狛の日記...狛。

 

 

一段落。 - 2005年05月31日(火)



自分はまだ何も知らなくて。
手取り足取り細やかな指導を頂ける事が光栄なのだと思うことにした。

話がころころと変わってしまって。
挙句の果てには論文用の文章ではないと怒られて。
日本語が分からないとまで言われた時には流石に凹んだけれど、
そんなのは当たり前なのだと思い直すことにした。

大学院での生活は、私にとっては全て初めての経験で。
原著論文と研究資料の違いも分からない素人なので、
どれだけお小言を言われようと、
彼女の指示を仰がなければ何もできないのだから。


それでも、時間ギリギリにようやく仕上がった抄録にホッと一息。


Firstに自分の名前を書くよりも、
共同研究者として名前を記した人たちに、報告で切るのが嬉しかった。

忙しい時間を割いてアドバイスをくれた先輩たちに感謝の意を込めて。
自分なんかの業績はとても小さいのだけど、
それが周りの人たちの業績に繋がってくれるのは嬉しかった。



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誕生日に。 - 2005年05月20日(金)



憧れの人の誕生日なので、
おめでとうを言葉に残しておきたくて。


逢いに行くこともなくなってしまったし、
新しく生み出された音に触れる機会もなくなってしまったけれど、
最初に受けたあの衝撃は、未だに心の奥にあって。

色褪せてしまう思い出たちの中で、
それでも時折眩い光を放って煌くから。
忘れてしまうことさえできずに、
この先もずっと脳裏を離れずにいるんだろうな、と思っていたりして。


今年は久々に、逢う機会があれば良いかな、と。



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良い日。 - 2005年05月19日(木)



尊敬する人は誰かという話になって。
浮かんだ名前と顔の多さに笑ってしまった。

狛にとって、
すぐには浮かばない人も含めて、
出逢えた人のほとんどが尊敬に値する人で。

自慢できる人が多くて、
大好きな人に囲まれて、
毎日とても幸せ過ぎて泣きそうです。


どうか狛の周りの人も幸せを感じてくれていますように。



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一途さ。 - 2005年05月04日(水)



昔の人は、とても一途だったのかもしれないと思った。


それは決して、現代の若者がどうこうとか、
昔の人は一途でなければならないとか、
そんな事を言うつもりは全くなくて。
ただ、自分が実際に出逢った人や、話に聴く人に
一途な人が多いというだけだ。


一途さが美しいとか、理想的だとか、
そんなことは人によって違って構わないと思う。
一途でなければならないとか、一途さが美徳だとか、
そう想ったことはないけれど、

一度相手と交わした約束や、自分が抱いた想いを、
そっと抱き締めるようにして護っている、
その想いの強さや、信念や、そういうものには憧れる。

一つの約束を、何十年も護り通すその強さ。
相手を信じて待ち続けるその強さ。
ドラマや夢物語とは違う現実の荒波の中で、
それでも一つの想いを貫き通す、
真っ直ぐな芯のようなものを持つ人たちの強さには脱帽する。


自分が手にしたいと願うのは、
そんな風に相手からの見返りを求めない愛情なのかもしれない。



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決心。 - 2005年05月03日(火)



足繁く実家へと訪れるのは、
そうすることで父と母を独占したいと想っているからなのかもしれないと、
最近になってふと思ったりした。


幼い頃にもらった愛情が足りなかったわけではないし、
何か不満を覚えることがあったわけでもない。


ただ、自分が幼い頃は、姉弟も、父母も、みんな忙しかった。
互いに、誰か一人に構っている余裕もなかった。
毎日あわただしく過ぎていて、
世の中に溢れている家族問題のいくつかを、当たり前に抱えていたし、
それを不満に思ったり、自分だけが苦しいのだと思うこともなかったような気がする。


あの頃、何かが足りなかったわけじゃない。
ただ、父母の時間が自分だけに向けられていることに憧れを抱いていたような気はする。



それぞれの時間がズレて、家族で過ごす時間が極端に減ってしまった今だけど、
それでも一つだけ心に決めていることがある。





あたしは、全部抱き締めてみせるんだから。
零れ落ちそうなものだって、全部受け止めてみせるんだから。



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family - 2005年05月01日(日)


自分はとても、家族という言葉に弱い。


それは決して、情熱のような恋焦がれるものではなくて。
もっとじんわりと染み込むような痛いくらいの暖かさを覚えるもの。
それはきっと、当たり前に存在していることがどれほど幸せなことか、
改めて気付かされるからなのかもしれない。

一人一人の生き方や考え方はとてもドラマチックで。
季節ごとのドラマでは描ききれないほどのストーリーが散りばめられているもの。
一分一秒ごとの想いの変化や、出来事や、その全てが重要で、
何一つ無駄な瞬間などないのだと実感させられる。

家族という血の繋がりが一番大事だとは思わないけれど、
狛にとって家族は一番大事な人たちの集まりだから、
血の繋がりと大事な人とはイコールだ。

この世の中、人の生命の価値に優劣などあってはならないと思うし、
あるはずがないと信じているけれど、
狛自身にとって、優先順位があるのは否めない。

その矛盾に時折頭を悩ませては、答えの出ない自問自答の繰り返し。
それでも、自分は全部抱き締めてやるんだ、と、
少し強気な想いを抱いていたりします


...



 

 

 

 

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