*未完成のお城*

2003年04月26日(土)  こんなにも愛しい人が

照れくさそうな笑顔に
僅かにはしゃいだ声に

愛しさは 膨らんで 膨らんで 張り裂けんばかり

こんなに愛しい人がいるんだろうか、なんて
ちょっと滅多にないこと思ってみたり

「可愛い」なんて言葉、全然似合わないくせに
それでも何回でも言いたい。言いたくなる

不思議な ひと
 
呆れるほど 声が嗄れるほど
「可愛い」って 言いたいなぁ、なーんて。

夏の話
してくれてありがとう。
しかも初日があたしの誕生日だ。

バースデーライヴなんて、嬉し過ぎるよ。
今まではどうってことない、悪戯に歳を喰うだけのその日が
凄く嬉しいカレンダーに花丸ついた日に変わるから。

あたしたち、まだまだやれるよね。
一緒に「悪イコト」しよっか。



2003年04月22日(火)  限定。

弱さを愛しく思えるのは
狡さを愛しく思えるのは

きっとそれが 君だから。

他の誰でもない 君 だから。

ほんとうは
弱くも 狡くもないし
強くて 真っ直ぐな 君 だから。

どんなに捨て鉢な気分になっても
君がいるからまだ頑張ろうと思う。
君がいてくれるからまだ生きていこうと思う。

重いかな。

心配の 声も メールも 文字も なにもかも ありがとう。
もう だいぶ だいじょうぶになってきたから。

だから今度は 君へ。
あたしから、君へ。

焦らないで
我慢しないで
強がらないで
怯えないで
泣かないで

君を 苦しめるもの すべて
形があってもなくても 失くしてしまいたいと思うよ。

いっしょに げんきに なろう。



2003年04月16日(水)  眠れない。

咳が止まらない。
浅い眠りの淵から何度も引きずり起こされる。

つらい つらい つらい

こんな時に「たすけて」と縋れる人がいない。
電話をかけてもいい相手が思い浮かばない。
重くて苦しい時間だけがゆっくりと過ぎる。

誰モ 助ケテナンカ クレナイ 。

朝はまだ遠い。
咽喉が切れそうな感じ。
呼吸困難で逝けそうなほど。

薬が効かない。

震える手と
不自然な心拍と
なり止まない頭痛と

ただ ただ 時間が過ぎる。

ゆっくりと
泥のように
ゆっくりと

***

この苦しさを
何処かへ転化できるのなら
例えそれが一生この身体に残る傷痕になったとしても
それでも構わない

なんて

思うほど
真剣に、そう考えてしまうほど

今がキツイ。

薬なんて
この症状を緩和してくれなきゃ役立たずだ。

***

望むな
願うな

辛いだけだ
叶わないだけだ

諦めろ

その方が
きっと
楽 だから。



2003年04月13日(日)  繰り返す ×∞

言葉にしていないのに どうせ伝わらないんだから と 思うことは 間違ってる?

どうせ どうせ どうせ

繰り返す、嫌な言葉。
繰り返す、苦い思い。

分かっていても止められない。
だって あたしは 今 ひとりだから。

怖い。

今は

真っ暗なの?
それとも 眩しくて 目が眩んでいるの?

そ れと も 。

***

要らないなら
要らないって

言ってくれれば

もう

求めたりなんか

しない の に。



2003年04月11日(金)  いつも 満たされない。

どれだけ受け取っても すぐに 足りなくなる。
爆発しちゃうみたいに 一気に 失くしちゃう。

あの時 確かに この手の中に あったはず なのに。

足りない。
足りないよ。
足りなくなる。

どんどん 我が侭に 卑怯に なる。

まっすぐ 見つめて いたいのに。

***

伝わらないのだと思う。
大切なことは なにひとつ。

諦めたくないから
諦められないから

だから こんなに 辛い のかもしれない。

こんな 思いを したかったわけじゃない。

あたしは いつも 穏やかな気持ちで いたいだけなのに。

なにかが いつも 邪魔をする。
かき乱す。

なにもかも すべてを。



2003年04月03日(木)  さめないように

冷めないように
覚めないように
醒めないように
褪めないように

そのすべてを願う

縋りつく
まるで溺れてるみたいに

中毒になる
もっと もっと もっと

あたしにその音を 頂戴。



2003年04月02日(水)  指折り数えて次を待つ日々。

思い出すと泣けてくる。
悪い意味じゃなくて、…なんて言うんだろう。

思い出すたび、頭の中で再生するたび、
感動して、感激して、
心ごと 身体ごと 揺さぶられて。

ありがとう って

いつも いつも いつも 思うのに

あたしはそれをすぐに忘れてしまう。
貰った力をすぐに何処かへ置き忘れてきてしまう。

ウォークマンの中はまだライヴモード。
8曲目で涙が出る。

ありがとう。

じんわり熱くなる 瞼を閉じて
あの光景を 頭の中で再生する。

「俺だけがリアル」

と唄った顔を思い出す。
わざとこの部分だけ毎回歌詞を「俺」と歌い替える彼の思いを考える。

彼はあたしたちに「支えられてる」と言ったけれど
あたしだって充分過ぎるほど彼に「支えられて」いる。

だってあたしはひとりじゃ立てない。
まだ、まだ弱いままで 手探りのままで
一生懸命、1日を生き延びているだけの小さな存在。


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