京のいけず日記

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2004年01月31日(土) 士道不覚悟

「情けねえ。士道不覚悟!切腹申し付けるッ!!」

士道不覚悟、睨みの歳三学歴詐称どうこうより、
某代議士の言いわけ、泣きっツラ、あの人なら言うかなぁ。

「おい、分かったふうな口をきくな」

あ、…歳三さん♪

「朝っぱらから落書きしやがって。
タクシー飛ばして仕事場に間に合わせるたァ、どこのどいつだッ」

いたりあです。。

ポカッ!

そ、そやかて。聞いてぇな。
それにな、朝っぱらからとちゃうで、
夜通しやで。夜通し!

ボカッ!ボカッ!

そ、そやけど、とまらへんねん。
しょうがないやんか。
描きたい時に描かへんかったら、
消えちゃうやん、イメージが。

「それが、この落書きか。……ふっ」

ち、ちゃうわいッ!
歳三のバカと近藤さんの
熱烈抱擁シーン!!の再現
それも今度は乱れた桃色夜具の…


「ええぃ、黙れ、黙れッ。刀の錆にしてくれるわッ!」

あれ〜〜〜〜〜。

「金で解決するたァ、河合と同じだ。心得違いも甚だしい!
 間にあえばいいってもんじゃねえッ!」

だって

「だっても、くそもねえ。黙って腹を切れ!」

出たな、一つ覚えのトーヘンボク!
腹なら切ったわ。下の子の時に。縦一文字、見るッ!?

「て、て、てめえは左之か…」

 …てなアホなことを、
拾ったタクシーの中で懲りずに妄想していた私。

外見はおっとり超マジメな良妻賢母。
が、8時に待ち合わせたら8時に家を出る奴だ。

今度の仕事でコンビを組んだ大阪美人の年下の彼女。
ようやくオバサンの本性に気づいたらしい。ランチタイム。

「こら。人の話を聞いてへんやろ」

優雅なお顔に似合わずユニークな人で良い仕事ができそう。
それもあと一ヶ月弱なんて、ちょっと淋しいな。
心得違いは1回限りにして、最後までまじめに務めよう。はい。
反省。

 …最近、ブツブツ言ってる人をよく見かける。

おばあさんも、おじさんも、青年も、子どもも…。
見えないものに向かって熱心に語りかける。

頭の中にはどんな世界があるのだろう。

怒ることがあるんだろうか。
悲しいことがあるんだろうか。
言いたくて言えないことが渦巻いているんだろうか。

みんな疲れているのかなぁ…。それとも幸せなんだろうか…。

ブツブツの代わりにテキストと落書きで自己をさらす。
ストレス解消もある。言えなくて言いたいこともある。
書くことで自分を確かめたいこともある。

不幸にも目にしてしまった、あなた。 net 迷惑、かんにんしてな。
検索キーワードで間違ってこんなとこへ来はった人、えろうすんまへん。

 と、いうことで、バンザイ!明日はお休み、日曜日ーーー!!


2004年01月30日(金) まな板の上の鯉ならぬ豚

 栗さん。ご、ごめんなさーい。失敗だぁ。栗塚の旦那の似顔絵もどき
何日か前から
歯が痛み出していた。

歯医者さんは苦手。
だから、相当ひどくなるまではいかない。
詰め物が取れても、ひたすら見なかったことにしてしまう。

ところが、どうにもこうにも、我慢できなくなった。

授業中も「大丈夫ですか?」と声をかけてもらう始末。

こりゃ、あかんわ、と観念し、何年かぶりで歯医者さんへ行った。

昨年、近所に出来た新しい歯医者さん。

清潔で明るい診療台の前にはモニタが設置してあり、
ディズニーのビデオ、バグズライフを流していた。

道理で小さな患者さんも多いわけだ。
こりゃ、いいかも。
何がいいかも…って、痛くないかも。。

きれいなお姉さんが前診断をしてくれる。
同性ながら、やはり口を大きく開けて覗き込まれるのは恥ずかしい。
なんせ虫歯だらけの、たぶん、相当ヤバイ口の中なのだ。

C、C、C…。アマルガム、インレ…。
Cってのは確か虫歯…。おいおい幾つあんの。

しばらく待たされたあと、登場したのは男の先生。
同じように口をあーん。相当に恥ずかしい…。

レントゲンを撮りましょうと、
重々しいエプロンをつけ、マウスピースを噛んで。ふぅーん。

レントゲン写真ができるまでの待ち時間。
モニタのバグズライフに見入っていたら、画面がブチっと消えた。

えー、今、ええとこやったのにぃ!

もちろん、そんな顔はしない。にこりと先生の方を振り向いた。

次の瞬間、モニタに映し出されたのは、私の歯のレントゲン写真。
おお、あのIMEは98か。
タイトルバーにはdental…ナントカというソフトの名前。

「この黒くなっている部分が虫歯で…」

先生が一つ一つ丁寧に指摘しながら説明してくれる。
あーあぁ、並んでいるツールボタンで、
治療も画面上でささっと出来ればいいのに。

大きく口を開けさせられたまま、悲しや、まな板の鯉、ならぬ豚。
左側にはバキュームを手にした若いお姉さん。
右手にはビッグコミックあたりの漫画に出てきそうな、
一見、誠実そうで、優しげな青年医師。

ちょうど誰かの耳掃除をしていて
巨大な耳クソを見つけた時のような目の輝き。コワイ。

いくら設備が新しく明るい雰囲気でも、
優しいお姉さん、ハンサムなお医者さんでも、
おなじみのあの器具、おなじみのあの音。ちっとも変わんないやん!!

口の中に指を突っ込まれて、びろーん。

あぁ、神様、仏さま、歳三さまーっ。
もう悪いことしません。お願いだから、やめてぐれ〜!

・・・・・・・・・・・・・。

「…痛そうですね。麻酔をしましょう」

先生は図表を持ってきて、虫歯の進行状況を説明してくれた。
子どもにも理科の授業のようにこうして説明するんだろう。

削った結果、柔かくて、ボコっと穴があくらしい。
どうやら、C4に達していて、神経のすぐ上まで虫歯だそうだ。


「え?なんですって?…し、神経を抜く?」
そんな。抜かなくても大丈夫って、先生言ったやん。

あ、あのですね、も、もしもですよ。
麻酔がかかったなぁ、と思って、削り始めたら、
実は麻酔がまだきいてなかったら、ナンテ…。その。
あぁ、想像するだけでもオソロシや。

「コホン。…お口をあけてくださいね」

キュイィーン!キュイィーン!ガリ、ガリ、ガリ。

「バキュームして」「ハイ」



予約なしで行ったので、待ち時間もあったけれど、
6時にはいって、解放されたのは8時過ぎ。

帰り際、先生はニコリと笑った。

「次は右の奥歯…たぶん同じ状態でしょう。
 …長期になりますね。よろしく」

よろしく、なんてしたくないよー。
手術台と、婦人科の内診台と、歯医者さんの椅子、嫌いだーっ!


何だか毒掃丸の味がする、口の中。しばらくかかりそうです。。

 …そういや、「ありゃ、効かねぇんだ」の石田散薬はどんな味がするんだろう?


2004年01月27日(火) ちょい辛(新選組!3回目妄感)

知恩院さんの三門

「冬の旅」でパチリ。円山公園内の料亭でお昼をとった後、
バスのあるところまでブラブラ。冬の京都は、桜も、緑も、紅葉もないけれど、
ちょうど「いけず」のような底冷えがお迎えしてくれるけれど、
静かに観るにはお奨めです。好き。
…でも、ここずっと、ほんまさぶいよ〜。冷える。

知恩院さんの三門

うぐいす張りの廊下歩いてみてや

------------- ● 新選組!第3回目の妄想的感想 ● ------------- 

良い意味、悪い意味、なんじゃ、これ、…てな、第3回でした。

天下国家とドタバタ

歳さんのガマの油売りならぬ薬売り

なんで出てくる、おミツさん

むむむむ。。

切替えのテンポの速さ

分かりやすい心理描写

お茶の間ドラマとしては面白い

この軽さも、テンポも、笑いのツボも結構好きだ。

三谷さんの、おもしろおかし、が、決して、おふざけでも、
軽く見てるのではないことはわかる。

だけど、時代劇っ子の私には物足りなさが確かに少しある。


脚本なのか、演技なのか。

武士になりたい

この一番のシーンでグッと胸に迫るものがあるべきなんだけど

残念ながら琴線に響くものはなく、軽い…としか受取れなかった。
みんなはジーンときた?


確かに分かりやすいのだけど、つじつま合わせの種明かしじゃない。

そこに至るまでの心情や、状況が、
もう少し丁寧に描写されていたほうが良かったのではないかな。
臭いといえば臭い。重いといえば重いけど。


近藤とふでの確執。
土方の、のされ方(まだまだ手ぬるいぞ、なんちゃって)

好きな漫画の中で、土方が同じようにやられるシーンがある。
小島剛夕(首切り朝、子連れ狼、乾いて候など)の「試衛館の鬼」第1話。

よってたかってコテンパンにやられ、肥えまでひっかぶって、
文字通りヤケクソの歳三さん
(とっても可愛いです。歳三さんを慕う沖田少年も)

歳三が怒り心頭で、池で身を洗っていると、
そこへ出稽古にやってきた近藤勇が通りかかるという出会いの話。
その後、佐藤家に帰宅した歳三は道場で近藤と初手合わせ。
近藤の剣の気迫や、男に惚れ、試衛館へと出て行く。

はじめから出来すぎの近藤はともかく
歳三の武士になりたい、強くなりたい気持ちが
話を追うごとに強く伝わってくる。

小道具の手ぬぐいの使い方もいいなぁ、臭くっても、いいな、こういうの。
(周助さん→これじゃ柳生烈堂やん、みたいだけど)
劇画が苦手じゃなかったら、本格時代劇の好きな人、いいよー。


話それちゃった。

この先も、もしかしたら、まわりに振り回されていく近藤が描かれるのかな。
そんな近藤勇も面白いかもしれない。

天下国家を論じてる時に、
身内のごたごたで頭を悩ましている近藤の姿は、
この「新選組!」が、
幼稚、軽すぎる、いや、これでいい、と、みんな言いたい放題の中、

「あぁ、もう。だったら、どーすりゃいんですかッ!」

と、右往左往して叫びそうな香取君にだぶって見える。

思うようにやりゃいいんだよ。誰が何と言おうと。

近藤さんも、香取君も、これから腰が据わっていくのかもしれないよ。
期待しよう。

「女のことを考えていた」と笑う、ひも爺、なつさん、
演技、間合い、上手いなぁと思う。
いとしい大人たちが伝わってくるの。

4回目。いよいよ佐藤、芹沢さんの登場だ。
人物も、演技も、
大人の佐藤芹沢 VS 子どもの近藤、土方になっちゃうかぁ??

がんばれ!ガキデカ新選組♪…てな気分の3回目でした、マル。

次回の「その時歴史が動いた」
リストラ武士、あんぱん登場の秘話、木村屋のあんぱんやね。
面白そう。見よっと♪


2004年01月25日(日) 四畳半襖の下張 支離滅裂

歳三の根付「京の冬の旅」で立ち寄った、八木家前の屯所餅屋(鶴壽庵)で買った、歳三の根付(@350)→

子どもの土産を買う善良な母親のようなフリをして…(いやいや〜。眼つきがしっかり怪しいから、バレバレかも…)

顎に手をあて誰を粛清するかと思案中か?…って、
これじゃ、もの欲しさに指を咥えている子どもにしか見えないよ、ね、カワイイ鬼副長さん♪

どーせ、名前だけでしょ、と、実はちょっとバカにしていた屯所餅。壬生菜を混ぜ込んだお餅に、粒餡で、あっさりめでとても美味しかった。


前の日記「冬の旅」の続き-------------------------

底冷えの京都
角屋や八木家の座敷に座る。

煤けた天井、欄間、襖、障子、隙間風…。
ほの暗い部屋の中で、アホな私の頭の中は MyWorld を展開中

角屋の松の間に膳を並べてみる。
にぎやかな宴会の真っ最中
近藤や土方や芹沢はどこに座っただろう。
上座だからここかな。

土方は、案外、笑顔など浮かべて、
気働きができる管理職のおっさんのように、
ま、お一つ…なんて、酒をついで回っただろうか。

それとも、むっつり、ぽつねんと盃を舐めていただろうか。

場所変わって、壬生は八木家。
芹沢暗殺の夜、土方達が忍足で歩いた廊下、庭…。
暗殺された部屋、ここにかのお梅も寝ていた
平間たちはどこにいたのか

襖一枚隔てた向こう。
人がいて、違う空間がある。息づかいが聞こえる。

何だか、聞き耳を立て、覗き見するようで、すごくエロティックだ。

だから

昔の人は、襖一枚、障子一枚に思いやりを持っていた。

コンクリートの壁や、鍵がなくても、人は自分で線をひける。

他人の目があり、窮屈ではあるが、情緒豊かで、恥を恥とする文化。

たかが襖、されど襖。だけど、襖や障子じたいもなくなって、
あらゆる感覚が鈍くなっていっているような気がします、はい。

…何のこっちゃ。題名と全然関係あらへんって。
でも襖って、人の色ちゅうか、情ちゅうか、なんやすごくエロイねん。


距離感や、空間や、空気はガイドブックではつかめない。
無器用な私は自分の足や肌で追体験してみる。

そして修正する。今までに何度となく読んだ小説も
色を帯び、体温を持ち、また違ったものになって面白い。

もう25年以上も前だけど
多摩川沿いに走る電車にひとり乗った。
また追いかけてみたいな。
幸か不幸か、今度はひとりじゃないけれど…。(ひとりの方が良かったり…する


2004年01月24日(土) 至れり尽せり 観光ガイド

久々のいけずネタ?「いけず」検索で来はった方、おまっとさんどす。
って、ちゃうねん。
せやけど、ちょっと「?」とひっかかってしまいました。

京都冬の旅

さすがに腐ってもNHK大河!
あちこちに新選組ののぼりが立ち、
京都はもろてあげての観光誘致、商魂の真っ只中。

地元で、大枚20,000円(@9,500)は、まー、もったいないわ、と思いつつ、
定期観光バスツアー 第38回 京の冬の旅「うるわし」コース
(新選組ゆかりの史跡めぐり)に夫婦で参加してきた。

なにをかくそう、名づけて「ダンナさま巻き込み大作戦!」

夫婦円満、子ども抜き、久々のお出かけもええやんか、と、カワユク装って、
実はダンナを味方につけ、今年の家族旅行の行き先を決めようと
計算ずくめの演出というから恐ろしいや…、はい。

訪れる場所は、島原角屋、八木家(壬生屯所)、金戎光明寺、霊山歴史館の4つ。既に行ったことのある所ばかり。

まー、特別公開もしてるし、
高くて、めったに食べられない京料理を賞味したり、
旅行者気分で、二人の時間を共有するのもええんやない。

中高年カップルがほとんどで、総勢22人ほどの乗客を乗せて出発ー。
内心、地元の自分達だけでなくてよかったと胸をなでおろす。

「はい。では、みなさん、こちらへ」
そちらへ行ってる自由がない。

おいおい…。
八木家と目と鼻の先、壬生寺、前川家、新徳寺…へは行かないのね。
せめて、外から覗く余裕もないのかしら。そこやで、そこ。

気分は、まるでベルトコンベアー。
もちろん時間の限られた団体だから、しかたないことやし。

せやなくて。何かひっかかる。何だろう?

観光写真…? ま、これもしゃーない。
買う気はないが、にっこり♪ 美人に写れ〜!(無茶なはなし)

例えば、黒谷(金戎光明寺)さんへ行った時のこと。
本堂へ案内され、担当されている観光協会のガイドさんのお話が始まる。
一箇所がすめば、全員連れ立って、移動。お話。また移動。
本堂の外にはちゃんとバスガイドさんが待っていて、

「では今からバスの方へ」
至れり尽くせり。迷う暇も、退屈してる暇もない。

団体ツアーばかりと思いきや、特別公開中、
その場、その場に、専属のガイドさんがいて、個人で行ってもそのようだ。
(たぶん、もっと自由に回れるだろうけど)

そりゃ困ったことをする人がいるからだろ、と、ダンナ曰く。
確かに。

でも、何て言うかな。

ただ、ぼーっと感じていたい、これは観光とは言わないんだろうか。
笑っていないと退屈してると思ってしまうのかな。
盛りだくさんでないと、サービス不足と思うのかな。
ほっておかれる自由もほしい。

重要な文化財よりも、実際の建物や、木や、空気や、
そこから眺める景観や、距離や、広さや、高さや、空間に触れて、
それだけで喜んでしまうアホな人間もいる。
あの人、こんなオモロイ話もきかんと損やわ、それでよろし。
うなぎを焼くにおいだけで、十分、ごはんが食べられる貧乏人もいるのだ。

「これがそうです。では次行きましょうか」
と、コマ送りにぞろぞろと。

何だか博物館や美術館の音声ガイドを思い出してしまう。
説明を聞くのに必死になって、肝心の印象はぼやけてしまう。
出来るなら、まず心で感じたい。
モノより思い出、だ。

ちなみに観光ガイド協会の方はほとんどボランティアで、
何より歴史が好きで、お話が好きで、
人を楽しませることが大好きな方ばかりだ。

質問などしたら、まってましたとばかり相手をしてくれるかもしれない。
知りたかったことを、たくさん話してくれるに違いない。
だからこそ、もっとぜいたくに聞きたい。

うまく言えないけれど、
新選組に限らず、パック、個人に限らず、
「至れり尽さぬ」不自由な観光、そんな形もあっていいんでは。
なんで、みんな同じ方向にむくんだろう。

パックツアーにもいい所はある。
勝手知らずの土地で、車もなく、時間もなくて、そんな時は利用したいな。
日野や、会津、函館、御用達ツアーはあるかしら??
行ってみたいな。いつか。

懲りずに今度は「ウォーキング新選組」伏見編、誘ってみようかな。。デヘ。


2004年01月21日(水) 合掌

描きかけ…。栗さん版、歳三さんになる予定

描きかけ栗塚さん

水曜日は受講生さんの就職活動で講習がお休み。
平日の休みは久々で、この日の為に昨年からお楽しみを用意していた。
(このお話は後日に…)

そんなこんなで昨日ウカレながら帰宅すると姉から電話が入った。

実家の母に何かあったのかと、すぐさま不安がよぎる。

「…え?」

母の幼なじみが、今朝、亡くなったという。

元気な頃は、毎年、一緒に菊人形を見にいったり、旅行へ行ったりもしていた。一つ年下だが、がっしりとした体で、明るく快活、よもや、母より先には逝くまいと思っていた。

14年前、長女が生まれた時も、なりたての半人前の母親と、おおよそ親らしいことはせずに、がむしゃらに働いてきた母の代わりに、毎日のように顔を出しては、産湯に入れたり世話をやいてくれた人だ。
  (優しくて、しっかり者の姉に、育ててもらったような私)

母もショックだろう。
いや、そういうことさえ今は認識できるだろうか。
そう思った矢先、姉が言った。

今朝な。
訃報が入る前に、何やら大きな声でブツブツ言いださはって。
子どもの頃を思い出しているのか、いろんな人の名前を呼んではるんやけど、おばちゃんの名前も呼んだんやって。


きっと、逝かはる前に心配で見にきてくれはったんやなあ。


祖父母や、義父、身近な人々。
20代の若さで亡くなった私の友だち。
子どもにいつも笑いかけてくれてた近所のおばあさん。
病気や、突然訪れた死、老衰の末の大往生…。

骨壺の中でカタカタいったあまりにも軽い生。
目に浮かぶ人が今はもういない。
昨日という時間はもう戻らない。
人は確実に死ぬ。


精一杯生きたい。自分のために。人のために。
そして、亡くなったみんなのように、最期まで立派に死んでいきたい。

突然、どんなことが起こるか分からないけれど

死ぬとはどういうことか。
いつか子ども達に伝えたい。私もその姿で。

親不孝するなよ。


2004年01月19日(月) 試験電波発射中(新選組!2回目妄感)


試験電波発射中・・・って、何してんのかなぁ??

試験電波発射中のTV画面
日曜日、何気なく見た、深夜のNHKの画面 → → →
「発射中」…って、何だか、この言葉がコワイ。

発射されてもなぁ。なんだか困ってしまいますう。
この色の取り合わせって何か意味があるのかな?

にしても、こんなの落書きしてる私ってヒマジンね♪



日曜日は、一日中、家にいた。
ひとり退屈していたのは「3」人の娘達に遊び相手にされず、
スパイダソリティアをしていた愛しのダンナさま。ゴメンナサイ。

午前中は溜まった洗濯物や家の用事をして
午後からは、頼まれていたHPの続きを作り始める。

昼過ぎ、再放送の横山秀夫サスペンス陰の季節5「事故」を見た。
主演、上川隆也。少し古いけどNNK「大地の子」良かったね。

5月、東京の明治座で『燃えよ剣』土方歳三役を演じるよう。
舞台出身の役者さんだ。

35年!ぐらい前の栗塚旭と、少し前の真田広之と、
現在の上川隆也が演じる、土方歳三を見比べてみたいなぁ。

んなわけで、今週の山本歳三さんはいかに?

------------- ● 新選組!第2回目の妄想的感想 ● ------------- 

この時間、我が家ではちょうど一家団欒、夕餉の時間。
ファミリーNew大河…もしかして、NHKの狙い目通り?

醒めた目で見る「いけず精神」健在なりと言いたいけれど
初回同様、ひと言で言えば、分かりやすくて、面白い。

最初、おミツさんのおきゃんぶりに
こちらのテンションが付いていけず、およよとひいてしまう。

香取君(香取大明神!これでもかってアングルが面白い)は
台詞まわしがもう少し自然だったら、もっと良くなるかも。

思わず吹き出したのは、新八っあんの「19」です(それはないやろ)
グッさんが、出演者の中で一番時代劇してる、この不思議さ。

獅童さんの演技も面白い。
歳三の姉、ノブ役の浅田美代子、年いってから、味が出てきたような。

年齢とともに味が出てくる人と
カワイイ、カッコイイ、それだけで終わる人と…。

何かの本に、人生は35までに学んだことで決まる、と。
(で、もう、35すんじゃった人はどうするねん、おい)

歳三さんも近藤も・・・。その35歳で終わっちゃたんだよね。
もし生き残っていたら、どういう人生だったんだろう?

山本覚馬(会津藩士、失明)のような前向きな生き方は、
たぶん出来なかったかもしれないなぁ…。しんみり。

そして、じゃーん! 栗塚旭だぁ!! 

嬉し、恥ずかし、ちょぃ見るのがコワイ…、この複雑なファン心理。

ダンナが、そこで、ぽちっと、ひと言。

「太ったなぁ…」

そりゃぁ、ね、顎のラインは崩れる。皮膚はたるむ。腹は出る。
しょうがないやん、みんな行く道、通る道。

なんじゃ、この時代がかった、おじさんはと思われた方(いるよね)
初々しい35年ぐらい前の栗塚さんを見てください。
(燃えよ剣ではなく新選組血風録の方がおすすめ)

横顔のラインがすごくきれいで、優しくて、無器用そうで。
ふとした時の表情、仕草が、めちゃめちゃチャーミング(死語かぁ)

土方歳三の長兄、盲目の為次郎さん役でしたね。
実際の為次郎さんはエピソードからすると、
もっと洒落っ気で、豪放な人だった気もしますが。

そんな為次郎さんや、姉のノブに愛された、末っ子の歳三さん。
どーしょうもない奴で、可愛い人だったに違いない。

そうそう。強盗の話を仕込んだのは面白い展開だなと思った。
(ひも爺 って ヒモジイ…?)

京都以降、五稜郭までの話は、ある程度、書き尽くされている。
だけど試衛館以前については、エピソードをつなぎあわせても穴だらけ。
想像(妄想?)虫の活躍場所が、そこ、ここに。

三谷さんの狙い目もこのあたり??
んなわけで、支離滅裂ですが、2回目も、マルでした。


2004年01月18日(日) 恥ずかしい本


総司「土方サ〜ン。何をそんなに熱心に読んでるんですか?」

読書中、突然、声をかけられてドキリとする歳三勇「そりゃ、日本外史だろう。総司」
新八「いや、いや、きっとあの人のこった。兵書だぜ」

左之助「馬琴の南総里見八犬伝じゃねえか?ほら、何だっけな、犬塚信乃あたり…」

勇「なんだ?」
左之助「女装の美剣(犬)士!…させてみてえ。プッ」

総司「うーん。絶対ね、エロ草紙ですって。むっつり助平なんだから、あの人は。みなさん賭けますか?」

(馬鹿野郎、俳句の本だ…。←それも恥ずかしい人)



あらゆるジャンルの本も、今やネット書店で、
人知れず、匿名で、手に入れることも可能になった。

そんな時が来るとは思わなかった時代。
顔から火が出るほど、手に入れるのに恥ずかしかった本
あるいは寸前で手に入れることができなかった本

ワタシ的に恥ずかしい、そんな本たちの思い出話を少し------。

夢も希望もある懐かしの昭和30年代後半から40年代前半
貸し本屋というものがあった。

薄暗くて、狭い店内の壁いっぱいに雑多な本が並んでいる。
隅っこには小ちゃな机、そして店番のおばちゃんが座っていた。

当時の漫画といえば
貸し本から、週刊、月刊雑誌などへの過渡期(しみじみ古いなぁ…)

白土三平や、さいとうたかを、楳図かずお(へび女〜コワイ♪)、石森章太郎、小島剛夕、水木しげる、つげ義春などなど。

少女漫画なら、水野英子や、わたなべまさこ、牧美也子などが登場し、手塚治虫や、ちばてつや、などが、少女向けの漫画も描いていた。

小学生のワタシが借りる本といえば漫画の本ばかりだったが、
ある日、ふと、1冊の小説に目がとまった。

タイトルまでは忘れたが、
表紙を見ただけで、エロ、倒錯ものと分かるようなシロモノで。

薄暗い店内で盗み読みしてしまったワタシは、
胸の鼓動が聞こえるほどコーフンしつつ、
勇気を出して、おばちゃんのところへ持っていった。

何冊かの子供向けの漫画本の下にそっとしのばせて。
…早よしてえな、おばちゃん。ワタシとおばちゃんの仲やろ。

ところが、勝手に味方と思っていた、おばちゃんは、
その本を見るなり、じっとワタシを見つめた。


さらに、
じっと穴があくほど見つめた。


「…おじょうちゃんが読むの?」

店内には他にも客がいて、ふりそそぐ視線を感じた。

「あ、は、あ…いえのひ…」

「これは大人の本。おじょうちゃんの読む本やないよ」

おばちゃんはいつもの愛想笑いもせずに、冷たく言った。

たちまちワタシの顔は噴火火山。涙目のまま、店を飛び出し、
その後、その貸し本屋通いはやめた。

世の中が変わり、貸し本そのものが廃れていく中。
大人の本というものを、そして、境界線と、
罪悪感という自虐にも似た甘美な気持ちを教えてくれた、その店も、
しばらくして通りから消えてしまった。

昨年、実家から引き取ってきた、ダンボールの中の本を眺めながら、
そんなことを、ふと、思い出しています、今。

さて、さて。アナタ的「恥ずかしい本」の思い出は??

・・・いつかに続く。おやすみなさい。
※ 本屋で見てしまった「壬生の銀狼」恥ずかしくてまだ買えない・・・(T_T)


2004年01月16日(金) ごきげんななめのPチャン

Windows98のサポートが延長されたらしい♪ ばんざい!

明日半日行ったらお休みーーーっ!!

今週は他に心配事もあって、かなりキツかった。年のせいかなぁ。トシの…。

27歳の歳三

俺のせいじゃないぞ 


固まらないと評判のXP?どうして、どうして。
今日は、20台、予備機がないところへ、のきなみマシントラブル。

しがない派遣インストの身+貸し会場。
搬入業者、受け元、派遣元と3者関係していてややこしい。
だけど苦情にしろ何にしろ受講生さんと接するのはこちらなのだ。

初日、アドミニのPasswordは教えられないと言っていた。
三ヵ月も予備機もなしでは不安だ。

それで、念の為にと受け元に頼んで運んでもらっていたPチャンを
箱から出してセットアップ。

昔ながらのCRTモニタ。これ何インチ?重たい!でかい!
ウントコショと机の上に持ち上げる。

何だってこんなにケーブルばかりあるんだわ。ブツブツ。
延長コードも足りないぞ。
この床、ガムテープ貼ってもいいのかしらん。
借りているところは勝手が分からず、やりにくい…。

昔も今も機械オンチの私。
自慢じゃないが、私の頭の中は、年がら年中妄想モード。
絡みあった色とりどりの毛糸玉のようにこんがらがっている。
ダンナのように理知整然と電子回路のようにはいかないのだ。

「ちょっと不安定になっていますね(逃げの常套句)
申し訳ありませんが、ウインドウを閉じて再起動をかけてみて下さい」

だましだまし…。自分のパソコンなら、それでもいいが…。
度々Pチャンの気まぐれにされるのでは受講生さんが気の毒だ。
月曜日、あと一台、ハードをつなぎ変えてみようかなぁ。
それより CD&ユーザーの制限を解いてください。お願いします。

ちかれたび〜。。




2004年01月13日(火) 続「新選組!」 そして おめでとう

痺れを切らした歳三さん昨日「新選組」もしくは「新撰組」で検索をかけたら、日記がいっぱい出てきた。さすがにNHK。嬉しい!

青春群像劇。
新選組の面々も確かに若者だった。夢もあったし、無茶もした、焦燥感もあっただろう。

だけど、その時代の20歳の若者と、今の若者、同じ若者、だろうか?
いつもひっかかる疑問。

決定的に違うものがある。「時代」

私が娘と同じ年頃の時に好きだったもの、例えば栗塚のビデオ。残念だけど、娘にはそれが伝わらない。

確かに。千恵蔵(好き(^^ゞ)や、雷蔵がどんなにステキと言われても、いくらシブ好みの私でも「どんなに」ほどまでは、ついていけない。そこは感覚の違い、古臭さを感じてしまう。

そやから何やねん、ちゅうと、

願わくば、特に若い役者さん達。同じように若かったんだ、って、その「同じ」感覚に、時代の「情」を加味していってほしい。

でなければ30代で人生を閉じてしまった多くの人達の「何か」は伝わらない。
映像や、事件や、登場人物だけでなく、時代の情景をていねいに描いてほしい。

ぜいたくかな。でも、それは楽しみだから。ウン♪


1月12日(月)は成人式

実家へお見舞いに行く途中、晴れ着姿のお嬢さんを何人も見かけた。
みんな、とびっきりの笑顔ではじけてる。

実家近くのとある甘味処。私の姉と、二人の娘を前にして、

「若いってええなぁ」

と、思わずつぶやいたら、それが姉には愚痴にでも聞こえたらしい。

「あんな。それって、うちのおばあちゃん(母のこと88歳)が
あんたらは若いしええなぁ。と愚痴らはるのと一緒やで。なぁ?」
と、二人の姪の顔を見た。

「みんな公平に順番にくるんやから。あんたも若い頃があったやろ」

そりゃ確かに。でも、そーいう意味で言うたんとちゃうねん。

エール、そして素直な賞賛!

何がええねん。大人は気楽やしな。(気楽じゃないぞー)
悩みも、コンプレックスも大抱えの若者家業。
そんなにノンキやないと叱られそう。

悩み多きお年頃の時に、全然知らない初老の婦人から
「お嬢さん、きれいやね」と突然話しかけられたことがある。

容姿コンプレックスのあった私はからかわれているんだと腹が立った。
そりゃ、皺々のおばさんよりはきれいやろ、なんて毒づいた。

私は今その婦人と同じ。

着飾らんでも、ブサイクでも、みんな、ほんま、きれいやで。
いろんな人と関わって、いろんなことを経験して、
簡単そうで難しいけど、自分がやりたいこと、ゆっくり見つけや。

時間は、まだ、まだ、たっぷりある。

なんだって、始まったばかり。なんでもできるよ。がんばれ、成人!


2004年01月12日(月) ぶっちゃけ「新選組!」感想

●----- 歳三さんならどんな番組を見たりしたのかなぁ? -----●

「もっと俺を出せって。消すぞ。こら」

TV 鑑賞中の歳三さん

諧謔の分かる人だもん。意外とお笑系バラエティ番組だったりするかも。
近藤さんはそれこそNHKの大河ドラマとか、
プロジェクトXとか、国技の相撲とかを大まじめに見そう。
山南さんはニュース番組と教育テレビ御用達。
沖田ら屯所の若い連中はサッカーや、プロ野球、競馬中継に大興奮!かな?

この通りの(↑)どあほうの戯言です。

史実命の歴史ファンの方も、志を貫く生き方に男のロマンを感じる方も、
やおい系歳受専門の方も、新選組にまったく興味のない方も、
どちらさんも、読んでお気を悪くされたら、ごめんなさい。

「ふざけるな!」とおっしゃるなら、
土方歳三ご本人、あなただけには心の底から謝ります。

ということで、昨夜、見ました。待ちに待っていた「新選組!」

ひと言でいうなら
従来の大河や、時代劇として見なければ「面白い!」のひと言。
(ちなみにダンナは最後まで起きてました)

青春群像劇として、今のドラマとして、
こういうノリ、流れ、面白いし、楽しいし、好きです。

香取君は(黙っていたら)思っていたより良かった。
土方(山本)はまあまあ。ちょっと線が細いかな。ゆえに副長以降、楽しみ。
沖田はちょっとイメージが合わず(私の中ではもっと男っぽい)

で、良いも悪いも、長年、時代劇の洗礼を受けてきたので、
時代劇としての感想ということなら、全体の雰囲気も、役者さんも軽くて、
器用で、なんていうか厚みがないかなぁ…。

と書こうものなら、今までのものがおじんくさい、芝居くさい、と。
逆に、年季の入ったおじん達は、つまらん、という。

でも、同じ新選組ファンなら、ちょっと待ってくんしゃんせ。

「黒乃奈々絵」と「小島剛夕」。「渡辺多恵子」と「望月三起也」
分かる人には分かる作家さんですが、画風、ジャンルがまったく違います。

と、いきなり漫画の話…。新選組を題材に書かれてます。 (^^ゞ

ビジュアル系が大好きな人なら
「水木しげる」の新選組風雲録なんて読まないかも。
他にもたくさんの作家さんがいて、それぞれの世界がありますよね。

ちなみに、ギャグも含めて、たいがいのものは、みんな好きです。
漫画ばかりじゃなく、本もちゃんと読んでるのよ。

思い入れは人の数だけ。それぞれ大切なものに変わりないから。
だけど、そう、言いたいことも言えないんじゃ、苦しいし。

互いに大切にしたその上で、自分の言葉で話したい。

ぶっちゃけ、京都、池田屋以降、下り坂。
この雰囲気でどう盛上げていくか、重み、厚みが増していくか
(志のために同じ人間同士が斬りあった時代ですもん…)
三谷さん、香取君以下、出演者総出の見せ所、成長が楽しみ!
(20%ほど「いけず気持ち」がはいっているかも)

やっぱりオススメ ↓

古臭ささ、大根(と言われたそうな)を差し引いても、いいですよ。
「新選組血風録」モノクロ。土方=栗塚旭主演のTVドラマ(ビデオ)

ちょうど栗塚旭の初々しさ、演技の堅さ(人参)が、
結成した頃の一生懸命な土方の心情とも重なりあって、良かったです。
絵がきれい。それと、井上の源さんが秀逸!

「燃えよ剣」では、栗塚の土方に、ハマってましたので、
血風録のほうが色が染まっておらずに新鮮です。

まじ。給食のエプロン、まだアイロンかけてないぞ。


2004年01月10日(土) 半熟妻のひそかな願い

●----- 調子の悪い日 和服で過ごす歳三さん 34歳 -----●

どうしたい 歳さん 情けねえツラだな
ほら もう、十分がんばったろう こっちへ来るかえ

お疲れ気味の歳三さん"

…うるせえな。腹が痛てんだよ。まだ逝けるかよ。


愛しいのダンナさまへ(読んでないって…)

お願いだから、一人にして。

一緒に寝ようと待っててくれるのは嬉しいけれど。
休日、ずっと一緒にと居てくれるのも嬉しいけれど。

私には一人になれる時間も大切なのダ。
待っても無駄よ。明日は仕事がないから。久々の夜更かしタイム。

でも、嬉しかったな。我が家の日曜日の茶の間のチャンネル権争い。

「お母さんが2階で見るか、ビデオを撮ればいいやん」の声に

「お父さんは、お母さんと一年間大河を見る!」

大河や本格時代劇が好きだったけれど、
最近の大河はつまらないと見なかった。
おまけに戦国時代が好きで、幕末モノは嫌いだ。

明日から待ちに待った「新選組!」たぶんダンナは好きじゃない。

子ども達が小ちゃい頃、
「誰が一番好き?」とよく聞いた。

そんな時、いつも決まって、
「お母さんが一番!」と言ってくれた。

このとおり感謝してます、ダンナさま。
だから、…お願い。私を一人にしてください。
(半熟妻より ゴチソウサマ)

水・木・金・土…たった4日間、仕事しただけなのに疲れた。
まだ、いつものリズムが戻ってない。しんどいよー。


2004年01月08日(木) 明石家(でした)さんまも奈良県♪

何年かぶりで、お正月、奈良へ行った。
観光化された京都より、ゆったりと時間が流れてる、とっても素敵な所。
自分達の土地や文化を本当に大切にしてるんやなぁと思う。

だいたい京都っ子は住んでいるだけで、鼻だかになったり、
まわりの人も「おお、京都か」ってな感じで持ち上げたりするんやけど、
そのうち誰も来なくなっちゃうんやないかなぁ。

奈良の人って、いちびりなお国自慢もせずに、ほんに奥ゆかしい。
それとも何か理由が??
エリアごとに日記読んでったら面白いやろね。

奈良、興福寺にある阿修羅像
奈良時代の作で三面六臂の仏像 好きな仏像の一つ

← 正面のお顔こんな感じ おひげが生えてるんダ 図録を買ってはじめて知った。それまで影か、汚れで、黒光りしてるのかと…(汗)

阿修羅はもとはインド神話に出てくる神。怒りや争い、戦いなどが好きな鬼神で、仏教では守護神に。興福寺の阿修羅像は、その名に似合わず、姿、顔立ちは、ほっそりと優しく少年のような姿。

実は、ちょっとふっくらだけど、何となく似てるんです。誰にって?そりゃ、歳三さんですよぉ。鬼神だし。
特に左側のお顔なんか…、うふっ。


近藤さんの仏像も見つけたよ。
こちらは、「木造天燈鬼」と「龍燈鬼立像」

躍動感あふれる鎌倉時代の作で、お顔が恐いんだけど、
どこか愛嬌があって、そして力強い。

四天王立像も、これは新八、こっちは左之助なんて、
新選組の隊士にあてはめて見てみると、けっこう、ウケたりする。

仏像同士でセリフを言わせてみる(↓)すでに妄想モード。

阿修羅歳三 「近藤さん、そんなもの(燈篭)を持ってどこへ行くんですか?」

天燈鬼 勇 「いやぁ、頭の上に載るかと思ての」(例のゲンコツのノリで)

龍燈鬼 勇 「ほら、見ろ、歳っ!載ったぞ」と龍燈鬼にヘンシーン!ントコショ。

阿修羅歳三 「いやぁ…お見事…ですな」バンザイをする阿修羅像。

と、こういう絵が頭の中で踊ってる。落書きでお見せできないのが残念です。

(さぞかし、まわりの人にはブキミだったに違いない)

仁王さんが近藤さんのイメージで、観音さまが歳三さん♪
剛の近藤、柔の土方…。案外、中身は逆だったかも。

今日から仕事です。クスン。



2004年01月07日(水) お座敷小唄の甘美な謎

●----- 落書き遊び 茶屋遊び -----●

したごころ
勇の義父、周助先生に小遣いをせびって、せっせと遊女通いしていた頃の歳三さん。

どーみても、下心見え見えの、がっついたお兄ちゃん。

京都時代は色男も洗練されて、きっと粋に上手に遊んだんだろうなぁ。

女の人の髷って複雑怪奇。髪結いさんてすごい!こんな頭で生活してた昔の女の人もすごい!

本当はね、伊東深水の美人画「雪」のような女の人のとなりに、歳三さんを、しっぽりとおいてみたい。きれいやなぁ。

何考えてんだか。


今日から子ども達の中学校、小学校も始まって、
ようやく明日から仕事モードに突入。

母は少し落ち着いた。
実家の近所に住む、しっかり者の姉に今も頭が上がらない。
末っ子の甘えた根性は大人になっても直らないが、
今年は親孝行するぞ。時間がもう動き出したから。

マヒナスターズのリーダー和田弘さんが逝去されたという。

ああ、あの人が…、って思うほど、そこまでいっちゃいないけど、
子どもの頃、なぜか「お座敷小唄」が好きだった。

♪富士の高嶺に 降る雪も 京都先斗町に 降る雪も …ってやつ。

記憶が間違ってなければ、
近くの寺院でやっていた日曜学校で、
この歌を覚えたような気がする。番茶を飲みながら。

日曜学校の若いお坊さん達が、
やっと小学生になったぐらいの子ども達と、

♪ぼくがしばらく 来ないとて 短気おこして やけ酒を …って歌うか?

うーん、やっぱり思い違いなのか。

でも、父や母は、歌にはまったく興味がなかった。
テレビもチャンネル権を奪取するまでは歌番組など見たこともなく
チャンバラかクイズ番組ばかりだったはず。

だったら、
幼い私にお座敷小唄を教えてくれたのは誰だったんだろう?

今と違って、大人は雲の上の別の世界の存在だった。
父親以外のはじめての大人の男の人…。

もしかして、はじめての恋…? 
 いったい誰やったんや、おっちゃん!?


「お座敷小唄」

富士の高嶺に 降る雪も
京都先斗町に 降る雪も
雪に変りは ないじゃなし 
とけて流れりゃ 皆同じ

好きで好きで 大好きで
死ぬ程好きな お方でも
妻という字にゃ 勝てやせぬ
泣いて別れた 河原町

ぼくがしばらく 来ないとて
短気おこして やけ酒を
飲んで身体を こわすなよ
お前一人の 身ではない
(まだまだ続く)


2004年01月05日(月) 前途多難な幕開け

どうぞ、みんな変わることなく過ぎていきますように。

元旦は野々宮、3日は春日大社と、
せこくも銅貨一枚に託して神さまにお願いした。

やっぱり、神さまでも、むずかしいお願いだったんだろうか。


元旦の日に元気だった実家の母が救急車で運ばれた。
今年で88歳。祖母が亡くなった年齢だ。

幸い入院はせずに、…というより、
加齢による様々な要因で治療しても埒があかない。
それが帰された主たる理由だった。

何より母は入院を嫌がった。
この先、どうなっていくのか、どうしていくのか…。
答えを迫られる。もうごまかしはきかない。

できるなら、いつまでも目をつぶっていたい。
合わせて、245歳の3人の親。

子どもの背中さえ追っていれば良かった、おだやかで平和な時間
なんか悲しいなぁ…。


「歳三さんバカ」やってる理由

●--- 新年の宴 ----- 18歳の勇さんと17歳の歳三さん ----●

二人の謹賀新年おい。どっち向いてんだよ、歳。

勝ちゃん…。

ん?

いい女がいるぜ…。
こっちに気があるんじゃねぇか。

またかよ。どーせ、おめえだろ。

NHKの鶴太郎書き初めスペシャルという番組で、鶴太郎さんが、土方歳三(山本耕史さん)を描いているの見た。

私も落書きじゃなくて、ちゃんと絵が描けるようになりたいなぁ。

今年こそ墨彩画やってみたーい。


その1.昔からずっと好きだった。
その2.逃げだして、おちゃらけする対象が欲しかった。
その3.たぶん最大の理由、あほやから、ハイ。

武士道?節義?忠義?志に生きる?男の美意識?

ちゃんちゃら、おかしい。

何だかんだ言っても、
まるで一人の命であるかのように死んじまった。
人の重荷を背負って、人のために、生きたことはあるのか。

この親不孝もん!バカヤロオ!おたんちんのすっとこどっこい!!

花も恥らう10代はもう遠い昔。
イケメン、生き方のカッコ良さに痺れた想いも過去のもの。

「ガキ」と、35で戦死した歳三さんに言えるほど、
とっくに追い越しちゃいましたよ、年の数。
わーい、勝ったぞ〜(涙)

でも、好きやで
だから、いっそう無条件に

※ 両親は幼少の頃、早くに逝去。労咳ともいわれる。
歳三さんって結核の保菌者だったんじゃないかな…。
ばい菌も逃げる!?


2004年01月04日(日) 京都の雑煮 VS 奈良の雑煮

元旦の朝の雑煮は白味噌仕立て。
白味噌に丸もち、頭芋、金時人参、大根入り。

毎年、子ども達には不評やけど、
やっぱり、元旦の朝(ぐらい)は白味噌でなくちゃ!

お餅の一番好きな食べ方。
焼いたお餅に、お醤油をつけて、二度焼きして、焦がして、
熱いお茶をかけて食べるん。美味しいよ。
おすましに焼餅、小松菜をいれたんも大好き♪

桜の花を見上げる歳三さんの顔やけど、変野々宮神社でひいたおみくじ。
縁起よく大吉でした。

さびしさに…は、
そこに添えてあった歌。

歳三さんが梅なら、近藤さんのイメージは桜。桜の散り際って、やはり、悲しくなるほど、潔い。

ちょっと軍歌を思い出して、フクザツやけど。国のために散るとか、そういう感覚が今は分からない。

新選組が生きた時代、戦争に狩り出された時代。そして、今の時代。

何がどう違って、一緒なんだろ。
何で彼らは死んでいけたんだろう。

で、雑煮の話。
3日の日、奈良のとあるホテルに泊まったんやけど、

なんでまた奈良かというと阿修羅王…やなくて
阿修羅像、に会いたかったん(…この頃、ボケまくりやんね)
奈良の話はまた今度〜。

で、次の日の朝に出てきたお雑煮なんやけど、
普通の味噌仕立てで、焼餅や金時人参、ごぼう、雑煮大根が入ってた。
んで、そこの仲居さんが言うことにゃ、

お雑煮のお餅、きなこに、まぶして食べてね。

へっ!?雑煮の餅に、き・な・こ?
ほんまかいな?…誰か、奈良の人、これ読んでへんかなぁ?

所変われば、品変わる。
うちは京都同士やから、食べもんのことであんまり喧嘩はせえへんけど、

結構、夫婦のもめる原因のもと。
子どもぽいけど、食べる、って、やっぱ基本やし、
とっても大事なことやから、けっこう譲れへんかったりして。

ここで、もしダンナがお袋の味を言葉に出してきようものなら
ますます火がついたりするねんな。

白味噌なんて、こんな甘たるい雑煮が喰えるか!

そんなこと、もし言わはったら(言いそうやな)
そら、なんぼ歳三さんでも、許しまへんえ。

 うにゃにゃ。許します、はい。


2004年01月01日(木) 2003年の締めくくりはパンパース

見知らぬ皆さまへ

すみません。許してください。晴れの一年のスタートの日に。
こんな奴です。今年もよろしくお願いします。

パンツとふんどし

あほうな私の思考回路→パンパース→パンツ→ふんどし(キャ)→歳三さんなら…。


大晦日-----------------。

「古紙回収に出すぞー」と実家の父から電話が入った。

2階の奥の2畳間に山と詰まれていた我が青春のカケラを
古紙回収に出すという。
ち、ちょっいとタンマ、おとうちゃん!取りにいくわ、置いといてんか!

ダンボールに詰めて5箱。
18年間も置きっぱなしだった漫画、小説他を引き取ってきた。
が、ハムスター小屋の我が家、飾っておける場所がない。
スペースをあけるために「あかずの押入れ」の整理をした。

出てきたのが、
1995年の阪神大震災の年に用意した防災用のリュック。
今でもはっきりと、その朝の事を覚えている。

紙オムツ、お尻拭き、小さな洋服、靴…。
期限の切れた飲料水、カンパン、チョコレート…。
懐中電灯、ラジオ、時計、テレフォンカード、呼び笛。
子ども用リュックに入っていたのはセーラームーンのビニールサイフ。

当時はまだ下の子がオムツを必要としていた。
入っていたトレーナーとズボンのサイズは80cm…。可愛いっ♪

もうすぐ15になる長女は、
「月にかわっておしおきよ!」と、
近所の子らとセーラームーンごっこに夢中だった。

大きくなったねぇ、みんな。
その分、ダンナと私は、しっかり年を取ってしまったんだけど…(涙)

少し黄ばんでしまった紙オムツを広げて、懐かしい話に盛りあがる。

「おねしょ?そんなんしてへんよ」

した、した。こんなに大きな世界地図。
長女の得意技は「必殺!地べたひっくり返りかんしゃく泣き」だった。
まわりの痛い視線にさらされながら、親と子が根気くらべ。

懐かしいなぁ…。
あの頃、なんでそんなにカリカリしていたんだろう。
過ぎてしまえば、みんな思い出にかわる。

今年も家族そろって無事に終わった。感謝します!


そして-----------------。

こんにちは、2004年!

今日の京都は朝から小雨が降ったり、やんだり、あいにくのお天気。

でも紅白が終わって、近くの野々宮さんへ参る頃には
雨も降るのをやめてくれた。
雲の切れ目にところどころ星が見えて、子ども達と空を見てた。

 今年も良い年になりますように。
 いつまでも、みんなが変わらず元気でいられますように。
 この一年がおだやかに過ごせますように。
 
 皆さまのご健康とご多幸をお祈りします。



Sako