Just for today !
re-invention



 一隅を照らす光に

一年の終わりの一日。
生徒に年賀状を出す。
どこまでどう出すのか,迷いながらも
気になる生徒の顔が浮かんでくる。
彼ら彼女らにとってもいい年であることを願う。
いい関わりができる自分でありたいが,
どこまでできるのか。どこまでやるといいのか。

道徳関係の仕事をちょっとだけ。
これでいいのかと疑問に思う。
副読本と,心のノートの関連の確認という
指示された仕事はこなすが,
この仕事は,大局を見ていない。
これだけでは,誰も使えない。
対案を出すとなると,大掛かり過ぎて・・・

午後から松下財団の申請書を書き始める。
理想を持って事に当たりたい。
でも,現実にはそんなにすっきりいくのではなく,
悩んで迷って,ふらふらしながら,
やっとの思いで授業を組み立てていることも多い。
最初から,勝算があってやることばかりじゃない。
それなのに,書いていくと
勝算があります!これならいけます!
と奇麗事を並べたくなる。
こんなことばっかりやっていると,
自分が駄目になりそうな気もしてきた。
大きな仕事をするためには,それなりの器が必要。
そのための試練と思えばいいのか。

多くの方に,お世話になり,励ましていただき,
自分の小ささもよく見えた一年。
世界は大きく動いている。
一隅を照らす光になりたいと思う。


2003年12月31日(水)



 餅つき

中学生から付き合いのある近所の友達の家にて餅つき。
メンバーもその当時の同級生。
自分が参加するようになって,はや20年を越えるので,
年末には欠かせない行事になっている。
(昨年は,御当主が他界したので2年ぶりになるが。)

今年は12臼。
炊き出し用のストーブで薪を燃やし,米を蒸す。
臼は樹齢200年ぐらいのもの。
この臼も,50年以上使っているように思う。
火を見ながら,ビールを飲んで近況を話し合う。
いろいろな人生がある。


夜は年賀状。23時過ぎに大人分は完成。
早速本局で投函。


2003年12月30日(火)



 日本製なのに日本で発売されない!

パソコンのご機嫌を伺いつつ,
お礼やお願いのメールをいくつか出す。

ClassPad300について,再度調べてみる。
ペンで入力するタイプは,自分は好きではないのだが,
画面を操作する上では,十字キーよりも手軽かもしれない。
670ページもあるマニュアルがダウンロードできる。
CASIOに問い合わせのメールを出そうとするが,
これがなかなか見つからない。
面倒なメールが多いので,こうなっているのだろうが・・・。

それにしても,
TIのVoyage200にしてもそうだが,これらの機器が
日本で使われないことに,改めて危機感を感じる。
特にClassPad300はCASIOの製品で,日本のメーカーなのに
日本語版がないだけでなく,日本で発売されないという不思議さ。
外国の人からは,信じられないだろうな。
週3時間の日本の中学校数学教育の中では,
これらの機器が広まる可能性は今後も薄い。
時間がほしい。

弟が来る。
元旦からアメリカ・ミシガン州に転勤とのこと。
3年間のうちに,一度は行けるといいなあと思う。
本人は希望してのことらしいが,家族の不安も感じる。
今度会えるのはいつのことか。

年賀状(裏面)を印刷し始める。
夏にデスクトップパソコンのハードディスクが×で,
今年は宛名のデータが全部飛んでしまった。
さて,これからが大変。


2003年12月29日(月)



 卵を10個割ったら次は・・・

数学教育4月号の原稿を仕上げる。
5ページに収めるのが難しい。
サイン方式での生徒の様子(どのぐらい解けたか)を,
数量的にまとめたグラフも入れたかったが断念。
メールと郵送で送る。
ひとつ仕事が片付くと,ほっとする。

午後,両角先生から科研費の申請書類の改訂版が届く。
いつもながら鮮やかな切り口で,脱帽。
(世話をかける,できの悪い生徒で,誠に申し訳ない。)
返事を書こうとするが,なぜかパソコンの調子がだめで,
時間切れ。(ごめんなさい)

夜は,息子のお世話になっているご家族と会食。
いつも楽しいご家族なのだが,
特にストロベリーのマスターの話が聞けるのが楽しい。
卵を10個割ったら,次に何をするのか,
15個だったら何を用意すればいいのか。
そういう予測を自分はして,動いてきた。
だから,いろいろな人に目をかけてもらってきたように思う。
誰でもできることは,絶対やろうとしてきた。
これは,野球を通して学んだことなんだが・・・
でも,今なかなかそれができる人がいない。

今の中学校でも,そうだなと思う。
一歩先を考えて動ける生徒は少ない。
そういう生徒を育てよう(鍛えよう)という機運も少ない。


2003年12月28日(日)



 今日も,悪戦苦闘

今日も科研費の計画書づくりに悪戦苦闘。
一応,形にするも,納得いくものには程遠い。
言葉に輝きがない。
見えない相手に対して,文章を書くことの難しさもあるが,
やっぱり,自分がやりたいことが,明確ではないのだ。
一次案を両角先生に送る。

五歳の息子と縄跳びをして気分転換。

夕方から,数学教育の原稿にとりかかる。
昨年の二次方程式の実践をまとめる。
作図ツール・生徒が問いを持つ・サイン方式と
自分の得意技(?)を並べられ,気分がいい。
全員分のワークシートも手元にあるので,
こちらは快調。
あと一息のところまで漕ぎ着ける。


2003年12月27日(土)



 出来るようになりたいと強く思う事

科研費の書類を何とか仕上げようとする。
読み手にわかりやすくというが,そのレベルが難しい。
これまで自分がたどってきた資料に再度目を通す。

8年前の筑波の公開講座(4日連続)の資料の中で,
筑波大付属小の田中博史氏の
「教師は子供の小さな「問い」の増幅回路として,
授業の中に存在すること。」

という言葉が,目に留まった。

そのためのポイントが3つ。
1)キーになる次の言葉を含んだ子どもの発言をとらえたら,
子供の言葉のまま全体の前で繰り返してやること。
・・・問いが子どもの中で共有される時間・・・
2)曖昧な子どもの発言に寄り添って考えさせること。
・・・小さな問いの芽を育む・・・
3)次につながる言葉を教える。
・・・方向性のある問い方・・・


早速,田中博史氏についてGoogleで検索,
「算数的表現力を育てる授業」
「算数的表現力を育てる授業2」という本を注文する。
(読む暇はあるのかな・・・)

そうしているうちに,
ティータイムというサイトを見つけ,
さらに,陰山学級物語掲示板を読んでしまう。
「出来るようになりたいと強く思う事」
いい言葉だ。
借り物でなく,自分の言葉として言えるようになりたいと思う。



2003年12月26日(金)



 思いを形にする難しさ

朝から,Naocoの「想い」の原稿づくり。
これがなかなか進まない。
TI92を使った関数の授業案を元にして,
簡単に書けるだろうと引き受けたが,
論点を絞るのに苦心。
いろいろなことを書きすぎていることに改めて気づく。
やっぱり,最後に生徒の感想を入れないとだめだ!
一時中断することに。

午後からは科研費の計画書作成に。
いろいろな方からアドバイスや励ましをいただいているのに,
こちらもなかなか,まとまらない。
キーワードは何なのだろうか。
だめもとでも,自分に問い直すいい機会。
さあ,がんばらなければ。


2003年12月25日(木)



 リフレッシュ

早朝より,息子2人と日帰りスキーへ。
雪が少なかったこともあって今シーズン初。
白銀の世界に入ると,頭の中もリフレッシュ。
雪がいいので,ちょっと上手くなった気になる。
帰りにいつも寄る温泉がお休みだったのは残念。

18時には帰宅し,仕事再開!
夜,両角先生に教えていただいた
江戸川学園取手中・高等学校のサイトを見る。
好き嫌いはあるが,エリート養成の学校になろうと,
校長の方針の下,明確な学校経営が見られ,実績を上げている。

朝日新聞の「変わる入試」のコーナーを見る。
第2回(12月24日)考える力〜危機感 出題に新潮流
特集:共通試験、学生変える
やはり,入試の力・影響力は大きい。
でも,それが全てじゃないと言いたい。

これらを読んで,改めて,
教育課程を含めて,学校を変えなければいけないと感じた。
しかし,自分に今できることは何だろう。
ビジョンを持って,周りを巻き込んで・・・・



2003年12月24日(水)



 無限のバリエーション

午前中は,柔道部の練習。
今日は,寝技を中心にコーチの指導を聞く。
チャンピオンスポーツとして柔道に関わってきたコーチから
「寝技のバリエーションは無限だ」という解説を聞くと,
柔道の奥深さを改めて感じる。
基本や定石はあるのだが,
相手と自分の体格差・得意技などを加味していくと,
正解は決して一つではない。
生徒との人間関係づくりも,そういうところなのだろう。

冬休みにやるべきことを書き出してみた。
なかなか,ハードだ。
昨日の学年集会で「最初の数日が勝負だ」と生徒には話をしたが
まさしくそんな感じになりそうだ。


2003年12月23日(火)



 物があふれている時代

今日で,授業終了。
終業式なしに冬休みに突入するのは,なんとも・・・
節目があったほうがいいという感覚は古いのか。
思いがけず,全員出席で終われるのはうれしい。

関数の式を求める問題。
グラフで大体をとらえ,対応表を使って求める方法を説明。

TI92の冬休み貸し出しを実施。
どんなことをやるのか,楽しみ。

片づけができない生徒が,多い。
物があふれている時代を反映か。
心が追いついていかない。
幸せが逃げていくような気がしてならない。


2003年12月22日(月)



 少人数制の弊害

朝起きると,なんと8:15。
このところ,6:00前には目が覚めるのが当たり前なだけに,
びっくり。
疲れていたのかな?
2日酔いもなく,いいお酒だったのだと勝手に解釈。
ただ,他県から集まった方と同宿だったのに,
朝食でも誰にも会えず,雪の残る小牧を後にする。

偶然,列車の中で川上先生とお会いし,
名古屋までの道中,話をすることができる。

新幹線の中で,昨日のことをまとめる。
昼過ぎ,静岡着。やっぱり静岡は温かいところだ。

午後からは,妻の高校からの友人(小学校の教員)で,
家族ぐるみで付き合っている方々との会に参加。
教育にまつわる,困った話がたくさん出る。
気になったのは,算数で少人数制を始めたことの弊害。
今までは,できなければさらに時間をかけて(他の教科をやめて)
担任が指導していたのだが,それができなくなったこと。
また,級外の先生の指導力は,一般的にはいまいちのなので,
その方が指導することへの不安を語っていた。
これは大変なことになるのかもしれない。


2003年12月21日(日)



 雪の「GC活用研究会」

待ちに待った,GC活用研究会。
小牧は雪だと,前泊している上原さんからメール。
名古屋−小牧間が通行止め。せっかく昨夜タイヤを替えたのだが,
あわてて,新幹線に切り替え,荷物を軽くする。

道中,小学校の佐藤先生と「生徒が算数する・・」について語り合う。
初めてお会いしたとは思えないほど,話がはずむ。
よく勉強されている,あったかい先生なのだろう。
いい出会いができて,うれしい。
岡本先生,両角先生に感謝。

小牧中のボランティアの生徒たちと同席しての打ち合わせ。
スタッフとしてきちんと扱い,席を同じにすることが,
彼らの自尊心を高め,一人前の働きを生むことにつながる。
子供扱いしていると,所詮,子供でしかないが,
いい刺激を与えて期待をかければ,子供だって変わってくるのだ。
「いろんな場で,生徒を教育しなければ,もったいない」
「大人が学ぶ姿を見せることが,何よりの教育になるだ」
という玉置先生の自信にあふれた話は,聞いていて気持ちがいい。
もちろんそれは,「こうやって,生徒を育てようぜ!」という
自分たちフツーの教員に対してのメッセージなのだろう。
「元気な学校を支援し作る会」はNPOとして申請するのだそうだ。
こんなおもしろい生き方をしている方がいる。
今後も,たくさんのことを教えていただきたい。

飯島先生の講演,川上先生の模擬授業。
中学生の積極的で鋭い発言に,会場の雰囲気がヒートアップ。
偶然ではなく,計算してこうなっているのだろうから,
いやいや,さすが玉置ワールド・川上ワールド。

肝心の自分の発表は,主張がどこにあるのか,ふらふら。
「GCっていいぞ!」という事例をたくさん紹介したが,
それよりも,「こんな授業をしたい。そのためにGCをこう活用をした。」
という話のほうがよかったか?
聞いてくださった方に,どこまで満足していただけたのか?
エンターティナーとしての才能(日ごろの努力)のなさも痛感。
人を惹きつけるには,笑いのエッセンスも必要。
これは大きな課題。

夜の会は,二次会まで参加。
ずいぶん飲んだし,話もたくさん聞いた。
テクノロジーの事例ではなく,
授業のありかた・学校のあり方を聞けるのがいい。
次の目標を,川上先生からいただく。
ハードルは高そうだが,そう言って頂けるのがありがたい。
小牧の生徒のような心境かな?


2003年12月20日(土)



 塾の先生が言ったから・・・

比例と反比例の式を求める授業。
冬休み前に,なんとか問題が解けるようにと
駆け込んでの授業。
この手の問題は,塾で習っている生徒は,数式のみに頼る。
これを打破したい。
特に,対応表を活用して関数関係をとらえさせたいと思う。

反比例のまとめの授業のクラスでは,GRAPESでグラフを見せながら,
「このグラフ,xが大きくなっていくとどうなる?」
「x軸と交わると思う?」
という問いかけに対して,
「交わらない!」
という自信のある答え。
「どうして?」
と重ねてたずねると,
「塾の先生が言ったから。」
何とも素直な生徒がいて,拍子抜け。
x軸に限りなく近づくが,でも交わらない(接しない)という
無限の不思議を味わえるところなのに。
もちろん,そんな生徒ばかりではないのだが。
ウム。

明日はいよいよ,GC活用研究会。
雪の予報が出て,タイヤを履き替える。
今シーズンは,雪不足のため,まだスキーに出かけていない。


2003年12月19日(金)



 焦っては,いけないけれど・・・

授業があわただしく終わっていく。
関数をトータルで理解することに迫れたとは思うが,
きちんと理解させるには,もう一息時間が必要だ。
このあたりは,習熟させる自信があるところだけに,
このまま冬休みというのが惜しい。

TI92貸し出しのプリントを作成し,配布。
さあ,どのぐらいの生徒が借りようと手を上げるか?
楽しみでもあり,もう少し早く踏み切るべきだったかと思ったり。

放課後,保護者と対応。
教頭・カウンセラーと同席する。
解決の糸口は見えないが,結論を急がない部分は,さすが。
明日は,元気に登校できるか?


2003年12月18日(木)



 これからが楽しみ

TI92を操作する,2年生の選択。
星型5角形になるとなぜ内角の和が180度になるのか,
5角形の内角の和の540度から,360度分が消える訳を探る。
TI92のcabriでは,角の測定が180度を超えると逆側を測定する。
そこに気がつかないと話にならないので,Mark Angleを使う。
これ自体は面白いが,同じものを追求すると,個人差が出て,
全員が活躍するという形にはいかない。
でも,がんばる生徒達。
「TI92を,冬休みに借りれるようになった?」
こちらが話す前に,聞いてくれるのもうれしい。

総合の中間発表。思ったより,いい発表をする。
生徒にしてみると苦し紛れなのだろうが,
でも,そういう場に追い込むと,人は力を発揮するものだ。
2色のラベルにプラス面とマイナス面を書かせる方式もいい。
まだ,書かれている内容は稚拙だが,
これから磨いていこうと思う。

放課後,事件あり。さあ,これをどう生かせるか。


2003年12月17日(水)



 気になることいろいろ

今年もあとわずか。
今年中に関数を終わらせたいので,
「このクラスはあと2回だ」などと考えて,
授業のピッチを上げていく。
もっと時間がほしいと思う。
1月16日の県の学力調査の範囲まで終わらせなければ。
反比例を駆け足でまとめていく。
今回のTI92を使った授業も,
図形の中にある反比例の関係を見出し,
それを生徒に発見・体験させたいという思いからだったのだが・・・。
次にこの授業をやるときには,なんとか実現したい。
それが全てではないが,
テクノロジーを使うことで効率が上がる部分を見つけていかないと,
テクノロジーを活用した授業は普及しない。

GRAPESのメモの使い方をほぼマスター。
これは,興味も効率も上がる使い方だと思う。
(生徒に操作させると,もっといいんだろうな。)

3年の選択は最後の発表者。オイラーの定理について。
「頂点+面−辺=2」にならない事例を発見し拍手。
その一般化に全体で取り組んだ。
次回からはGCを触らせる予定。
パソコン教室のパソコンは,Win98で,GC/JAVAが使えない機種。
ちょっと心配。

放課後は別のクラスの数学補習。今日は苦戦。
粘り強く指導していきたい。

多方面からアドバイスを戴きながら,
科研費の書類がそのままになっている。
近日中に手をつけて,形にしなくては。


2003年12月16日(火)



 積み重ねていくことの大切さ

1月下旬にパソコン教室に新たに導入されるパソコンと,
職員室パソコン(いずれもレンタル)の配置図を提出する。
3年ほど前に,JAPETで教育情報化コーディネータ
講習(なぜか無料)を受けたことを思い出した。
このときの終了課題が,確かこんなものだった。
(しかもビデオでの説明つき!)
こういった基本的な講習なしに,すべての学校に
委ねて提出させているのは,どうなんだろうかと思う。
もっとも,3年間のレンタルだからいいのかな?
考える機会と責任を各学校に与えるという意味では。
情報教育については,物やお金の問題よりも,
活用できる人をどう育てるかという問題の方が,
置き去りにされているように感じる。

授業は,残り時間の問題から,3問計算を一時中止して進める。
気がついたことを言わせて,それから比例についてまとめていく。
誰でも発言できる,自分としては好きな授業。
まじめに聞くのだが,反応のないクラスと,
いい加減に聞いているようでいて,反応がある対照的なクラス。
難しいものだと思う。

学活で,以前,渡辺満先生に教えていただいた,
「私のことを教えてね」を実施。
クラスの雰囲気が,ちょっとよくなる気配を感じた。
自分の存在を,認めてもらえる場であることの大切さを実感。

放課後,数学計算補習。意外にわかっている。
3問計算の手ごたえを感じる。
後はドリルをしてくれれば・・・と思う。

金山先生から,手紙あり。小牧中のビデオを送る。
Naocoの中澤さんから,TI92貸し出し延長OKのメールも届く。
ありがたい。


2003年12月15日(月)



 GC/JAVAの便利さを改めて実感

20日に小牧で行われる「明日から使えるGC活用研究会
の原稿作りに早朝から励む。
決して数多くの事例はないが,
自分なりにこだわってきたものを集めた発表原稿を完成する。
こうしてまとめてみると,改めて,GC/JAVAの便利さを実感する。
紙の上ではできないことが,簡単にできてしまった。
これからは,授業案もこんな感じの飛び出す絵本(?)的に書こうと思う。
PR時間は4分,発表時間は30分とのこと。
聞きにきてくださる方と,どうやってコミュニケーションをとろうか?

午後,数学教育の原稿のアウトラインを決める。
メールもいくつか出す。

日記のサーバーを変更してみる。


2003年12月14日(日)



 できることを考えてやる

道徳の副読本編集。いろんな思いがある。
本気で作る副読本でありたいと思うが,なかなか難しい。
いろんな要素があって,これがあるメリットもあるのだろうし,
またデメリットも多々感じている。
いろんなメンバーがいる。立場もある。
できることを考えようと思う。

数学の授業について,ふと思った。
今回の改訂で削減されたはずの分数の問題ができるように,
かなりの時間と労力を費やしていることを,改めて感じた。
本当は,こういう点を削減したはずだったのに,
結局,こういうものをやっている。
だから時間がなくなるのは,当然の結果だ。
思い切らないと駄目だ。
でも,ここで思い切れるのか。

夜は柔道部の父母との懇談会。
こういうときに,ウイットに富んだ話ができるようになりたいと思う。
どうもまじめな話だけで,終わってしまう。
修行しなくては。


2003年12月13日(土)



 計算ができなかったわけ

文字式の計算で,履修範囲を誤解していたことに気づく。
いつもの3問テストで,(-3a)^2×5aという問題を出すと,
どのクラスでも正解している生徒がほとんどいない。
45aというものばかりで,間違っているということにも気がつかない。
「これはまずい!」と思い解説。
なんでかなあ・・・と思い,もう一度教科書を確認すると,
この手の問題はなくなっている!
文字式同士の計算では,今の一年生では,
文字に係数が1のものしか乗除で扱っていないのだった。

まあ,それでもこのくらいできてほしいなと
思いたくなるのだが,
そのあたりが文字式初心者の生徒たちとの差。
なんとなく教員を長くやっていると,
こういう生徒の感覚がわからなくなってしまう。
こういうところに気がつくようにならなければ。


2003年12月12日(金)



 GRAPESを見せて魅せる

比例のまとめの終盤。
OHPからプロジェクターに切り替える。
GRAPESの画面を見せて,比例定数と傾きの関係を確認する。
グラフだけでなく,メモに数式が表示できるのがいい。
残像を見せると,「マトリックスだ・・・」の声。
こういう面白さを,一度味わってしまうと,
これなしには授業を考えられなくなる。
Shiftを押しながら起動すると,プレゼン用フォントが大きくなるのも面白い。


2003年12月11日(木)



 2年選択でTI92を使わせてみる

比例のまとめに入る。
考えてみると,比例にしても今まで授業で扱ってきた内容は,
やっぱりやりたくなり,結局時間がかかることになる。
Math-walkはできそうになく,来年度に持ち越し決定。
鏡に映る高さも,怪しい。

2年の選択で,TI92を使わせての2時間目。
作図を各自で,バシバシやらせてみる。
今日のメインは5角形と星形5角形。
このパズルだけでも結構楽しんでいるが,
一斉にやると,どうしても個人差がある。
まあ,教え合えばいいんだけれど,意外に恥ずかしがってというか,
何とか自分で解決しようとして,かえって混乱している。
画面が小さいので,覗き込むのが結構面倒。
それも生徒のよさなのだが,このあたりの手法は,
まだ,手馴れていない。
これももう少し時間があれば,と思うのだが,
そろそろ返却しないといけない。残念。


2003年12月10日(水)



 さあ!もうひと勝負

朝,久しぶりに靴箱前に立つ。
生徒の朝の表情を見るのは,大事なことだと思う。
南中の時には,当たり前の日課だったのに・・・・・。
こういうところを大切にしよう。明日からも続けようと思う。

金山先生へ小牧中関連の資料を送る。
さらにアサーションプログラムの2回目の展開例を作成。
これもどうなるのか楽しみ。

授業は,比例のまとめに入る。
多様な関数を扱ったことが,プラスに働くといいなと思う。

GC活用研究会の概要が見えてくる。
さすがにすごいメンバーが集まっているだけあって,
流れてくる情報の完成度が高い。
本気でまとめなければいけないと感じる。
とはいえ,自分がこれまでやってきたこと。
いい機会をいただいたのだから,がんばろうと思う。


2003年12月09日(火)



 力を発揮していない?

朝,校長先生に人事の希望を出してくる。
今年転任したばかりなので,希望も何もない。
たいした力もないけれど,総合や道徳をはじめ,自分なりにはできることをやっているつもりなのだが・・・・。もう少し,踏み込んで管理職と話ができるようになりたいと思う。
そんなに力もないのだけれど,きちんと自分を主張できるようになりたいと思う。

選択では,πについての発表。
こう本格的な数学になると,自分の数学力になさが如実に表われる。連分数の公式が,どうやって導かれたのか,よくわかっていない。
生徒が追求するための示唆が十分できないことを改めて反省。
勉強しなければ・・・

GC活用研究会の原稿も,本気で固めていこうと思う。


2003年12月08日(月)



 本を読む習慣を復活させよう

道徳副読本の指導資料原稿を一つ作る。
2年前に作った自作資料「告知」。
体裁を整えるために手を入れるが,今も十分使える内容であることがうれしい。父へのいい供養だと思っている。

息子のサッカーの試合を見に行き,帰りに本屋へ。
このところ,本にお金をかけていない。
以前は月1万円は当然だったのが,
時間もないと言い訳をして,ネット上の情報で満足していた。
しかし,それではがっちりしたものが手に入らないことに気づく。
注文しておいた本をはじめ,久しぶりにかなりの冊数を購入。
玉置先生に教えていただいた本をさっそく読む。
おもしろい。
今の自分に必要な視点だと感じる。
「教育議論をかみ合わせるための35の鍵」岡本薫 著
読書記録のようなものをつけようかな。


2003年12月07日(日)



 今の自分は・・・

もう15年も前の教え子の結婚式に参列。
自分と同じ数学の教員をしていて,
奥さんも,なんと自分と同じ英語の教員とのこと。
自分と同じで笑える。
(でも,この組み合わせって,結構身近にもいるんだよな)
久しぶりに,吉野弘氏の祝婚歌を聴く。
正しいことを主張するときは・・・の件にドキッとする。
正しいかどうかわからないのに,そういう思いなしに,
他に対してモノを言って,批判している自分を反省。
また,今,かなり幸せに生活できていることに感謝。
こういう時間が,大事だなと思う。
隣の席が,静大教育学部長の金井先生。
気さくな方で,いろいろとお話をさせてもらった。
他の教え子たちから「先生疲れてませんか?」と言われだ。
その通りで,実はちょっとショック。

夜は,市の数学部の忘年会。
MLについてPRするチラシを配ると,そこそこの反響あり。
これでもう少し,メンバーが増えるといいなと思う。
両角先生から,そのよさをさらにPRしていただく。
ありがたい。
また,前回の授業に関しても激励のお言葉をいただく。
金山先生とも,ちょっと話ができて,今日は満足。
これからのことを,いつも考えている方で,話していて楽しい。
また,どこかで一緒にやりたいなあと思う。
マネージメント的なことを言われていたので,
玉置先生のことを紹介しようと思う。是非会ってほしいと思う。
一人の教員として,やれることは限られているけれど,
でも,まだなにかできる可能性はある。
これからも,そんな思いを持ち続けたい。
でももう少し長く,話ができるとうれしかったなあ。

こうやって日記を打っているところを,娘に見られる。
困ったもんだ。


2003年12月06日(土)



 統合的にとらえる力を育てたい

TI92を使った授業のまとめに入る。
こういうときに,
統合的にとらえられる生徒を育てたいと思う。
場を設定するだけでは,駄目だ。
どうしたらそれを引き出す展開にできるのか。
今回は,なんとなく指名して・・・という形になる。
もう少し,いい方法はないかと思いつつも,限られた時間の中では,今年中に関数を終わらないと・・・ということの方が気になっている。

授業参観後,学級懇談。いろいろな話題が出た。
学校側の立場が弱くなっているという発言があり,
実際その通りだなと思う。
大人として話ができる方々が多く,ありがたい。
いろいろと迷っているのも事実,
でも迷っているだけではいけない。


2003年12月05日(金)



 ダウン

風邪と疲労と・・・
一日お休みを戴く。

驚くほど寝ていた一日。


2003年12月04日(木)



 挑戦することは楽しい

道徳の時間を使って,アサーショントレーニングを試してみる。
3つの話し方のロールプレイを,
生徒たちがどこまで本気でやれるのかなと思っていたら,
意外や意外(でもないのか?)
ノリノリで,アドリブも入れて,楽しんでやっていた。
そして,その後に書かせた内容は,
自分の話し方を見つめる感想が多かった。
これはいい。
生徒のためにと思って実施してみたのだが,
実は,自分を含めた教員にこそ必要なことなんだろうと思う。
来週に向けて,もう一つ考えてみようと思う。

GCを使った授業について,大学生の杉山さんとメールでやりとり。
メールという媒体は単に便利だと思っていたけれど
なかなか難しいなあと思う。

自分を豊かにすることに,もっと時間を費やさなければ。
自分も相手も,共に幸せにする関わりをしていきたい。


2003年12月03日(水)



 いいこと,気になること

12月なのに妙に暖かい。
半袖のYシャツで登校する生徒もいて,変な12月。

TI92を使った授業は,ますますおもしろくなる。
もっとやりたいと言う生徒が出てきて,終わろうと思ったクラスでも,
さらに1時間追求させることにする。
数学が得意でない生徒の日記に,
「今日は数学がなくて残念。あの機械,難しいんだけどおもしろい。」
という内容があって,思わずニンマリ。
今日もグラフ用紙を積極的に配布する。
関数関係を,簡単には式で表せないことに納得できない生徒。
これは高校生でも難しい・・・と言っても,まだあきらめきれない様子。
こうやってまいた種が,いつか花開き刈り取られるような
そんなロマンを感じている。
そう思いつつも,今学ぶべき
「比例かそうでないか」という判別を,チェックに来た生徒には
徹底して尋ね,確認している。

3年選択も,おもしろい。
10月からはや8時間もかかって,
生徒の研究したことを発表させている。
(まだ終わらない)
発表を3時間とか,制限していないので,
その場で質問や,さらに新たな追求の可能性を生徒に考えさせたり,
自分も,研究内容をさらに広げて,全体で追求したりできておもしろい。
大学のゼミのような感じかな?
今日も,発表一人で,そこからいろんな角度で素材を考えることができた。
これまで何回も扱ってきた素材も,ここまで徹底して追求できると,
本当に深まるし,生徒も楽しんでいる様子が見えて,うれしい。


気になるのは,イラク情勢をめぐる日本の対応。
何もできない自分だが,
突然戦争状態に巻き込まれるような危機感を持っている。
そんな中,こんな記事()を見つけ,MLに流す。
平和であるためには,何がいいのだろうか。
自分にできることは,何なのだろうか?


2003年12月02日(火)



 雨・雨・雨

台風が近づいているという。
季節はずれの台風。

TI92を使った授業は,まずまずというところか。
自由に操作させ,生徒同士,納得したらサインという方式で
自由に関わらせているので,中には,ぼーっとしたり
関係ないことをはじめてしまう生徒も出る。
その動きが,はっきり見えてしまうので,
気にもなるし,注意もするが,
このあたりは,集団をどれだけ育てているかどうかだろう。
こういうことを通して,信頼できる関係を作りたいと思う。
(実は,一斉授業でも,聞いている振りをして心ここにあらずと言う生徒は多いのだろうなとは思う。自分もそうだった・・・)

もちろん,強烈にこだわった追求も見える。
おもしろいのは,どのクラスでも,
BPやCQの長さの変化を,
TI92の測定値通り,折れ曲がるグラフにするものと,
0から5までの変化から,減少するはずで,
マイナスになるはずだと言ってグラフを描き始めるものがいること。
グラフ用紙を特別に渡すと,うれしそうに書き始めた。
二次関数になるものも,グラフ用紙を渡すと・・・・
きれいな曲線に,思わず声が上がった。
こういう充実感を,感じられるのだから,
進度はとても遅いのだけど,がまんがまん。

欠席1名。今日はちょっと,期待していただけに残念。


2003年12月01日(月)
目次