狛の日記...狛。

 

 

誕生日に。 - 2006年05月20日(土)


それなりの期間彼らを見てきて、
その中でこんなにも惹かれるようになったのは、
リュウが圧倒的なカリスマ性を纏うようになった頃からだった。

もともと、彼らがつくった曲に宿る想いを真っすぐに受け取るには、
いつもそれなりの覚悟が必要で。

だけどあの時は、リュウが第一声を放った瞬間、
感動したのを今でもはっきりと覚えている。

歌にのせた言霊が、一つ一つ意志を持ち、心臓を抉るような痛みを伴って、
リュウの紡ぐ音が襲い掛かってきたような気がした。

突き抜けるような感覚に全身が囚われて、身動きが取れなかった。

だけどそんな、呼吸さえ忘れてしまうほどの衝撃を受けたリュウの歌声は、
恐怖さえ感じるほど自分にとって理想的で。
リュウが響かせた声の第一声が鼓膜を揺らしたた瞬間、
自分の負けを確信していた。


悲鳴のような想いが全身を支配するその感覚は、
今でもリュウの歌声を聴くと時折蘇る。




歌声というのは、産まれ持った特性の一つで。
どんなに努力したって変わるものではなくて。
声量や技術は努力で克服できるとしても、声質は変わらない。

だから、好き嫌いがはっきりと別れるものなのだと思うし、
歌い手にだけは、ディーバの称号が与えられるのだと思うのだけど。


リュウは、狛の中で、そんなディーバのような存在で。
絶対的な地位を占めていたりします。



10年以上、揺らぐことなく圧倒的な歌声を聴かせてくれたリュウに、心からの祝福を。

どうか幸せな毎日でありますように。


...

肩書き。 - 2006年05月12日(金)


偉くなれ、



そう自分たちに向かって言い切った教師の言葉や口調があまりにも衝撃的で。
その瞬間は、驚きしか感じなかった。

だけど凄く納得できたから、
その言葉を抱きしめるようにして深く胸に刻んだのを覚えている。



世の中、地位や名誉なんかよりずっと価値のあるものが沢山あることくらい知っているし。
肩書なんかなくたって凄い人はたくさんいるのも知っている。

だけど、実際に肩書がものを言う場合だって現実にはあって。

それなら、自分は出来る限り高いところに行こうと、
そんな単純な気持ちが生じるきっかけになった。


得られる権利や肩書は全て手に入れようと想ったし。
可能な限り高い資格を得ようと想った。

ないよりはあった方が良い。
ただそれだけの理由でやってきたから。
それは必要に迫られるまで隠しておいて、最後の切り札になれば良いと想ってる。

全然違う職種の人たちを巻き込むための一つの手段として。
発言権を得るための一つの道具として。



それは密かに胸に秘めている事実。



...

職業。 - 2006年05月09日(火)


看護師という職業に就いているという話をすると、
時折、「偉いわね」とか「凄いわね」とか、
そんな言葉が返ってくることがある。

だけど、自分にとって、看護師という職業は凄くも偉くも何ともなくて。
何かしてあげようという自愛に満ちた感覚というよりも、
自分が何か人と関わることがしたかったのが本音なので、
そんなときに、どうやって応えればいいか戸惑うことが多かった。


本来、職業に優劣はなくて。
どんな職業であっても、とても必要なものだと想うんです。
公務員だろうが、自営業だろうが、ニーズがあるから存在するんであって、
必要のない職業なんて実は何一つないような気がします。

自分だって、なりたいものは本当はたくさんあって。
作家や、声楽家や、映画評論家や、デザイナーや、
そういう芸術に関わる仕事にだって憧れたし。
料理研究家や、グルメ評論家、
インテリアコーディネーターなんかもやってみたいと想った。


だけどそういうのは、多分本当に才能のある人というのがいて。
何かどうしてもやりたいと願う強い意志が必要だと想うから。
趣味の延長線上で自分が少しかじる程度でやろうと想うのはとても失礼な気がして。
どうしてもやりたいなら、自分は趣味でやろうと、そう想った。


そうやって考えて、
じゃあ、自分が勉強をしてまで生涯貫いていきたいものって何だうと考えた時に、
医療という選択肢しか、自分には浮かばなかった。


医療系の職業は、どうしても資格が必要なものだから。
自分が努力したってどうにかなるものでもないし、
趣味で何とかできるものでもないから。
なら、資格を取ろうっていう、本当に単純な考えだった。

そんな中で、医者や薬剤師には治せない病気があるし。
PTやOTは医者が処方しなければ動けないし。
でも、看護師には、できないケアはないのだと知ったから、選んだのであって。

偉くも何ともないのだと、そう、小さく胸の奥の方で想っていたりする。



世の中全て、自分の心の持ちようで何とでもなるような気がしているから。
職業による優劣なんかを気にするのではなくて、
自分が選んだ路を、堂々と胸を張って歩けばいいんだと想うし。
他の人と比べるんじゃなくて、自分はこう在りたいと、
そういう理想を掲げながらいけば良いんだと想う。

何だかんだ言いながら、
最終的にその路に進もうと決めたのは、自分なんだから。



...

リジィ。 - 2006年05月02日(火)


愛しいと想ったのは多分、
リジィの纏う夢を見るようなふわふわとした柔らかな感覚で。

彼がそこにいるだけで、
滑らかで包み込まれるような幻想の世界が拡がってゆくようだった。

こんな風に、幻想の中で出逢ってもおかしくはない雰囲気と、
全体のアンバランスな身体つきが重なって、
なおさら彼の現実味は失われてしまうのかもしれないなんて想ったり。


リジィはいつも、主演でありながら、主人公ではない役が多くて。
控目というより、
周りに何かを気付かせたり、与えたりする役が多いのかもしれない。

それは、酷く理想的な在り方で。

感動するほど、幸せな気持ちになった。




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