せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2002年01月31日(木) |
フライングステージ稽古 |
「Trick」の稽古に入る前の最後の稽古。 こないだ遊びに来てくれた小野坂くんがまた来てくれる。 みんなで「かもめ」に取り組む。 たっぷり(わりと)時間をかけて、3つの長台詞の中から一つを選んで、2人組でやってみる。 こないだと同じスタイル。 このところしばらくやった練習のいいまとめになったと思う。 僕も久しぶりに芝居をした気がした。 演技者としての問題点もいろいろと見えてきたような。 みんなが惰性でそつなくやるんじゃなくて、ごつごつしたまんま、その時々のほんとをつくっていってくれて、よかった。 今度は何をやろうか? みんなのアイデアを聞いてみようと思う。
2002年01月26日(土) |
マイケル・ナーヴァ「秘められた掟」 フライングステージ稽古 |
創元推理文庫の新刊、マイケル・ナーヴァ作、柿沼瑛子訳の「秘められた掟」を読了。 ヒスパニック系のゲイの弁護士ヘンリー・リオスが事件を解決するシリーズの第4弾。 「このささやかな眠り」「ゴールデンボーイ」「喪われた故郷」とだんだんハードボイルド色が薄まってきてる。 事件自体もゲイがらみっていうよりも、人種差別や家庭内暴力の話がメイン。 なので、僕としては、エイズを発症しているリオスのパートナー、ジョシュとリオスの関係の変化みたいなものの方が、読んでておもしろかった。 それにしても、この本がアメリカで発表されたのは1992年。 どうしてこんなに時間がかかっちゃったのかしら? もっとリアルタイムで読めるとうれしいんだけどね。 柿沼さんの訳は、とっても読みやすくていいかんじ。 ゲイが活躍するミステリーでは、ハヤカワのポケミスで発売されてる、ジョン・モーガン・ウィルソンの「ジャスティス」シリーズが、僕は大好きだ。 「夜の片隅で」「虚飾の果てに」の2冊が出てるけど、どっちもおすすめ。 特に「虚飾の果てに」は、ハリウッドを舞台にしたお話。 芝居に関わってたりすると、これはかなりジーンとできるはず。 特に、ラストの1行が、僕にはたまらない!
夜は、フライングステージの稽古。 久しぶりなキッちゃんとヨシオもやってきて、にぎやかな大人数。 こないだの続きで、2人組での「かもめ」をやってみる。 初見のキッちゃんとヨシオが、それぞれ、いい味を出してる。 早瀬くんとマッスー組、ヨシオとトシくん(水月アキラ)の組、ホソちゃん(細川くん改めね)とキッちゃんに僕が加わった組の3組の発表会。 同じテキストなんだけど、全然違うものができあがる。 ヨシオとトシくんが二人並んで椅子に座って正面を向いて「勝手に」しゃべってるかんじが、とってもチェーホフっぽくておもしろかった。 退屈な時間をおしゃべりで埋めてるかんじ、話を聞かされてしまってるかんじ、そんなものが見えてくると、話されてる内容自体がどんどん空虚に思えてきて。 夕方から、外は雪。 なんとなくウキウキしてたんだけど、稽古場を後にするころには雨模様に。ちょっとがっかりかな。
2002年01月25日(金) |
絶対王様「女海賊悦子」 |
シアタートップスで絶対王様の「女海賊悦子」を見る。 細川くんとフッチーと並びの指定席。客席にイワイワを発見。 以下、ちょっと「ネタバレ」系なので、これから見にいく人は読まない方がいいかも。 今回は、宇宙船を舞台にした「宇宙モノ」。 開演前から、ちっとも宇宙っぽくないセットに感動。こういう「外し方」はとっても素敵だ。 オープニングのCGで「この宇宙船は光の速さで移動しています」って言われるんだけども、その「大嘘」なかんじもすばらしい。 ホルストの「惑星」の「木星」がさまざまなアレンジで流れる演出も好き。 「女海賊悦子」というのがラジオドラマのタイトルで、実はそのモデルだった悦子が登場してという入れ子なかんじもとっても僕好みだ。 お話は、きっとこうなるんだろうな……という想像が、どんどん「悪い方に悪い方」に展開していくかんじ。 前半のおかしさと軽さが一気に重く切なくなっていく後半は、ほんとドキドキする。 かなり先が読めるんだけど、それでも、ハラハラするのは、役者さんたちが、ちゃんと生きてるからだと思う。 特に、大使として派遣される二人の心細さとか、二人を心配する同僚とか。 役者さんたちはみんなとっても素晴らしい。 アナウンサー三宅の座右の銘「怒ると逆のことになっちゃうよ」と悦子「怒りたいから怒る」のという二つの論理の対立が、このお芝居を動かしてるんだけど、物語は、その上の方をさらさら流れていく。 とっても重たいものごとを登場人物みんなが「持て余してしまってる」かんじが、とってもリアルだ。 どっちが正しいって決めるんじゃなくって、みんなどうしていいかわからない。 そんな、どうしていいかわからないんだけど、でも、どうにかしたいと思ってる人たちがとってもいとおしく感じられた。 一見、なげやりな芝居の作り方っぽいけど、「そこでやめておく」かんじ、「宙ぶらりんなまんまほうっておく」かんじ、「どっちが正しいなんて決められないよ」って困りながら開き直ってるかんじが、この集団がみんなに愛されてる理由なんじゃないかしらと、ふと思った。 ピクルス星人役の郡司くんはとことん「粗末に扱われてて」とってもおいしい役どころ。 「何かって何だよ!」と怒鳴る森川くんのまっすぐさが、この舞台を支えている。 今回、アクのかけらもない好青年ぶりの加治木くんは、いつもと違うかわいらしさだね。 川崎桜さんの「何もしないかんじ」が伝える迫力は、映画を見ているみたいに、なんて大きいんだろうか。 すっかりファンになってしまってる「はえぎわ」の井内ミワクさんも、いい味だった。
終演後、みなさんにご挨拶。 その後、郡司くん、森川くん、イワイワとタックスノットへ。 金曜のマサルくんと楽しくおしゃべり。 ウスイさんがいらして、「Trick」のフライヤーを渡し、芝居の話を延々と。 「Trick」の話も盛りだくさん。 その後、タックさん、ウスイさん、こたくん、コバくんと5人で、富久町デニーズ、通称「ニチョデニ」へ。 ここでも、芝居の話をたくさんする。 うちで1人で考えてるより、人と話してる方がたくさんのアイデアが浮かんでくる。 「Trick」がまたおもしろくなりそうだ。
昨日の日記で、「23日は僕の誕生日」と書いたんですが、僕の誕生日は2月23日なんです。 わかりにくい、ていうか、まぎらわしい書き方をしてしまって、申し訳ないです。 「おめでとうメール」を送ってくれたみなさん、BBSに書き込みをしてくれた方、ほんとにごめんなさい。 それから、「あんたの誕生日は2月でしょ!」とご指摘くださった方々、ありがとうございます。 お詫びして訂正させていただきますです。 別に、「二度祝ってもらっちゃおう!」とかそんな魂胆があったわけじゃないので…… できるなら、「少しでも先送り」にしたいバースデイだったりします。 ちなみに、2月23日は、中島みゆきの誕生日だったりします。 ますだいっこうちゃんは1月19日生まれで、ユーミンと一緒です。 もしかして、最強のタッグかしら?
2002年01月23日(水) |
打ち合わせ 稽古は中止 |
朝から、来月の23日のボランティア講座の打ち合わせ。 中野ボランティアセンターへ。 スマイルなかの「社会福祉会館」の中、中野芸能小劇場の上。こんなところにこんなものがあるなんて、ちっとも知らなかった。 東京ボランティア市民活動センター講座の一こまとして、中野、立川、西東京、すみだの4つの地区ボランティアセンターが一緒になって企画をする「わたしのボランティア観・再チェック〜ボランティア活動者のためのリフレッシュ講座〜」というもの。 一昨年、法政大学の講義に僕を呼んで話をさせてくれた中島浩籌さんから、連絡があって、ひきうけることにした。彼は、僕の高校時代の倫社の教師。卒業後もなんだかんだとやりとりがあって、さすがに音信不通になってたんだけど、一昨年、朝日新聞にフライングステージのことが載ったのを見て「この関根っていうのはあの関根に違いない」と思って、連絡をしてきてくれた。 彼がコーディネーターで、スピーカーは、僕ともう一人、平良愛香くんだ。 愛香ちゃんは、カミングアウトしている牧師さんで、ずいぶん前からの友達だ。 中島さんと愛香ちゃんは、別の場所で知り合っていて、ほんと世の中狭いわってかんじ。 今日は、ボランティアセンターのみなさんと一緒に、当日の企画を話し合った。 ゲイとして活動している僕たちと、ボランティア、なかなか接点がないように思えたんだけど、そんなことはないんだと、だんだん思えてきた。 セクシュアリティの問題は、どんな場面でも、誰にとっても、無関係ではないし、お互いによく知らない世界だったりするから、話していて、実におもしろかった。 当日のタイムテーブルと進め方について、おおよそを決めて、最初に話す、僕と愛香ちゃんは、あらためて打ち合わせをしようということになった。 夏のパレードでは、たくさんのボランティアの人たちと一緒に運営をしていくことになるので、ボランティアについて考えさせてもらえるいい機会がもらえたと思う。 ともあれ、どうなるか、とても楽しみだ。 ちなみに2月の23日は、僕の誕生日。 午後からの講座の後、夜は稽古。 いい一日になるとうれしいな。 夜のフライングステージの稽古は、欠席の連絡が多くて、3人しか集まらないようだったので、急遽中止にする。 寒いしね。ゆっくりとお風呂に入って、「Trick」の台本にとりかかろう。
新宿のシアタートップスで明日初日の「絶対王様」公演「女海賊悦子」に、フライングステージの次回公演「Trick」のフライヤーを折り込みに行く。 マミーと荒くんと。 となりで作業してるのは「はえぎわ」の人たちだ。 話しかけようかと思ったんだけど、いまいち、話すことがなくて、挨拶だけ。 絶対王様のスタッフはとっても親切で、うれしい。 うちもよその劇団さんに対してはどんなふうなんだろうかと、あらためて考える。 夕方、中野の劇場「ポケット」へ、高市氏と契約に行く。 来年の11月のスケジュールを今頃から決めなくてはいけない。 何度か芝居を見に行ってるけど、事務所は初めて。 「ポケット」は新しい劇場で、とってもきれいで使いやすそうだ。 これからじっくり、何をやろうかかんがえてみようと思う。 高円寺までてくてく歩いて帰る。 本番の時もきっとこんなんだろうか? ゴミ袋を抱えて(劇場で捨てられないから)、歩いてる姿が早くも浮かんできた。
2002年01月21日(月) |
「2002春/夏 ニューヨークコレクションレポート」 |
このところ続いてた録音のお仕事が一段落。 今日は、「2002春/夏 東京コレクションレポート part3」と「2002春/夏 ニューヨークコレクションレポート」。 会期半ばでテロが起きて、それ以降のコレクションがみんな中止になったニューヨーク。 その後、アトリエ等で開かれた発表会のハウスビデオが中心だ。 いったんは中止になっても、それきりにはしない。 テロには負けないという意志がつよくかんじられる。 で、今日聞いた、ちょっといい話。 アフガニスタン暫定政権のカルザイ議長の服のスタイリングを、グッチのトム・フォードがやってるんだって! カルザイさんは、グッチからベストドレッサーに選ばれたりしてるけど、そういうわけだったのね。 たしかに、他の人たちに比べて、全然、こぎれいだもんね。 帽子(?)も一人だけちょっと違うし、カフタン(合ってる?)の中のスーツもとってもしゃれてる。 グッチには、かなりアラブ資本が入ってるはずだから、そのへんからのつながりなのかしら? それにしても、なんかうれしいわ。 44歳でようやく結婚したカルザイさん。「仕事が忙しくて」っていうのが理由だけど、他の理由として、「ゲイなんじゃないの?」なんて気もしてきたりして…… それゆえの、トム・フォードとのつながりだったら、もっといいな、なんてね。
その後、メディカルトリビューンという会社がやってるオンラインマガジン「Sexual Science」のインタビューを受けに、麹町へ。 「東京レズビアン&ゲイ・パレード2002」実行委員長としての抱負などを語る。 そろそろ終わろうかという頃に、すごい雷の音が。 インタビューを終えて、外に出ると、雨はそれほどではないんだけど、稲光のきれいなことといったら。 うれしくなったので、四谷の駅まで歩いてみることにする。 麹町大通りは、南側がきれいに空が開けていて、時折輝く稲妻がきれいに見える。 いつもよりは大きな傘を差しているので、のんきに雨の中の散歩。 ビル風が時々つらい以外は、なかなか快適。 四谷の駅について、いつもの癖で、「今度は四谷三丁目まで」と歩き出し、結局、新宿駅まで到達してしまう。 その途中、四谷区民センターのあたりで、外壁をなおしてる最中のビルの養生壁が大きく倒れてるのにでっくわしてびっくり。 突風でやられたんだと思うけど、ビルからべり〜んってはがれて、ねじれながら、車道の上まで倒れ込んでる鉄の壁はなんだかすごかった。 お巡りさんたちが交通整理をしてる間を、物見遊山でてくてく通り過ぎる。 新宿駅では、中央線が遅れてる。 「四谷駅付近で車内に不審物を発見したため」だって。後で、聞いたら、四谷警察に車が飛び込んだりもしたんだって、今日の午後は。 大変だったのね、いろいろと、四谷ったらば。
2002年01月20日(日) |
LOOPダンス「Another Fusion/Another Body」 |
夜から神楽坂のセッションハウスへ。 いっこうちゃん出演のLOOPダンス「Another Fusion/Another Body」を見に。 僕は、かなり具合が悪くて、ふらふらなかんじ。 それでも、楽しく拝見する。 伸縮性のある白い布で包まれた四角い箱のようなもの×2個を使った、なかなかユニークなダンス。 見ていて、箱がまるで「白血球」のように思えてきて、そのうち、血液中のいろんなものの戦いみたいよねえなんて考えたりして。 赤い人と白い人がいるし。 いっこうちゃんは、白い服を着てるマイノリティなかんじ。 それにしても、複雑な振り付けだ。 どうやってこういうの覚えられるんだろう。 すごすぎる。 一見、無機質な世界なんだけど、何人か、すっごく人間くさい踊りをしている人がいて、にんまりしてしまう。 僕は、そんな「はみでてしまうところ」を持ってる人が、なんか好きなんだなあ。 終演後、こないだ電車で会ったリーディングをしているむつみちゃんと会ったんだけど、さくっと劇場を後に。 いっこうちゃんはお片づけで忙しいわねと勝手に解釈。 ていうか、寒気がして、つらかったので…… いつもは大好きな、神楽坂「五十番」の肉まんも今日はパス。 帰るなり、ダウン。 うーん、蓄積疲労ってかんじかしら?
2002年01月19日(土) |
みなとみらい フライングステージ稽古 |
午後から横浜のみなとみらいに。 社民党幹事長福島瑞穂さんが主催する「市民の政治スクール」に行ってくる。 政治を考えるゲイのグループ「アクエリアス」の宮原さんからのお誘い。 ゲストは田嶋陽子さん。 さすがのフェミニスト。 話を聞いていて、つくづく「僕ってこういうの好きだわ」と思ったんでした。 社民党への不満をぞんぶんにしゃべりながら、ジェンダー論の話から、ゲイ、レズビアンの話にもずいぶん時間をさいてくれてて、好印象。 イランに強制送還されたら死刑になってしまう難民、シェイダくんの救出作戦の顛末を聞く。 彼女が関わってたってこと自体が、大きな驚きだったわ。びっくり。 トークライブの後、田嶋さんに「東京レズビアン&ゲイ・パレード2002」実行委員長として挨拶。握手して帰ってくる。 夕方のみなとみらいは、ライトアップされててそれはきれい。 光り輝く観覧車や、その他の楽しげな乗り物を背に「ひとりで」帰ってくる。 後ろ髪は引かれない(ほんとだって!)。
夜はフライングステージの稽古。 こないだの続きで「かもめ」をやる。 2人組に分かれて、相手に「演出」してみるというもの。 ようやく「読める」ようになった段階ではちょっとむずかしかったかな? 僕は、ノグと組んで、結構ディープなところまで。 って、じゃんけんでいい加減にチーム分けしたんだけどね。 ノグからの「顔の表情で説明しない」というダメにむかっとしながらも、「それが一番苦手なのよね」と素直に言うことを聞く。 例によって、「どこも見ない」ということが僕はできない。 ノグには、動きとセリフのリンクみたいなことを要求する。 それから、「話しかける」ということを。 最後にみんなで発表会。 結局、時間切れ気味だったので、次回も続きをやってみようと思う。
2002年01月17日(木) |
フライングステージ稽古 |
稽古場に、友達のオノサカくんが遊びに来る。 今週末にどこぞの「ワークショップオーディション」を受けるそうなんだけど、そのためにチェーホフの「かもめ」のセリフを覚えておくという課題があるのだそう。 何をしてもいいこのごろの稽古場なので、彼の課題を一緒にやってみることにする。 オノサカくんの課題のセリフは「かもめ」の1幕、トレープレフとソーリンのやりとり。 というか、ほとんどトレープレフが一人でしゃべってる。 有名な女優である母親のこと、母親が自分のことを嫌っているのだということ、それから、今の退廃した劇場のこと、自分がつくりだしたい新しい演劇のこと、そして、それでも、やっぱりまだ何者でもない自分のこと。 その場でみんなに文庫本にして数ページにわたる場面を「できるだけ覚えてちょうだい」と言って渡す。 僕は、だいたい入ってるかんじ。 昔からずっと読んでた本だしね。一人で芝居の予定が何もないときとか、「いつか役に立つはず」と思って、練習してた長セリフだから。 ていうか、ほんとは何かしないではいられなくて、がむしゃらに覚えてたんだよね。 ほら、一人だと、セリフ覚えるくらいしか、できることってないじゃない? 文庫本のセリフをワープロで打ち直して、何回か読んだら、「ま、だいじょうぶじゃない」ってなくらいにはなった。 みんなで基礎トレをして、それから「かもめ」。 チェーホフについて、「かもめ」についてレクチャーしてから、とりかかる。 こないだまでやってた「エレクトラ」のような「論理の対立」じゃないセリフは妙に新鮮だ。 一見、独白のようなセリフをどう「会話」にしていくか、2人組に分かれて練習してもらう。 やっぱりなかなかうまくいかない。 しゃべるのがせいいっぱいってかんじ。 最後は、トレープレフのセリフを各自言ってもらったんだけど、時間が足りなかったな。 これから、しばらく、このセリフの稽古もやっていこうと思う。 オノサカくんは、稽古場でははじめてのおつきあいなんだけど、なかなかいいかんじ。 いい声だしね。 先週、今週とゲストがいる稽古場は微妙に緊張して、なかなかおもしろい。 いつもやってるシアターゲームも、微妙にうまくいかなかったりして。 その「うまくいかなさ」の理由がだんだん見えてきて、それがクリアされていく過程が、醍醐味ってかんじかな。 今月いっぱいは、のんきにたらたらいろんなことをしておこうと思う。
2002年01月15日(火) |
「gaku-GAY-kai2002」 |
「gaku-GAY-kai」のビデオをとりにアルピーナさんがいらっしゃる。 おみやげのシュークリームを食べながら、おしゃべり。 今年の「gaku-GAY-kai」のフライングステージは、一昨々年にやった「新・シンデレラ」を再演しようと思ってるという話を、暮れからあちこちでしてたんだけど、アルピーナさん曰く「やっぱり新作じゃなきゃね」。 みなさん、そうお望みだとのこと。 新作って言ってもねえ……。今年は11月に新作(西野さんの原作で僕は脚色だけど)の公演があるし、ちょっと……と考える。 アルピーナさんは「そのうち『ミュージカル』がやりたいな」などとおっしゃる。 と、そのとき思いついたんでした。ていうか、思い出した。 「gaku-GAY-kai」でやる「ミュージカル」の企画を前に考えてたことを! それは「贋作 マイ・フェア・レディ」! タックスノットでパチパチことセツオと二人でキャーキャー言いながら考え、歌ったりもしたんでした。 すっごいフェミニンなゲイが、そのオネエ言葉を矯正されていくお話。 そして、コテコテの「野郎系」のゲイに変身させられていく。 舞台は現代の東京、新宿。 オリジナルの「スペインでは雨は主に広野に降る」っていう歌を「東京ではゲイは主に二丁目に集まる」って変えたりして。 アスコット競馬場のシーンは、豪華なゲイディスコにしちゃえとか、いや、いっそハッテン場の方がいいとか、それは盛り上がったんでした。 というわけで、決定です。 今年の「gaku-GAY-kai2002」のフライングステージのだしものは「贋作 マイ・フェア・レディ」。 ミュージカルのカラオケを手に入れて、歌あり、踊りありの舞台にしましょう。 もうお話はできてます。 「踊り明かそう」とか「運がよけりゃ」とか、有名なナンバーを、昔の「今夜は最高!」みたいに「いい加減な」歌詞をつけて歌ってしまいましょう。ふふふ。 どうぞご期待ください。
って、早く「Trick」の台本書き上げなくちゃです。はい。
2002年01月12日(土) |
フライングステージ稽古 |
今日が今年最初の稽古。 タックスノット友達のマンタローくんが遊びに来てくれる。 他は、ダウンやら用事やらでお休みが多く、メンバーは、僕とマッスー、としくん、早瀬くんに細川くんという顔ぶれ。 基礎トレをそろそろと始めて、練習用のテキストを使ったりしながら、まあひととおりを。 マンタローくんは5年前まで芝居をしていた人なので、なかなかすんなり僕たちの遊びにとけこんでくれて、とってもいいかんじでわいわい遊ぶことができました。 久しぶりに「お話聞かせて」をやりました。 20代チームと30代チームに分かれてしまったんだけど、僕たちが20代チームに出した「お題」は「源氏物語」!! かなり「知らない」話になってました(笑)。 「宮中」とか「職場」とかいろいろ言ってるし……。OLか?! 僕たちがもらったのは「青い鳥」、なんとなくまとまったんだけど、「青い鳥を探しに行く理由」って何だったのかは最後まで不明のまま。 帰り道、三件茶屋の駅でますだいっこうちゃんと待ち合わせ。 近くの施設で稽古帰りだそう。 新年のご挨拶をする。 今年もよろしくと話しながら、「新年感が希薄よねえ」と言い合う。 なんだか、ずっと会ってるような気が…… gaku-GAY-kai以来なんだけどね。 それでも、電車の中であれこれと近況を話しあう。 高円寺では、高市氏が風邪でダウン。 僕のがうつったのかとちょっと心配。
2002年01月11日(金) |
打ち合わせ タックスノット |
ゲームソフトの声のお仕事をさせてもらってる(ていうか、お仕事の本番はこれからなんだけど)ラビソフトの紬きゅうたさんと打ち合わせ。 いろんなことを、ほんとにたくさんおしゃべりできて、とっても楽しかったです。 「病み上がり」ということでお見舞い(?)の果物までいただいて、感謝。 ありがとうございました。 その後、タックスノットへ。今年最初のご挨拶をみなさんに。 「gaku-GAY-kai」のビデオを持っていったので、即上映会。 こたくんやキラ・ド・モントルイユさまたちがいらして、ビデオをお渡しする。 結局、おしまいまでいてしまって、その後、こたくんとラピスへ流れる、いつものコース。 書き忘れてたんですが、微熱が続いて、ずっと寝てたとき、パソコンのOSをアップデートしようとしました。 僕は、マックユーザーで、使ってるのはI-bookなんだけど、OSは9.0なんだよね。 最新なのは「?(テン)」なんだけど、それは「まだちょっと……」ってかんじなので、その前の最新版「9.2」に。 HPから無料のダウンロードで9.0から9.1はなんなく成功。 が、その後の9.1から9.2にしたところで不具合発生。 ADSLがつながらなくなってしまったの。 どうしてもだめ。 で、あれこれやってるうちにフリーズしてしまって、よくわからないエラーメッセージが出てきて、パニック。 それまで、横になって、たらたらやってたんだけど(ずっと寝てたから)、思わず飛び起きました。 結局、I-bookについてたリストアCD(買ったときの状態に戻すCD)で9.0に戻しました。 何時間も何やってたんだかってかんじです。 ま、翌日熱は下がってたんでほっとしたけど、さらに具合悪くなってたら(カラダがね)踏んだり蹴ったりになるところでした。 おまけとして、インターネットのお気に入りが全部とんでしまうという「事件」もありましたが、ぼちぼち復旧してます。 メールのアドレスは、ちゃんと残ってますので一安心。 HPのトップページも寝たまま、あれこれいじってみました。 フレームを使った方がいいのかしらと思いつつ、しばらくはあのまんまでいこうと思ってます。
2002年01月10日(木) |
「奇人たちの晩餐会」「人間ドキュメント」 |
日曜からずっと具合が悪かったのをだましだましあれこれと用事をすませてた。 一応、何もしてない日というのはないのだけれど、一つ大きな用事を済ませると、ダウンというかんじ。 なので、まとめて記録をね、しておきます。 用事の一番大きなのは、3月のプロデュース公演のフライヤーの作成。 デザイナーのマツウラくんにデータを送ったり、写真を届けに行ったり(送りそこなったので)、ファックスで校正をしたり、最終のデータをもらいに行ったり。 表はずいぶん前に作ってもらってたんだけど、裏面がようやく完成。 今日、高市氏が印刷屋さんに入稿しました。 来週には完成して、今月中にはあちこちに出回ると思います。 一番最初は、出演者のますだいっこうちゃんの「LOOP」か、郡司明剛くんの「絶対王様」公演だと思います。 ダイレクトメールの発送は、来月になってからなので、いつもお送りしている方は、今しばらくお待ちくださいね。 と、業務(?)連絡でした。
あとは何をしたかっていうと、携帯を買いました。 去年はずっとPHSを使ってたんだけど、バイト先がPHSの電波が全然入らないところなので、携帯にチェンジ。 いったん解約して、それから新規というふうにしたので、時間がかかりました。 約1ヶ月、携帯系が何もない暮らしをしてたんですが、これはこれでありだと思いました。 って、まわりのみんなにはものすごく不便がられたんだけど(ごめんなさいね)。 なんて言うか、「依存しなくなってる自分」に気がつきました。 僕は、携帯を持ってると、「留守電入ってないかな?」とか「メールのチェックをしなきゃ」とかってことを、ついつい「余分に」してしまうんですね。 それが何もなくてもだいじょぶな自分。 まあ、いつだってそうじゃなきゃいけないんですけど。 今、新しい携帯を持ち歩きながら、それでもやっぱり「余分に」のぞいてしまおうとするのを、「依存しない、依存しない」と言い聞かせてます。
それから、「gaku-GAY-kai」のビデオを見ました。 日曜日にアキちゃんが持ってきてくれたのを、ようやく。 本番でちゃんとみれなかった出し物もしっかり拝見。 「贋作・犬神家の一族」は、客観的(?)に見るのは初めてで、どんなかしらとドキドキもんだったんですが、なかなかおもしろかったです。 「激安満載」のキャッチコピーに恥じない、チープなつくり。 僕のむちゃくちゃなせりふの飛び(しかも人のせいにしてるし)はさておくとして、安心して見ていることができました。 ほかの出し物も含めて、トータルで2時間57分。おなかいっぱいってかんじです。
ビデオといえば、ツタヤで借りてきた「奇人たちの晩餐会」も見ました。 去年、陣内孝則と辻萬長さんが舞台でやってた「おばかさんの夕食会」の映画版。 もともとは舞台劇だったそうなんだけどね。 これが、とってもおもしろかった。 フランス映画で、知ってる役者さんは一人もいないんだけど、とにかく話がうまくできてる。 シチュエーションコメディとドタバタのすれすれのところがなんともいえない。 未見の方はぜひ。おすすめです。
夜、NHKの「人間ドキュメント 100人に1人の夢」を見る。 劇団四季のオーディションの模様をじっくり撮ってる。 こういうオーディションものはドキドキするね。 元四季にいて、退団して結婚してダンスをやめてたんだけど、カムバックにかけてる女の人。 トラックの運転手をしながら家族を抱えてる、微妙な年頃の男の人。 バレエに専念したくて、高校に進学しないで、バレエだけやってた女の子。 この三人のオーディション風景が交互に語られる。 最後はどうなるのかしらと思ってたら、三人とも合格してほっとした(男の人は補欠だったんだけどね)。 カムバックにかけてる女の人の迫力がすてきだったな。 四季に入った頃の前田美波里さんみたいな凄さがあった。「賭けてる」カンジがね。 「大人」で「プロ」で、それでも「必死」になってる。よかったね。 僕も、高校生の頃に一度四季のオーディションを受けたことがあるんだけど、そのときのことを思い出しました(昔は「ダンサー」になりたかったので。ホントよ!) 「あんなふうに踊ってたな」とか、「この振りならできる(できた)わ」とか、もう少しで立ち上がって一緒に動いてしまいそうでした。やめたけど。病み上がりだし。ていうか、できるわけないので。 このあいだの日記で、結構「後ろ向き」なことを書いてしまったんだけど、この番組を見て、なんだかふっきれた気がしました。 今の僕は、今の僕なんだと。 もちろん、全然落ち込んだり、沈んだりしてたわけじゃないんですけどね。 ダウンしてて、やや弱気になってたぐらいで。 って、今こうして書きながら、「やっぱり踊ってみたっていいんじゃない?」なんて考えてます。 ていうか、踊れるカラダに戻るっていうのは、なかなかおもしろそうなプロジェクトかもしれない。ちょっとがんばってみようかな?
2002年01月05日(土) |
フライングステージ新年会 |
高円寺でフライングステージの新年会。 といっても、飲んだり食べたりする集りじゃなくて、「今年はこんなことをやります」ということ確認するのがメインのミーティング。 昨日の夜から具合が悪くて、昼間もずっと寝ていた。 そろそろ起きなきゃと思った頃、もうgaku-GAY-kaiのビデオ撮影をしてくれたアキちゃんが来てくれた。のそのそ起きだして、挨拶をする。 全員集合の1時間前に新人三人衆に来てもらって、制作の高市氏からお話。 僕は、もう一人早めに来てもらった水月アキラと6月の「陽気な幽霊」のキャスティングについての話をする。 今年の「陽気な幽霊」はこれまでのキャストを基本にしたオリジナル版と新メンバーによるニューバージョンのダブルキャストで上演する。 これまでの「陽気な幽霊」では、脇の4役を、4人で演じ分けていた。 主人公の母親、オコゲの大学の同級生、気の弱いゲイバーのマスター、豪華なドラァグクィーン。 水月アキラには、この中の「バーのマスター」を演じてもらっていた。すっごくいいキャラで、僕もとっても好きな役なんだけど、今回の再演では、初演の配役プランに戻させてもらうことにした。 一番最初、1996年の初演では、この4役は、ノグのパートナーの佐藤安南がやっていた。 かなり「振り幅」のある4役なので、彼女が翌年の再演に出演できなくなった時に、「一人でできる人」見つからなくて、4人で演じてもらうことに変更したんだった。 今年の再演では、ヨシオにこの4役をやってもらおうと思っている。 去年の「Love Song」の町田弘子役を見た時からそのプランはずっと考えていたんだけど、関係するみんなに「こうしたいと思ってる」という話をしながら、トシくんこと水月アキラには話しができないままで年を越してしまった。 みんなの前でいきなり切り出すのは絶対に失礼というか、ひどすぎるので、事前に話がしたかったんだけど、年末年始で連絡がつかなくて、こんなにぎりぎりになってしまった。 トシくんは僕の話を聞いて、了解してくれた。ほんとにありがとう。 この年末から、劇団のみんなとの関係を「わかりあえてる気になってちゃいけない」とか「もっとちゃんと話す機会をつくろう」とかって、考えてたつもりだったのに、またしてもなかんじで、話すのが一番最後になってしまった。 そんなことをふまえて、全員集合したみんなに、今年の計画を話す。 それぞれの公演の意味というか、目的のようなもの。 去年は観客動員数が1000人を超えて、ゲイ業界(?)での知名度はずいぶん上がった。 今年は、それをふまえて、もっと外へ出ていこうと思っている。 3月のプロデュース公演「TRICK」では、それぞれ俳優として実力も知名度もある青山吉良さん、ますだいっこうさん、郡司明剛さんの力を借りて、「劇団」として、売っていく努力をしてみようと思っている。 6月の「陽気な幽霊」は、ゲイパレードの芝居だ。今年の夏の「東京レズビアン&ゲイパレード」の実行委員長が、作・演出・主演する芝居として、上演してみる。 11月の「ハッピーエンド」はゲイの小説家として活躍している西野浩司さんの原作をもとに、3月と6月、2つの公演の成果をふまえて、劇団員総出演の「ハッピーエンド」の物語を上演する。 その他、劇団のみんなに話したことは、「今やらなきゃならないと思うことをやってほしい」ということ。 フライングステージは、今年で旗揚げ満10年になる。 当時27歳だった僕も、もうじき37だ。 ずっとゲイの芝居をやってきて、後悔はちっともないけれど、この十年の間に、もうできなくなってしまった芝居はずいぶんたくさんある。 それは、「いつか絶対やろう!」と思っていたのに、気が付いたらもうできない役の数々だ。 若くて向こう見ずだった僕には、「いつかやりたい役」っていうのは、たくさんあった。 一人でセリフの練習をしてた時期もあった。 「ガラスの動物園」のトム、「かもめ」のトレープレフ、「アンドロマック」のオレスト、「ハムレット」のハムレットとか、「エレファントマン」のジョン・メリックとか、今の僕を知ってる人には、笑われてしまうような役ばかりだと思う。 でも、かつての僕は、自分がいつかその役を演じることを信じてたし、だからこそ、努力をしていた。 十年という節目で、久し振りに過去を振り返ってみたときに、見えてきたのは、そんな自分だ。 いつもより、余計に振り返ってしまったのかもしれないね。 もちろん今でもやろうと思えばやれないことはないんだと思う。 でも、気が付いたら、通り越してたっていうのが、僕にはちょっとショックだった。 僕はこの十年、そんな役々のことを忘れてしまっていたみたいだ。 みんなには、そんな話をした。 「自分が今やりたいことをやってごらん」って。 それは別に、責任逃れの言い訳ではなくて、今の僕がほんとうにそう思うからだ。 フライングステージは、きっとなくなることはないから。いつまでも、ゲイの芝居をやってるから。外で、もしくは、自分で違う芝居をやって、それで戻ってきても、ずっとある続けてるから。 僕の気持ちを正直に言えば、「やっておけばよかった」っていう後悔じゃなくて、「いつでもやれるような用意をしたままトシをとればよかった」っていう後悔なんだと思う。 って、年寄りの繰り言めいた話をして、おひらき。みんなで飲みに行くことにする。 キッちゃんとホソちゃんの新人2人とヨシオとマッスーがいろいろしゃべってるのを見て、嬉しい気持ちになる。 一方、僕は、そんなに飲んでるわけでもないのに、フラフラして、気持ちが悪い。 今朝から、何も食べてなかったんだと気が付く。 11時頃おひらきに。 部屋に戻って即ダウン。 寒気がするので熱を計ったら、久し振りに熱が出てる。 眠ろうと思ったんだけど、なかなか寝つかれなくて、苦しい。 いつもだと年末に発熱→ダウンするのが常なんだけど、今年は年が明けてから。 いろいろ考えてたことが片づいて(ていうか、みんなにちゃんと話ができて)ホッとしたんだわと自分を納得させて、ひたすら休むことをこころがける。
昨夜から越谷の友だちの家で新年会。 一昨年(もう)の「ゴッホからの最後の手紙」の作者の宇都宮さんのおうち。 奥さんの浩子は、高校時代の友だち。 そのあたりの仲間と年に一度、新年会で集まるようになってもう十年近くなる。 今回は、当時の仲間がたくさん集まって、おそくまでしゃべり明かした。 今日は、昼過ぎに起きる。 こんなに眠ったのは久し振りだ。 昼間なのにずいぶん暗いなと思ったら、雪が降ってる。 と思ったら、雹だった。 ぱらぱらと音を立ててる。 遅い朝ご飯をごちそうになったら、もう夕方。 近くの不動尊へ初詣に行く。 人気のない広い境内は、提灯がぼんやり灯って、なかなか風情がある。 ここでひいたおみくじは「凶」。 はじめてだわ。ちょっとショック。 「大吉が出るまで、引き続ける!」というのをみんなに止められる。 車で駅まで送ってもらって、みんなと別れる。 きっと今度そろって会うのは、来年のお正月。 どうしてるんだろうね、その頃は?
新年明けましておめでとうございます
A HAPPY NEW YEAR!
観劇&稽古日記におつきあいいただきどうもありがとうございます。 しばらく、公演のための稽古はなくなるんですが、「フツーの日記」として、思うことを書いていこうと思ってます。 今年もどうぞよろしくお願いいたしますです。 さて、僕の2002年は、大掃除をなんとかすませて、ほっと一息したところで、するっと始まってしまいました。 真夜中に、新宿の花園神社へ向かう。 着いたのは1時半頃だったんだけど、もう人がいっぱい。 あきらめて、飲みに行こうと歩き出したら、横断歩道の真ん中で郡司くんとばったり。 これから、花園神社に行くところだそう。 二人ならだいじょぶとばかりに、今来た道を逆戻り。 長い列の最後について、延々おしゃべりしながら、順番待ち。 僕らの前にいた五人組が「どう見ても」ゲイなみなさんで、後ろに並んだカップルは男女と思いきや、一人は「女装」な人だった。 うーん、花園神社ならではってかんじ。 他の人達もとっても「若い」。飲み会の帰りなのかな? 家族連れやお年寄りはほとんどいない。 二人で「贋作・犬神家の一族」の話で盛り上がる。 無事に初詣を済ませ、郡司くんは、獅子舞に。 能舞台でずっと演奏&踊ってたんだけど、「ご祝儀」を口に入れると、ぱくって噛んでくれるシステムらしい。 郡司くんは肩先を甘噛みしてもらって、お獅子に抱きついてた。 境内のテキヤっぽくないテントの売店で、甘酒と天ぷらソバを買って、暖まる。 さすがに冷えてきた。 売り子の男子はとってもかわいくて、超ナイス! ここで郡司くんと別れて、僕は、ラピスへ。 ヒロシさんに新年のご挨拶。 今日は電車が終夜運転だよね……と思ってたんだけど、結局、始発を過ぎた時間に帰ってくる。 爆睡。またしても。
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