遠くで誰かが呼ぶ声を聴いた
懐かしい声 だけど、影ばかりが伸びていて、姿が見えない
今 此処にあるこの道 今 歩いてきたこの道
「あれ」から僕たちは 違う道を歩み始めた
限りなく近い点の 限りなく遠い場所から
君との間のなにかを信じて 薄くなる線を無視していた
こころが離れているということは すべてを共に分かち合うことが出来なくなるということ
会えない日々が 君との距離の溝を深めていく
理解っていても、止められずに 理解っていても、埋められずにいた
君は僕の半身だと 勝手に決め付けていたから
ある日 君が隣にいないことに気付き 僕は慌てて君の姿を探した
君は、僕の知らない「仲間」と とても楽しそうに和んでいた
見えない線が引かれているかのように 僕はその場所には入れなかった
いつもは僕の隣で静かに微笑う君が とても楽しそうに声を弾ませ、笑っていたから
あの頃 思い描いた道の上に 僕らは立っているのだろうか
今まで絡んでいた糸がほどけて まるで違う場所に来てしまったみたいだ
僕の隣はポッカリ空いたままで いつまでも君の影は見つからない
頼りの月光は今は新月。 真っ暗でなにも見えない。 君の姿も見つからない。
君が僕の隣で笑ってくれるように 君の姿を探し続ける
「君ヲ愛シテル」
今度は間違えないように 僕が君を守るから
一緒にこの道の先を歩いていけるように
あの頃 思い描いた場所 そこには いつも 君がいた
溜め息がひとつ 煙草の煙と共に 白く残って四散した
さぁ いつ君を迎えに行こうか
君に話したいことが たくさんあるんだ 君に聞きたい話が たくさんあるんだ
まずは君を抱き締めるから 笑ってキスをしてほしい
明日から輝く1日を 君とふたりで笑いながら歩いていけるように
※end※
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