doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 「盲僧琵琶〜仏法を奏でる」 − 永田法順師 TV番組出演

音楽関係のプチ情報などをいくつか。やや古いネタあり。

ジョアン・ジルベルトの来日公演が11月に行われる。4月初めに知った。
ジョアン・ジルベルトの公式サイト「tour dates」によると、11/1、2が東京国際フォーラム、11/3が横浜とのこと。
11|01 - International Forum - Tokyo - Japan
11|02 - International Forum - Tokyo - Japan
11|03 - Yokohama - Japan
「ボサノヴァ50周年」の今年、ジョアン・ジルベルトは6/22にNYカーネギー・ホール、ブラジルでも4回公演を行う予定。

ピーター・バラカンの名著とされるブラック・ミュージックの入門書『魂(ソウル)のゆくえ』が、「全面的に改訂した増補新版」としてアルテスパブリッシングから復刊。今月上旬に購入した。
※右の画像の左は、1989年の発売と同時に買った『魂(ソウル)のゆくえ』(新潮文庫)の初版本。その隣はビデオ『ニューオーリンズ伝説 Piano Players Rarely Ever Play Together』(P-ヴァイン)。『魂(ソウル)のゆくえ』の復刊版は職場に置いてきてしまったので、画像はなし。

1989年当時、ブラック・ミュージックは本腰を入れて聴き始めて数年しか経っていなかったこともあり、『魂(ソウル)のゆくえ』(新潮文庫)を読んで学んだことは多い。なかでもニューオーリンズR&Bに関しては、本書を参考にCDや『ニューオーリンズ伝説 Piano Players Rarely Ever Play Together』といったビデオを買ったものだ。
復刊版はパラパラめくった程度でまだほとんど読んでいないが、CDなどを紹介しているページでは、現在でも入手容易な作品を中心に掲載している模様。著者の意向、編集方針として理解はできるものの、欲を言えば、今となっては入手困難な作品も新潮文庫版から削除せずに掲載しておいてほしかった。

ザ・フーの1stアルバム『My Generation』(1965年発表)。6/25に「世界初CD化となるUKオリジナル・モノ仕様」で日本盤が発売される予定(CD Journal.com)だが・・・・。
「ザ・フー本人が所有する現存最良のアナログ・マスター」(HMV)とは? プロデューサーのシェル・タルミーが所有するor所有していたモノ・マスターとは違うのか? 日本独自企画盤? 海外盤は発売されるのか? そもそもモノのマスターテープはMCAが所有している?(『レコード・コレクターズ』2002年11月号P.67のシェル・タルミー・インタビューより)
『My Generation』がUKオリジナル・モノ仕様のCDで発売されるのは嬉しいが、現時点ではよくわからない点が多い。

琵琶盲僧・永田法順師(1935−)出演のテレビ番組が放映される。「比叡山延暦寺の企画するテレビによる宗教教化番組」『比叡の光』(15分)がそれ。「盲僧琵琶〜仏法を奏でる」と題し、2週に渡って放映される模様。番組の放映日時は局によって異なり、東京MXテレビ(MX)が4/26(土)AM8:45〜9:00、京都放送(KBS)は4/27(日)AM8:45〜9:00。その他の放送局など、詳細はリンク先参照。

永田法順師といえば、2/20(水)の国際民俗芸能フェスティバル(東京・初台の新国立劇場)での演奏は観ることができた(釈文「神名帳」を短縮ヴァージョンで披露)。けれども、翌2/21(木)の新宿・神楽坂での演奏会(単独公演, 昼の部と夜の部)は、残念ながら見逃してしまった。
永田法順師の貴重な単独公演が、2/20(水)前後に東京で行われるかもと思い、ネットでまめにチェックしていたのだが、神楽坂での演奏会を知ったのは終演翌日。実質的に内輪(「永田法順師の琵琶を聞く会」主催?)での演奏会だったようで、一般への宣伝・告知はほとんどしなかったのだろう。
今後、永田法順師の演奏会(単独公演)がある際は、新聞・ネット等で広く告知し、一般の希望者も容易に観られる開かれた演奏会として催していただくとありがたい。

「吹奏楽による奏楽堂の響き2」が4/27(日)に旧東京音楽学校奏楽堂(東京・上野公園内)で行われる。3月下旬に知った。

「吹奏楽による奏楽堂の響き2」
【日時】2008年4月27日(日)18時15分開演
【会場】旧東京音楽学校奏楽堂(上野公園内)
【料金】3000円(前売り2500円)
【申し込み】メール / jcacon@gmail.com FAX / 049-287-7009
(住所、氏名、希望枚数を明記のうえ、上記に申し込む。前日までに予約すると、前売り料金で取り置き)
【演奏】リベラ・ウィンド・シンフォニー
【指揮】福田 滋
【主催】JCA(Japanese Composer Archives)
【プログラム】
第1部《新しい音楽を目指した先達》 18時よりプレトーク
  團 伊玖磨: オープニング・ファンファーレ(よこすか芸術祭)
  芥川也寸志: 祝典組曲no.3行進曲(Marcia in do)【舞台初演】
  松平頼則: 日本舞曲第2
  平尾貴四男: 諧謔曲「南風」
  須賀田礒太郎: フーガによる舞踏曲
  早坂文雄: 映画音楽「海軍爆撃隊」より 【初演/平原伸也 編】
  伊福部 昭: Marche Triomphale(マルシュ・トゥリヨンファル)(2007年新発見)【初演/今井 聡 編】
  黛 敏郎: NTVスポーツ・ニュース・テーマ音楽(スポーツ行進曲)【新編曲初演/松木敏晃 編】
  黛 敏郎: シロフォン小協奏曲〈ソロ:片岡寛晶〉
  松村禎三: 交響曲第一番 第3楽章【宗形義浩 編曲初演】

第2部《新しい響きを目指して》
  北爪道夫: 森のファンファーレ
  湯浅譲二: 火星年代記より【舞台初演】
  白石茂浩: フルートと吹奏楽のための「夕鶴幻想(つうの回想)」〈ソロ:江尻和華子〉【初演/福田 滋 編】
  伊福部 昭: SF交響ファンタジー第2番【福田 滋 編曲初演】
  木山 光: Black Symphony【委嘱初演】
プレトーク/上野 晃(音楽評論家)ナビゲーター/西 耕一(音楽評論家)

2008年04月24日(木)



 お鯉さん逝く

阿波踊りの囃子唄「よしこの」の第一人者で、100歳の現役の歌い手&三味線奏者として知られるお鯉さんこと多田小餘綾(ただ・こゆるぎ)さんが、4/6(日)午前6時40分、老衰のため徳島市の自宅で逝去された。

本日(4/7)、突然の訃報を知る。ショックとしかいいようがない。お鯉さんのドキュメンタリー番組を拝見し、お鯉さんのCDを聴き、いつまでも現役の歌い手&三味線奏者として活躍していただけるものと思っていたのに・・・・。お鯉さんのライヴを生で観たいという私の願い・望みは潰えてしまった。

お鯉さん死去、100歳 「阿波よしこの」第一人者(『徳島新聞』2008/04/07 10:40)
多田小餘綾さん死去:お鯉さん、安らかに 満開の桜の中、「徳島の桜」旅立つ / 徳島(『毎日新聞』2008年4月7日 地方版)
お鯉さん 安らか終演(『asahi.com』「マイタウン徳島」2008年04月07日)
お鯉さん死去「徳島の文化築いた」101歳の誕生日目前(『読売新聞』2008年4月7日)

右中程の画像は、「ありがとうございました 百寿 お鯉」と毛筆で書かれたポストカード。お鯉さんの3作品のCDとともに送られてきたもので、お鯉さん直筆のはずだ(お鯉さんのドキュメンタリー番組でも、筆で字を書くお鯉さんの姿が映し出されていた)。一字一字とても心のこもったものに感じられ、改めて大切にしようと思っている。

心からご冥福をお祈りします。

お鯉さん 死去(『JRT 四国放送』2008年4月6日, ニュースの動画あり)
お鯉さん(『doo-bop days』2007年6月30日)

【2008.4.11追記】よしこの人生、お鯉さんを偲んで『おはようとくしま』2008/04/10 木曜日 No.9031): お鯉さんの100歳記念ライヴの本編やアンコール、100歳ライヴの直前にのどに鍼(はり)を打ったエピソード、三味線を弾くために99歳で右手のしびれを取る手術に臨むお鯉さんなどの動画が視聴できる。

2008年04月07日(月)
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