狛の日記...狛。

 

 

祖父。 - 2007年01月31日(水)


久しぶりに祖母に逢いに行ってみて、
そういえば自分は彼女の昔を何も知らないなぁと、少し思った。


彼女はあまり自分の過去を孫である私には話さなかったし、
彼女の息子である私の父も、あまり昔の話を口にはしなかった。


それを気にしたことはなかったのだけど、
祖母の部屋で古い写真を発見して、
自分の知らない彼女や父の姿に出逢った。


穏やかに年を重ねて、多少現実と認識にズレが生じている彼女だけれど。
黙ってじっと見つめていたのは、
私が逢ったことがない、亡き祖父の小さな小さな写真だった。


年令や疾患の進行で認知症が進んで、
今では私の名前が二時間以上理解できないこともあるのに、


写真に向かって迷わず呟いた名前に、父が苦笑した。


懐かしい、父さんだね。

そう言って眼を細めた父の横顔は、たぶんとても穏やかだったと思う。


そんな父の言葉に彼女は何も応えなかったけど、

彼女が祖父の名前を呼ぶのを、私はその時初めて聴いた。




私が産まれるずっとずっと前。
父がまだ学生だった頃に亡くなった祖父に、逢ってみたかった。



...

凹。 - 2007年01月14日(日)


新潟ライブがまさかの3列目。

どこかでこうなる予感がしていたけれど、
何をどうがんばったって仕事を休めるはずがなくて。

ため息を一つ零すだけにした。



ただ、どうしても誰か知らない人に譲のは癪だから、
狼だけには行ってもらうことにした。


一緒じゃなきゃ行かないなんて嬉しい言葉をくれたけど、
頼み込んで別の友人と行くことになったので、一安心。




彼らと仕事を同じ天秤に掛けることはできないから、
これが最善の策だと信じることにする。



彼らの音楽が自分の人生の全てだとは、どうしても言えないから。

ただ、同じベクトルの上で平行線を歩いていければ良いな。



...

あけました。 - 2007年01月01日(月)


あけましておめでとうございます。


2006年は、とにかくようやく就職できたことが、何よりも大きな出来事でした。


世の中10周年だなんだと盛大に祝福ムードですが、
自分は、約18年越しの目標のスタート地点に立てたのだから、
浮き沈みや挫折はあっても、やっぱり全体として考えればとても嬉しいことでした。


ただ、社会人1年目と言うこともあって、
当初の予定よりもずっとLIVEの参加数が減ってしまって。
そのせいで酷く切ない想いを抱えていたのも事実でしたが、
年末に、大好きなあの人から少し早い新年のメッセージをいただけたので、
それはそれでプラスバランスに気持ちが一気に傾いています。

その手紙を受け取った時には、ドキドキしっぱなしで、
自然と顔がニヤけてしまいました(笑)



そして、今年は初めて、病院での年越しとなりましたが、
本当に鮮やかな日の出を拝むことができました。

穏やかで、鮮やかで、華やかで。
こんなにも気持ち一つで受け止め方が違うのか、と想うほど、
今日は特別な気持ちがありました。


約30分間、先輩と共に仕事の手を休め、
じっと朝日を見詰めている瞬間は、至福の時でした。


また一年、楽しく過ごせたらいいな、と想います。



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