが、
その自殺後の血液型検査で自分の実の息子だとわかる
という話。

神戸銀行と太陽銀行の合併話をモチーフにしている
(作中の名前:阪神銀行と大同銀行)
と聞いたことがあるが、どうせなら
お財閥の第三銀行(作中名)と太陽神戸銀行の合併
がテーマのほうが面白そうな。
まぁ書かれた時代よりずっと後の話なので無理だけど。
しかし、第三銀行って、
当時(昭和50年代)から体質悪かったのね。
1番下品な関西の銀行とくっついたくらいだもんね・・・哀れ・・・

この作品、
MOF(現FSA)のイヤらしさがなかなかよく出ていて素晴らしい。
実際はもっと横柄で強引で勝手のようだけど。
出てくる他の銀行の本当の名前が頭に瞬時に出て来ないものは
「勧銀が0001で・・・三井が0002で・・・」
と昔の金融機関コードを思い出しながら読んだり、
エリートな忍者とうちの会社のペコペコ部隊を比べて
「大手さんは違うなぁ〜〜!」
とMOF担の暗躍に感心したり
と、人様とはちょっと違う視線で読み楽しんだりもできた。

読んでいて
パパ頑張れ!息子は甘い!
となるか
息子頑張れ!パパは心狭すぎ
となるか
は、リーマンなら前者になりそうなものだが、
私は後者に近かった。
というのも、
私の家も、ぷち『華麗なる一族』だったのだ。
ここでは詳しくは書かないが、鉄平と銀平と同じように、
わが家でも親の金銭面での扱いが兄弟でかなり違った。
『華麗なる一族』を読むと、そんな過去が思い出されて
ちょっとせつなかったな〜

2007年04月20日(金)



 母の日にどんな花を贈ろうかな

桜が舞い散る頃になると、
そろそろ母の日の手配の時期が来たなと思い出す。

毎年、誕生日と母の日くらいしか
正面切って贈り物することなんかできないので、
どう趣向を凝らそうか楽しみな半面、
正直、パターンが尽きてきたので、苦しくなってきた(^▽^;)
誕生日は臨機応変に、食事の他、服や旅行やエステなど
思いつくまま企画するのだが、
母の日は「花」という足枷を自分で勝手に架しているので、
余計に苦しいw

去年は

 プリザーブドのピンクの薔薇がぎっしり詰まった小さな箱

で、
2人の母とも、かなりの歓迎ぶりであった。
枯れない花ということがこれほど喜ばれるとは思っていなかったので、
これからも贈っていきたいとは思うものの、
毎年贈っていたのではそのうち置く場所もなくなってしまうし、
統一性のないものがあちこちにあっても格好悪いので、
悩ましいところではある。

今までは
優しい色合いか元気の出るような華やかな色合いの
フラワーケーキなどアレンジメント生花を贈ることが多かったが、
たまには

 50本くらいのカーネーションの花束をドーン

とか

 和風ちっくにミニ盆栽

とか、思ったりする。
と言いつつ、結局今年もまた違うものにしてしまった。

 バルーンに入ったプリザーブトフラワー

である。
結構インパクトがあるものなので、驚く顔が今から楽しみ♪

2007年04月12日(木)



 御殿山ハウス

仕事の関係で、北品川にやってきた。
駅のまん前の品川女学院とかいう学校があるが、
駅前には、昭和のかほり漂うタバコ屋と喫茶店があるきり。
年頃の女の子が喜びそうなショップなど一軒もない。
というか、
品川駅に出なきゃ、毎日の買い物すらままならなそうだ。
これだけ鄙びていると、正直あまり住みたくないな
などと思いながら歩いていると、唐突に
「御殿山ハウス」という賃貸マンションがドーンと現れた。

見晴らしのいい高台の一等地に、
外観から何かしらの風格を醸し出すマンション。
分譲だったら間違いなく億ションだっただろう。
入り口には受付があって、2人もの受付嬢を配していた。
中はグレーの絨毯になだらかにカーブしたゆったりとした廊下。
途中で、中庭を眺められるサロンなどがあって、
まるで、どこかのホテルのようだ。
中庭から上を見上げると、
中庭に面しているであろう部屋は全て格子で隠され見えない。
その格子も露骨なアルミなどではなく、
きちんと全体のデザインに沿った上で配置された洒落たものだ。
光彩を考えつつプライバシーにも配慮したということがよくわかる。
また、各戸の入り口は、
一般のマンションによくあるような小さな門などないが、
迷路のように曲がりくねった通路のお陰で、
スマートに独立した玄関口を持つことが出来ている。
それと、場所に規則性のないエレベーターが無数にあって、
初めてきた人は案内ナシには目的地へ辿り着けないだろう。
数回来たという案内人もおおいに迷っていたくらいだしw

そうして訪れたのは、STUDIOという名のタイプの部屋。
大きな洒落たこげ茶色の木のドアの向こうには、
まるでモデルルームとしか思えないような
真っ白で洒落た空間が広がっていた。
アメリカのドラマに出てくるような空間がオフィス。。。
どんな大手企業に行っても、
ビジネスビジネスしたごくごく当たり前のオフィスばかりで、
感動したことなど一度も無かった。
こんな白いちっちゃなイスがふわふわの白い絨毯の上に
オブジェとして転がっているような環境に
靴ナシで闊歩できるオフィスなんて想像したこともなかった。
白をベースにポップなカラーが散るこの家の一室で会議。
ここは単なる事務所で接客する所ではないはずなのに、

この豪華さはなんだ・・・?
このゆとりはなんだ・・・?

私の想像力など給料通りの貧弱さで、
某プロジェクトのコアオフィスは
錦糸町あたりの古ぼけたビルの2階あたりで
賃料は月10万以下で抑えるイメージ
で進めてきていたというのに・・・!

これが勝ち組の世界なのか?

勿論、企業としてのハッタリとしてあえてチョイスした
という部分もあるだろう。
しかし、最低月33万もする部屋に何年もオフィスを構えていられる
というのはスゴイ。
うちの今回のプロジェクトの何十分の一かの資金で立上げて、
このオフィスに拠点を構えることができた。
うちはその数十倍をかけるというのに、
ボロビルのスタンスでしかなかった。

これが勝ち組と負け組の差?

いかにも某社出身という顔をした社長との対談も身になったが、
私にとって、今回一番肥やしとなったのは、このオフィス自身だった。

「プロジェクト成功したら、こういう所に独立ですね!!」

指針はできた。
夢は膨らむ。

2007年04月11日(水)
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