It offers a cup of wine at common days!
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 タクシー代

イベント系の仕事で23時を過ぎてしまい、
部長がタクシーで帰ろうと言い出した。
「今回の予算の余り、今手持ちでありますが、
そこから精算しますか?」
と私が言うと、ちょっと不愉快そうに
「いや 俺はそういうことするの嫌い。
公私のケジメはつけるのが、俺の信条なんだ」
と部長は言って、自分の財布からお金を出して握らせた。
「じゃ、気をつけて」
途中下車していく部長。
タクシーの運転手が言った。
「かっこいいですねぇぇ!! 部長さん!
今日び、なかなかああいう人はいませんよ?
恵まれてますね、お姉さんは!(⌒∇⌒)」
タクシーの運転手は、帰る道すがらずっとこの件でご機嫌だった。
「予算から使いますか」なんて悪いこと言っちゃったなぁと、
私も少し反省した。

翌日。
会計処理をしていると、
なぜか 見覚えのあるタクシーの領収証 が混じっていて…

2005年05月28日(土)



 ビデオ撮り

わが部は、全国の第一線で活躍する代理店さん向けに
「ビデオニュース」というものを発行している。

社長やら常務やらうちの部長なんかが出て
会社目標達成度合いだの何だのを語ったり、
課長や係長が出て
施策やコンプラなんかについて説明したり、
という 誠に魅力的なビデオである。

代理店さんからも
「つまらん」
「…途中で寝た(´-ω-`)」
「野郎ばっかりで、色気ナイ」
など、非常に好評である。

このビデオ、
撮影も素人くさいし、テロップも滲んじゃってるし
配布も結構マメにしているので、
広報の誰かがホームビデオで撮影したものを
うちの部が編集しているものと思っていたが、
なんとプロのビデオ会社に依頼して撮影してもらっていた。
以前にも
「社長がイカみたいな宇宙人と戯れる」
という真っ当な金融とは思われない"入社案内"を作ったりと
わが社のブランド戦略は、本当に柔軟で敬服に値する…。

「色気ナイって言われたから、
前作から、案内役に部の女の子出したら、好評だった♪」
参考にと見せてもらったビデオには、
本人曰く"あやや似"部長曰く"研ナオコ似"の女の子(23歳)が
元気にビデオの案内役を務めていた。
「今度から、××さん、コレやってね?w」
コレとは、言うまでもなく案内役のおねーちゃんのことである。
「やはり場をしめるには、男性がいいと思いますよ(⌒-⌒)」
訳: 誰がやるか。ア!(* ̄○ ̄)( ̄о ̄*)ホ!!
「まぁ、『新メンバー紹介』に今回出るからいっか」
( ̄▽ ̄;)!!ガーン

ということで、自己紹介の原稿を書かされる。
それを業者が縦書きの大きなテロップにして
(横書きより目が泳がないそうである)
本番で読むのである。

まー何とかなるだろ、てけとーでw
年の甲とは恐ろしいもので、こういう時度胸がある。
…と思ったが、数日前から
「イヤだなァ…( ;´Д`)」
と胃の横っちょあたりが、ちょっと痛くなったりして。

そして、本番当日。
慣れない化粧なんかして、ヨロヨロと撮影場所に向う。
マイクの位置だの音声テストだのライトテストだの
緊張感は否が応でも高まって行く。
「はい、目をもっと開いて〜ぐっと力を込める」
む…難しいことを…。
「顎、もうちょっと引いて、肩はリラックス〜」
できんっ!!ヾ(*`Д´*)ノ"

こうして出来あがったビデオは、校正の為に見なければならない。
嫌々ながらも見ると、
下手な化粧をして口をひん曲げたオバチャンがガンつけながらも、
なんだか気持ち悪い若い女っぽい声で喋っている…。
「なんか目怖いね…?w」
「目力入れろって言われたんですっ(-。−;)」
しかし、自分の声というものは日頃聞こえているものとは違う
とはよく言ったものだ。
本人は余所行きの声を出しているつもりだったのに、
こんな若作りしたような声出してたなんて!
くぅぅ みっともなぁぁぁ!!
もしかして日頃もこうなの?! Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

これが全国に出回る…?
まるで悪魔の所業のようであった。。。
・・・_| ̄|○・・・はうぅ・・・

完成するとすぐ、
全国の支社を通じて各代理店さんにビデオが発送された。
その月の代理店会議では、このビデオを流す支社も多い。
早速、某営業部長から反響が。
「観たよwww」
そのwは何ッ?!
また、某支社長からは
「ねーねー 今回の、出演してたよねぇ?
でも、知らない人の名前になってるんだけど(笑)」
DVDのカバーの紹介文を見てみると、
私の名前が当て字で振られてあった。
さすが フランちゃん(=カバー作成担当)…(つД`)
私の名前でこの漢字、今まで見たことないぞ?

ま、もう どうでもいいや…
みっともない姿が全国に晒された時点でもう終わりだし。
ずーん…llllll(-_-;)llllll

2005年05月18日(水)



 敏感なんですから

とある店舗で、フランケンくんが講演することになり、
私も後学に見に行ったほうがいいと言われ、
部長とともに3人で出かけて行った。

「マンモグラフィーは、
にゅうぼぉを左右と上下の2回挟み込み、乳腺に現れる…」
いつもより1オクターブ高い声で、
フランケンくんが"乳癌の早期発見方法"について説明していると、
質問の手が上がった。
「マンモって痛いって聞いたんですけど、
実際のところ、どうなんでしょう?」
フランケンくん、アドリブで即座に返事。
「あんまり痛くないらしいです」
(-Д-)ウソ〜

講演が終わって、本社に戻る途中に言ってみた。
「マンモって、やった先輩から聞いたところによると、
なんか、すんごく痛いそうですよ?
次の店舗で説明する時のために、
本当かどうか、実際に受診されたらいかがですか?」
すると、部長がそれに賛同した。
「おぉ それがイイ。
男だって乳癌はあるんだ。やってもらえ」
フランケンくんは、苦い顔をして言った。

「でも、私、乳首って敏感なんですよ」

一瞬絶句した部長と私だったが、
その後、フランケンくんは部長に
「何考えてるんだ? てめぇ」
と、京浜東北線で散々叱られたのだった…。

2005年05月17日(火)



 『交渉人 真下正義』鑑賞

製作:亀山千広
監督:本広克行
原案:君塚良一
脚本:十川誠志
主演:ユースケ・サンタマリア
あらすじ:
彼女とイブのデートの直前、警視庁交渉課準備室課長の真下は、
地下鉄の最新車両を乗っ取り遠隔暴走させている犯人に
指名を受け、交渉を開始する。
真下は犯人の出すクイズに答えながら、
犯人像を掴み、追い詰めていく。
最後は、
彼女の待つ爆弾が仕掛けられているコンサート会場に駆けつけ、
爆発を防がれ自爆する犯人を見て、しばし呆然とした後、
彼女にプロポーズしてハッピエンド。

感想:
ちょうど福知山線の事故の記憶も生々しい最中に、
地下鉄パニックものの映画ってどうなの?
と、ちょっと思った。
あと、5月だっていうのにクリスマスの話ってどうなの?
映画の公開が遅れでもしたんだろうか?
などという枝葉は置いておいて…
日本の映画もここまで水準上がったんだなぁと改めて感心した。
昔は邦画なんて、セットもシナリオもチャチくて、
劇場で観るなんてもったいないと思っていたが、
この映画は、
ゴテゴテの新型地下鉄も張りぼてっぽさがなかったし、
ストーリーもちゃんと起承転結があって
尻切れ蜻蛉や わけわからない自己完結になってなかったし、
やはり『踊る大捜査線』シリーズは、
安心してエンターテイメントとして観ることのできる
レベルにあると思った。
とは言っても、もともとが警察ものの話で、
感動作ではないし、
(地下鉄職員の命懸けで顧客を守ろうとする姿には
仕事への誇りと愛情を感じて感動はしたけれど)
奇を衒うこともないただのサスペンスではあった。
何はともあれ、次の『容疑者 室井慎次』も観ちゃうんだろうな。

お薦め度 ☆☆☆☆

2005年05月07日(土)
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