2004年09月28日(火) |
Blues and Hamonica |
"Please play with me" Hamonica is crying.
熱帯魚を飼いたかった。子供の頃から飼いたかった。 病院を営む友達の家には、小学生の時分から熱帯魚が いた。その頃、そんなものを飼っている家は市内には なかった。3丁目の夕日の時代である。
いよいよ飼おう!と思って、ペットショップにいくと なにやらザリガニ釣り大好きだった僕の心を奪うものが ある。
ビオトープ。小さな生態系。 水草が光合成し酸素を作る。メダカがプランクトンを食べ、タニシは 藻を食べて水を綺麗にする。水は取り替えなくてもキレイ。
上から水面をぼーっと見ている。 メダカがすばしこく動く。水がゆれる。 僕も少しゆれて、今日もベランダで眠くなっている。 水のリズム。
Sitting on a bench without word.
ホノルル空港からアロハ航空に乗り換えて飛行30分。 降り立つたびにいつも思う。こののほほんとした雰囲気。 マウイ島・カフルイ空港のエントランスメインロビー。
セキュリティチェックは万全なのだが、なんだかノンビリとして いる。天井や建物もハイテクにメカニカルでないからだろうか。 ベンチも無骨だからだろうか。お日様の光線が降り注いでいる からだろうか。コパトーンのサンオイルの匂いに満ちているから だろうか。それとも単に田舎の空港だからだろうか。
これからレンタカーを借りにいってくる。 コンドミニアムは島のはずれのカハナ地区。 ジソク50マイルで飛ばして小一時間か。
2004年09月15日(水) |
北海道200Kmレース |
19年前に、北海道のオホーツク沿い200kmを走る自転車 レースに出た。雄武町を出発して斜里町までを2日間で 走りきるレース・・・といっても順位ではなく完走を 目的としたものだった。 僕たちは近所のSHOP主催のレースツアーに参加し、 総勢30数名の自転車好きたちと飛行機に乗り込んだのだった。
思えば、当時としてはややファッショナブルな連中で 今では超有名なイラストレータの伊藤さんもいたのだ。 最近でも個展があると案内をいただけるので、毎回足を 運んでいる。
レースは北海道の登りか下りか区別のつかない海岸に沿った 直線の道を延々と走ったり、心臓破りのような坂を一気に のぼりきったり。順位を競わないとはいっても、時間制限 はある。あまり遅いとSweeping Carに乗せられてレースから 撤退させられてしまうので、何度か真後ろに迫られながらも 仲間たち全員完走できたのだった。
完走した夜の宴会のビールの味。 今でも、あれは超えられない・・・
また、あんなビールを飲める日がきますように♪
客先からの帰り道。電車を降りてから坂道を登る。 ビルの谷間にあるからか、無風のときはすさまじい湿気と 暑さで、酸素が少ないような錯覚に陥る。一方風のある日は すごいビル風にあおられる。
途中のビルの入り口が開いて、冷気がそよりと噴出してきた ときには、思わず目を閉じて立ち止まってしまいたくなる。
ビルとビルの間、バブルの地上げを生き残った小さな民家の 軒下に、飾り気のない風鈴が一つ。何気なく見上げると 少しきつめのそよ風が、風鈴を揺らした。
悲鳴のような風鈴の音で、涼しい気分にはならなかったが すぐ隣の喫茶の手書き看板。 「かき氷」 ちょっとはいっていこうかな。
プーコリー駅からラハイナの駅までさとうきび列車が走って いる。積載しているのはさとうきびではなくて観光客であるが。 小さなコームで梳かせるほどの白ひげの車掌のおじさんが 笑いながら迎えてくれる。
座席は遊園地のメリーゴーランドのような固くて狭い ベンチ。しかし、塗装をしなおしていないにもかかわらず 綺麗に磨かれた格調がある色合いである。
汽笛がなる。 風に吹かれた椰子が揺れる。 窓から吹き込む風に目を細めて見る。 陽気なハワイの悲しい歴史の線路を走る。
2004年09月11日(土) |
ビーチハウスホームレス |
ワイキキのビーチ沿いにある屋根のあるベンチ。 いつもホームレスの人たちがロッカーにはいっているチェス を打っている。顔見知りどうしなんだろう「Hi!There!」と 声をかけて「昨日の続きだな」と手早く駒を並べている。
ちょっと太目のおばさんがデイパックを下げてはいってきた。 4人用のテーブルにどかと腰を掛け海をぼんやり見ている。 一瞥を投げるチェスのおじさんと二言三言憎まれ口をきいてから また海を見ている。
この場所は浮かれたビーチの喧騒とは 別の空気と時間が流れているようだ。 足をとめていた僕に娘たちが声をかけた。
海の無い県、山の地方に生まれたからだろうか。 海にくるといつも去るのが名残おしい。それは明らかに 山を降りるよりも海を後にするのが名残おしいのだ。 帰り支度をしたあとにも、ちょっとサンダルを洗ってくる なんていいながら、波打ち際に来ている。 カニがいるかも?なんていいながら岩場を覗いている。
朝早く海にいくよりも、誰よりも遅くまで海にいたい。 最後までいることで所有権を主張しているわけではないが 自己満足に近く、いや、自己満足そのもので最後まで 海にいたいのである。
部屋に帰れば夕食のあとも 嫉妬深く最後まで自分がいた海を見守っている。 気がつけば隣の、向かいのラナイ(ベランダ)にも 似たような影がポツリ。ポツリ。
ハレアカラ火山は富士山と同じくらいの高さがあり 山頂まで車で登頂することができます。 頂上に上ると雲の上から見る海が見えるのです。
写真の手前は地面ですが、その向こうに雲海が見えます。 そしてUFOのように見える太陽が沈もうとしているところが 海です。
壮大な地球の風景を見ていると宇宙的な音が聞こえてくる ような気がします。かつて空海は四国の山中で修行した際 洞窟を通して見えた「空」と「海」の境目に悟りを開き、 自身の名を「空海」としたといわれていますが、ハレアカラ の山頂だったら雲海になったかもしれません。
※フリーンフラッシュは一瞬だったため撮影できませんでした。 残念・・・
英語では、Silver Sordというこの植物。
葉には水分がないのではないかというくらいカサカサで 鉄腕アトム「イワンのばか」の月世界に咲いている(空想の) 植物を思わせる。実際、これを撮影したハレアカラ火山火口は
地面を撮影すると本当に月面に見える。
「今年は狂い咲きなんです」ガイドの人が言う。 あちらこちらに、この銀剣草の花が咲いている。 その姿は宇宙人のようで決して美しいとはいえないが
「あと何年かしばらくは花が見られないでしょうね」 というくらいあちこちで咲いている。 銀剣草は中々花をつけないらしい。
山頂に近くなるともう外気は冷たい。 夏なのに夜に備えてダウンジャケットが用意されている。
JALともめた場面を記憶を辿って再現してみます。
Honolulu空港。JALの専用ラウンジ。受付を挟んで 左がエグゼクティブクラス。右がエコノミークラス。 受付で搭乗券を出す。
JAL「はい。ではこちらのエグゼクティブの方は左の ラウンジを、エコノミーの方は右のラウンジをご利用 ください。」 emans「はぁ・・・あのぅ、子供2名がエコノミーなんで 別々になっちゃうんです。一緒でもいいですよね?」 JAL「いえ。こちらの搭乗券はエコノミーなのでエグゼク ティブのラウンジはご利用になれないんです。」 emans「いや、だから子供2人だけで利用しにくいんで・・」 JAL「エグゼクティブの方は両方ご利用になれますから ご一緒にエコノミーへどうぞ」 ・・・ emans「あ!そう!わかった!じゃ、エコノミーへ行こう!」
(エコノミーは満席。対してエグゼクティブ用はガラガラ。 加えて、ジュースのサーバーが壊れる。修理やさんがきている。 相席多数。くつろぐ雰囲気じゃない)
emans「向こうに行ってお菓子もってくるわ」 ・・・ (お菓子をとって受付前を通過)
JAL「あ!お客さま。それはエコノミーには持ち込めません」 emans「なんで?」 JAL「それは、エノコミーにはないんです。それを見たお客さま が、あれはなんだということになってしまいますので。不公平 になりますので」 emans「なんで?エグゼクティブの人が食べるんだから不公平じゃ ないでしょ?」 JAL「いえ、そういうきまりなので」 emans「実質的に子連れのエグゼクティブは実際のエグゼクティブ の扱いされないってことじゃない?」 JAL[お気持ちはわかります」 emans「わかるんだったら、改善しなよ」 JAL「すいません」 emans「じゃ、これいらない」 (お菓子を返す。だって、もとのキッチンに戻すわけにもいかない」 JAL「あ、では機内で召し上がってください」 emans「いらない」
この間、エグゼクティブクラスはガラガラであった。
JALのラウンジを利用したとき思いっきり担当者とモメました♪笑 下っ端と話しても埒があかないので顧客担当部門にメール。以下その 内容です。
大人2名と小学生1名、中学生1名の4人家族で利用しました。 大人の分は、運よくキャンセル待ちでUpgradeできたため、エグゼクティブ 2(大人)+エコノミー2名の利用となりました。ラウンジを利用した時の ことです。受付で、エグゼ2名はエグゼ用、エコノ2名はエコノ用のラウンジ を利用するようにいわれました。しかし、大人と子供別れるわけにもいかず 、全員エコノ用を利用しました。エグゼ用の特典を利用できなかったわけで す。 大人2+2ならわかります。しかし、同行の子供2名がいる場合、エグゼ用を 利用できるようにしてほしいものです。確かに、料金に組み込まれたとおり の厳格な運用はわかりますが、そうした利用がどれほどの割合でいるので しょう?
また、子供が利用したからといって、がぶ飲みしたり沢山食べるわけではな いと思います。ちょっとエグゼ用を覗いたらガラガラでした。対して、エコ ノ用は満席で相席で飲み物のマシンは故障している始末。エグセ用のクッ キーをエコノに持ち込もうとしたら「それを見た他のお客様が不満をいう ので」。私は日本人はそうしたクレームは出さないと思いますよ。御社提 携先のBA社をよく利用しますが、よい意味アバウトな対応で柔軟に対処し てくれます。このほうが継続的な利用者になりたくなるものです。クレー ムを避けるより満足を高める判断をされてたほうが+面に作用すると思い ます。
また、子供は御社の未来の顧客です。私は親エグゼ+子供エコノのような 組合わせの顧客は、今後増えていくのではないかと思いますが、そこでの 対応でよい感触をもてば、将来も御社の顧客に進んでなっていくと思いま す。日本語でサービスされるからJALという選択肢の必要のなくなるであろ う子供たちは、Reasonableなサービスをしてくれる会社を選ぶようになると 思います。
是非、そのような判断をされるサービスをお願いします。
サンセットの時刻からハレアカラに上り星を見るツアー に参加した。Star Gazing Tourという。ハレアカラは 標高が富士山に近く夏でも夜の気温は5度になる。
夕焼けが沈むとき一瞬だけグリーンの光を放つという グリーンフラッシュを見た。
星は6等星くらいまで見えるので反って星座がわからなくなる。 それでも、ガイドの人が照らす懐中電灯で星座を追う。 懐中電灯で星を照らせるくらい暗いのである。流れ星は 数え切れないくらい見える。天の川が見える。 280万光年離れた星の光は、280万年前の光で今はもうないかも しれないという。地球上の砂の数より星の数のほうが多いとも いわれている。われわれの生きる100年のなんと短いことか。 だからこそ一瞬を大切にしたいし、だからこそ小さなことで 争いたくはないと思える。
人間以外の生命はいると思うし、100年後の隕石も落下する だろう。それだからやはり今を生きることに全力をあげたい。
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