モスクワ留学日記
もくじ


2003年01月31日(金) 3時間1本勝負

モスクワ マイナス1 大雪


また芝居に行った。
夜に予定がないときは劇場に行かないと損した気分になる。

劇場と言っても、オペラやバレエなどの音楽系ではなく
芝居でなくてはならない。

芝居の何がスバラシイって
それは生の舞台で繰り広げられる役者の技量や
音声や照明、匂いなどの演出によってひとつになる
空間を共存できることだと思う。

セリフはもちろんロシア語だけなので
100%理解できるわけではない。
むしろわからないことのほうが多い。

ある意味、ロシア語の勉強を兼ねているのかもしれない。
ロシア人と同じタイミングで笑えると楽しい。

しかし芝居を観るのは体力戦だ。
休憩を挟んで3時間〜3時間半はあるので、
家にたどり着くころにはたいてい23時を過ぎている。

芝居の余韻もそこそこに、
頭は無事に家にたどり着くことでいっぱい。

帰ってきてシャワーを浴びて一息ついてるうちに
時計は1時をまわって。

本でも読もうか調べ物しようかとあれこれしてると
寝るのは3時過ぎ。

目の下のクマが笑う。


2003年01月30日(木) 買い物ウォー

モスクワ マイナス2 雪


スーパーに行く。

レジは長蛇の列。
ワタシの後ろに並んだオバハンは
ぐいぐい押してくる。
押されても早く進むわけじゃないんですが。

そのうち携帯電話を取り出して
「あぁもう間に合わないわ!!乗合バスで向かいましょう!!
信じられないくらいレジ係が遅いのよ!!気が狂いそうだわ!!」


急いでるらしいオバハン。キレそうです。


…と、隣のレジが新たに開かれ
そっちの列に並びなおす人たち。

オバハンもハっと気づいてそっちに並ぼうとするも
すでに5人ほど並んでしまいました。

ここからがすごい。

オバハン
「ワタシはもう数十分もこの列に並んでたのよ!
待ち合わせに遅れちゃうからちょっとそっち通してちょうだいっ!」
と強気の横入りで一番前に乗り出す。

他のロシア人だって負けてません。

何言ってんのよ!私たちだって列に並んでんのよ。
ちょっとアンタ入れちゃダメよ!これは私たちの列なんだから!
図々しく横入りが許されると思ってんの?
頭おかしいんじゃないの?!
電車に遅れる?
あー郊外電車に乗るのねー。アンタはモスクワからずぅーーーっと離れた田舎から出てきたから都会のルールがわかってないんだわ。田舎から出てきたキチガイは手に負えないわねー。
あぁ、あの人は頭がおかしいんだね。見てみろ、我々に対して何も返答ができない。話ができない人は困るね。

などなど…

強気に割り込んで結局早くレジを通過できたオバハンも
数人のロシア人たちにコテンパンに罵倒され
逃げるようにレジを後にしました。


しかし人をけなす方法として
郊外電車(エレクトリーチカ)という単語使いも
アリなんだなぁと感心した次第で。

すごくモスクワっぽいね。


2003年01月29日(水) 美しい男性

モスクワ マイナス1


仕事帰りに芝居を観に行った。

オスカー・ワイルドの戯曲
「ドリアン・グレイの肖像」


チケット売り場へ駆け込んだのは
開演7分前。

500ルーブルで買えたチケットは
関係者用と書かれてあってちょっとうれしい。
しかし高いな。


芝居は鼻につくいやらしい演技で始まり
ちょっと萎え。


しかしその後…


思わず瞳孔が全開しそうな
とても美しい俳優が現れた!


フィジケラを100倍整えたような端整な顔立ち。
役柄は油絵のモデルってことでパンツ1枚になったりして
肉体美も披露。

前列を女性客が独占していたのは
彼(の体)目当てですね多分。


芝居は…細かい配慮が足らんなーと
唸ってしまう場面が多く、かつ動きがまるで学生芝居のような
・人が重ならないように
・客席に顔を向けて話す

みたいな、セリフの前に1歩前に出る感じ。
あのわざとらし感をわざとやっていたならば尊敬だけれど。。


好みの問題とは思うけれど
エグさ全開の前衛は肌に合わないなぁ。
あれでスーパー前衛!をうたわれるとちょっと。

気になって、芝居の感想板を見てみると
やはりヘンリー卿とバジルの演技はヤバイだろう
という意見が目に付いて。
あの金額と観客動員数はすべて
ダニール・ストラフホフの美しさゆえか。


<覚え書き>

アンドレイ・ジチンキンの演出は苦手だ

</覚え書き>


2003年01月28日(火) イミグレーションカード

モスクワ 0度


今年からロシアに3日以上滞在する外国人は
「イミグレーションカード」の携帯が義務づけられました。

それに関するニュースを見たのですが
まずはカードの意義から。(領事部からのメール抜粋)

============================

1.ロシア連邦内に3日間以上滞在する外国人は、出入国カードの携帯を義務づけられます。カードを保有しない場合、不法滞在となり、強制退去を含めた行政措置の対象となります。
2.出入国カードは両面からなり、表面は外国人の入国時に国境警備当局において保管され、裏面はロシア滞在中に亘り外国人が保持し、出国時に国境警備当局に提出します。
3.出入国カードの導入により、ロシアにおける外国人の合法的及び非合法的滞在が管理できると期待されています。
4.出入国カード記入のために生じる混乱を回避するため、空港等において次のよう
な措置がとられる予定です。
・航空機、船舶−機内及び船内で乗務員により配布
・列車−車掌により配布
・自動車−バス運転手により配布。自家用車の場合国境地点で配布   以上

============================


ってことらしいんですが、出入りしている日本人に聞くと
「そんなカードはまだどこにも見当たらず、
機内のスッチーに聞いても知らんと言われた」

という事で、まだ完全な導入はされていない様子。


ところが先日


偽イミグレーションカード摘発」のニュースが。



本物がまだお目見えしてないというのに
すでにニセとは。

しかも赤の広場の近くに事務所を構え、
1枚20ルーブル(80円)で売っていたそうな。

不法滞在者を見つけるためのカード制導入のはずなのに
イタチごっこやね。


2003年01月27日(月) 領事部からのお知らせ

モスクワ マイナス1〜プラス1


領事部で在留届けをして、メアドを書いておくと
時折メールが届きます。
主に「安全上のお知らせ」なのですが
まぁ読んでいただきたい。

========================

安 全 上 の お 知 ら せ
-チェチェン分離主義者による当地におけるテロの危険性-

1.先般(16日)、シャミール・バサエフを中心とするチェチェン
分離主義者が、モスクワに おける新たなテロを準備している
旨の報道内容についてお知らせいたしましたが、当該報道及
びイラク情勢等をめぐる昨今の世界情勢を踏まえ、在留邦人
の皆様が当地において行動する上での具体的な留意事項に
ついて、下記のとおりお知らせいたします。

2.現在まで、当地において我が方権益や邦人を直接標的と
した具体的なテロの脅威は把握されていませんが、もとより
テロは、予測不可能な形で敢行される、できるだけ多くの犠牲
を想定し敢行される等の特色を有することから、在留邦人や
邦人旅行者の方々が不測のテロ事件に巻き込まれるといった
可能性もありますので、下記の注意事項を参考に日常の行動
について十分な注意を払われるようよろしくお願い申し上げます。
                     記

1.所在の明確化に関するお願い
不測のテロが発生した場合、当館では直ちに在留邦人や
旅行者の皆様の安否確認を実施いた します。これら安否に
係る情報は、万一の場合における早期の支援や被害の拡大
防止のために極めて重要なものとなりますので、次の点を参
考に所在の明確化に御協力下さい。
 (1) 外出する際には、家族はもちろん、知人の方(できれば
複数)に行き先や帰宅予定等を知らせておいて下さい。
 (2) 外出時には、できる限り複数で行動するとともに携帯電
話等の通信手段を確保して下さい。また、大使館や知人の連
絡先は、あらかじめメモしておいて下さい。
 (3) 外出先で何らかの事件・事故を知った場合には、可能な
限り家族や知人、大使館等に連絡するなどして、情勢を把握
するとともに現在地を知らせて下さい。
 (4) 就寝の際は、電話を身近に置くなどして、深夜の電話に
も対応できるように工夫しておいて下さい。

2.特定の場所への不要・不急の立寄りの自粛のお願い
  当面、テロの標的となる可能性のある下記の対象への
不要・不急の立ち寄りは差し控えられるようお願いいたしま
す。また、やむを得ない理由により、これに立ち寄り、又は
施設を利用する場合には、情勢の変化等をよく見極めた上、
短時間にとどめるなど十分な注意を払って下さい。
(1) チェチェン武装勢力によるテロの対象となる可能性の
ある施設
(イ) 今次報道により危険性が示唆されている施設
地下鉄、空港(特にヴヌコヴォ空港、シェレメチェヴォ
第1・第2空港、ドモジェドヴォ空港)、「モスクワ運河社」等
の水利施設、石油精製工場等の生産関連施設
(ロ) 不特定多数が参集し一般的にテロの可能性のある
施設・場所
    スタジアム、大型スーパーマーケット、広場(例えば、
プーシキン広場、マネージ広場、戦勝記念公園、アルバート
通り等)、大規模レジャー施設等
(ハ) ロシア政府等関連施設
政府関係施設、モスクワ市関係施設、権力を象徴す
る施設、都市機能の保全施設等
(ニ) 特に人質立籠もり事件の標的となりやすい施設
劇場、コンサート・ホール、映画館、閉鎖性の高いイ
ベント会場
  ※ これらの施設は、不特定多数の人が参集し、か
つ、一定の上演等の時間中、観客等の出入りが制限され
ていることなどから、犯人側にとって人質を確保しやすい
状況にある施設といえます。

(2) 最近の世界情勢に照らし、イスラム過激派勢力等に
よるテロの対象となる可能性のある施設
(イ) 米国権益、米国関連施設
在モスクワ・アメリカ大使館、アメリカン・センター、ア
メリカ系企業、米国系航空機、米国外交官の集団居住地、
米国大使館車両(登録番号「004」号)等
(ロ) ウサマ・ビン・ラディンと目される人物がその声明(昨
年11月12日、カタールの「アル・ジャジーラ」放送)の中でテ
ロの対象として指摘した“米国及びその同盟国、特に英国、
フランス、イタリア、カナダ、ドイツ、オーストラリア”の関連施設
(ハ) 米国ないしは西側文化を象徴する施設又は西側
旅行者等が参集する可能性のある場所
ディスコ、スポーツバー、ロックやラップのコンサート
会場、カジノ、ゲームセンター等の遊興施設、欧米系ファー
ストフード店・レストラン、カトリック、プロテスタント系宗教施設

(3) イスラム過激派等によるテロが発生した場合、民族
主義的団体が報復的に襲撃する可能性 のある施設等
イスラム系外交団関係施設、ムスリム寺院、カフカス系
市場・食材店・レストラン等

3.その他一般的な留意事項
(1) テレビ・新聞等の報道や邦人ネットワーク等を通じ社会
情勢を的確に把握した上、慎重な 行動に努めて下さい。
(2) 日常生活において平素と異なる危険兆候(下見の可能
性のある不審者(車)の徘徊、無言電話等の有無、不審物件
の放置など)の把握に努めて下さい。
(3) 爆発物等不審物件を早期に把握するため、住居や企業
周辺の整理・整頓に努めて下さい。
  不審物件を発見した際には「踏むな」「触るな」「蹴飛ばす
な」の三原則を遵守し、直ちに警察に通報するとともに、当館
に連絡して下さい。
(4) 外出に際しては可能な限り公共交通機関の利用を避け
るとともに、連絡手段を確保して下さい。
                               以上

==========================

安全対策として
・連絡がつきやすいようにしておくとか
・どこに向かうかを誰かに伝えておく

というのはまったく正しい話ですが


地下鉄利用は避け、人通りの多い目抜き通り、
大型スーパー、広場、劇場、コンサートホール、
空港、映画館、カフカス系市場などには

行くなと。

むしろ自宅に篭城しろと。


自家用車+運転手付きの生活レベルでモノ言われてもさ。


地下鉄は学生の足。
市場は学生の味方。
車のない学生の娯楽は映画館や劇場通い。


てめえの身はてめえで守りやがれってことだろう。


2003年01月26日(日) 「モイセーエフ民族舞踊」再び

モスクワ マイナス5度


また行っちゃいました。モイセーエフ。
今日のプログラムは
モイセーエフ生誕97歳祝い!
ということで、秀逸作品がずらり!

ベレーを被ったモイセーエフさんが登場して
拍手喝采。97歳おめでとーぉ!

しかしロシア人男性の平均寿命が58歳なのに…



さて。
うちらの席は

舞台かぶりつき平間1列目のど真ん中。




もぉ









さいこぉ♪






オキニのコーリャ君が出るたび
ヨダレ垂らしt見とれてしまう♪


その容姿もさることながら
本当に美しく正確なダンス、足さばき、しぐさ、視線…

完璧。プロです。尊敬です。


     ◇◇◇


モイセーエフ民族舞踊団の特徴は
ダンスの幅の広さと美しい立体感。

万華鏡をくるくる回すかのように
男女のペアが輪を作り、交差し、跳びそして形を変え
華やかな衣装に包まれたダンサー達が流れるように踊ります。

スクワット+ジャンプ

というコサック仕様な動きが
そこかしこに登場しますが、そのすごい脚力は
もはや人間技とは思えません。

サーカス的要素もたっぷりで
バレエは寝てしまうけど…という方も
きっと好みのダンスが見つかるはず。


2月の公演は6日と7日。
チケット発売は公演日の10日前からなので
ぜぜぜひ!という方はチケット売り場へ急いで!

地下鉄「マヤコーフスカヤ」駅を出て
左手方向に進んだチャイコフスキーコンサートホール内の売り場へ。
一番高い席でも400ルーブル(約1500円)くらい。

平間より1階席での鑑賞のほうが
全体を見渡せてヨイです(^^


2003年01月25日(土) インフルエンザ

モスクワ プラス1〜マイナス2


ここんとこ妙に暖かい。


ぐしゃぐしゃツルツルだった道路も
今はほとんどアスファルトが見えて。


マイナス20度からプラス1度とか
急激な気温の変化に、身体はダメージ127くらい。


この妙に暖かい時期こそが
風邪っぴきに注意なのだ。





とか言いつつ

ワシはさっくりインフルエンザの予感。

体の節々が痛いぃ。



皆様もお大事に


2003年01月23日(木) エディ様…

モスクワ マイナス2


エディのいないF1なんて





肉のない牛丼に等しい!












牛丼なつかしー










・・・じゃなくてエディ!!!



2003年01月17日(金) 北の国から

モスクワ マイナス3 北風


年末に日本で放送されたらしい
「北の国から総集編」のビデオを
友達から借りてしまった。







号泣。






な、懐かしすぎる…

北海道の雪の深さや
家の造りや言葉遣い…


切なく自分の記憶とリンクする…


あぁ尾崎とか

もうだめだってば…





しかしむしろ






母さん











時刻は朝の4時であり…





2003年01月16日(木) 層が厚い

モスクワ マイナス3〜プラス2 あったか。


試験が終わったら早速バイト。
そしてバイトの後に
久々の演劇鑑賞♪むっはーん♪

洋古典がお得意のモスサヴェータ。
メインホールでの鑑賞は初めてで、ワクワク。

地下鉄付近のチケット売り場で
「本日のチケット50ルーブル!安いよ〜!」

という声に思わず吸い寄せられつつ
劇場のチケット売り場で3列目200ルーブルの席をGET。

やはり演劇見るなら前じゃなきゃ。


     ◇◇◇


座席数は…1000くらい?けっこう大きい。
でもどんどん席が埋まる。学生も多い。

芝居が始まってすぐに
ドッカーン!
と花火?が炸裂(演出で)
うひあぁーー!と叫んでしまう。あー驚いた。


上演時間3時間半という長丁場にもかかわらず、
舞台にグイと惹き込んで離さない。

登場人物のカラーがはっきり表現され
かつ層の厚い役者陣!

発声も細かなしぐさも
セリフの絡みも全体の流れも
すごく自然で、すごく気持ちのいい劇でした。

コメディという名の笑えない劇は多かれど
今日はたっぷり笑えました♪

それは旧友からの1通の手紙。
息子をそちらに向かわせるのでよろしく頼む
という手紙を受け取り、娘の婿にすべからく
待ち受ける主人。

ところが旧友の息子は旅の途中
とある話を吹き込まれ、話は思わぬ方向に…

誤解と思い込みが錯綜するくだりを
役者の技量で実に面白おかしく魅せてくれました。

最後はみんなにこやかにハッピーエンドで幕


実に爽快な気分で劇場を後にしたのでした。


コーヒー屋には1人で入れないけれど
演劇にはさくさく足が向く自分。
マニアとか言わないそこ。


ちなみに今日観たのは
オリバー・ゴールドスミスの「一夜の過ち」

オススメします♪


2003年01月15日(水) 祝杯

モスクワ マイナス5〜プラス1度



試験が終わったぁぁぁーーーー!!!!



うをををーーーーーー!!!(雄叫び)





よーし寝るぞー!


2003年01月14日(火) 当社比3分の2

モスクワ マイナス5〜10


大家さんは洗濯をしてくれる。

スバラシイじゃないか。


モスクワでの5年間、ずっと手洗いだったから
イマイチ慣れないけれど、やはりうれしい。


洗濯機はとても大事に使っているようで

壊されたら大変!と思うのか
触らせてもらえない。


設定が実に細かく分かれているらしく
素材を入念にチェックしては
ソフト洗いだー普通洗いだー
洗剤は色物用だー白いもの用だー

と、何やら面倒くさそうである。

しかも、一番速い設定でも1時間半たっぷりかかる。


毎回、入念なチェックの後に洗い上げられる洗濯物。



なのに。







セーターがチビTより小さくなったのは気のせいか。







えーと、、縮んだセーターを元通りにするやり方を
知っている方はヘルプ、、(涙)





2003年01月13日(月) 腐れカイロ

モスクワ マイナス8〜13℃


大学内がすこぶる寒い。


ムートンのコートを着込んでいても
歯がガチガチする。


そんな時のために!


ありがたや日本が誇るカイロ様。



今日も2つ、コートのポケットに忍ばせていたさ。



寒さを紛らわそうとコートのポケットをまさぐると



冷たいカイロが。



2003年8月まで有効と書いてあったのに。




2000年5月までと書いてあるカイロはまだ元気なのに。



矛盾してる。


2003年01月12日(日) 流れるインク

モスクワ マイナス13〜27℃ さむっ。


友達からビデオを借りてしまった。


誘惑に勝てず、スイッチオン。


うををを…すげぇよ、、もろジャパニーズだよ…









「利家とまつ」総集編

たいへんおもしろうございます(^^


     ◇◇◇


友達がプリンターのインクの補充液を持っているという。

貸してもらった。

使ってみた。




ドえらいインク漏れ。



そこらじゅう真っ黒。



そしてカートリッジは死んだ。



何もしなければあと数十枚は印刷できたであろう。




新しいのを買いに走らなければ。。



無念。


2003年01月11日(土) 小泉訪ロでロシアのメディアは…

モスクワ マイナス25度 


テレビをつけてみると
小泉さん訪ロの話題で盛り上がっていました。


うちの大家さんは

「こーんな頭で(フワフワのうねうねで)
こーんな顔の(頬のこけた)

日本の首相が来たわね。

目の下がずいぶんむくんでいるけれど
腎臓でも悪いのかしら?」


えーと・・・わかりません。
どうなんでしょう。首相の健康状態。






ある局ではこんな視聴者アンケートを実施。

北方領土を日本に渡すのは可能か?の問いに

約1分後にはこんな数字が。

1、持っていけばいいじゃん(127票)
2、渡すなんてあり得ないね(1262票)
3、カネ次第だね(270票)


アンケート開始直後から「2番」の選択肢が
ぐぐーんと伸びて、さっくり1000票超え。

ロシアにいるとよくわかりますが
ロシア人は4島を自国の領土と信じていますから
「返す」ではなく「渡す」という表現を用います。


その後のニュース。
中継でどこぞの知識人がこんな話をしたところ。。

「露日の経済協力を考える上では北方領土を譲る方向もあr…」


<フォントサイズ=120>

何を言い出すんです!譲ってなるものか!
私たちの国の一部ですよ!

</フォントサイズ>


局のキャスターが怒り出すシーンも。
まだにょろにょろ話している中継地点からの映像を
さっくり切り替えて

眉毛つり上げたままにニュースを〆てました。

なんて強引な。

こんなに熱いキャスターも珍しい。


あと、
小泉さんが背広姿で
ヨロヨロと自転車に乗っている映像
が流れてました。

この映像を受けてキャスターは。

「小泉首相は自転車に乗れるということを国民にアピールしている」とな。

とほほ。。


それに比べてプーチン大統領は
スキーや柔道やサンボが得意なスポーツマンで
戦闘機にだって乗っちゃうんだぞ!

と言わんばかりの。


でも確かに、ヨロヨロと自転車に乗る首相の姿はかなり弱っちかった。


2003年01月10日(金) ケッコンケッコンもう結構

モスクワ マイナス8〜16℃


明日はマイナス25度の冷え込みだって。
いやん。



試験前日に、友達らがうちに集まって一緒に勉強することに。

「試験前日」

という時点ですでに終わっている気が。


とにかく集まってだな、それぞれ問題を分担して解いて
知識を分け合うという作業をしたのですが。

約5時間に渡って勉強したはずなのですが。


解いた問題は6問ぽっち。






あれー。




てかね。

親友と2人で勉強するはずだったところに
もう1人えらいおしゃべりな理屈コネさせたら
永遠にしゃべり続けるタイプの子も来ることになりまして。




案の定、彼女の独壇場に。

合掌。




しかも勉強を終えて帰り支度をしている時に

「ところでどうして結婚しないのよ?」

と唐突な質問が。
そしてこの質問は小一時間続いた。
早く帰ってくれ。

実は彼女、最近ヨメに行ったばかりの新婚で
ラブラブで、ダンナを連れて授業に出たりするほど。

ずいぶん前から、それこそ1年生の頃から
結婚しないのかしないのか?と何度も聞かれています彼女に。

なぜに彼女がワタシの結婚のことを気にするのかわからないけれど、とにかくしつこい。

押し付けがましい物言いにぐったりした昨晩。



ともかく今日は試験で。

なんと学部長が試験官で。

緊張してアワアワになりつつ、4をもらいました。ふー。

ラスト1教科ーーー!!!



2003年01月09日(木) 凍死者6名…

モスクワ マイナス19〜10


この冬は寒いから、また凍死者が増えるわね…


とある知り合いがつぶやいた言葉。




大学へ向かうべく地下鉄に入ると

入り口でプルプルしているおじさん。

路上で暮らす人たち。


胸の前で組まれた腕は赤黒くただれて。


あの腕は凍傷によるものだろうか。

これからどんどん腐ってしまうのか。




昨晩のニュースで、
7日のモスクワは近年まれに見る冷え込みで
中心部でマイナス32℃を記録。
一番冷えた地域ではマイナス37度。

寒波により凍死した路上生活者は最初4人と報道され
その後6人に増えた。

重度の凍傷で病院へ運ばれた人はゆうに200人以上。




がっつり着込んで歩いていても

「母さん…もう…ダメかも…」

パトラッシュが見えそうになる程

意識が薄らぐ寒さ。


なお、サハリンではマイナス50℃を記録…!
しかも寒すぎて暖房設備が壊れるという
毎年繰り返されるこの現象。


生死が身近に感じられる寒波のお国。


2003年01月08日(水) 試験対策

モスクワ マイナス29度! 


明日は高気圧が張り出してマイナス10℃の予想です♪
(にこやかに語るお天気おねーさん)

高気圧でもマイナス10℃かよ。

ここんとこの冷え込みで
顔がシモヤケた模様。赤ら顔。うわー。


     ◇◇◇


今日は5をもらいました。いえーい!

試験対策はみんな必死。

実習課題やレポートを指定期間までに提出して
講義ノートを隅から隅まで読んで覚えて
課題文献から書き出した部分も読んで覚えて。

試験教室の前に集まる学生達は戦々恐々として
前の学生が受け終わるのを待ち構え

教室から出てきた学生に群がり

何点もらった??
どんな質問だった??
あの範囲は聞かれた??
何問聞かれた??
あの文献からの質問は??
ノートを見る事はできた??
教授の様子はどうだった??
機嫌よさそうだった??

…などなど質問攻めに。


ちなみに「教授の機嫌」の良し悪しが
もっとも点数に影響する。

成績優秀者は最初の方に受ける(5)

それに続くのはちょっと自信がないけど
けっこう勉強した学生達(4)

そしてあまり勉強してないから
顔をこわばらせている学生達(3)

最後に授業にもほとんど出ず
試験勉強もしていない学生達(2)


カッコ内の数字は予想される試験の点数。
5→優
4→良
3→可
2→不可(再試)

出来の悪い学生ほど、最後に試験を受けるという
暗黙の了解。

そして最後のほうは教授も疲れてきて
試験の点数が厳しくなるという現実。


そんなこんなで優等生とオチコボレの境界線が
はっきりと分かれる仕組み。

大学はサバイバルだ。


2003年01月07日(火) トルト崩壊

モスクワ マイナス27℃ おえー。


昨日、難しい試験をパスして気をよくしたワタシ。
ロシアのクリスマスということもあって
ケーキでも買おうと店へ。

一目ぼれしたヨーグルトケーキ(ホール)を
清水の舞台から飛び降りるつもりで
買ってしまった…!

お値段385ルーブル!

1400円もするケーキ!


近くに住む友達を呼んで、食べたよ。
レアチーズケーキを思い出す濃厚な味わい。
さすが。美味いね。ブルジョワだね。

その後冷蔵庫に閉まったさ。
後で大家さんたちにもおすそ分けしようと思ってね。




翌日。冷蔵庫を開けると、ケーキの箱の位置が変わっていた。

そして箱をしばっておいた紐が
はさみで切られているではないか。

しかも、切った部分は底側にして。

つまり、紐がかかっていると思ってつかんだら
落っこちてしまうわけさ。



あぁ落としたね。

床にね。

ベッチャリとね。





泣いたね。






こういうワケのわからない事をしてくれるのは
少年に決まっている。



他人のモノを勝手に覗いたり、開けたり、
食べたり、紐を切ってみたり

どういうつもりか少年よ。

つまり何かい?
あのケーキは君へのクリスマスプレゼントだと思ったのかい?
お母さんが内緒で、深夜にこっそり冷蔵庫へ?

思いがけず美しいケーキの箱を見つけて開けてしまったってわけかい?

開けるのはいい。食べるのも構わんさ。

ただね、下手な工作で何事もなかったように
僕は何も知りませんという態度はやめてくれ。




奴がチャットに現れたら小一時間問い詰めてたもう。


てか、ワタシのいない間、部屋とか覗いてそうで怖い。


新年からグチばかりだ。


2003年01月06日(月) メデタイ!

モスクワ マイナス20度 シバレル。


ロシアのカレンダーでは1月6日・7日は
クリスマス休暇。よってお休み。


なのに試験。

なぜに試験。

ちぇ。



マイナス20度。



風も強く
体感温度はゆうにマイナス25度。


10分以上外を歩いていると
まず顔が痛い。
そしてコートで隠れない部分の足が痛い。


バリバリに凍りつきながら試験会場に到着。

モスクワの西のハズレ、地下鉄からバスに乗り
バスを降りてさらに歩くこと10分。


遠いよ。


てか病院で試験て。


心療内科の棟に入ると
叫ぶ人やプルプルに身体を震わせている人が。


えらい難しくて、しかも質問攻めで
気が遠くなりかけたけれど
何はともあれ、試験に受かった。バンザイ。

正月返上で机に向かった甲斐が(涙目)


そして連チャンで試験は続く…

学生班の皆様、共に全力をつくしましょうぞ!


2003年01月05日(日) LANその後

モスクワ マイナス10〜17度 ヒエてきてます。




LANを導入してからかれこれ2ヶ月。

20ドルでロシアサイトが見放題!

プラス5ドル(130MB。プラス1MBごとに0.072セント)
でロシア以外のサイトも見られます!

というのが売りのサーバー。

つまりワタシの場合、最低25ドルでつなぎ放題見放題という
条件が整うハズ…だったのですが。


そこはほれ。ロシアだし。


最初の1ヶ月はプロキシを使いつつ、
なんとか130MBに抑えて25ドルで済んだのですが、

データを見ると、毎日バグの嵐。

ほとんどネット接続していない日も
20MBくらい見たことになっていたり、
プロキシ機能が生きていなかったり。

そんなこんなで2ヶ月目は30ドルかかりました。

プロキシが死んでしまって
あっという間に130メガなんて使い切ってしまって。

プロキシは社内のLANをつなぐためのものだったり、
身元を隠すための機能だったり
どうしても海外サーバーを使う必要がある場合の
裏ワザだったりするわけですが、

ここで言うプロキシとは

ロシア以外のサイトを見るには課金が伴う。
よって、ロシアのプロキシサーバーを経由しての接続。

さすれば、さもロシアサイトを見ているようでいて、
日本のサイトが見られる(追加料金がかからない)というわけでして。


どこから拾ってくるのか知りませんが
カレーとスシを食べ散らかして礼も言わず(まだ言ってる)
引きこもり度満点なうちの少年。

その手の裏ワザに詳しく、
あるプロキシが死ぬと他のを教えてくれます。


ちなみに、モスクワ内にはいくつか
LANを繋げられる地域があるのですが
カバーしている範囲がとても狭いため

ネットユーザーのほとんどは
つながらない、遅い、途切れまくりの
ダイヤルアップ接続です。



2003年01月04日(土) 正月料理むんむん

モスクワ マイナス1〜6℃  あったか♪


大家さんの期待虚しく
大家さんが作ったカレーは食べなかった少年。

さぁ食え、そら食えと言われたら
食欲減退するってーのはわかる。

しかしだ。


更にワタシが作った正月料理を
少年はペロリと平らげたのだ。


それは


スシ。



少年よ、君は贅沢だ。しかもかなり。



巻き寿司はよかろう。いっぱい作ったし。
でもイクラ乗せの軍艦をもりもり食べるのはやめてください。



なんかこぅー




取り合いしなくてももりっと食べられるだけの
経済力が欲しいなぁと本気で思った2003年の正月。


     ◇◇◇


mihobani的発言:ちょっと待ってー!

在モ班の皆様、明けましておめでとうございます!
当方試験が続いている事により、企画及び会合は
1月中旬以降ということでよろしくお願いします。

あちこちからのお誘い大変うれしゅうございます。
涙を飲んで机に向かっておりますゆえ、
どうぞご理解の程を。。



2003年01月03日(金) 新居でのお正月 その2

モスクワ マイナス5〜10


明けて1月3日の朝。
昨日仕込んだカレーを食べようとキッチンに行くと


カレーが減っている!


しかも大ナベで作ったカレーが5センチほども減っている!




く、食われた…。





     ◇◇◇


普段食の細い少年に手を焼いている大家さんですが
ワタシが作ったカレーを食べたことがわかると
それはそれは大喜びして、
作り方教えてちょーだい!
と迫られました。すごい勢いで。


てか普通に考えて、
18歳の少年が1日中何も与えられずに腹をすかせていたわけだから
その辺にあったものを適当に食べただけでしょうに。
たまたまカレーだった、というだけで。


しかしだな、少年は他人の貴重なカレーを無断で食い散らかして
礼の一言もないわけだ。


礼はおろか顔すら見せない、
新年おめでとうの挨拶もなし。


教育間違ってるよ、大家さん。


まぁ、こんなことをいちいち気にしていたら
神経衰弱になることうけあいなので
こういう家なんだと思って住んでますが。



かくしてカレー作りに燃えた大家さん。
5時間もかけてやっと完成したカレー(ワタシのルゥを使って)



少年は食べなかったとさ。






泣けるね。いろんな意味で。


2003年01月02日(木) 新居でのお正月

モスクワ マイナス10−17


前の家では居候問題があったりして、
実に暮らしづらかったのですが、
せめてもお正月は一緒にわいわいお祝いしたものでした。


さて新居での初めてのお正月。
普段プチブルジョワな食生活を送っている彼らはどのように過ごすのか、気になるところでした。


12月31日に友達の家に行くからと
早めのプレゼント交換とシャンパンファイトもとい
シャンパンで乾杯をしたのですが、
特別な料理を作っている様子もなく、

シャンパンとケーキでお祝いしただけでした。

一応少年(大家さんの息子)も参加しましたが
実に反抗的な態度で、かわいくない。


     ◇◇◇


一夜明けて、1月1日元旦。昼頃家に戻ってくると
家の中はシーーーン…


も、もしかして昨日の夜飲みすぎたとか?

靴があるので大家さんも息子も家にいるのは確かですが

夕方になっても家の中はシーーーンとしたまま。


ワタシは友達とチーズフォンデュ製作にとりかかり
(イマイチ失敗した)
それから翌日用にカレーを作ったりしてました。

夜になってもシーーーンとしたままの新居。
怖い。かなり変態だ。


1年のうちで何が一番大きな祝日かって
やっぱ新年ですよ。12月31日の大晦日に始まって、
1月1日、2日のお正月、そして1月7日のクリスマスまでが
ロシア最大の祝日であり最大のイベントであるはずなのに


なのに!


この静けさは一体。


もしかしたら大家さんと少年がケンカでもしたのかしらん
などと思いながら、眠りについた元旦の夜でした。


2003年01月01日(水) 謹賀新年

モスクワ マイナス10〜20度


明けましておめでとうございます!


 


モスクワ、赤の広場ではマイナス30度に近い厳寒の中、
約1000人がシャンパン片手に新年のお祝いをしました。


ワタシは友人宅で飲み食いしゃべりに興じつつ
あちこちで一般人が打ち上げる花火など眺めつつ
わいわいと新年を迎えました。


年が明けて、昼頃に家に帰ったのですが
マイナス25度のなんと寒い事よ!!


吐く息で自分の髪が霜(シモ)ってました。

この冬はエライ寒さです。モスクワ。



昨年はあまり思い出す事がないほどに
生活環境に涙し、病みがちな1年でしたが
今年は実り多き年にしたいです。

サイトを続けられたのは皆様の応援あっての事でした。
とてもとても感謝しています。

皆様からのパワーを受けて、
これからもモスクワ話を綴っていきます。



本年もどうぞよろしくお願いいたします。


2003年が幸せで充実した1年になりますように!!


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