ともまるのCM日記
DiaryINDEXwill


2001年10月31日(水) Jビーフ

1週間ほど前からJビーフのCMが流れ出した。
何ものっていないお皿とナイフ・フォーク。
画面の白いお皿の上にメッセージの文字が並んでいく。
要するに,狂牛病に対してのメッセージCM。
「全頭検査」をしているので安心なものしか流通しません,安心して牛肉を食卓へ,というメッセージである。

確か,全頭検査が始まったのが10月18日だから,その1週間後くらいから流れていることになる。少なくとも私が気づいたのはその頃。今回の騒動で,業界は確かに大変な状況だろう。今まで「和牛」というのがブランドとして非常に高く評価されていたのが,今は却って逆効果になっているらしい。また,「安全だ」と声高にいうことが却って不安をあおる場合もあるだろう。いろんなレベルでいろんなメッセージの「広告」が入り乱れているような印象を感じている。

私がこのCMで要だと思うのは,一切「狂牛病」という名前を出していないこと。それが吉と出るか凶と出るかはわからないが…。


2001年10月30日(火) ピクミンの不思議な戦略

任天堂があらたに「ゲームキューブ」というゲーム機を売り出したようだ。当然,そのゲームのCMがあらわれる。「ピクミン」というゲーム。
これがまた,ミョーに耳に残り気になるCM。

 ♪ひっこぬかーれて 戦って 食べられて
  それでも私たち愛してくれとはいわないよ
  ひっこぬかーれて 戦って 食べれられて
  それでも私たち あなたに従い 尽くします

これは今流れている第2弾で,第1弾の歌は少し違うが,いずれにしても歌と画面でゲームの内容が少しずつ明らかになっている。いや。明らかにはならないが,なんとなくは伝わってくる。

ピクミンというのがいて,主人公の「あなた」についてきて…。

まあ,そういうことらしい。
今,任天堂のホームページのトップはこの「ピクミン」の広告が大々的にされている。RPGっぽいところもありつつ,ピクミンの独特の設定と雰囲気とで,今までにないゲームを目指しているというのでしょうか。こうやってホームページまで見ちゃうなんて…既にして販売戦略にハマっとるがな。いえ,私自身はゲーム機もゲームも買いはしませんが。

CMの最後には「任天堂ゲームキューブ・ピクミン」というナレーション。
森本レオ。不思議な雰囲気にもってこいかも。


2001年10月29日(月) エリエール・フレンドの紙オムツ

中居クンと,2歳くらいの女の子。「やせた?」と問う中居クンに,「あ,わかるー?中居くんだから見せるけどー」と,ワンピースをまくって紙オムツがスッキリスリムになったことをアピールする女の子。「狙い,イェーイ」と女の子がピースサインを出す場面があるが,あれはおそらく「何歳?」「2しゃい」ってやってるのをうまく編集したに違いない,などと思ってしまう。かなり際どいCMだと思うが,どっからこういうアイディアが浮かんでくるのか。すごいね。そして,キャスティングに中居クンを持ってきているのは,やはり母親の世代を考えてのこと??

いろいろ考えて気になった(気にさせられた)ので,とりあえずネットで調べてみた。すると,育児関係のHPにオムツについての意見交換などが沢山あった。そのお母さんたちの体験談によると,オムツでもっとも評判のよいのはパンパースだが値が張る。そこで,他メーカーのものも試すと,CMなどはあまりみないがフレンドは結構よい。…フレンドは一種マニア的な位置づけの評価らしいことがわかった。確かに,フレンドの紙オムツなんて知らなかった。販売戦略の転換でもあるのか?とにかく従来の他社の紙オムツのCMとは一線を画したところを狙っているのか?などと考えさせられた。

そういえば,エリエールの他製品のCMも変化がある。
むむむ,やるな,エリエール。


2001年10月27日(土) NOBELの飴のCM

「♪なめなさいさい なめなさいな のど黒飴よ〜」
最近,森公美子が歌うのど黒飴のCMを目にする。なぜか衣装も曲調も沖縄である。黒砂糖がかんでいるからか,それとも流行りを意識しているのか。

これはNOBELという会社のCM。どうやら飴の会社らしい。
他には,山田花子がみつばちの格好をしている「はちみつきんかんのど飴」や,天童よしみの「VC3000のど飴」などがある。

どれも,飴の名前と歌が強烈に耳に残るCM。会社名も覚えてしまったし。
歌といっても,少しのダジャレをつけた商品名の連呼なのが共通している。CMとしては非常にわかりやすい部類だろう。
そして,今この3つをあらためて眺めていたらキャスティングにもものすごく共通性があるような気がしてきた…。


2001年10月25日(木) 広告の効果の研究

私は心理学の大学院生なので「研究指導演習」という授業に出ている。
これは,学部3年生が卒論前に自分なりのテーマで半期かけて研究していく授業。学部生にとっては研究指導を受ける授業なわけだが,大学院の後期課程の学生にとっては”研究指導をする”ことの練習の授業になる。

さて,今年関わっている学生のひとりが「広告の効果」の研究というテーマで進めている。その話を聞いていると,広告業界にもいろんな領域,視点,また用語があることがあらためてわかる。広告好きを自認するなら専門的にも少しは勉強したい気もしてくるが…まあ,いいか。
また,広告の心理学的研究というのは意外と学術雑誌レベルでは少ないらしい。広告は非常に個別性があり,効果研究も個別・具体の広告についてのもの以上になりにくいのが理由ではないか,という話になった。心理学的な理論と結びついた形で広告を考えていくのはなかなかムズカシイようである。
同時に,こういう,自分が日常生活レベルで興味のあることをテーマに持ってこられると,研究指導としていうべきことが途端に出てこない。具体的なCMなどは思いつくのだが。これはなかなか悩みの種。

ちなみに,別の学生は「笑いの心理学的効果」を研究したいといっている。…「笑い」も「広告」も,自分も興味津々で,テーマとしてもおもしろいけど,研究指導としてはかなりツライ半年となりそうな予感。


2001年10月24日(水) 真冬の発泡酒

KIRINの冬限定マイルド缶「白麒麟」のCMが気になる。
何が気になるかというと,飯島直子のはじけっぷりがスゴイ。
そして,弾けているのに映像としてはどことなくレトロ感がある。
曲調,雰囲気もなんだかレトロ。どことなく昭和っぽいのがむしろ目新しい感じ。
曲調は…私にはクレージーキャッツ,あるいはタイムボカンシリーズの歌のように響く。
異様なほどのはじけっぷり。妙に頭に残る曲調。そして映像。
このCMの作り手のことがヒジョーに気になる今日この頃である。
と同時に,作り手は誰をターゲットにこのCMを作ったのかも気になる。


2001年10月23日(火) 缶コーヒーのCM

缶コーヒーのCM,各社いろいろある。
この前まで「Fire」のCMに出ていた永瀬正敏だが,今は「BOSS HG」のCMに出ている。「Fire」の方は木村拓哉がマッチをすって火を見つめている。「Georgia」は相変わらず「明日があるさ」の路線を保っている。その他,稲垣メンバーからマッチに変わってダジャレ路線の「First Drip」などなど。
缶コーヒーという同じ商品なのに本当にいろいろな売り方がある。
永瀬くんの「BOSS HG」のCMは,いろんな意味で注目されているCMでもある。今は,CHEMISTRYのコンサートのステージに出てしまう,というところ(episode 4)までシリーズが進んでいる。もう少ししたら,CHEMISTRY側のCMで永瀬くんが見れるだろう。なかなか楽しみで目が離せない。

昨日,友達とCMフェスティバルの話をしていた。
名古屋でも来月15日にACC CMフェスティバルがあるので,今年はぜひ行ってみたいと思う。本当は明日東京であるカンヌの受賞作発表会にも行きたいところなのだが…。


2001年10月22日(月) ともまるのCM日記

今日から日記を書いていこう。
いろいろ書きたいことはあるけれど,何書こう?

今いちばん書きたいのは,CMについて。
日々消費されていくものでありながら好きだし気になるもの。
見たその時の感想や考えたことを記録するのもおもしろいかな。

というわけで,「ともまるのCM日記」(暫定)のはじまり。


ともまる |MAIL