へる(ぷ)の日記
へる(ぷ)



 





不思議じゃないこの国で

いつも僕は

アリスの後姿を追い求めている







2004年05月31日(月)



 





無口なアリスの口をこじ開けて

僕の名前を呼ばせようとしたら

アリスは僕の左腕を噛み千切って銜えたまま

僕の手の届かないところへ消えていった

サヨナラ アリス

僕の愛し方が

間違っていたんだね…。









2004年05月30日(日)



 





こんな現実を見るために

僕の目は光を感じるわけではない

そうは思うけど

目を潰すことができないのは

こんな現実でも見えなくなるのが怖くなる

そんな僕の臆病な意思

弱い弱い 僕なんです。







2004年05月29日(土)



 




揺ぎ無いもの

グラグラ揺らして

倒してしまおう

倒れた残がいを眺めて

自己嫌悪に浸りながら

「自分は駄目人間です」って何度も言って

適当に死んでしまいましょう

駄目人間に生きてる価値はありません

それは僕であり

今この戯言を読んでいる

あなたなのかもしれません。









2004年05月28日(金)



 




お笑いだ

いくら死にたいと叫んでも

死ぬことなんてできやしない

当たり前だ

上辺だけだもんな

本当は死ぬ気もないんだよな

勝手に自分のアイデンティティーにしてるだけだもんな

本当は振り向いて欲しいだけ

「こんなに苦しんでますよ 僕は」

みんなにそう言って同情されたいだけだもんな

あぁ くだらない くだらない

あぁ 汚い 汚い

なんとも 僕は汚いやつだ

なんとも 僕は卑怯なやつだ

反吐が出る

あぁ 唾でも吐きかけようか?

本当に 笑えるよ

ついでに

むかつくよ

自分。







2004年05月27日(木)



 





途方も無い夢を見て楽園を追い出された今

僕に何が残されている?

僕に何をしろと?

神よ神よ 余りにも あなたは無慈悲すぎる

僕が何をした?

楽園を守ろうと必死だったのに

僕彼らは蛇となって唆し 僕を楽園から追放した

僕が何をした

自らの血でこの荒涼たる地を耕せばそれで満足か?

それで良いなら 僕に もっと血を流せる刃物をくれ

安物の刃物では抉り取れない

僕の不快な部分まで達する 鋭い刃物をくれ

肉を切り落とし血を流しあなたに捧げようではないか

今となっては 何故僕が贖罪を求めるのかも不明だが

あなたが みんなが 彼らが 彼女らが

それを僕に求めるのなら

躊躇なく僕はそれをしようではないか

どうせ 僕は捨て子だ

楽園から見放された捨て子だ

もう 何も いらない

だから 早く 僕の体から 血を 肉を

僕という罪悪を 取り除いて

新たな楽園へ

新たな楽園へ

新たな楽園へ

僕を 連れて 行って くれ。













2004年05月26日(水)



 かっこつける



たいしてカッコイイわけでもないし

頭がいいとか何かできるとか

そんな自慢できるものは無いさ

でもそんな僕が必死で愛した君は

「カッコイイヨ」

そう言って キスをくれた

誰にも好かれなくても

かっこ悪くても

きっと僕は 必死で愛することを止めないと思う

また いつか 必死で愛そうとする僕を

君か君でない他の誰かに

「カッコイイヨ」って言われて キスをして欲しいから

他愛も無い かっこつけたいだけの理由かもしれないけど

僕にとっては 大事にしなくちゃいけない理由だと思う

どんなに傷ついても どんなに嫌われても

僕は絶対 誰かを愛するのは止めたくない

僕がカッコヨクて 愛されるのは

「その時」しかないだろうからさ。








2004年05月25日(火)



 お願い




目を閉じてキスをして

僕の声だけを聞いて

僕の温度を感じて

お願いだから 

他の誰かを見ないで

静かに愛そうとする

僕だけを見て






2004年05月24日(月)



 温もりって。




いつから 抱きしめて温もりを感じることが

セックスと同意義になってしまったのでしょう

僕が欲しいのは 泡沫のように消え去る一瞬の快楽より

一瞬が永遠であることを願う温もりなのにね







2004年05月23日(日)



 栄養失調





僕の心の肝心な部分は

深すぎて暗すぎて

陽の光が当たらない

僕の心は栄養失調







2004年05月22日(土)



 からっぽ





心に夢がない

心に夢がない

心に夢がない

僕は空っぽな心を持て余している






2004年05月21日(金)



 スランプ





書いても

描いても

掻いても

何故 僕は満たされない?

僕に何が足りない?

無彩色な文字の羅列に 発狂しそうだ。






2004年05月20日(木)



 苦痛






君がトラウマで

君がコンプレックスになってる自分

嗚呼 お笑いだ

僕が一番白痴だね







2004年05月19日(水)



 単純






気持ち空を飛んでみたいとか

気持ち毒を仰いでみたいとか

気持ち体を切り裂きたいとか

そんなの一時の気の迷いだね

全部が全部僕ってわけではないよね

気づけばとっても

単純なことなんだね









2004年05月18日(火)



 くだらない





気づけばくだらない

とってもくだらない

こんな悩み

捨てちまえばそれでいい話だ

ああ くだらない くだらない

きっと 僕は 一人でやれる







2004年05月17日(月)



 月夜




月光に照らされる

青白い刃物の光が

僕のリアルを象徴してくれる

生々しい傷をつける儀式を

月だけが 見てくれている



僕はきっと 構って欲しいだけなんだな







2004年05月16日(日)



 どきどき ばくばく




夜の闇がもし白かったら…

なんて考えると

何故だろう

どきどき ばくばく

興奮が止まらない

誰にも言えない

どきどき ばくばく な

興奮が抑えきれない

今夜はとても楽しい夜になる







2004年05月15日(土)



 はるうらら




何度苦しさのあまりに自分を傷つけても

気づけば春はやってきて

お気に入りの場所に また 桜は咲く

何度迷って 道を踏み外しても

気づけば また 桜花弁舞う樹の下で

「もう一回頑張ってみようかな」と

清清しく気持ちがリセットされる




そんな春はまだ来ない

そんな春が待ち遠しい





 


2004年05月14日(金)



 溢れてこない





涙を溢れさせたいけど

溢れてくるのはいつも

無意味な怯えで

いつもいつも 僕は弱体化している

もっと 素直に泣けたなら

きっと 僕は強くなれたはずなのに






2004年05月13日(木)



 近道





遠回りな愛情は

失恋への最短の近道






2004年05月12日(水)



 嘘や夢





全てが嘘ならそれでいい

全てが夢ならそれでいい

でも

貴女を愛したことだけは

嘘や夢で終わらせたくないんです







2004年05月11日(火)



 ねぇ…





ねぇ

あなたに抱かれない夜がこんなに寂しいなんて

今更気づいた私を 

我儘で馬鹿な奴だと あなたは軽蔑する?








2004年05月10日(月)



 馬鹿だな





街中ですれ違うカップルに

君の姿を探し 君がいないことを確認して

ほっと一人で胸を撫で下ろす



戻ることなんてできやしないのに

僕は何に期待しているんだろう




…馬鹿だな…。




2004年05月08日(土)



 望みと気持ち





君が幸せであるなら

僕は何も言うことはないだろう

でも 君が他の誰かと手を繋いでる姿は

死んでも見たくない






2004年05月07日(金)



 反乱





頭から君の影を失くしたいのに

意に反して君の面影がぶつかってくる

気持ちが僕に反旗を翻す






2004年05月06日(木)



 樹海






森に迷い

森に集う

森に行き交う不幸な人の流れ

右の樹には男の屍

左の樹には女の屍

樹の根元には子供の屍

彼らの目が僕を誘って

僕の目が彼らに「僕は違うよ」と訴えかける

彼らが笑い

僕は耳を塞いで走りながら

単調な毎日に 逃げ帰る








2004年05月04日(火)



 散る花






淡い花

触ると散りそうな

淡く切ない恋の花








2004年05月03日(月)



 廃人





脳内にへばりつく油のような感覚

手足が誰かに操られている感覚

生殖器が何の官能ももたらさない感覚

きっとこれが 廃人の感覚なんだね








2004年05月02日(日)



 未来




未だ 何も 来ない

これが現実

薄くなることも 濃くなることも許されない

そんな現実

中途半端に僕は生きる。






2004年05月01日(土)
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